一匹狼だった僕が「全体最適思考」で責任者へ
2018年10月に行われたレバレジーズグループ全社総会で、ベストチームに輝いたキャリアチケットチーム。その事業責任者を任されている荻野さんは2014年入社。あるきっかけから自身の考え方が変わった事で仕事への取り組みや事業が軌道に乗り、今回受賞に至りました。組織の仕組み作りを積極に行い、若くても主体性のあるチームを作り上げた荻野さんに、成果にこだわるようになったワケをあれこれ聞きました。(聞き手:藤田)
プロフィール
荻野(Ogino)
ヒューマンキャピタル事業部 新卒紹介事業責任者
2014年新卒入社。ヒューマンキャピタル事業部若年層紹介事業の法人営業部署に配属。その後、営業管理・推進部署に異動後、2017年に新卒紹介事業責任者に抜擢。2018年上期ベストチームを受賞。現在も、新卒紹介事業「キャリアチケット」の責任者として幅広い職務を担当している。趣味は野球観戦で、好きな選手は大谷翔平。
人の倍のスピードで成長したい。新規事業責任者へ
就職活動や、レバレジーズに入社を決めた理由を教えて下さい。
就活当時の僕の考えは市場価値の高い人間になりたいと思っていて、若いうちから裁量権を持って仕事ができる環境が大切だと考えていました。大手からスタートアップまで多くの企業を見た中で、新規事業に投資できる体力のある会社かつ急成長しているレバレジーズを選びました。
決め手となったのは、代表の岩槻の「名声のためだけに仕事をしない姿勢」ですね。社会を本当に良くしていきたい、働いている従業員が不幸せにならないような会社を創っていきたいということをシンプルに考えている人だったからです。やっぱり代表が採用してきた人たちは利他性に溢れていて、こういう人たちの中で仕事できたら幸せなんだろうなって思ったので、決めました。
入社後のキャリアを教えてください。
2014年に新卒で入社後、法人担当として配属され、翌年に営業管理・推進の部署に異動になりました。当時の事業部はまだ設立3年目の0→1のフェーズで、所属人数も急拡大している時期でした。そのため組織の業務改善を行う必要があったので、2年間業務改善をメインミッションに仕事をしていました。その後2017年4月から新規事業「キャリアチケット」の責任者に抜擢され、今ちょうど事業の2期目が終わろうとしています。
「キャリアチケット」とは新卒学生向けの人材紹介サービスで、学生に合った企業紹介からカウンセリングでの就活相談、ES添削、面接対策などのサポートを個別で徹底的にサポートしています。就活対策セミナーや企業を集めた集団面接会も開催しており、これからの新卒就活へ新しい形を提案するサービスです。
今、責任者として任されている役割は「事業を毎年拡大していく」こと。前年比3倍の売上拡大がミッションになってくるので、そのためには仲間を採用すること、みんなが長く働ける仕組み作りが重要になってきます。
主体性を持つメンバーたちが、それぞれ積極的に改善を続ける
2018年度上期ベストチーム受賞の成果と、意識していた事を教えてください。
事業開始2年目で、すでに就職活動中の学生の5人に1人にリーチし、早期に黒字化を実現したことです。具体的には、人材紹介だけでなく、就職情報誌の発刊やマッチングイベントの企画、大学におけるキャリアセミナー、大企業や優良ベンチャーへの説明会への送客など、様々なチャネルに積極的に挑戦しました。
この1年間でチームとしてはメンバーが4倍に増え、決定数が12倍になりました。単純にメンバーが増えるだけでは達成できないこの成果は、仕組み作りに力をいれた結果だと思います。「本当に目の前の学生さんにだけ向き合えるような仕組み」を整えることを意識しました。事務処理はすべて機械化して、仕組みで運用。誰でも出来る仕事に時間をかけてやらないために、基本的に誰がやっても価値が同じ仕事は極力排除して、担当する学生さんたちと連絡をとったり、思考のすり合わせをするための時間に当てました。
チームの平均年齢は社内最年少の24.4歳と若いチームですが、1人ひとりが主体性を持って働いているメンバーが圧倒的に多いです。受け身ではなく、自分からどんどん仕事を取りにいって改善をする。チームのためにできることはなんでもやるメンバーが多いので、成果にも結びつき、チームとして評価してもらえたと思います。
なぜ新規事業の責任者を任されるようになったのでしょうか?
新卒入社した頃を振り返ると、自分の考えに固執していて、考え抜いた自分の意見が通らないと「自分が否定された」とうじうじ悩んでしまって、前向きに仕事ができていない時期がありました。
そのあと営業管理・推進の仕事に異動した時、すごく裏方の仕事で、自分が主体者なんですが、周りの人のサポートをすることがミッションだったので、自分が脚光を浴びることがなくなった2年間がありました。そんな時「自分の意見を出すことより、成果が大切だ」と部長に言われたことがあり、考え方ががらりと変わりました。「自分の意見が通ったか通ってないか」ではなく、「自分が任された事の成果をきちんと出すことが大切」だと。
どうやって自分のモチベーションを高く持って、事業部へ貢献していこうか悩んだ時、「部分最適の思考」から「全体最適の思考」に変わりました。自分の意見をただ通すのではなく、周りの人達の要望を聞いて「何が事業部にとって良い決断なのか」を考える訓練ができた2年間でした。たとえ成果が出なくても「次は良い成果出せるように頑張ろう」と思えるようになって、誰が出した意見が通ったのかを気にしなくなったのは、この経験がキッカケでした。
その方法で自分を訓練して、事業部の全体最適を常に考えて仕事をして僕自身が変われたので、新規事業責任者を任せてもらえたのかなと考えています。
ひねくれていた僕がこういう思考になれたのは、事業部のみなさんが僕を頼ってくれたからです。この会社に入っていなかったら、こんなに多くの人に頼ってもらったり、必要とされることは経験できなかったと思います。必要とされることが自分の生きる活力であり生きがいです。
急拡大したメンバーの教育において、メンバーに主体性を持たせるために意識していたことはありますか?
僕が「公正中立で常に前向きでいる」こと。ちゃんとメンバーに寄り添っていくことを意識しています。
具体的にはメンバー本人がどういうモチベーションで仕事をしているかを理解することですね。本当に細かいところまで。「今までどういう選択」をしてきて、「どういうふうに生きて」きて、「何をされたら嬉しいのか」とか、「この会社で何を実現しようとしているのか」とか深い部分まで理解した上で、事業部の達成したいミッション・ベクトルを揃えていくこと。任せたい仕事の魅力づけをしながら、本人が主体性を持って仕事が出来るように時間がかかっても1人ひとりしっかり向き合いました。
事業を始めて1期目は成果が出ない時期が続きましたが、その時から「絶対に来年は爆発的な成果を出すぞ」と腹をくくり、成果のための準備を進めていました。
優秀なメンバーは揃っていましたし、3C分析やニーズ分析をして、結果を出せる自信はあったので、メンバーへ「今はこんな状況だけど来年僕らが業界の中心になってやるんだよ」と話をして、それを言霊として自然と僕自身も周りのメンバーもモチベーションを落とさず成長できたと思います。
社会に影響を与えられるのは、今の時代を生きる僕たち
荻野さんは学生時代に学生団体の立ち上げを経験されたそうですね。「キャリアチケット」に通じるものはありますか?
学生時代、就活支援団体の立ち上げに関わる中で、沢山の就活生に出会い色んな話を聞きましたが、結局最後は年収や福利厚生で決断してしまう学生が当時多かったんですよね。働きたい業界に行くとか、社会がこうなってほしいからこの会社で働くとか、そういう話が全く出てこないことに、当時から問題意識を持っていました。
「自分がやりたい仕事だけをやる」「欲しい給料をもらうために仕事をする」こと自体は悪いとは思いませんが、自分のためだけに仕事をしていると、辛くなった時に続かなくなってしまうと思うんです。「キャリアチケット」を通して、目の前にある仕事が「どう社会に役立っていて、社会になんの貢献ができているのか」という意識を持って働く人が増えればは素敵だと思うんです。
また「キャリアチケット」が企業のパートナーとなれるように力になりたいです。例えば、すごく魅力的な事業をやっていても、採用が全然うまくいっていない企業もあります。そういう会社の力になって、必要な人数を採用できるようなサービスを創っていきたいなと思います。
今後やりたい事を教えてください。
キャリアチケットが「就職活動のあり方を変えるサービス」でありたいです。奮闘中です。チームとしては「1番レバレジーズっぽいチームにしたい」と思っているんですよ。レバレジーズの企業理念である「顧客の創造を通じて、関係者全員の幸福を追求し、個の成長を促す」を体現するチームにしたいです。
みなさん就職活動の時は面接のために選考を受ける企業の理念を覚えますよね。しかしいざその会社に入社としてみるとその理念を日々忘れていく人も多いのかなと思います。でも、企業が一番大切にしているものこそ「理念」なので、体現するのは紛れもなく社員であるべきだと思うんです。日々、うまく体現していかないと会社として目指している方向へいかないはずです。
個人としては、レバレジーズのために、社会のためになることをしてさらに影響力を大きくしていきたいです。今後も組織が大きくなっていくので、よりメンバーの成長に関わって、育てていくことを課題にしています。