
入社2年目で年間数十億を動かすマーケターの「キャリアの最適解」
ひと
【Summary】
◼︎東工大大学院で最高学会に論文を発表したトップランナーが、数ある選択肢の中からレバレジーズを選んだのは「社員の発言の質の高さ」にあった。
◼︎入社2年目で年間数十億円の予算を運用。独りよがりな施策での失敗で「無知の知」を痛感し、顧客との対話を徹底した結果、CVRを3倍に改善する成果を上げた。
◼︎個人の圧倒的な成長が、会社の成長に直結する「科学的な組織」。彼が会社の未来と共に、自身の挑戦を続ける理由に迫る。
(ライター:嶋田)
-
日髙(Hidaka)
マーケティング部 プロモーションチーム2024年新卒入社。 東京工業大学大学院在学中からマーケティング部で内定者インターンを経験。入社後、レバテックフリーランスのプロモーション担当として昨対比855%もの粗利改善を達成し、レバテック総会と全社総会で最優秀新人賞にノミネートされる。現在は年間数十億円の予算を抱えWeb広告を運用し、後輩育成も担当。趣味はカフェ巡りと読書。
研究に励んだ学生時代。レバレジーズで掴んだ確信
日髙さんは学生時代、大学院でアカデミックな研究をされていたそうですね。
はい。私の研究分野はHCI (Human–Computer Interaction)(※1) といって、「人間中心の設計」を軸に人とコンピュータのあり方を考える学問です。特に、企業の利益を優先してユーザーを欺く「ダークパターン」(※2)と呼ばれるデザインに関する研究に注力し、論文が分野の最高学会で採択されたり、各種メディアでの発信や消費者庁への提言をするなど、研究の成果を社会に還元する貴重な経験ができました。

その研究での経験は、現在のマーケティング業務にも活かされているのでしょうか?
そうですね。研究で培った本質的な課題を特定し、仮説を立てて検証するプロセスや、人間中心の設計の考え方は、顧客を深く理解し、ニーズに応えるための施策を考えるうえで、非常に役立っています。
就活時、レバレジーズへの入社を決意するまでの経緯を教えてください。
就活の軸は3つありました。「人の負の感情を解消する事業をおこない、それを根幹の思想としていること」、「問題解決の主体者として最後まで責任を持てること」、「成果を出せば確実にチャンスを与えてもらえること」です。
これらの軸を満たす企業として他の大手企業とも迷いましたが、最終的にレバレジーズへの入社を確信したのは、社員の発言の質の高さです。他社の社員とも面談を重ねるうちに、レバレジーズの社員は年齢層が若いのにも関わらず、発言が圧倒的にロジカルで、人の思考や感情に寄り添うスタンスを持つと感じました。自分の悩みを明確に言語化してくれるだけでなく、潜在的な問いにも的確な答えが返ってくる。「年の近い先輩たちがこれほど思考し、実践できる環境は他にない。ここでなら、自分の目指す姿に最速で近づける」と確信し、入社を決めました。
※1 情報工学、心理学、デザイン学などを横断し、人とコンピュータの関係性をより良くするための設計やインタラクションを研究する学術分野。
※2 ユーザーの心理的な弱点を利用し、不利益な選択をさせるために意図的に設計されたユーザーインターフェース。
2年目で年間数十億円を運用。失敗から学んだ無知の知

現在の業務内容について教えてください。
現在は、レバテックフリーランスとレバテッククリエイターのプロモーション責任者を務めています。市場規模が数百億円にもなる自社最大事業の心臓部として、サービスを必要とする方に利用機会を届けるためのプロモーション戦略を立て、実行しています。
施策の実行にあたっては、デザイナーやエンジニアといった社内の専門職と協力しながら、最適なクリエイティブを制作し、同時にチームメンバーのマネジメントもおこなっています。
日髙さんは、年間数十億円という莫大な予算を動かしていると伺いました。新卒2年目でこれほど大きな裁量を得られたのは、なぜだと思いますか?
1つは、誰よりも愚直に市場に向き合い続けたことです。サービスが必要な人たちが何に困っているかを徹底的に研究し、地道に事実に向き合い、問題を分解しては解決するまで施策を積み上げました。レバレジーズで求められる「当たり前」の基準はかなり高いと思っています。ですが、その当たり前を誰よりも愚直にやり抜く姿勢を貫いたからこそ、信頼を得てチャンスをいただけたのだと思います。
また、成果を出すたびに適切な評価と、より難しい課題を与えてくれるレバレジーズの環境も大きいです。成果を出せば任せてもらえることが増える。この好循環が常に回ることで、1ヶ月前の自分よりも思考が常に進化しているのを実感し、「やればできる」という自己効力感も高まり続けています。
これまでの施策で特に印象的だった成功や失敗のエピソードはありますか?
失敗から学んだことが、その後の大きな成果につながっています。入社初期の頃、ユーザーの視点を深く理解しきれていなかったために、自分が良いと思ってつくったクリエイティブに、市場のエンジニアの方から厳しいご意見をいただいたことがありました。自分はユーザーの視点を理解していた“つもり”になっていただけで、独りよがりなクリエイティブになってしまっていたんです。
この失敗で、「自分は何も知らなかった」という事実、まさに「無知の知」を痛感しました。それ以来、自分の頭の中だけで考えず、一次情報に徹底的に当たることを決意し、専門知識を持つ人たちに積極的に意見を聞くことを徹底しています。セールスが担当する顧客折衝の場に同席させてもらう、社内外のエンジニアの方に直接話を聞きに行くなど、現場の生の声を集めました。
そこで得られた示唆をもとに広告デザインを一新したところ、サイト流入からサービスに登録する人の割合が元の3倍に改善されたんです。ユーザーの求めているものに深く寄り添い、彼らの意思決定を後押しできたことを実感でき、非常に嬉しかったです。
「人のため」が、自分も組織も強くする

日髙さんにとって、若いうちに努力するモチベーションの源泉は何でしょうか?
自分の成長が、そのまま誰かの役に立つという実感です。
私はキャリア観の根幹として、「自分がどうなりたいか」よりも、「困っている人を助けたい」という気持ちの方が強いんです。そのためには、その人たちの問題解決に必要なスキルを自分が身につける必要がある。この必要性が、私にとっての最大のモチベーションになっています。
また、仕事を通して自分が理解できる範囲が広がると、今まで見えなかったものが見えるようになるのも、大きなやりがいです。人間は、分からないことに対して漠然とした不安を感じる生き物だと思うのですが、具体的に状況が見えるようになると、不安が薄れて自信につながり、「できるからやる」と前向きに道を切り開いていける感覚になるからです。
まさに、レバレジーズの成長性にもつながる話ですね。そうした個人の成長を、組織は後押ししていると感じますか?
はい。「個人と会社の成長が深く結びついた好循環」が、レバレジーズの強みだと思います。
他の会社では新卒1年目で経験できないような、数十億円規模の予算を動かす機会を与えてくれますし、成果を出せば新規事業の立案やマネジメントなど、幅広い領域に介在できるチャンスを与えてもらえます。そうして個人が熱量高く仕事に向き合い成長するからこそ、会社自体も伸びていく。そして、会社が成長し続けることで、やるべきことが尽きず、個人もさらに成長していくんです。
私はレバレジーズを「問題に向き合い、仮説を立てて実行し、得られた結果から示唆を得て、また新たな問題に立ち向かう」というプロセスを会社全体で回し続け、再現性高く問題解決していく科学的な組織だと捉えています。この仕組みが続く限り、レバレジーズも個人も成長し続けられると確信しています。
さいごに

現在描いているキャリアビジョンを教えてください。
まず直近では、レバレジーズを引っ張る存在として、レバテックをさらに成長させていくことに注力したいです。そして、自分自身で新規事業を創造することに本気で挑戦したいと考えています。「困っている人を救う」という私のキャリア観の根幹にある思いを胸に、事業を自らの手で創り、価値貢献を大きくし、継続的に回る仕組みまでつくりきりたいです。
▼新規事業開発コンテスト「LEGO」にも参加していた日髙さん
最後に、就活生の方へメッセージをお願いします!
私は「分からないこと」に臆することなく向き合う人こそ、本当に豊かなキャリアを築けると思っています。見えやすい情報だけで意思決定をしてしまうと、「分かる範囲で行動する人」になってキャリアの範囲も狭まってしまい、その人の可能性を閉ざしてしまいます。
だからこそ、自分のキャリアのことも、企業のことも、とことんフラットな目線で向き合って、深く理解しようとしてほしい。そういう人は、どこに行っても活躍します。ぜひ、レバレジーズの社員と直接話してみてください。納得のいく意思決定ができるよう、応援しています!