「わんコネ」は街づくりそのもの。若き事業部長が見据える未来とは
事業 / サービス
新卒で入社して以来、新チームの立ち上げや組織の立て直しなどさまざまな領域で活躍を続ける小田原さん。2022年に、新規事業「わんコネ」の事業部長に抜擢されました。「誰もが使用するサービスにしたい」という熱い想いを胸に、サービスを広めるために奔走しています。今回は「わんコネ」というサービス・プロダクトについてとそれに懸ける想いを聞きました。(ライター:青江)
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小田原(Odawara)
レバレジーズメディカルケア株式会社 医療テック事業部 事業部長2017年新卒入社。レバレジーズメディカルケア株式会社のセールス職として看護師のキャリア支援をおこなう。3年目にチームの立ち上げをおこなったのち、リーダー・統括マネージャーとマネジメント業務に従事。これらの結果が評価され、ベストチームやベストリーダー等に複数回ノミネートされる。2022年度には、レバレジーズメディカルケア株式会社の年間MVP受賞。現在は、新領域の医療テック事業の事業責任者を務めている。趣味は、料理やお酒を飲むこと。お酒好きが高じてワインエキスパートの資格を保有している。
社会課題の解決に挑む「わんコネ」
小田原さんが事業部長を務めるサービス「わんコネ」について教えてください。
「わんコネ」は、医療福祉機関の連携を簡単にするSaaSサービスです。病院には、入院患者が退院後も安心して療養できるよう支援する退院支援という業務があります。この退院支援に関わるソーシャルワーカーや入退院支援看護師の負担を軽減するために開発されたサービスが「わんコネ」です。具体的には、退院後に在宅での療養を困難とする患者の転院先となる医療介護施設の検索、ならびに転院先との患者データ連携やチャットによるコミュニケーションを可能にする機能を提供しています。
ありがとうございます。「わんコネ」が誕生した背景について教えてください。
「医療業界を根本から変えていきたい」という想いから「わんコネ」が誕生しました。
今までレバレジーズでは、日本において大きな社会問題となっている医療・介護・ヘルスケア分野で事業を立ち上げ、さまざまな形で社会問題の解決をおこなってきました。そのなかで、医療ソーシャルワーカーや看護師の方が入退院業務に膨大な時間をかけていたので、業務のDXを通して、労働環境の改善に役立つサービスを開発できればいいなと思い、事業を立ち上げました。
「わんコネ」は、もっというと街づくりに役立つサービスだと考えています。サービスが広まり、多くの方々に使っていただくことで医療・介護サービスの基盤が整います。そうした基盤が整った街は、高齢者に優しく住みやすい街となります。これが最終的に、その街の人口減少を食い止め、繁栄につながっていくと思います。
ユーザーに寄り添ったプロダクトを目指して
SaaSということでプロダクトの完成度も重要かと思いますが、プロダクトはどのようにして改善しているのですか?
利用者するユーザーの声をダイレクトに反映させながら日々プロダクトの改善に取り組んでいます。必要な機能は実装していますが、利用する方の声もとても重要なので取り入れながら、現状に満足せずより良いプロダクトに進化させていきたいと考えています。そのために「わんコネ」は、セールスと開発組織が緊密に連携をとりながら、業務を進めるようにしています。
このような小さな積み重ねによって、着実に良いサービス・プロダクトになっていますし、売上という数字に繋がってきているのかなと思っています。これは非常にありがたいことですね。
経験を武器に、新規事業を立て直す
次は小田原さんご自身についてお伺いします。今回、事業部長に就任するに至った理由を教えてください。
自ら手を上げたというわけではなく、声をかけてもらいました。
当時の「わんコネ」は、プロダクトとしては良いものができていましたが、それをどのようにして広めていくかという点が課題でした。この課題を解決するためには、「セールスに強い」かつ「マネジメント経験のある人物」を事業部長にする必要がありました。これはあくまで個人的な考えですが、僕に声をかけてもらえたのは、過去に新しくセールスチームを立ち上げた経験を持ち、一定の実績を上げ続けることができていたということもあるのかなと思っています。当時、ゼロから施策を考え実行まで最短でおこない、高速でPDCAを回しつづけることを意識して仕事に取り組んできたのも事実です。これらの努力が認められ、全社総会でベストリーダーやベストチームにノミネートいただきました。
過去の経験を振り返ると、あまり整備されていない組織をきれいに整えていくことを得意としていたので、声をかけてもらえたときは嬉しかったですね。
これまでに経験のない領域でいきなり事業部長に就任されましたが、不安や困難はありませんでしたか?
不安は一切なかったですね。むしろ、「こんなチャンスはもう二度とないかもしれない」とプラスに捉えていました(笑)
ただ、事業を進めていくなかで難しさはかなりありました。たとえば、事業全体に関わる悩みがでてきた場合、解決方法を持ち合わせている人物が社内にはいませんでした。これは、「わんコネ」が既存事業とまったく異なるビジネスモデルであることが大きな要因でした。そのため、頼る人がほぼいないという状況は、初めての経験だったのでかなりきつかったですね…。組織づくりという点では、これまでに経験があったので大丈夫だったのですが、新領域で立て直しをおこなったのは初めてだったので苦労が多かったのも事実です。
やはり、苦労も多かったのですね。どのようにして乗り越えたのですか?
困難は多かったのですが、自分で解決方法を徹底的に調べたり、決断の基準を高くもってやり切るということをとても大事にして乗り越えました。そのため、僕が一人ですべての仕事を抱え込んでしまうのではなく、メンバーの能力を信じチームとして能力を最大化させていこうと考え、メンバーが得意な分野に関してはそのまま任せることにしました。メンバーの存在があったからこそ、今があると思っていますし、感謝の気持ちでいっぱいですね。
「誰もが使える」サービスを目指して
最後に「わんコネ」の今後について教えてください。
業界のみならず社会に変革を起こす「誰もが使えるサービス」にしたいです。そして、社会に必要不可欠な存在になれたらこれ以上嬉しいことはありません。
「地域包括ケアシステム」(人口減少社会における介護需要の急増という困難な課題に対して、医療・介護などの専門職から地域の住民一人ひとりまでさまざまな人たちが力を合わせて対応していこうというシステム)を完成させるには、1つでも多くの医療福祉機関にサービスを導入してもらう必要があります。冒頭で、「わんコネは街づくり」とお話させてもらいましたが、適切なタイミングで適切な医療を受けられる環境を1つでも多くつくっていく必要があると思っています。そうすることで、高齢者が安心して長く住み続けることができるようになるのかなと。これを実現するためには、「誰もが使えるサービス」にしていく必要があると思っていますし、そのようなサービスになるまで僕たちは走り続けます。
レバレジーズメディカルケア株式会社では、医療福祉領域全体の課題を総合的に解決していけるような企業に進化していきます。そのなかでも「わんコネ」が中心事業となれるように、より一層気を引き締めて頑張っていきたいと思っています。
今後の「わんコネ」にぜひ、期待していてください。