750人のノウハウを全員でシェア?! 事業部横断制度(LCP)。1回1時間から交換留学、ノウハウを自事業部へ

カルチャー

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レバレジーズでは、社員750人のノウハウを全員で共有できる事業部横断制度「LCP」を導入しています。LCPには、各事業部のトップ人材が講義形式でレクチャーする「社内勉強会」と、他事業部の日常業務に参加できる「事業部間交換留学」の2つの制度があります。リクナビネクスト主催アワード「グッド・アクション2016」でグッド・アクション賞も受賞した、LCPの取り組みについて紹介します。

Contents

LCP取り組み概要と発足背景

取り組みの概要

LCPでは、各事業部のトップ人材が講義形式でレクチャーする「社内勉強会」と、他事業部の日常業務に参加できる「事業部間交換留学」を実施しています。

背景にあった課題

レバレジーズでは、2012年から2018年の7年間で社員数が4倍近くに増え、事業数も年を追うごとに増加しています。それに伴い現在はオフィスも渋谷だけで本社を含め3つのビル、全国・世界に21拠点があります。
しかし会社が拡大を続けていく中、事業の多角化と急激な人員増により、部署の壁を超えた情報共有や交流が難しくなっていました。各事業部で同じような課題に直面し、それを解決するためのプロジェクトが複数走っていたり、他事業部での解決事例があるのにゼロから問題解決策を考えている等の事象が起きていました。
このような状況を打破し、会社としてさらに成長するために発足したのが、社員の発案によるLeverages Cross-departmental Program (LCP)です。

業務やプロジェクトなどで直接の関わりがない部署の社員間でも「マインド」や「仕事のやり方」をシェアできる環境を作るために、各部署から2名の運営委員を選任し、実態を伴った交流の場としての組織体を形成しました。運営委員会は「他事業部の良い所を自事業部に導入する」というミッションを達成するためにどんな場があれば良いか、またどのような運用であれば利用しやすいかを考え、企業理念にもある「個の成長を促す」という観点から、「社内勉強会」と「事業部間交換留学」の2本柱で進めています。また形骸化しないよう、月に1回以上の見直しのタイミングを設ける他、人事部長を顧問役に設定し、常に本制度をブラッシュアップをさせながら取り組んでいます。

①社内勉強会

実施した施作内容について

毎月1回1時間、社内のイベントスペースにて各事業部の事業部長・マネージャー・トップセールスなどが社員向けの勉強会に講師として登壇します。「マーケティング視点で売上を上げる方法」「組織成長のための協働のすすめ」など、過去の経験を元にどのように仕事に対して向き合えば良いかをレクチャー形式でプレゼンします。勉強会には毎回100名ほどの社員が集まります。

成果について

現在まで通算21回(2018年6月現在)の勉強会を実施。毎回約100名の参加があり、のべ2,000名を超える社員が参加しています。
参加人数の向上により、社内でのナレッジ共有の範囲が大きくなりました。勉強会後にすぐに実践に移せること、普段見えづらい他事業部のフレームワークなども可視化でき、ノウハウ蓄積できるため利便性も高く社員に好評です。こうして社員の自主的なナレッジの共有が加速しました。

反響について

(a)登壇した側の、実施前・実施後の反響など
「ノウハウ共有を目的としたプレゼン資料を作り込むことによって、自分自身も今まで感覚的に行っていた部分の整理ができました。社内勉強会のあとに他事業部の方から話しかけてもらったり、普段話す機会の少ない事業部の方ともコミュニケーションをとることができ、いい機会になりました」ーMさん(入社6年目 中途入社)

 

(b)参加した側の、実施前・実施後の反響など
「今日からでも実践できるアクションや、モチベーションの保ち方など、目からウロコの情報共有があり、とても有意義でした」 ーYさん(入社2年目 中途入社)
「マーケティング職の皆さんがどのような数字を分析していて、それが我々営業のどの部分に活きているのかがよくわかりました。今後は営業として働く中でマーケティング視点を意識しながら仕事をしていこうと思いました」 ーMさん(入社4年目 新卒入社)

②事業部間交換留学制度

実施した施作内容について

他事業部で行われているあらゆる業務やイベント(MTG同席、営業同行、個別質問会、事業部飲み会など)に1時間から参加することができます。交換留学に参加した後は全社員が見ることのできる指定のシートに、留学で得た学びと気付きを記入し、全社員で情報を共有します。四半期の間の月となる2月、5月、8月、11月は「交換留学強化月間」とし、各事業部交換留学の促進も行っています。運営委員より参加を促し、毎回約50名が実施しています。

成果について

現在まで、のべ500名以上の社員が参加しています。1時間のMTG参加から営業同行やイベント参加まで自分の仕事状態に合わせて参加が可能。そして参加にあたっては複雑な利用フローがないため、手軽に参加しやすいと好評です。他部署で成果が出ている事例を、自部署に持ち帰り、すぐに実践できる点も人気の理由です。

反響について

(a)留学実施側の学び・気づきとその後
学び:ミーティングの参加人数を4人以下に絞ることによって、アイデアを出しやすい環境を意図的に作っていたため当事者意識を持ってミーティングに参加できた。
気づき:自事業部の組織内でも、柔軟性のあるアイデアを出しやすい仕組みを作る必要性を感じた。
自事業部への取り入れ:翌週に自部署内で柔軟性のあるアイデアを出しやすい仕組みを考える、少人数のブレストミーティングの設定を完了。意見を出し合う環境を整えるなど自部署内の改善に結びついています。

 

(b)受け入れ側の気づき
「ミーティングにて他部署の社員から第三者目線のフィードバックがもらえたため、自分自身への新しい気づきがあり、行動の本質的な意味を再考する機会になった。ミーティング参加者は事業全体を俯瞰する視野を持つ必要性があると感じた」、と好評でした。

運営の改善について

全社向けのメールの配信やポスター張り出しを行い認知度を高めて継続をするなど、日々改善をしながら今後も運営を継続していきます。

(1)社内勉強会

社内勉強会の実施後には、参加者へアンケートを送付し、アンケート結果を運営委員の中で共有。次回の社内勉強会の実施にあたって、参加者の満足度を上げるために発表資料の文字の大きさや会場の椅子の配置といった細かな点から勉強会のテーマ見直しまですべて運営委員が社員の声を元に改善していきます。

(2)事業部間交換留学制度

一定期間で実施された交換留学のうち、業務改善に繋がったものを共有し、どのような効果が実際に得られたかをメールや社内報で共有することによりイメージを掴みやすくしました。交換留学制度の実施後には、全社員が見ることのできる指定のシートに、留学で得た学びと気付きを記入し、これを運営委員会が社内メールにて共有することにより、次回も制度を利用したいと思う社員が増加するようにプログラム自体の質を向上しています。

LCPのこれから

LCP発足時から継続している社内勉強会と交換留学制度を継続しつつさらなる進化を遂げるべく、今ある2つのプログラムに加え、「第3の矢」と呼ばれるあたらしい事業部横断プログラムを運営チームが現在鋭意企画中です。会社の規模やフェーズや規模を活用しながら社員も会社も成長していくため切磋琢磨してゆきます。新プログラムが決まったらまたこの場でお知らせします!乞うご期待!

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