コロナと闘う看護師へ全国から感謝を。「看護師さんありがとうプロジェクト」にかけた想い

マーケティング人の役に立ちたいメディカルケア

事業 / サービス

新型コロナウイルスの感染拡大に多くの人が翻弄された2年間。そんなコロナ禍の裏側では、日々奮闘する看護師さんの姿がありました。レバレジーズが運営する看護業界に特化した人材サービス「看護のお仕事」では、すべての看護師さんへ感謝の気持ちを伝えるプロジェクトが始動。そのプロジェクト責任者を務めたマーケター・佐塚さんにプロジェクトの背景を聞きました。(ライター:飯野)

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Profile
  • 佐塚(Sazuka)
    マーケティング部 プロモーションチーム

    2020年にレバレジーズへ新卒入社。入社後は同チームに配属され、介護事業のプロモーションを担当。その後、看護師の派遣事業にて集客責任者を務め、「看護師さんありがとうプロジェクト」を企画。現在は、ITエンジニアを目指す学生向けのサービス「レバテックルーキー」の集客責任者として、UXデザインから集客全般を担当している。趣味は、サウナと映画。 全社総会ノミネート歴:2021年度上半期 ベストマーケター

激動のコロナ禍で考えた事業の本質

「看護師さんありがとうプロジェクト」とはどんなプロジェクトなのでしょうか。

 

新型コロナウイルス感染症への対応が長期化するなか、第一線で尽力されている看護師の方々に対し、日本全国から感謝の想いを届けると同時に、活動をサポートするための寄付を募るプロジェクトです。

 

看護師さんの活動動画を掲載したTwitterの投稿に対して、1リプライまたは 1リツイートするごとに47円が特定非営利活動法人 ジャパンハートに寄付されます。寄付金額は、日本全国47都道府県から感謝の想いの意を込めて設定しました。

 

 

特設サイト:看護師さんありがとうプロジェクト – 看護のお仕事

実施の背景について教えてください。

プロジェクト始動のきっかけは、2021年春に全国各地で始まった新型コロナワクチンの大規模接種でした。そのころ、行政からワクチン接種会場への看護師派遣の指示を受け、法人営業が案件対応をおこない、看護師派遣事業のマーケティングをしていた僕がその集客を担当していました。

 

当時の世間は、感染者数が急増している時期で、各地で病床数や医療従事者などの不足が問題になり、ワクチンの供給量も数日単位で変化するなど、社会全体が先の見えない恐怖に包まれていました。同時に「看護師さんが疲弊している」というニュースも頻繁に目にするようになったんです。

 

不安定な状況が長期化するなかで、「看護のお仕事」として、「いま僕たちがすべきことは何なのか」と考えました。「看護のお仕事」が目指しているのは、単なる仕事探しのサービスではなく、看護師さんを支えるパートナーになることです。この過酷な時期だからこそ、「何か看護師さんたちの力になりたい」と強く思いました。そこで立ち上がったプロジェクトが「看護師さんに感謝の気持ちを伝える」というものでした。

 

サービスの存在意義に立ち戻ったのですね。

そうですね。ただ一方で、この企画を実現させる怖さもありました。扱うテーマが「大規模な感染症」というセンシティブな話題だけに、伝え方を誤ってしまうと、これまで積み重ねてきたサービスの信頼を壊してしまうことにもなり得ないからです。

 

それでも実現に踏み切ったのは、「一人でも多くの命を救いたい」という強い想いで患者に向き合う看護師さんの真摯な姿を世の中に伝えたいと強く感じていたからです。

 

看護師の不安や希望、すべての想いを世の中に届ける

プロジェクトのなかで大事にしていたことは何でしょうか。

看護師さんや世の中の人の感情です。新型コロナウイルス感染拡大という誰も予測できない状況下で、多くの人がさまざまな出来事に振り回されました。それぞれの立場の人が、いろんな感情を抱えていると思うんですよね。

 

そういった複雑な時期だからこそ、「感謝の気持ちを届ける」という軸は絶対にずらさないと決めていました。なかには、「看護のお仕事」がそれをやることに疑問を抱く人もいるかもしれませんが、看護師の人生そのものに寄り添うサービスとしては、人の感情こそ目を向けるべきところだと思うんです。

 

そのためには、看護師さんがどのような気持ちで前線に立っているのか、リアルな気持ちを世の中に伝えることが大切だと考えました。表面的なものではなく、看護師さんの心の奥にある感情の動きを繊細に表現することで、多くの共感に繋がると思ったんです。

 

そして今回このプロジェクトは、社内でも共感を呼び、事業部を越えて多くの社員が協力してくれました。

 

たとえば、デザインチームは企画段階からかかわってくれました。特設サイトや動画の制作において、僕が伝えたかった動画の世界観を、具体的な色味やカット割などでみるみる形にしてくれました。

 

また、看護師さんたちに動画出演の声がけをしてくれたのは、日頃から看護師さんとコミュニケーションをとっているキャリアアドバイザーたちです。「看護のお仕事」に登録してくださっている看護師さんに、プロジェクトの背景や目的をしっかりと説明したうえで出演依頼をしてくださったため、看護師さんのありのままの想いを聞くことができました。

 

プロジェクトにかかわった全員が、看護師さんに「何かできないか」を考えて力を合わせたことで完成させることができました。

 

完成した動画を観ました。私たちがワクチンを接種できたのも、多くの看護師さんが尽力してくださったからなのだと改めて考えさせられました。

ありがとうございます。「実際に働いている看護師さんの想いや、コロナと闘うありのままの姿を世の中に届け、それに共感した人たちからの感謝の気持ちを看護師さんに届けたい」という意図で制作したため、そのように共感してもらえるのはとても嬉しいです。

 

www.youtube.com

看護師に寄り添うサービスへ

このプロジェクトにはどのくらい反響があったんですか?

Twitterで投稿したときのいいね数は4,000、リツイートは2,600、リプライは100ほどありました(2021年12月末時点)。このように多くの共感を得ることができたのは嬉しいですね。

 

そしていただいたコメントには、長文で熱感の高いものがたくさんありました。これは、多くの人がコロナ禍で「顔の知らない誰かに助けられている」という気持ちをもっていたからではないかと思います。

 

実際に届いたリプライ

 

いただいたこれらのコメントは「看護師のお仕事」に登録している方にメールで届けたり、登録していない方にも広告やSNSで配信したりして、より多くの看護師さんに届けられるような取り組みをしました。

 

今回のプロジェクトを通じて、「助けてもらった人たちに感謝の気持ちを伝える」という機会を、サービスとしてつくることができたのは、本当に価値があることだったなと感じています。

 

最後に、今後「看護のお仕事」をどんなサービスにしていきたいですか?

単なる職場探しのサービスではなく、看護師さんのベストパートナーとして寄り添い続けるサービスにしていきたいです。

 

新型コロナウイルス感染症という世界的な危機に対して、長期間にわたり最前線で尽力してくださっている看護師さん。看護師さんたちは、僕たちの想像以上に過酷な現場で、さまざまな葛藤を抱えています。それでも毎日、医療の現場に立ち続けることができるのは、「誰かを救いたい」という真っ直ぐな気持ちがあるからです。

 

そんな看護師さんに対して、僕たちのサービスができることは、真っ直ぐ看護師さんに向き合い、支え続けることです。その手段は、職場探しだけではないはずです。看護師さんと同じ目線に立ち、サービスとして自分たちができることを常に考え続け、医療現場を支える看護師さんを僕たちのサービスが支える。そうすることで、レバレジーズのサービスづくりの根幹である社会問題の解決に繋がると考えています。

 

 ※掲載内容は取材当時のものです。一部現在のサービス名称とは異なる場合があります。

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