自分にとって険しい選択肢を選び続ける

マルチキャリアに挑戦する、働く女性のロールモデル

20代のうちに職域を広げ、30代でマルチキャリアで活躍。働く女性のロールモデルとなっている大川さん。営業・教育・採用・企画を経験し、会社へ貢献してきた彼女にあれこれ聞いてみました。(聞き手:藤田)

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プロフィール

大川 (Okawa)
人事部 新卒採用チーム

 2012年に中途入社。新卒で日系大手証券会社に入社し4年の在籍期間中、全社成績優秀賞を5回受賞。2012年にレバレジーズへ中途入社し、メディカル事業本部に配属。その後大阪支店にて教育担当に抜擢される。のちに人事部中途採用チームへ異動し、現在は人事部新卒採用チームにてイベント企画から採用業務までを一貫して担当。趣味はフェスとキャンプ。

「市場価値を高めなければ。」未曾有の金融恐慌が価値観を変えた

新卒で大手証券会社へ入社されたそうですね。入社から転職を決めた流れを教えてください。

 いろんな会社がある中で証券会社を受けた理由は、金融商材が当時の自身の知識の中で最も疎く、かけ離れているものだったから。だからこそ経験値を積む中で、いろんな学びがありそうだと思い、新卒での入社を決めました。4年勤務した後、転職を決めたきっかけは2つです。

 1つ目は自分がこの会社で長く勤めたいと思っても自身のキャリアが見えなかったこと。年功序列かつ、圧倒的にトップダウンの組織だったのでキャリアパスがとても少なかったですし、上司に女性がほぼいなかったので、女性が長く働き続けられないのだろうなと。2つ目は、リーマンショック。ちょうど私が証券会社に入社した頃は、いわゆる世界的な金融危機の真っ只中。名だたる大企業に勤める人たちがリストラされていくのを目の当たりにした時に、「大企業内で通用するスキルがあっても、もし会社を解雇された時に果たしてそのスキルはどこでも使えるものなのか」を考えるようになりました。本当に仕事ができる人ってなんだろう?と考えているうちに、「自分で考えて行動し、どんな環境においても価値を生み出せる人」にならないと、と思ったんです。そこで自分の市場価値を高めるべく、転職を決めました。

事業部でのやりがいと、人事部への異動のストーリーを教えてください。

 配属されたメディカル事業本部で感じられたやりがいは、2つあります。1つは、やはり看護師さんは女性が多いので、同じ女性としての立場で「その方にとってのベストな働き方や生き方」を併走して考えることができる。そして自身の提案が、その方に役立てられた時に、価値提供出来たと感じられたこと。2つ目は、チームで結束して、事業部の土壌づくりに関われたこと。当事者意識を持って、組織の拡大フェーズに関われたことは本当にやりがいだらけだったなと感じています。

 私のキャリアを振り返ってみると、確かに色んなことを経験してきてはいるものの、営業職としての経験がキャリアの大半を占めていました。事業部に身をおいてがむしゃらに働いて20代最後の年になった時に「ワンサイズ大きな仕事に30代はチャレンジしてみたい」と感じ始めていました。ベンチャーに来た理由を思い返してみると「職能を広げたかった」から。そんな時に代表の岩槻から「人事に興味ある?」とメールが来たんです。とてもライトな感じで(笑)。まさか代表からメールで異動の話が来るなんて思っていなかったので「あ、この感じまさにベンチャーだ」と思いました。それから自分なりに考える中で、人事という仕事はこれからの会社のビジョンを形創っていく上で、とても責任のある仕事だと思ったんですよね。

 良い組織を創るためにはまずは良い採用をしないことには実現出来ない。採用とは、会社が目指す姿を共に描ける仲間を探すこと。まさにワンサイズ大きな仕事にチャレンジ出来る機会だと感じて、異動を決意しました。自分の想像しなかったキャリアにチャレンジしたいという気持ちも強かったですね。

人事部へ異動後、どういった仕事を担当されていましたか。

 中途チームに異動後、全く成果を出せていなかったパートナー企業を担当することになり、結果からいうと過去最高の成果を出すことができました。それができたのも、エージェントさんにレバレジーズを知ってもらい、いいと思ってもらうことに注力したことに尽きます。中途採用では今まで自分が人材営業で培った対人影響力と理解力やビジネスフローの理解が相当役に立ったと感じています。

 その後、組織編成があり新卒チームに配属となりました。これまで接したことのない就活生との関わりに、プレッシャーを感じていました。自分の失敗が採用に影響してきますし、経営にも関わってきます。To-beを常に意識しながら、課題を解決していく作業の連続は「why?」を突き詰める癖を身につける上で必要な経験でした。採用系の企画は関係者が多く、配慮も大切。妥協を許さないスタンスは企画系の仕事が多い人事部で醸成されたかなと思っています。

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個人プレーしか知らない自分が、チームで結束する楽しさを知れた

レバレジーズのどういった所が好きですか。

 やりたいことにやるだけの意味があれば、誰にでもチャンスがある所です。自身の原体験に交えて話すと、父の仕事の関係で転勤族だったんですね。転勤が多いと、幼少期から2〜3年周期に環境、友達が変わる。そうすると子供ながらに、人と広く浅く付き合うことが得意になり、いつしか何をするにも個人で進めていくことが多くなっていきました。やっていたスポーツもクラシックバレエのみ。まさに個人プレーですね。証券会社に入っても成績競争は個人プレーなので成果を出すのも得意でした。一方で、個人プレーに終始した働き方に物足りなさを感じ始めていました。「チームで結束して何か成し遂げる経験」がなかったからこそ、一体感を感じられる会社や、同じベクトルでひとつになっている組織に憧れていたんです。レバレジーズにはその一体感を感じられたし、各々目標は違えど、ミッション・ビジョンの実現に向けて目的意識を持って働いている人が多いことに驚きました。あとは月並みですが、人が良いところですね。思いやりを持って他者のために「共有する」という文化も、とても好きです。

 チームで働いたことが無く、考えをアウトプットすることを極端に嫌っていた私が、この会社に出会ったことで変われたと思っているんです。本当に変わりたいと思っている人にとって、この会社はいくらでもチャンスをくれる環境があると思います。

レバレジーズは20代の社員が多いですが、なにか伝えたいことはありますか。

 気持ちが辛い時、状況が厳しいと思ったとしても「チャレンジすると必ずいいことがある」ということ。自分で決断をしたことだからこそ頑張るしか無いですし、やってみればいいことだってある。私の場合、自分の経験値が増えることでできることの幅が広がっていきました。辛い思いをした後の経験こそが糧になってきたなと実感しています。だからネガティブな感情を抱いたときこそ変わり時だと思うようにしていました。

 特出した人と違う強みがない自分だからこそ、やっぱり人よりも険しくて、難しい選択肢を選んでいかないと、人並み以上になれないと思っているので、2つの選択肢がある時に険しい道を選ぶことを意識しています。

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身近な人にも、会社にも還元していきたい

 

これからの展望を教えてください。

 人事という仕事柄、本当によく聞かれるんですが「正直決めていない」というのが本音です(笑)。あくまで持論ですが、女性の30代は、予め将来を決めておいたとしても、予定通りに進捗するかは定かでないと思っています。自分のために多くの時間を費やせる時期に、より多くの成功体験と失敗体験を自分の内に溜め込んでおきたい。過去の経験とそこから湧き出てくる自信があるかないかで選択肢の幅は大きく変わる。将来関わることのできるジョブサイズはもちろん、内容も変わってくるはずです。今は自分の描くなりたい姿に近づくべく、やれることからどんどんやっていく。シンプルにただそれだけです。

 現在レバレジーズは新規事業や海外拠点の複数展開など、加速度的に拡大していくフェーズです。人事として会社を一緒に盛り上げてくれる学生さんを採用することはもちろん、レバレジーズを選んでくれた方の人生に責任を負っているんだ、という感覚を忘れないでいたいですね。
 右も左も分からなかった私が、がむしゃらになりながらもここまで走ってこれたのは、私自身の人生に責任を負って、併走してくれた人たちのおかげ。今度は関わる全ての人に今まで受けた恩を還元していくことが使命だと思っています。