本質と成果を追い求め、幸せになる人を増やす。元営業、元人事が4ヶ月で新規事業を立ち上げるまで

リーダー事業創造社会課題の解決マネジメントM&A中途

ひと

2018年3月に立ち上げた新規事業IT特化型M&Aアドバイザリー事業「レバレジーズストラテジックM&A」。記者発表時には報道番組で特集されるなど大きな反響を呼びました。注目事業で先導を切る高橋さんが仕事にかける想い、そして様々なキャリアを経て生まれた「一生ぶれない人生の軸」とは。(聞き手:広報部・吉田)

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Profile
  • 高橋(Takahashi)
    M&Aアドバイザリー事業部 部長

    福岡県出身。2015年9月中途入社。「レバテッククリエイター」の法人営業でトップ成果を出したのち、レバテック大阪支店に異動。立ち上がりわずか半年で売り上げ目標を達成。その後中途採用責任者を経験し、経営企画室へ。自社M&Aに携わりつつM&Aアドバイザリー事業部を立ち上げ、現在は同事業の部長を務める。プライベートでは一児の父。

本質を追い求めるのがレバレジーズ流の新規事業

新規事業「レバレジーズストラテジックM&A」が発表直後から注目を集めているようですね。まずはどんな事業か簡単に教えてください。

IT企業に特化し、事業や株式の譲渡・譲受を希望する企業の経営者に適切な仲介およびアドバイスをするM&A支援事業です。M&A戦略立案はもちろんマッチングや企業価値査定も行い、相談から最終契約に至るまでをワンストップで提供します。

 

2月中旬に記者発表会を開催し、全国紙やWebニュースで紹介してもらいました。中でもテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」で取り上げられたのは大きかったですね。発表会前日には2件の商談に密着してもらい、発表会の様子等と併せて単独で10分ほど特集していただいて。そこから数十件に及ぶ問い合わせが相次いでおり、いまは問い合わせ対応を中心に事業を運営しています。

レバレジーズでは新しいジャンルの事業です。どのようにして立ち上がったのでしょうか?

社内では以前からM&A事業をやりたいという話がありました。でもその時点では現在のような「IT特化型」という構想はなくて。私が異動していよいよ本格的に立ち上げるとなったとき、レバレジーズがM&A事業をやる意味を見つめ直してみたんです。専門的な視点からアドバイスでき、クライアントの要求に正確に応えることを考えたらレバテックやteratail(テラテイル)で業界トップクラスの知見と実績をもつIT業界に特化するのは必然でした。

 

単なるマッチングのプラットフォームでなくアドバイザリー事業にしたのにも理由があります。Web上で完結するサービスが溢れるいまの時代とは逆行しますが、時間がかかっても、クライアントとしっかり向き合って1つひとつの取引を展開していく方が顧客指向性が高くて本質的。「関係者全員の幸福の追求」を理念に掲げるレバレジーズらしい事業になると考えました。

 

サービス設計は仮説に基づいたプランをユーザーとなりえる経営者の方々に相談して決めました。「いいアイデアだね。でもこうしたらもっとよくなるんじゃない?」と数々の意見をいただいて。クライアントから生の声を集めて、サービスを強固なものに近づけていきました。

レバレジーズストラテジックM&Aが目指すものは?

定量的な目標としては、まずは年内に売上1億円を目指しています。定性的には「尖ったM&Aといったらレバレジーズ」という状態を作り出したいです。将来的にはクロスボーダー案件で全世界のM&Aを手がけられたら面白いですね。

 

M&Aを進めるうえで企業が抱える課題は、従業員の融和や企業風土の統合など様々です。せっかく経営者同士が意気投合しても、カルチャーマッチせず従業員が辞めていってしまう。そんな問題が発生するケースが少なくありません。アドバイザリー事業という手法を選んだからには、私たちがその問題を解決せねばなりません。ITエンジニアのスキルや気持ちを深く理解しているという専門性を武器に、最終的にはIT領域のM&A業界をより正しくしていきたいです。

優等生であるよりも、がむしゃらに目標に食らいついていたい

そもそもどんな経緯で高橋さんが新規事業を立ち上げることとなったのでしょうか?

昨年10月に代表の岩槻から声がかかったんです。それまでは人事部で中途採用の責任者をしていました。その時は執行役員である藤本の推薦で異動していて、入社時点ではIT技術者のキャリア支援を行うレバテックで企業のクリエイター採用のお手伝いをしていました。藤本と岩槻との出会いは人生のターニングポイントとなっていますね。

入社後から現在に至るまでの具体的なキャリアステップを教えてください。

入社2か月目くらいからLCP( Leverages Crossdepertmental Program )という事業部横断プロジェクトの運営や中途採用のダイレクトリクルーティングにも携わるようになり、業務と並行しながら会社のことや採用のことを勉強していました。全てが未経験だったのでいろんな軸と目標を自分で設定して。半年後には事業部内でトップクラスの成績を獲得できるまでになりました。

 

その実績が見込まれ、レバテック大阪支店の立ち上げを一緒にやらないかと声がかかり、入社9ヶ月後に大阪へ異動。当時の大阪支店は立ち上げ直後で、思うように売上が上がらない苦しい時期だったんです。マーケティング活動が上手くいってなかったので「営業メンバーで出来るマーケティングをやろう」とプランを提案したら反応がイマイチだったので「俺がやる」と挙手し、支店長のサポートを受けながらとことんやってみました。結果、目標を半年前倒しで達成できました。益々の気合いが入ったタイミングで「中途採用責任者を後任してほしい」と声がかかりました。

 

大阪に異動して半年で本社に戻ってきたものの、マネジメントも人事も経験はなくて。他事業部の部長に教えてもらったり自分で勉強したりして、3か月程で前任くらいの成果が出始め、半年後には歴代リソースの半分くらいで4〜5倍の成果が出るようになりました。そのタイミングでまた声がかかり、現在に至ります。レバテック時代のエンジニアや技術への理解力、人事時代の採用ノウハウ、そして社内のあらゆるメンバーの巻き込み。全ての経験があったからこそ、レバレジーズストラテジックM&Aを立ち上げられたと思っています。

経験が高橋さんを成長させたのですね。仕事をする上で大切にしていることはありますか?

まず自分でやってみること。どうすべきか考えて議論することは先じゃない。ある程度の仮説立てをしたらファクト収集が重要だと考えているので、とにかく行動して「成果にコミットする」を優先的にやるべきだと過去の経験から痛感しています。与えられた課題を達成するのは当然のこと。社内外問わず活躍している人はみんな、自分の力量からストレッチさせたゴールを作っています。もっとすごい人だと、高い目標をいくつも設定しているんです。優等生であるよりも、プロセスがぐちゃぐちゃでもいいからがむしゃらに目標に食らいついていたい。気付いたら出来るのが当たり前になっている状態が理想です。

 

次に「いい人」であること。事業は誰かのために存在するものです。だから利他性が高くて、人の気持ちを考えられることは大切です。私自身がここまでやってこれたのも周りの支えがあってこそ。代表や取締役をはじめマーケター、デザイナー、広報、クライアント……みんな相談すると一肌脱いでくれるんですよ。なので自分ひとりでやり遂げようとせず、チームでやりきる。そういう人であり続けたいし、そういう人と仕事をしていきたいです。

自分が生み出した価値で幸せになる人を一生涯増やし続ける

ゼロの状態からたくさんの挑戦をし続けてきた高橋さんですが、そのパワーはどこからやってくるのでしょうか?

前職での経験から生まれた「介在価値のある仕事がしたい」という想いでしょうね。越境ECを手がけるスタートアップにいたのですが、売れるものであれば何でも売るというスタンスだったので、安く早く提供できる分、顧客の問い合わせに答えられないことや不良品を混入させてしまうこともあって。ほとんどの利用者が満足していたとしても、一部の人を不幸にさせてしまっていたはずです。そこから、誰にでもできる仕事ではなく、専門性を武器として、社会貢献性のある事業に携わりたいという想いが日に日に大きくなり、レバレジーズへ転職したんです。

 

いまは自分が思い描いた環境でたくさんのことに挑戦するチャンスがある分、責任やプレッシャーも大きくなっています。でも、その責任を果たすことで得られる喜びは何にも代えがたい。それを知っているから頑張れるんだと思います。

「責任を果たすと得られる喜び」とは?

喜ぶ人が増えたと実感できることですね。それが心地よいし、純粋に嬉しい。だから辛くても頑張れるんだと思います。私は「自身が生み出す価値によって、より多くの人々が幸せになる実感を一生涯得続ける」というのを自分の哲学にしています。事業を創ったり事業をつくる会社創りに貢献することをひたすらやっていると、この自分の「WILL」が叶うんです。なのでそうある限り、転職することもないでしょうね。

 

この考えが確立した頃に子供が生まれました。彼が大きくなったら自分が経験してきたすべてのことを教えていきたいんです。だからこの哲学は、自分のためにも、事業に関わる人たちのためにも、そして息子や妻といった家族のためにも生涯貫き通します。

 

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