他者貢献がベストルーキーへと導く。真っ直ぐに寄り添い続けた先に見た景色
ひと
2021年4月に行われたレバレジーズグループオンライン全社総会で、看護師の転職支援を行うメディカルキャリア事業部の江原さんがベストルーキーを受賞しました。新卒1年目で事業部1位の成績を収め、その後も上位をキープし続けた江原さん。その輝かしい成果の背景には「看護師さんのために、世の中のために」を追求し続けた姿がありました。そんな江原さんの価値観を掘り下げます。(聞き手:飯野)
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江原(Ehara)
レバレジーズメディカルケア株式会社 メディカルキャリア事業部 首都圏グループ 営業東京農業大学栄養科学科卒業、2020年新卒入社。 入社後は医療・介護の課題解決に取り組む「レバレジーズメディカルケア株式会社」に配属され、看護師の人材紹介事業に従事。同社が展開するサービス「看護のお仕事」の営業として新入社員研修後の2Q(7~9月)と4Q(1~3月)で事業部1位を獲得。さらに現在は、事業部推進企画の策定にも携わる。 趣味は料理。
誰よりも寄り添い続けた1年間
ベストルーキー受賞おめでとうございます!まずは率直なお気持ちを教えてください。
入社してからずっと『ベストルーキー』を目標に頑張ってきたので、受賞した時は純粋に嬉しかったですし、正直ホッとしました。
というのも、受賞を目標にしていることを周りに公言していたので、「もし受賞できなかったらどうしよう…」と内心ヒヤヒヤしていたんです。
全社総会の直前には、他の事業部にベストルーキーを受賞しそうな人がいないか聞いたりもしていました(笑)。
見事、有言実行ですね!ご自身では、どんな行動や考え方が受賞に繋がったと思いますか?
特にテクニックとかはなくて、今回の受賞は、目の前の人にひたすらに向き合ってきた結果だと思います。
ただどんな時でも、「自分の行動で看護師さんの人生が変わる」ということを念頭に置いて顧客と接してきましたね。私の仕事は転職を考えている看護師さんと病院をマッチングさせること、つまり、看護師さんの入職をお手伝いすることです。
「人生の大きな選択を委ねようとしてくれている人のために、自分は何ができるのか?」を看護師の方と向き合うたびに何度も考えるようにしていました。イメージとしては、友人の相談相手くらいフランクに親身に。
私は「看護師さんと仲良くなること」が、顧客の本質的なニーズを掴むために最も重要なことだと思っているので、そこは特に意識していました。
心に寄り添うことを大切にされていたんですね。
はい。実は私、管理栄養士の資格を持っていて、元々医療業界に近い場所にいたんです。時には、管理栄養士の働き先である、病院や施設に実習に行くこともありました。
なので、医療現場の過酷さを少しではあるものの、理解はしていたんですよね。看護師の仕事は、自分の行動ひとつが患者さんの命に密接に関わりますし、夜勤続きの不規則な勤務体制で身体を壊してしまう方もいるほど大変な職業です。
だからこそ、「相手の気持ちに寄り添うこと」で少しでも自分が看護師さんの支えとなる存在になれたらと思っていました。
では、就活は医療業界を中心に受けていたのですか?
いえ、実は医療業界を目指していたわけではありませんでした。漠然と「食に関わるお仕事ができたら良いな」くらいに考えていて、大手の食品メーカーを中心に見ていましたね。
そうなんですね!メーカー、そして大手を見ていたとのことですが、なぜレバレジーズに入社されたんですか?
レバレジーズとは、私が参加した就活イベントで偶然出会いました。「キャリアウーマンになりたい!」とキャリアアドバイザーの方に伝え、勧められた企業がレバレジーズだったんです。
それがベンチャー企業というものに初めて触れた瞬間でした。そこからレバレジーズに興味を持ち選考を進めていく中で、大手と正反対の環境に衝撃を受けました。
例えば、女性もバリバリ働いて責任あるポジションに就いていたり、年功序列ではなく実力主義で評価されていたり。「ベンチャー企業ってこんなに面白いんだ!」と思考は変化していきました。
成果は他者貢献から生まれる
実力主義なところにも魅力を感じたんですね!そして、新卒で見事結果を出したわけですが、意識していたことはありますか?
「現状に満足しない」ということでしょうか。達成して終わり、ということは絶対にしないですね。達成は当たり前。目標値は与えられた数値の120%、130%に置いたり、事業部のトップセールスの方をベンチマークしたり。
でも、ただ受け身の姿勢でいたら上振れ達成はできないので、数年前に転職サイトに登録してくれた人に連絡をしてみたり、上長に積極的にフィードバックをもらいに行くなど、先入観を持たずに事業部の施策に前向きに取り組んだりしていました。
そして、「キャリアや働き方に悩んでいる人の役に立つために、自分は何ができるのか」これを常に考えながら仕事をしていましたね。
地道な努力ですね。「成果を残すこと」と「誰かの役に立つこと」を両方叶えることは、なかなかできることではないと思います。
仕事って、成果ばかりを気にして判断していると、結局成果につながらなくてダメになるんですよ。「誰かのためになることの対価=成果」なんです。
それを実感したのが、入社して4ヶ月後でした。実は私、入社してからの3ヶ月間、新規の契約が1つもとれなくて東京配属の同期の中で1番受注が遅かったんです。
周りがどんどん受注していくのを見ていると、自分だけ置いていかれているような気がして…。この時期は辛かったです。でも、私の仕事の目的は契約の受注ではなく、顧客の「人生の大きな選択」を間違えないようにサポートすることだと、自分に言い聞かせていました。
数字だけを見て焦らずに、目の前の看護師さん1人1人とじっくり向き合うことを優先していました。すると、4ヶ月目に爆発的に数字が伸びてきたんです。
自分は何のために仕事をしているのか?を忘れないことは、当たり前のようで絶対にブレてはいけない点だと感じました。そして、その軸をしっかりと持った上で「チームの為にあと何本受注する」という具体的な目標を立てていましたね。
まさに他者貢献の体現ですね。昔から「人のために」という考え方を大切にされていたんでしょうか?
いや、、、お恥ずかしい話ですが、以前は割と「自分が成果を残せれば良いや」と思っているタイプだったんですよ(笑)。考え方が変わったのは、レバレジーズに出会ってからです。
当社の考え方は「自分ではなく誰かのために、看護師さんのために、事業所のために、チームのために、事業部のために」と他者貢献が軸になっています。
『自分の為になることが人の為になり、人の為になることが自分の為になる。』という企業理念を掲げていて、その考え方があるから業績も伸びている。
自分の仕事に置き換えて考えても、その理念がぴったり当てはまっていて、自分の利益だけを考えていると残せる成果もどこかで限界が来てしまいます。
最初は、会社が大切にしている考え方だからやってみようくらいの気持ちでしたが、いざやってみるとグンと成績が伸びていきました。考え方は180度変わりましたね。
相手の人生を背負う責任と誇り
そうなのですね。看護師の方に寄り添っている江原さんですが、仕事の中でつらかったことはありますか?
自分が入職を担当した看護師さんが早期退職をしてしまったことです。今まで2回ほどありました。短期離職は、看護師さんにとっても次の転職が難しくなってしまうリスクが高いですし、病院側にとっても採用コストだけかかってしまうので、双方に不利益が生じてしまいます。
そのような事象が起きてしまうと、転職をサポートした身としてはやはり責任を感じてしまいます。
なのでそういったミスマッチが起きないよう、看護師さんの細かい希望までヒアリングできるよう信頼関係を築けるようにしていますし、、転職後のギャップをできる限り小さくできるように転職先の情報提供も意識して行うようになりました。
転職すると最初の数ヶ月は環境の変化もあり、覚えることが多いと思うんです。特に新卒と違って中途社員は、即戦力として周りからの期待も大きいですし、様々なストレスがかかってきます。
そのため、転職先についての理解が深まる前に辞めてしまう方もいらっしゃるので、現場の様子をなるべく正確にお伝えできるように病院側との会話も大切にしています。
繊細なお仕事ですね。ズバリやりがいはどんなところでしょうか?
やはり、入職された方に感謝されることですね。先日も転職をお手伝いした看護師さんから「私は江原さんが担当で本当に幸運でした」と長文のメールをいただきまして。
仕事のやりがいを実感しましたし、とても嬉しかったですね。中でも特に印象に残っているのが「改めて看護師って良い仕事だなと思いました。この仕事にやりがいを感じています。」と言っていただけたことですね。
私の仕事が単なる転職のサポートではなく、看護師という職業の魅力を改めて伝えることにも繋がっているんだと実感することができました。自分の仕事を心から誇りに思えた瞬間でしたね。
今年から社会人2年目に突入しますが、これからの目標を教えてください。
人を動かす力や管理する力を伸ばして、職能を高めていきたいです。
新卒1年目は、とにかく目の前の仕事に真っ直ぐ取り組んできたのですが、これは1年目だから評価されたことだと思うんですね。今年は自分のことだけではなく、視野を広く持ちたいと思っています。
あともうひとつ。いつかレバレジーズの中で管理栄養士の方々を支援できる新規事業を立ち上げることができたらいいなと思っています。
管理栄養士の働き方ってもっと改善できると思うんです。そんな夢を実現するために、まずは社会人として成長していきたいですね。
江原さん、ありがとうございました!
人に向き合い、寄り添うことで新卒セールスのトップに立った江原さん。「特別なことはしていない」と話す彼女の行動は、一朝一夕でできることではありません。どこまでも真摯で真っ直ぐな姿勢が多くの笑顔を咲かせるのだと感じました。