すべての選択は「誰かが喜ぶ姿を見たいから」。プロのピアニストだった私がトップセールスになった話

新卒セールス

ひと

学生時代にプロのピアニストとして活動し、現在はキャリアアドバイザーとして活躍する坂牧さんを取材しました。なぜ20年続けたピアノを辞めて企業へ就職したのか、そしてなぜ今も高い成果を出し続けることができるのか、その理由に迫ります。(ライター:内田)

Contents
Profile
  • 坂牧(Sakamaki)
    レバレジーズ株式会社 ハタラクティブ事業部 キャリアアドバイザー

    3歳からピアノをはじめ、プロの登竜門といわれるコンクールにて史上最年少の10歳で最優秀賞に輝く。その後もプロのピアニストとしてさまざまなコンクールで賞を獲得。東京藝術大学 音楽学部を卒業後は2年間フランスへ音楽留学。帰国後、2021年10月にレバレジーズへ新卒で入社。内定者インターン時から現在まで営業目標を12ヵ月連続達成中。さらに事業部の1ヶ月売上件数のギネス記録を更新。入社からわずか半年でベストセールスにノミネートされ、活躍の幅を広げている。

誰かが喜ぶ姿を見るためにピアノを続けた

学生時代はプロのピアニストだったそうですね。ピアノはいつ頃からはじめられたのですか?

ピアノは3歳からはじめました。母がピアノの先生だったため、幼いころからおもちゃ感覚で触っていたのがはじまりです。

 

はじめはお母様の影響かと思いますが、その後ピアニストを目指そうと思い始めたのでしょうか。

実は、ピアニストを目指しているつもりはありませんでした。
幼少期から負けず嫌いだったので、そのときの自分にとって1番難しいものを目標にしていただけなんです。それが、コンクールで最優秀賞を獲得することや音楽界の最難関校への入学でした。その目標をひたすら追っていたら、自然とピアニストの道を歩んでいました。

 

実際にピアノを職業として意識し始めたのは小学4年生の頃だと思います。当時、プロの登竜門といわれている都内のコンクールに出場したところ、史上最年少で1位を獲得することができました。それを機に、プロの方から声がかかったり、コンサート出演の依頼が増えたりしたことで今後はプロのレベルを求められるのだと実感しはじめ、よりピアニストの道を選択するようになっていました。

 

ピアノのやりがいはどんなところに感じていたのでしょうか?

ありきたりですが、自分の演奏で誰かが喜ぶ姿を見られることです。もともと人に喜んでもらうことが好きで、ピアノはその手段の1つでした。家族や友達のご両親、ときには老人ホームなどにいらっしゃる地域の方々に演奏を聴いていただき、皆さんが笑顔になってくれることが1番嬉しかったですし、私の原動力にもなっていました。それが、どんなに練習が辛くてもピアノを続けられた理由でした。

自分の可能性を広げるために、新しい道を選ぶ決意をした

ピアニストとして活躍するなかで感じていた葛藤があれば教えてください。

プロに近づくにつれて、自分のなかで徐々にやりがいを感じられなくなっていました。ピアノの技術を究めれば究めるほど、より多くの人の喜ぶ姿を見られると思っていたのですが、実際はそうではなかったからです。

 

技術を究めるほどにコンクールの審査員や学校の教授などに向けて演奏する機会が増え、「演奏を楽しんでもらう」のではなく「評価してもらう」ことが多くなりました。「より多くの人に喜んでもらいたい」という想いを叶えることが難しくなってしまい、そんな理想と現実のギャップに葛藤を感じていました。

 

また、自立したいという気持ちが強かったのですが、ピアノを続けた場合それが叶わないという葛藤もありました。
実は、ピアノを職業としている人のほとんどは、家族から生活のサポートを受けながらコンサートで演奏をおこない、普段はピアノの先生として働いています。どれだけ実力がある人でも、自分の収入だけで生活していくにはかなり時間がかかる世界なんですよね。もちろんそれが悪いことではありませんが、その生活が20〜30年続く未来が見えたとき、「このまま音楽の道に進んで、自分が納得できる楽しい人生を送ることができるのかな」という漠然とした不安がありました。

さまざまな想いがあったのですね。卒業後は、ピアニストではなく、なぜ企業へ就職したのでしょうか?

プロのピアニストとして活動することにやりがいを感じられなくなってしまったからです。

 

先ほどお話したように、私はずっと葛藤を抱えながらピアノを続けていました。それが大学3年生で進路を考えていたとき、「ピアノを通して多くの人に喜んでもらう実感を得られなくなったのであれば、誰かに喜んでもらえることをするために、ピアノという手段から離れてもいいのかな」と考えるようになったんですよね。また、就職すれば、自分の収入で自立した生活を送ることができるとも思いました。

 

そうして悩んだ結果、「一度きりの人生、自分の可能性を広げるためにも未来が分からない道へ進んだ方が面白いんじゃないかな」と、企業へ就職することを選びました。

 

なるほど。就職の前に2年間留学をされているのはどうしてでしょう。

幼い頃に立てたピアニストとしての目標のうち唯一、「フランス パリで本場の音楽を学ぶこと」を達成していなかったからです。すべての目標を達成し、未練がない状態で新しい挑戦をしたいと考えていました。

 

一人で生活することになる留学は新しい道で自立するための第一歩でもあると考え、留学費用を自分で用意するために、音楽を学ぶためにかかる金銭面を企業が支援してくれる「スポンサー制度」のオーディションを受けることにしました。

 

オーディションには無事合格することができ、現地でアルバイトを掛け持ちしながら音楽を学びました。その時間があったからこそ、改めて就職の道へ進む決意をすることができたと思っています。

 

そして帰国後に就活をはじめたのですね。さまざまな企業のなかからレバレジーズを選んだ理由を教えてください。

レバレジーズを選んだ理由は、成長できる環境、かつ社会貢献に対する強い想いを持っていたからです。

 

当時、2年間の留学で同世代から社会人としての遅れをとっていたので、それを取り戻せるだけの経験を早期から積めて、なるべく早いスピードで成長できる環境で働きたいと思っていました。また、手段にとらわれずより多くの人を幸せにできる人になりたいと考えていたので、それを実現するために社会貢献性が高い仕事に就くことを重要視していました。
レバレジーズは、その2つの軸を満たしていましたし、説明会や面接でお会いした社員の人柄も魅力的だったので、迷わず入社を決めました。

自分の選択を自分の力で正解にする

現在はキャリアアドバイザーとして活躍し、入社してわずか半年でベストセールスにノミネートされました。新たな道でも成果を出せている理由を教えてください。

人の役に立ちたい、誰かのために働きたいという気持ちが強いのはもちろんですが、「自分の選択を正解にするしかない」という想いがあるからでしょうか。

 

私にとって約20年続けてきたピアノを辞めることは、とても大きな決断でした。その決断を後悔したくないし、もし後悔してしまったらずっと応援してくれていた両親やお世話になった先生たちにも失礼だと思うので、絶対に自分の力で今進んでいる道を正解にしようと努力を怠らないようにしています。

たとえば、私は幼少期から毎日10~12時間ピアノの練習をすることが当たり前の生活を送っていました。今はその時間を仕事に充て、目標達成のために全力を注いでいます。また、長期的な目標を立てたうえで、常に目標達成のために今何をすべきかを日々の行動に落とし込むことを意識しています。これはピアニスト時代にもおこなっていたことで、「コンクールまでにどこまでできないといけないか、そのために今何をする必要があるか」を常に考えて行動していました。

 

目標達成に対する強い気持ちをもち、それを絶対に達成するための行動が成果につながっているのだと思います。

素晴らしいですね。ピアニスト時代の学びで、今も仕事に活きている価値観はありますか?

そうですね。「限界を感じたらあともう一歩だけ頑張る」というのは昔から大切にしています。

 

あるコンクールで史上最年少で1位を獲得できた話をしましたが、実は当時、周りからは「優勝は99%不可能で、予選通過さえ難しい」と言われていました。ですが、私は1%の可能性があるなら、誰よりも頑張れば1位をとれるはずだと思ったんですよね。練習がつらくてしんどいときも、あと少しと思って努力を続けた結果、1位を勝ちとれました。
その経験から、「限界を感じたらあと少し頑張る」ということは価値観として沁みついており、今も仕事に活きていると思います。

自分と同じように悩む人の目標になりたい

今目指していることを教えてください。

レバレジーズで成果を出すことで、第二のスタートを切る人の1つのロールモデルになりたいです。
私は約20年続けてきたピアノを辞めてレバレジーズへ入社する道を選びましたが、「この選択をして良かった」と心から感じています。

 

長年続けてきたことを今後も絶対に続けなければいけないなんてことはありませんし、他の選択肢を選ぶ道があっても良いはずです。しかし、それはとても勇気がいることだと思います。なかには、「ここまで頑張ってきたから」と使命感から別の道へ踏み出せない人もいるかもしれません。そんな人たちにとって、長年続けたこととは別の道を選んでも、楽しい未来をつくれるんだよということを証明したいです。そのためにも、この先も成果を出すことにはこだわり続けたいですね。

最後に、今後チャレンジしていきたいことはありますか?

まずは全般的に営業のスキルを身に付けたいです。今はキャリアアドバイザーなので、個人のお客様を相手にしていますが、ある程度経験を積んだら、企業側の営業にも携わることでより広い範囲で成果を出せるようになりたいです。

 

さらにスキルアップできたら、ゆくゆくは新規事業にも携わりたいと考えています。またこれは私の漠然とした夢ですが、せっかくピアノの経験を積んできたので、音楽や芸術の道を目指す方々が安心して夢を追いかけられるようなサービスをつくってみたいなと思っています。

 

そのためにも、いち早く営業として唯一無二の存在になりたいです。プロのピアニストやトップクラスの営業マンはたくさんいると思います。ただ、その2つを併せ持った人はなかなかいないと思うんですよね。だからこそ、営業としてトップクラスを目指すことでその地位を獲得して、より多くの人に喜びを与えられるようになりたいです。

 

Read More
こんな記事も読まれています