仕事とは、自分の理想を現実に変えるためにするもの

teratailの事業部長が5年で辿り着いた、働く意味

 2018年3月に実施し大反響を呼んだ国内大最級のテックカンファレンス「MANABIYA」。80名を超える豪華登壇者のセッションが実現したのも、「コミュニケーションおばけ」の異名を持つ木下さんあってこそ。実はもともと◯◯志望だったとか…?気になる木下さんのこれまでに迫りました。(聞き手:広報部・吉田)

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インタビューした人

木下(Kinoshita)
テクノロジーメディアラボ 事業部長

プロフィール

福岡県出身。2013年新卒入社。入社1年で「レバテック」法人営業のトップ成績を収め、現在は「teratail(テラテイル)」を運営するテクノロジーメディアラボ事業部長。組織を統括しながら、メディア戦略、商品開発、営業、テックライター、技術広報と幅広く活動。毎週のようにエンジニア向け勉強会を開催し、その数は年間70回以上と国内トップクラスを誇る。

「エンジニアになりたい」営業MVPが行き着いた先は…

ー 最初に、入社してからのキャリアを教えてください。

 1年目はITエンジニアのフリーランス活動を支援するレバテック事業部で法人営業や「ヒカ☆ラボ」の企画運営、オウンドメディアのライティングなどを担当しました。2年目の4月に事業部MVPを受賞し、それをきっかけにエンジニアになろうとプログラミングの勉強に明け暮れるようになります。

ー MVP受賞とエンジニアを目指すことにはどういう関係が……?

 営業で数字を出すことに物足りなさを感じていたのが明白になったんです。「賞は獲ったけど、嬉しさ8割」みたいな。学生時代にストリートパフォーマンスをやっていたこともあり、自分の"作品"と呼べるものを残したかったんです。それで作るならエンジニアかなと思って、営業成績を維持しながら毎日夜中の2、3時まで勉強していました。でも、それだけやっても独学から即戦力のエンジニアになるには2年くらいかかりそうで。勉強のために休職しようと会社に相談していた時期もありました。

ー そんな時期があったんですね。そこから事業部長に至るまでにはどんなキャリアステップがあったのでしょうか?

 teratailを立ち上げた藤本(現執行役員)から「teratailの広報をやりませんか」と声がかかりました。最初は「エンジニアになりたいから嫌だ」と拒否したんです(笑)おまけに当時レバレジーズには広報がいなかったので「何するの?」って聞いたら「分かんないっす」と(笑)。でも、「teratailを盛り上げるために面白いことを考えてやってくれればいい」と言われ、そんなに自由なら面白そうだと思って。まだローンチして半年ほどだったので「このサービスを大きくした」という経験が積めるし、エンジニアとも一緒に仕事ができる絶好の環境でした。

 広報活動で大きく動いたのは、ユーザー会「集まっtail」の立ち上げです。困っている人を善意で助け「ありがとう」というプラスの感情が生まれていく。このteratail最大の価値をもっと形にしようと企画しました。参加したユーザーから「teratailのおかげで無事サービスをリリースできました」という言葉をもらった時は最高に嬉しかったですね。他にも、各技術のエキスパートを巻き込もうと一緒に入門者向け勉強会を始めたり、エキスパートユーザーとしてハイレベルな質問に答えていただくような仕掛けもしてきました。知り合ったエンジニアは3,000人を超えます。

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 teratailがメディアとして大きく成長した昨年度からマネタイズ部門を立ち上げ、2018年1月から事業部長になりました。「組織が目指す未来を描き、そこに導く」のが今の仕事です。テクノロジーメディアラボがどういう世界を実現したいのか、そのためにどんな目標を置き、何をすべきか。必要な組織体制や管理体制を構築し、メンバーの採用や教育を行います。

ー 事業をつくる面白さはどこにありますか?

 世界を創れるところ。「あったらいいな」をメンバーを巻き込んで実現できるのが本当に楽しいんです。例えば、3月に開催した国内最大級のテックカンファレンス「MANABIYA」はまさにそうでした。言語や技術ごとのカンファレンスは多くありますが、技術や言語の壁を取っ払ってもっとエンジニア同士が高め合える場所を作りたい。そんな想いをチームで形にできたと思います。

超エリート志向だった学生時代。モヤモヤが解消された代表岩槻のひとこと

ー 「エンジニアの世界を盛り上げたい」と日々新しい挑戦を続けている木下さんですが、学生時代からIT業界・ベンチャーへの就職を考えていたのでしょうか?

 いえ、学生時代は地球周りのプラズマ挙動などを研究していて、大手自動車メーカーのインターンを受けていました。楽しかった半面もっと多くの人に会える仕事がしたいと思い、総合職がいいなと。そんな中、先に就職した友人が金融系の会社に行ったことに影響され「国立の大学院まで行ったんだから、自分もエリート感のある超有名企業に行くべきだ」みたいな考えが生まれるようになって。当時年収が頭ひとつ抜けていた損害保険会社に焦点を絞って就職活動をしていました。

ー いまの木下さんからは想像付かないエピソードですね。

 そうなんですよ。でも、最終面接で落ちちゃって。落ち込みましたし、何よりこれまで自分が語っていた志望動機が嘘くさく思えてきて。他社の面接で「志望動機はありません」「逆に(面接官の方は)何のために働いているんですか?」なんて言っていました(笑)

 本当にやりたいことが見えなくなって凹んだ反面、ふと疑問が湧いてきたんです。「なんで人生の安定を会社に委ねようとしてたんだ」と。安定した企業に入れば安心だって、どこかで思ってたんです。でもそれってすごくダサいなって。何かに甘えることなく、自分の足で生きていきたい。そう思って会社を調べ直したら、たまたまレバレジーズが目に止まりました。印象的だったのは説明会での代表・岩槻の言葉です。「職能をつけなさい。いまの世の中は何が起こるか分からない。誰もが知る大企業だって突然倒産する。だから自身に職能をつけないと生き残っていけない」。このひとことに「それだ!」と一気にモヤモヤが晴れました。

理想を現実に変えるため、未知への挑戦を楽しみたい

ー 学生時代は働く意味が分からなくなった時期もあったとのとこですが、今の木下さんは何のために仕事をしていますか?

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 仕事は自己表現だと思っています。こういう人になりたい、こんなものを生み出したい。そんな自分の理想を現実に変えるための手段です。僕自身の理想はテクノロジーメディアラボが描くビジョンと一緒です。面白いサービスがばんばん生まれる世の中にしたいんです。そのために「日本のITエンジニアとIT企業を強くする」。世界中から「teratailがあるから、テクノロジーメディアラボの作ったサービスがあるから、日本には面白いエンジニアやサービスがたくさんあるんだ」と言われるようになりたいですね。

 今後は事業部単位でやりたいことを実現する文化を創り上げたいです。でも新しいことをやるって本当に大変。広報の立ち上げも、マネタイズも、今もそうですが、「何をやったらいいか分からない」という状況からスタートするんですよね。社内にノウハウがないから。いろんな人に会いに行ってたくさんの失敗を経て今に至ります。そういう未知への挑戦を恐れず楽める組織でありたい。だから若手メンバーが躊躇せず一歩を踏み出せるサポートをしていきたいです。

ー どんな人だとレバレジーズの環境を楽しめそうでしょうか?

 人に良い影響を与えたい。でもより大きな影響を与えるためには自分に力を付けないといけない、と痛感して前向きに努力し続けられる人でしょうか。

 僕思うんですけど、レバレジーズは「やりたいことを“やらせてもらえる”環境」ではないんですよね。「やりたいことを誰かが勝手にやり始め、周囲の人が面白がって加わり、いつの間にか大きな動きが生まれている環境」が正しい気がしていて。新サービスや新しい職種・機能を持った組織はそうやって大きくなっています。だから、実現に向けて主体的に動けるかどうかは重要です。

 いまのレバレジーズは、僕が入社した当時から掲げていた「時代を動かす企業」に近づいてきたなと日々感じています。社会を良くしたいという想いを持ち、努力し続けるメンバーがたくさん増えました。社員は平均26歳ですが、実際ほとんどのサービスが業界1、2位へ成長しています。だから「こんな世の中を創りたい」という熱い想いを持った人をもっと増やしたいですね。