「僕がやらないと成り立たないこと」こそ自分の介在価値

悔しさから着実に勝ち獲った、ベストセールス受賞

2018年10月に行われたレバレジーズグループ全社総会で、入社2年目で「ベストセールス」に輝いた奥村さん。手を挙げ続けて成果を出し、小さな組織に属して、ゼロから組織形成にこだわった奥村さんが考えるキャリアの考え方とは。小さな組織にこだわるようになったワケを彼にあれこれ聞きました。(聞き手:藤田)

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プロフィール

奥村(Okumura)
レバテック株式会社 名古屋支店長

2017年新卒入社。レバテック株式会社大阪支店に配属後、2018年上期ベストセールスを受賞。2年目で「レバテック」の名古屋支店立ち上げに抜擢され、現在は名古屋支店にてキャリアアドバイザーと法人営業など幅広い職務を担当している。趣味は野球と、ボクシング動画を見ること。

未体験のものを既体験にする瞬間が、幸福度が上がる瞬間

就職活動や、レバレジーズに入社を決めた理由を教えて下さい。

 就職活動の軸は3つありました。1つ目はIT企業であること、2つ目は自身が魅力的に感じる人が多い企業であること。3つ目は一番強い思いがあって「小さな組織」であることです。僕は学生時代に留学のために休学をしていたので、元々の同級生と就活時期がズレていました。すでに就職活動を始めていた同級生たちが「大手は安定している」という話を盛んにしていたのですが、ちょうどその頃大手企業が倒産をしたり、苦しんでいるニュースがたくさん流れていました。それを見て「大手=安定ではない」と感じて、安定とは何かを考えて、自分に出た答えが「自分に能力があることが自分を守ることに繋がる」ということだったんです。

 自分をドライブさせる1つの要因になると考えていたのが、せざるを得ない環境、危機感を持って働くことができる環境でした。大きな組織だと1万人の中の1人である僕が出来なくても、影響はそこまで大きくないはずで、それが小さな組織になればなるほど1名の影響力が大きくなる。会社のために自分が頑張るしかない環境にいたいと思いました。そんな中10名程度の小さなベンチャー企業から視野に入れていくうちに、僕が魅力を感じる「今やっている仕事を真剣に好きでいる人」が多い企業という視点が決め手となり、レバレジーズに入社を決めました。そういう人が本当に多い会社なんです。

 配属希望を出す時も、就活の時の軸であるITの軸と「小さな組織」という軸がマッチしていて、設立からまだ半年であったレバテックの大阪支店を希望しました。

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入社後やっていたこと、2018年度上期ベストセールスを受賞された際の成果を教えてください。

 入社後、大阪支店でエンジニアの転職支援に従事し、配属1ヶ月目に新規顧客開拓数の記録をダブルスコアで更新しました。ベストセールスとして評価してもらえた点は、2年目にクオーター目標を250%達成したこと、レバテック史上初の2ヶ月連続で月間MVPを受賞できたこと、教育・セミナー実施・改善施策立案・新卒採用面談など、営業以外の部分も実行出来た点だと考えています。

 東京本社と地方支店では、マーケットの規模や分業化など、組織構成が違うこともあり、月間売上ランキングに入り込みにくい状況の中、どうやったら事業部全体にインパクトを与えられるのかを考えました。1つの案件に対して顧客の不確実要素を可能な限り排除し、徹底的に戦略立てをしながら営業をする。理想のストーリーから外れたとしても第2、第3のストーリーで着地させて成果につなげる「確実な営業」を心がけていました。

 意識していたことは、自身の職域以外でもチャンスがあればすぐ手を挙げ続けることです。代表の岩槻も言っているのですが「上質世界」を大事にしています。上質世界とは、基本的欲求を最も満たすイメージの世界で、例えば「好きな食べ物や一緒にいたい人、成し遂げたい成果や成績」などが含まれるのですが、僕の場合それが「学び」なんです。「新しい発見、未知のものを既知にすること、未体験のものを既体験にする瞬間」が僕の中で幸福度が一気に上がる瞬間なんです。だから入社後も、新しいことをどんどんやりたいという気持ちから積極的に手を挙げ続けました。人生が終わる瞬間に、世の中のすべてことを可能な限り知っていたいという願望があって、そういう価値観で生きています。

 あとは配属された「大阪支店を良くしよう」と人一倍意識していました。僕が参画したのがちょうど立ち上げ直後で組織として整っておらず、ノウハウもありませんでした。属人的に立ち上げメンバーのマンパワーでなんとかするだけでは、次に入ってくるメンバーが苦労してしまう。メンバーが手こずっていたタスク管理の方法を見直して提案したり、チームの架け橋となれるよう方法を模索していきました。今後入ってきてくれる人たちに楽しくのびのびと仕事してほしいですし、単純に支店を大きくしたいからだけでなく、自分がゼロから創っていける組織があることに感謝ですね。

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1プレイヤーだった自分が、チームの全体最適の架け橋に

入社後、順風満帆だったように見えますが、悔しさを覚えたことはありますか?

 全社総会で入社1年目のMVPを表彰する「新人賞」があるのですが、自分が社内外に提供した価値の形として示せる指標になると思い、1年間新人賞を狙いながら頑張りました。でも結果はだめだったんです。ノミネートすらされていない自分と、表彰されている同期。そのあとの総会での話が一切入ってこない程すごく悔しかったです。

 悔しさの根底を振り返ると、出だしは上々で始まったものの、どんどんチャンスに手を挙げすぎて結果的に工数が圧迫されたり、成績も「普通」のまま停滞していた時期がありました。自分自身がくすぶっている自覚もある中、同期は次々と活躍していく。振り返るとそんな1年間でした。その現実を受け止めて、自分以外の同期が表彰されたことも腹落ちしたその日、決意表明として上長に「次の総会で必ずベストセールス賞を獲ります」と宣言をしました。その宣言を現実にするために、「中間目標としてレバテック内でMVPを受賞、次の総会でベストセールスを受賞」とその日の日記にも書き記しました。結果的に2つの目標を達成することができ、ふと思い出して当時の日記を見返したときは嬉しさが込み上げてきました。

悔しさから這い上がって成果を出すために、習得したものはありますか?

 悔しさのどん底から、成果を出すことができるようになったキッカケは、上長が教えてくれた「戦略性」についての話でした。戦略性とは、達成すべき成果に向けていくつものアプローチ方法を考える思考です。コミュニケーションを取る相手に対して、相手がどういう行動をとり得るかを「可能な限り」パターン分けし、それぞれに対して取り得る自分の最善のアクションを想定しておけ、ということを教えてもらいました。

 例えば、簡単な提案を1つするにしても、顧客のバックグラウンドや現状を踏まえて不安に感じられそうなことを可能な限り洗い出し、それぞれに対して顧客に安心してもらえそうな十分な情報を集め、それに基づいて回答内容や提案内容を用意しておく。さらに必要であれば1・2階層下のラリーまで準備する。提案の着地を想定の範疇に収めるという行動を徹底していたら、だんだんと成績が上がるようになりました。これによって自信もつき、1プレイヤーから抜け出せなかった自分が、チームの全体最適を考えながら結果を出せるようになりました。

恩返しと課題解決。両方「学べる」から楽しい

名古屋支店の立ち上げに抜擢され、受諾した決め手は何でしたか?

 ベストセールスを受賞後、部長と上司から「レバテックで名古屋支店を立ち上げたく、そこの責任者をお願いしたい」と言われました。僕からすると、新しい小さな組織の責任者の抜擢ほど嬉しいものはなかったので即受諾したのですが「奥村がこれを断った時の違う選択肢もある。焦って決断をせず、1回持ち帰ってしっかり考えてくれ」と言われました。

 自分にとっての最適解を考え直した時「事業戦略上、奥村に任せたい」と抜擢してもらえたこと、「僕がやらないと成り立たない」ことこそ自分の介在価値があると思ったので名古屋支店の立ち上げ参画を決意しました。

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現在の奥村さんのミッションと、仕事のやりがいについて教えてください。

 名古屋支店長としての僕のミッションは、大阪支店での立ち上げ経験を活かして、名古屋支店の立ち上げを成功させ拡大させていくことですね。 今のやりがいは、僕に関わってくださったみなさんに恩返しすること。

 新卒入社のタイミングでレバレジーズを選んで本当に良かったと思っていて、採用してくれた先輩方、大阪支店で育ててくれた上長に感謝しています。だからこそ今後ももっと成果を出して活躍して恩返しをしたいですし、後輩にもできるだけ多くのものを残したいです。

 名古屋支店に来て、実際に企業から聞く「エンジニア不足」は深刻でした。これは大局的に見て「単純に技術者人口が足りていない」「一部の企業に技術者を囲われてしまっている」、という背景がありました。レバテックであればこの両方の問題に価値提供ができる自信があります。恩返しと業界貢献が今後も楽しみです。

これからやっていきたいことを教えてください。

 チームでの目標は、大阪支店よりも早い立ち上がりスピードで、名古屋支店の売上成果を達成したいです。もう1つは「自己実現・自己成長を追求できる組織」にしたいと思っているんです。「名古屋支店のメンバーは最高に楽しそうに仕事をしているな」と社内関係者に言わせたいです。そのために教育や組織風土の醸成を頑張っていきます。

 個人目標は「社内の立ち上げのプロ」になること。入社以来2回目の支店立ち上げを経験している僕がプロフェッショナルになって、レバレジーズで新しい支店展開をするときに1番に抜擢されるような存在になりたいですね。これからも自身の人生価値観である「学び」を経て、営業だけでなく、マーケティング・業界知識・ビジネススキルも身につける必要があるのでそこをフォーカスして身につけていきたいです。