【組織紹介#7】新規事業検討室
事業 / サービス
レバレジーズは、毎年数多くの新規事業を生み出している事業グループです。2021年は8つの新規事業を創出し、現在社内には40以上の事業が存在しています。今回は、新規事業の企画調査をおこなう専門部署「新規事業検討室」の仕事内容やビジョンをご紹介します。(ライター:飯野)
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佐々木(Sasaki)
経営企画室 室長/新規事業検討室 室長/海外メディア事業部 部長2013年に新卒入社後、マーケティング部プロモーションチームに配属。同チームのリーダー、メディア事業の立ち上げを経験した後、レバレジーズキャリア株式会社(レバレジーズメディカルケア株式会社の前身)マーケティング責任者、HRマーケティング事業部部長を歴任。その後、経営企画室で新規事業開発、M&A、海外支社展開に参画。現在は経営企画室長、海外メディア事業部長、新規事業検討室長を兼務し、会社全体を牽引している。 プライベートでは、学生の頃からのライフワークであるバンドで、アルバムを全国リリースし海外ツアーをおこなうなど今も積極的に活動中。趣味は3歳の息子、0歳の娘と遊ぶこと。
次世代のレバレジーズを創り続ける
新規事業検討室とは?
ミッション
新規事業検討室のミッションは「次世代のレバレジーズを創り続ける」。
これまでレバレジーズグループは、既存事業を伸ばし続け、10年前は約30億だった会社の年商を、今年度約650億円にまで成長させました。しかし今後、世の中により強いインパクトを与えられるような日本を代表する会社を創っていくためには、既存事業の拡大だけではなく新規事業の創造が必要不可欠だと考えています。
業務内容
チーム構成は室長を含めた4人(2022年8月時点)。かねてから少人数で事業開発をおこなっている組織で、2022年1月にはメンバーを一新し、動きを急加速させました。
現在企画調査を進めている事業領域は20個ほどあり、一人ひとりの責任が非常に大きい少数精鋭のチームです。
業務内容はさまざまですが、大きく「企画調査」と「事業立ち上げ」の2つのフェーズに分けられます。
事業を企画し、代表に提案
新規事業の「企画調査」「戦略策定」「ステークホルダーへの提案」をおこないます。
対象となる事業領域は、既存の参入領域とシナジーのある領域から、現在着手していない領域までさまざまです。「レバレジーズとして当該領域での事業開発に着手することで、より大きな価値を社会に提供できるか」という観点で、さまざまな市場領域での事業を検討していきます。
最終的には、策定した事業計画の素案をもとに決裁権のある岩槻代表から承認を得ることで事業化が決定し、予算を獲得していきます。その後、事業責任者となる人をアサインし、事業のスタートまで伴走します。
事業責任者とともに立ち上げ
事業責任者とともに現場の状況を見ながら詳細な行動計画に落とし込み、当該事業が軌道に乗るまでを見届けます。既存事業と関連する領域の際は、既存事業のメンバーを巻き込み進捗させていきます。場合によっては、新規事業検討室のメンバーが新規開拓の営業を一緒におこない、ともに顧客のニーズの深堀りを進めていくこともあります。
新規事業開発においては、初期にどれだけ入念な調査をしていたとしても、初期に立てた仮説が外れることが非常に多いのが実情です。そのため「企画調査」までをミッションとせず、事業開発の現場にも足を踏み入れるようにしています。現代の情報社会では、探せば探すだけ膨大な情報が見つかりますが、「顧客の生の声」に勝る正確な情報はありません。
時には「ピボット」といって、初期に立てた仮説、それに紐づく戦略を考え直し、事業プランを何度も変更し続けていく必要があります。
戦略と市場ニーズに適合するまで、事業責任者とともに根気強く考え実行していくことが求められます。
新規事業検討室の魅力
0→1
0から自分の着想でサービスを生み出すことができることは大きなやりがいです。さらにレバレジーズの場合は投資余力がふんだんにあり、スピード感をもって大規模な事業開発に取り組むことができるため、提案した事業がうまくいけば数百億円規模の売上を目指すことができます。その規模感の事業の戦略を立てて実行まで関わることで、事業や会社を通して社会に良い影響を与えていると実感することができます。
事業を創るうえでのレバレジーズの強み
■潤沢な顧客基盤
40以上の事業を保有する事業グループだからこそ、多くの顧客との繋がりを持っています。医療・介護領域の事業で取引がある事業所や、IT領域の事業で取引する何万社にものぼる企業など、既存事業がもつ顧客基盤があるからこそ、新規の事業拡大をスピード感をもっておこなうことができます。
■未上場ならではのスピード感と資金力
レバレジーズはオーナーである岩槻代表が100%の株式を保有しており、決裁権も岩槻代表が持っています。そのため、数億円規模の投資意思決定でも、即日でおこなうことができます。メガベンチャー規模に成長した今でも変わらず風通しがよく、各ステークホルダーを巻き込みながらスピード感をもって事業開発を進めることができます。
たとえばこれが上場企業の場合は、事業開発に着手するまでに投資決定のための経営会議などさまざまなフローを踏まなければならず、場合によっては数ヶ月かそれ以上かかると言われています。
また、「これから来るだろうけど、必ずとは言い切れない」不確実性の高い市場に対する許容度も大きな違いです。大企業が多額の投資を渋るような領域であっても、レバレジーズは明確な市場への仮説と事業戦略があれば、提案を通すことができます。
さらに、資金面のリソースも充分にあるため、提案されたほとんどの新規事業を立ち上げる予算を確保することができます。
■レバレジーズの「人」
レバレジーズは、40以上の事業開発をおこない、現在の規模まで急拡大をさせることに成功してきた、事業運営のスペシャリストが多数在籍しています。たとえ新しい市場領域であったとしても、セールス・マーケティング・システム開発などの機能的専門性を武器に事業開発をおこなうことで、他社では実現不可能なレバレジーズならではの戦略を推進することができます。
大切にしている価値観
会社を変えるのは自分
メンバー全員が会社の顔であり、責任者であると思って仕事に取り組んでいます。自分の行動が会社の新しい事業・顧客を直接生み出す仕事であるため、自分の成長が会社の成長にも大きく影響すると思って仕事をしています。
新規事業は、既存事業が生み出してくれた大切な利益を使った「投資」なので、必ず赤字からスタートします。そのため、いつも「自分のお金でやってもいい」と思える事業を提案しています。
「市場」が上司
新規事業の責任者は誰も評価してくれません。では、どこから自分への評価を得るかというと「市場」です。 市場がマイナスの反応を示していたら自分には反省点が多く、顧客が喜び市場から良いリアクションがあれば自分の思考・行動の質が高く正しいものであったと実感することができます。市場を上司だと思い市場と向き合い続けること、そのためには顧客の声に向き合うことが大切です。
根気強くチャレンジし続ける
「一見難しいような課題に対しても、まずはチャレンジする」ことを大切にしています。新規事業の仕事は、領域が変わると事業領域に紐づく専門的な知識はゼロになります。そのため、新しい市場においては、実行するまではほとんどが「仮説」です。行動してみて失敗から学ぶことで、「仮説」を「確信」に変えることができます。そのため、失敗を恐れず、根気強くチャレンジし続けることが大切だと考えています。
求められるスキル
将来を考える力
「将来を考える力」は非常に大切なスキルだと思います。 PLをかっちり引くよりも、市場の今後の予測とそれに対する戦略のストーリーを考えることが実際の事業づくりでは求められます。
「市場」「競合」の現状を入念に分析し、これから5年10年の長期スパンでどのように動いていくかを推察する。そのうえで、「だからこそ自社として、このポジションを取りに行く」というような長期目線のストーリーです。
まだ誰にもわからない未来に対し、自社のアセットをどう活用して競争優位性を得るかを考える必要があるため、総合的に情報を俯瞰して見られることも大事だと思います。
事業現場での経験
新規事業を成功させるためには、現場での細かい課題に敏感になり、場合によってはそこからヒントを得て大きな戦略を変更していくことが必要です。「筋の良い課題発見・仮説立案」をおこなうためには、それまでの「事業現場」での経験が求められます。
それは、セールスやマーケティングでも、システム開発やデザインでも、どんな知識でも構わないと考えています。もちろん、ファイナンスや会計の知識が必要となることは多くありますが、その前段として事業現場で実務を経験し、事業運営に関する自分なりの観点を養っていることが重要です。
今後の目標
レバレジーズ内の事業家集団へ
事業企画者と将来の事業部長が集まっているような組織を目指しています。
ビジネスが大好きで、将来のレバレジーズのためにいろんな企画を出せる人たちが多くいたり、自分が熱量を燃やせるような事業を見つけて責任者に手を挙げてくれるような人たちが揃っていたりするような組織が理想です。
既存を超える事業を創出する
今一番の目標は、レバレジーズで一番大きな事業である「レバテック」を超える事業をつくることです。
これまでのレバレジーズは、参入した領域で着実に実績を積み重ね、事業を拡大してきました。しかし今後、日本そして世界を牽引する企業を目指すのであれば、より大きな市場に対して果敢にアプローチし、既存事業を上回るスピード感で事業開発をおこなっていく必要があります。既存事業を伸ばしていくことももちろん大事ですが、これからのフェーズには新規事業が必要です。
事業会社としての誇りを持ち、新規事業検討室が「次世代のレバレジーズ」をつくっていきたいと思います。