
経営企画×政策企画。1兆円企業への成長戦略
事業 / サービス
【Summary】
■レバレジーズは、新たな市場創出のため、経営企画室と政策企画室を統合しました。
■経営企画室と政策企画室、事業部が一体となり、これまで以上にスピード感を持った成長戦略を実行することが可能になります。
■ 市場戦略に加え、市場のルールそのものを変革することで、社会課題の根本的な解決を目指します。
(ライター:嶋田)
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チョ (Cho)
経営企画室 室長
有限責任監査法人トーマツや日系コンサルティングファームにて、中期経営計画策定、ビジネスデューデリジェンス、CVC設立、管理会計高度化など戦略・ファイナンスに関わるプロジェクトを多数推進。その後、2024年にレバレジーズへ経営企画室長として中途入社。現在は、全社戦略策定・経営管理・新規事業・M&Aなど、全社横断的なプロジェクトを統括している。趣味は、犬と散歩。
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近藤 (Kondo)
経営企画室 政策企画グループ マネージャー
2012年、新卒入社。
ITフリーランス向けエージェント レバテックフリーランスにてセールスマネージャー、レバテック株式会社の分社化後は同社の人財開発部 責任者や、間接部門の統括部長に就任。2023年6月より政策企画部に異動しマネージャーに就任。 2021年に一般社団法人ITフリーランス支援機構の立ち上げを推進し、2024年6月より同法人の専務理事に就任。政策渉外責任者として、ITフリーランスに対する労災保険特別加入制度適用やフリーランス法に関する政府検討会でのプレゼン、各省庁との折衝、政策提言等をおこなう。趣味は読書。
経営企画室と政策企画室の統合の背景
レバレジーズでは2025年3月より、経営企画室と政策企画室が統合されました。なぜ統合に至ったのか、背景をお聞かせください。
チョ
レバレジーズが運営する事業は、少子高齢化による生産年齢人口減少などの社会課題を解決することで関係者全員の幸福を追求することを目指しています。今後1兆円規模の企業を目指し、更に社会への貢献範囲を広げていくためには、市場のルールを変革し自ら新たな市場を創出することが不可欠です。
そのため、全社戦略を策定し新規事業やM&Aの実行に責任を持つ経営企画室と、国の制度変革に取り組む政策企画室の統合を決めました。
経営企画室と政策企画室が同じ傘下にある企業は、市場にも少ないと思います。1,000億円規模の企業となった今のタイミングで、統合を決めたことにはどのような意図があるのでしょうか?
近藤
今まで政策企画室は、既存事業の法規制対応をはじめとしたリスクマネジメントのような守りの役割をメインに担ってきました。新規事業の創出に向けた働きかけなどの政府渉外活動はほとんどおこなわれていませんでした。
しかし、1兆円企業を目指すためには、前述したように新たな市場を創出していく必要があります。そのためには、政策企画も攻めの視点を持つことが重要です。
そこで、新たなビジネスモデルの構築や市場創出の知見が豊富な経営企画室と統合することで、両輪となって事業を推進できるようになったのが今となります。次のステージへと進むタイミングでの組織統合です。
▼政策企画とは▼
政策企画室は、企業や団体、政府、省庁と連携し、国の政策(法律、税制、予算など)の制定、変更、廃止を推進する組織です。 民間企業の立場から国の制度変革に貢献しています。
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経営企画室と政策企画室の統合により、組織と個人へ与える影響とは
統合後に、組織として取り組んでいくことを教えてください。
チョ
1兆円規模の会社を目指すにあたって、これまで以上の規模、スピード感で投資を実行する方針です。その一環として、今後は既存市場の拡大と新たな市場の形成にも取り組んでいきます。
具体的には、岩槻代表や事業部との連携を強化し、法規制への対応やルールメイキングを前提として戦略の立案から実行までリードしたいと思っています。
たとえば、外国人受け入れ事業においては自社のビジネス展開だけでなく、外国籍の方が日本で、安全にやりがいをもって働くための環境整備に取り組み、国内の労働人口減少の解決に繋げていきたいと考えています。
近藤
経営企画室主導で新規事業の創出とM&Aを推進していく中でも、リスクを早期に特定していきます。成功確率を高める環境を整備するとともに、政策渉外を通じて規制リスクを最小化し、組織全体に貢献していきます。
たとえば、昨年レバテックでは業界団体を通じてフリーランス新法の対応に取り組みました。政府と連携してフリーランスの方が安全で働きやすい環境を整備しつつ、規制によるフリーランス市場全体への影響を最小化することが目的でした。新法の下位法令等を検討する段階から政府に情報提供や提言をおこなったことで、実態と大きく乖離することもなく、法施行を迎えられました。今後は、他の業界でも同様に取り組んでいく予定です。
これまでのお話を伺い、組織の統合を通じて社会に与える影響力が大きくなり、会社の成長が加速するフェーズにあると感じました。
チョ
「既存ルールの中でどう戦うか」だけでなく「関係者全員を幸せにする市場、ビジネスはどうあるべきか、どう作るか」を考えられるようになります。
レバテックやレバウェルなど、トップシェアを誇るサービスを保有する弊社だからこそ、気づける課題も多く、構造的な部分から国に提言することを目指しています。
近藤
今回の組織統合により、迅速な意思決定と円滑な情報共有が可能になり、事業成長や市場拡大を加速させます。
過去には、法務チェック段階で規制抵触リスクが発覚し新規事業のリリースが遅れることや、事業開始後の規制強化によりマネタイズに行き詰まることといった機会損失がありました。
統合によって、新規事業やM&A、経営戦略等の初期段階から政策渉外担当が関与できるので、法規制抵触リスクの早期発見・回避・軽減をし、成長スピードを加速できます。

統合を通じて、組織で働く個人のキャリアに与えるメリットにはどのようなことがありますか?
チョ
従来の経営企画はターゲット市場における戦略立案と実行が中心でしたが、統合後は「関係者全員が幸福になれるにはどうすれば良いか」という視点で社会課題の解決に取り組み、市場そのものを変革させることを見据えた戦略立案・実行に携わることが可能になります。
1,000億規模から1兆円規模を目指す中で、スピード感を維持しつつ業務の幅も広げるという動き方になるので非常に魅力的なキャリア形成ができると思っています。
近藤
政策企画の視点から見ると、1兆円規模の企業の場合主要な経済団体の幹部クラスとなり、様々な業界の社会課題解決を主導する役割を担う可能性があります。
そこに至るまでの過程を経験できることは、個人のキャリアにとって非常に良い機会になりますね。まさに「次代を創る」経験となるのではないでしょうか。
急成長するレバレジーズを支えている強み
組織統合の背景や影響について詳しく伺いましたが、改めて、お二人の視点からみるレバレジーズという組織ならではの強みについてもお聞かせいただけますでしょうか?
チョ
岩槻代表との距離が非常に近いことだと思います。
ほぼ毎日、何かしらのコミュニケーションが発生する環境で、20年ほどで1,000億円を超える会社を作り上げた代表の嗅覚や感覚を、日々肌で感じ取ることができます。
専門性だけではどうにもならないような、アニマルスピリッツのような部分は、中々経験できないかと思います。こういう観点もあるんだ、と日々新たな発見があります。
近藤
そうですね。岩槻代表自身も、新経済連盟の幹事としての活動をはじめ、社会課題解決に向けた提言を積極的に政府や関係団体におこなっているので、そういった意味でも岩槻代表と近い距離で働けることは、本当に貴重な経験だと感じています。
それに加えて、変化への適応力の高さも挙げられるかと思います。
私自身、14年ほどこの会社に在籍していますが、毎年、変化し続けているので同じ会社にいる気がしません(笑)。入社した当時は、まだ60億規模にも満たない会社で、社員も100人もいなかったはずです。
ダーウィンの進化論のように、変化する状況に一番適応できる人、あるいは組織が一番強いと思っています。それを体現しているのが、弊社の社員の方々ではないでしょうか。
要所要所で、変わらなければいけない重要なポイントで、迅速に意思決定をして、変革のために行動をし続けてきたということが、会社の成長に繋がっているんじゃないかなと思いますね。

さらなる成長と挑戦へ
貴重なお話、ありがとうございました。最後に、社員や読者のみなさんに向けてメッセージをください。
近藤
今回の統合により、従来の守りの政策企画室だけでなく、市場を創造する攻めの政策企画室にも携われるようになり、個人としても組織としても貴重な経験を得られるフェーズとなります。
業界全体、ひいては社会を共に創り上げていくということを、一緒にしていきたいと思っています。
チョ
経営企画室としては、新規事業開発やM&Aといった攻めの領域と、1兆円規模の企業運営を支える経営管理等の守りの領域の両面から経営を企画できる組織を目指しています。
今回の統合により、市場戦略に加え、関係者全員が幸福になれる市場の創造や社会貢献といった、より幅広い活動が可能になります。
社会的意義もありますし、面白い仕事ができると考えています。ぜひみなさんと新たな価値を創造していきたいです。