2023年までに海外25拠点進出へ。国境、国籍を超え世界中の課題と向き合う。
事業 / サービス
2018年に設立された海外事業部では、世界各国の特性とレバレジーズの強みを結んで地域に根付いた問題解決に取り組んでいます。設立後わずか半年で3ヵ国に進出するなど猛スピードで拡大する海外事業部の目指す姿について、事業部長の長谷さんにインタビューしました。(ライター:吉田ハルカ)
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長谷(Hase)
海外事業部 部長大手総合コンサルティングファームを経て2017年10月中途入社。新規事業検討室にて海外事業立ち上げ準備を行い、2018年6月に海外事業部を設立。現在は既存事業であるシンガポール、メキシコ、インド支社をマネジメントしている。同時に、世界中を飛び回り、各国での新規事業の可能性を調査し、戦略を作り、事業の立ち上げを推進している。
日本で培ったノウハウを海外へ
海外事業部について教えてください。
「2023年末までに海外25拠点進出」を目指し、大きく2つの役割をもって動いています。ひとつはどの国でどんなビジネスを立ち上げるかを調査し戦略を立て、マネジメントすること。現在東京の本社に本部を置き、私を含めた数名で国内の運営を行っています。
もうひとつは、進出を決めた国で描いたビジネスを立ち上げ推進すること。各国に会社を立ち上げ、現地に駐在するメンバーが担当しています。2018年8月にシンガポール、10月にメキシコ、2019年2月にインドに進出しました。およそ2ヶ月に1ヵ国のペースで拠点を広げています。初期フェーズである現在は日本でノウハウがある人材紹介・派遣事業などを軸に進出し、現地での事業基盤づくりに注力しています。
進出する国や地域はどう決めているのですか?
まずポイントとなるのは、レバレジーズの強みがその国が抱える課題の解決にどれだけマッチしているか。例えば「IT人材が足りない」という課題は日本のみならず、ヨーロッパ、北米、中国などでも深刻化しています。レバレジーズはこの分野で多くの実績を持っているので、日本での経験やノウハウを活かせます。ニーズにしっかり応えるためにもそのニーズがどれだけ顕在化されているか、持続性があるかもよく見ています。
次に、レバレジーズのオリジナリティが活かせるマーケットであるか、という観点も重視しています。市場のニーズが顕在化していても、他社がすでに十分なサービスを提供している国は進出の優先度が下がります。常にレバレジーズが進出する意義を問いながら進出先を検討していますね。
また、各国の経済や政策の動向についても見極めています。ヒト・モノ・カネ・情報の動きを予測するとともに、関係者の安全確保をはじめ大事な判断要素としています。
どんなメンバーが海外事業部で活躍していますか?
東京本部には現在、私と中国人、インド人のメンバーがおり、各国の支社はそれぞれ部署異動してきた日本人のメンバー数名と、現地で採用した各国のメンバーから構成されています。国によって生活者の価値観や思考、行動フローは全く異なるので、現地メンバーの意見は貴重です。彼らにマネジメントを任せていることも少なくありません。
部署異動は、定期的に全社員に海外赴任の意向を聞き、その結果と語学力やビジネススキル、本人の成長計画に基づき上長の推薦を鑑みて決定します。いまは少人数なので、最短で新卒2年目以降のメンバーから抜擢するケースが多いですが、各国支社が大きくなればゆくゆくは入社のタイミングで配属されることもあるかと思います。現在は新卒入社の女性メンバーが多く、年齢や性別、国籍に関係なく活躍しています。
各国のメンバーとはSkypeやSlackで日々やりとりしつつ、毎週決まった時間に世界中の支社を繋いだミーティングを行いコミュニケーションを取っています。各国拠点の抱える課題や成功事例をお互いに共有し合って、みんなで協力して良い事業をつくっていけるよう取り組んでいます。
各拠点が単独で動くのではなく、連携し合って良いサービスを生み出す仕組みをつくりたいと思っていて、レバレジーズの良さを活かしていきたいと考えています。
いまのレバレジーズだからできる、海外事業
なぜ、このタイミングで海外へ進出したのでしょうか。
「国、業界をまたいで素早くかつ健全に拡大する」。これはレバレジーズが掲げるビジョンです。代表の岩槻は最初から視野を世界に向けていました。13年の月日をかけ、国内の事業基盤は強固なものとなり、海外展開を本格的に仕掛けられるタイミングがやってきました。
レバレジーズは国内で多くの価値を生み出す過程で、日本で提供できていることを国境や国籍といった枠の中に留めるべきではないと実感してきました。世界各国の政府と対話する中で、例えば私たちが向き合い続けているIT人材や看護、介護人材不足の解消は他国でも求められているものだという確信を得ています。ボーダレスに価値を提供し、企業理念である「関係者全員の幸福の追求」を実現させたい。そんな思いで海外事業を進めています。
あらゆる国を視察する中でどんなところにレバレジーズの魅力を感じましたか?
信念をもって働くメンバーが多いことですね。利益を第一優先せず、社会のために、誰かのために働ける。だから未踏の地でもスピーディーに規模を拡大してくることができているのでしょう。
異文化コミュニケーションでは自国以上に相互尊重の姿勢が求められます。相手との違いを受け入れられることは、多様なバックグラウンドを持つメンバーと仕事するうえで大きなアドバンテージになります。こうした受容性の高いメンバーが集まる会社なので、日本以外の国籍の方も働きやすいと思います。
海外進出のやりがいや難しさを教えてください。
0→1で事業を作れるポテンシャルが無限大にある点でしょうか。制限が少ない分、選択肢が広がります。それに伴って関係者も増えていきます。日本人、日系企業にとどまらず、日本以外の外国人や外資企業、現地人や現地企業…より多くの方を巻き込み、幸せにできるのは大きなやりがいに繋がります。
短期間で、ぐんと成長できる点もやりがいですね。海外事業部に異動してきたメンバーは元営業担当がほとんどです。元々お客様とのコミュニケーションに強みをもっていたメンバーが、2~3人で会社・事業を創っていくこととなります。それも海外で。営業だけでなく、マネジメント、マーケティング、会計、税務、労務、法務といった全方位的なスキルが求められます。最初はまったく事業計画を作れなかったメンバーも「自分で事業をつくる」という意識が芽生え、あっという間に成長しています。
国と国をつなげ、事業も会社も強くする
5年で25拠点進出を目指すなかで、海外事業部は今後どうなっていくのでしょうか。
いまは各国で基盤を作り上げることに注力していますが、今後は拠点間の連携を強化します。本部と支社間のみだった1本の糸を全世界に張り巡らせる、そんなイメージです。事業も人材関連事業のみに拘っているわけではないので、世界中の課題と向き合える事業部にしていきたいです。
ただ世界中で人材面の課題は尽きません。拠点間の連携を強め、グローバルレベルで人材の不均衡を是正したいと考えています。日本のように人材不足が深刻な国もあれば、経済や政策の事情で自国や希望する国で職にありつけない人がたくさんいる国もあります。その人の人生を豊かにする選択肢を様々な国から提供し、各国の言語や表現で「ありがとう」が生まれる事業を目指しています。
新たな挑戦の日々は、社外だけでなく社内にも大きな影響がありそうですね。
そうですね。わたしたちの存在が、レバレジーズの各事業がさらに進化するきっかけとなれたらいいなと思っています。各国での学びや発見は今後レバレジーズグループ全体に新たなシナジーを生んでくれるはずです。海外事業部はレバレジーズの中でも特に多様性をもつチームです。海外事業部や海外での事業経験はきっとメンバーのその後の人生に大きく影響するでしょう。若手の人間力やモチベーションをぐっと上げ、だれもが活躍・成長できるプラットフォームでありたいですね。
今後レバレジーズが、国境や国籍の枠を超えて、世界に貢献できるグローバルカンパニーになるように走っていきたいと思います。