毎年4000人の学生が応募するサマーインターンの裏側をインタビュー - 企画責任者に人気のワケをあれこれ聞いてきました –
カルチャー
2012年よりサマーインターンを開催しているレバレジーズですが、本年度、ONE CAREERが主催する「みんなで作る、就活クチコミアワード2019インターン部門」にて数多ある企業の中から上位人気企業として選出されました。今回はその人気の秘訣を探るべく、インターンの企画責任者である藤本に直撃インタビューしました。(聞き手:名井)
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藤本(Fujimoto)
執行役員 兼 採用責任者。大阪大学工学部出身。2014年新卒入社。25歳でレバレジーズ史上初の執行役員に就任。採用責任者を務める傍ら、新規事業も兼務。内定者インターン時代から新規事業立ち上げを経験し、レバレジーズ史上最年少で事業部長に抜擢。2018年度より、中央大学で新規事業についての非常勤講師を務める。
インターン=”生の事業創り”を味わえる職業体験。
毎年知名度が上がっているインターンですが、今年はどんな内容なのでしょうか。
レバレジーズのインターンでは、例年「事業」をテーマに実施しています。特に、会社の中で今まさに取り組んでいる事業をテーマにするので、一緒に会社を作っている要素が大きいと思います。今夏は「事業開発」「事業改革」の2コースで、3日間グループワークを行ってもらいます。
「事業開発コース」は、新規事業を立案するプログラム。ドメインの異なる複数の事業モデルの中から1つを選択し、ペルソナ設計からプロモーション、プライシング、サービスデザイン、セールスの戦略、業務フロー構築、組織設計まで、あらゆる戦略・戦術を考え抜いてもらいます。
もう1つの「事業改革コース」は、事業成長を描くプログラムです。社内で上手くいっていない事業を題材に、事業を成功に導くためのシナリオを考え直してもらいます。社内問題の分析を通して事業戦略の作り直しはもちろん行いますが、既に出来上がっている組織の人間関係など含め生々しい事業現場を前提に改善プランを作っていくため、事業会社らしさを目の当たりにすることができると思っています。
インターンの企画はどれくらいの期間をかけて準備しているのでしょうか。
募集開始が毎年5月からなので、4月から開催日の直前まで準備をしています。事業やビジネスに関する知識が全く無い状態からでも最終段階まで持っていけるよう座学が多めになっています。ロジカルシンキングやアカウンティングなどアウトプットに必要な情報は全てインプットしてもらいます。また準備に関してですが、インターン自体は2012年からやっていてナレッジもノウハウもあるので、最近はどちらかというとメンターとなる社員の気合いを入れるところに力を入れていますね(笑)。
実際にどんな学生が受けに来るのでしょうか。
サマーインターンでは様々な学生が受けに来てくれます。その数は約4,000人で、毎年通過率は2%程度となっています。「この夏、自分をこんな風に成長させたい」「就活で何をしたら良いかわからないからとりあえずインターンに参加しよう」など様々な想いを持った学生がやって来ます。中には、部活の合間時間を縫って受けてくれたり、海外留学の真っ最中に受けてくれる学生もいて、そういった場合はオンラインでの選考なども行っています。そして例年参加者の多くは、外資系のコンサルティング会社や、誰もが知っているような超大手企業に内定を貰っていきますね。
コンテンツの深さとリアリティが満足度の鍵に。
毎年インターンの人気が上がっていますが、コンテンツ設計で気を付けていることはありますか。
あくまで職業体験であるという点には気を付けていて、インターンが〝本当の仕事である”ことを大事にしています。当社はインハウス型の組織が特徴です。それゆえメンターとなる社員は、マーケターやセールス、事業企画など様々な領域からスペシャリストが参加しているので、彼らと一緒になって他社にはない”生の事業創り”を体験してもらえると思います。
また過去にはインターンで出た案を元に実際に事業化したケースもあります。
逆に、学生側に対して気をつけていることありますか。
たくさんありますが、メンター社員のコミットメントには気を付けています。
一つのチームにメンターとして2人の社員がつくのですが、社員には「メンター」という意識ではなく、「チームの一員」であるという意気込みでやってもらっています。学生からただ意見を求められるのを待つのではなく、一緒になって問題を考える共創スタイルのが方が表現としては近いですね。やはり、良いアウトプットには良いチームが必要です。単純に仲が良いだけのチームではなく、仕事としてワークするチームを作れるかどうかがこのインターンではとても重要。メンターには、そのチーム作りを担ってもらっています。そのためメンター自身も積極的に議論に参加するし、ときにチーム内の信頼尊敬関係も整えたり、チームメンバー一人ひとりがきちんと機能できるように役割分担もしていきます。
その結果、インターンが終わった後の満足感というか、「このチーム最高だったな」という学生の所感も大きいのだと思います。
学生の満足感が高いそうですが、インターンの人気の秘訣はどこにあると思いますか。
毎年学生から参加者アンケートを取っているのですが、昨年度のメンター満足度は10点満点中9.8点、コンテンツ満足度9.5点でした。定性的ですがアンケートをみると、コンテンツの深さと難しさが学生に刺さっているようです。「アイディアを実現するところまで考え、それを細部まで詰めていく」、そのリアリティも他社との差別化に繋がっていると思います。
またメンター社員との密なコミュニケーションも満足度に繋がっているようです。アンケートに「成長よりも学びが多い」といった意見もありました。インターン中は毎日メンターとの1on1があるのですが、一日の振り返りをその日中に行いさらに第三者からのフィードバックを得ることで、新たな自己発見になり学びに繋がっているのだと思います。
ぶっちゃけ気になる話を率直に聞いてみた。
実際インターンはハードなのでしょうか。
社員にも8時以降にはメンタリングをしないように伝えていますし、オフィスも夜には施錠します。中には掟を破っているチームもありますが、基本的に学生には徹夜推奨をしてはいません。ただ、3日後のワークの発表をどれだけ高い質でやるか、インターンが終わった後に持って帰るものが多いか少ないかは、自分たちの度量次第とは伝えています。社風もハードワーク推奨というより「成果が出るならいいんじゃない?」といった感じなので。
インターン後に懇親会があると聞きました。どんな雰囲気なのでしょうか。
最終日にグループワークの発表時間があって、その後に懇親会を行っています。悔しい思いをしているチームややりきったチームなど、みんな思い思いの表情をしていますね。懇親会中は、学生同士で話をしたり、社員と交流したり、和やかで仲が良い感じです。
インターン終了後もチーム毎にLINEグループを作ってメンター含めて後日飲み会に行ったり、就活の相談をし合ったり、就職後も関係性がずっと続いているチームもあるようです。
実際にインターン経由で入社する人はいるのでしょうか。
インターンをきっかけに本選考に参加して入社する人はだいたい3割くらいいますね。外資系コンサルティングファームや投資銀行、総合商社などの内定者も多い中で、うちに来てくれる学生もいます。大手からうちに来てくれる学生の中には、「大きな会社に入るよりも、そんな会社を自分たちで創った方が良い」という価値観で、「一緒に未来の会社を作ろう」といった意気込みで入社してくれる学生もいます。彼らに共通するのは、主体者として会社を創る、自分でマーケットを動かす志向が強いように思います。
最後にサマーインターンを検討している就活生に向けてメッセージをお願いします。
レバレジーズのインターンにぜひ挑戦してみてください。通過率が低めなのですが、20代で活躍するトップリーダーの背中が見られたり、世界中から集まった仲間とワークができたりと頑張って選考をくぐり抜けてもらえれば、必ず後悔はさせません。本選考とサマーインターンの選考は関係ないので、もし途中で落ちてしまっても、落ち込まないでもらえると嬉しいです。ぜひエントリーお願いします!