学生の思考を変え、社会を変える「キャリアチケット」 - 就活生の5人に1人が利用する、あたらしい就活支援 –

中途新卒キャリアチケット

事業 / サービス

若年層の就職をサポートするヒューマンキャピタル事業部で2017年4月より開始した、新卒向け就職支援サービス「キャリアチケット」。就職活動の在り方が変化する中、「キャリアチケット」が目指す社会とは。責任者の荻野さんにその想いを聞きました。(ライター:岡)

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Profile
  • 荻野(Ogino)
    ヒューマンキャピタル事業部 新卒紹介事業 責任者

    2014年新卒入社、ヒューマンキャピタル事業部に在籍。若年層紹介事業の法人営業部署に配属された後、営業管理・推進部署を経て2017年より新卒紹介事業の責任者を務める。同年4月に新卒紹介事業「キャリアチケット」を立ち上げ、責任者として幅広い職務を担当中。2018年上期ベストチーム受賞。

 

納得感のある就活支援で最高のキャリアスタートを実現させる

「キャリアチケット」とはどんなサービスですか。

 新卒に特化した就職支援サービスです。プロのキャリアアドバイザーが学生1人ひとりに寄り添い、カウンセリングから企業とのマッチング、内定獲得や入社までをサポートします。2017年4月に事業を開始し、開始2年目で就活生の5人に1人が使うサービスにまで成長しました。

 

「キャリアチケット」を立ち上げた背景を教えてください。

 レバレジーズでは「ハタラクティブ」という第二新卒やフリーター層に特化した就職支援をしており、たくさんの20代の方の悩みに寄り添ってきました。昔から20代の転職相談件数は一定数あって、その割合は数十年前から変わっていません。その多くが、新卒の時に思い描くような就職活動ができなかったり、間違った方法で就職活動をしてしまったことが就職後もなお後悔として残り、離職や転職に繋がっているケースです。

 

 また大学生の就職内定率は97%以上と言われる昨今ですが、そもそも就職を希望する若者の割合は7割程度。何かしらの事情で就職をしない学生が実は世の中にはたくさんいます。そんな学生の中には家庭の事情で就職することを断念したり、就職したくても就職活動がうまくいかず諦めてしまうケースも含まれています。

 

 このような若者たちの支援や、就活生たちが自分に合った企業と出会い最高のキャリアスタートを切れる社会を実現させるため、2017年に「キャリアチケット」を立ち上げました。

 

「キャリアチケット」の特徴や事業に対するその根元にある想いを教えてください。

 「キャリアチケット」のミッションは「最高のキャリアスタートを支援する」ことです。そのため、就活生本人の”納得感”を何よりも大切にしています。最終的な意思決定の際に自らが納得して決断していないと、入社後に辛いことや予想していないことが起きたときに、「あのとき別の会社にしていれば…」とネガティブな感情が生まれ離職に繋がりかねません。

 

 「そもそもどんな人生を送りたいのか?」「そのためには何に時間を投資をしどんなことをすると良いのか?」、自分ひとりで考えぬくのは難しいものです。「キャリアチケット」では、こうした自分の行く先を見つめる機会を学生時代の間に提供し、新しい就職活動の在り方を目指しています。

 

具体的には、どのように学生の就職活動をサポートしているのですか?

 学生の間では、情報サイトや合同説明会で興味を持った「業界」単位で就職活動をするのがまだまだ主流です。もちろんそれも大事ですが、「キャリアチケット」が目指すのは、内定を取ってもらうことや単に社会に出てもらうことではなく、社会に出てそこから人生を駆け上がって行くための支援です。

 

 そのため学生との面談では、複数回のカウンセリングを行い、プロのキャリアアドバイザーと一緒に将来像を棚卸しします。初回では就職活動の軸やエントリー状況を一緒に整理し、最後に宿題を出すんです。たとえば「どんな社会人になりたいたいか、身近な大人から1人選び、なぜその人になりたいと思ったかを考えてきてください」といった感じです。それを2回目で深堀りします。「その方は他の社会人とどう違うんだろうね?」と。本当に身に着けたいスキルや進むべき道の解像度が高まったら、ようやく就職活動に臨むスタートラインに立てるようになります。

 

 そこからは、学生にフィットする会社の説明会などを提案していきます。本人が選考を希望する企業に出会う度に「どこが良いと思ったのか?」と質問を振り返りながら就職活動の軸を都度見直していきます。こうして、第三者目線を持ちながら就活生自身が納得感を持って選考に進めるようサポートしています。

 

 

自由度の高い就職活動になるからこそ、学生のうちに十分な人生設計の機会を

現在、就職活動市場ではどのような変化が起きているのでしょうか。

 テクノロジーの発展により、世の中から「なくなる仕事」と「なくならない仕事」が明確になり、キャリアのあり方も変化しています。「なくなる仕事」に就いている人は、たとえ大企業に勤めていても安定的にキャリアを積めない可能性が出てきます。逆に中小・ベンチャー企業に勤めていても、個人として価値の高い仕事ができれば理想的なキャリアや安定した給与を得ることができる可能性だって十分にあります。

 

 社会に対する正しい知識もなく、イメージや偏った先入観だけで就職活動をすると、数年後に世の中の変化に対応できなくなり、結果的に不幸になる人が増えていくと思うんです。まだまだ国内の就職活動は一部の人気企業に応募が殺到する傾向がありますが、日本が世界で競争力を取り戻すためには経団連が定める「就活ルール」の見直しだけでなく、就職活動や仕事に対する考え方を社会全体で見直す必要があります。

 

こういった状況で学生にはどのような対応が求められるのでしょうか。

 まず、これまで以上に情報収集力がキーになります。これまでは3月の就活解禁日に合わせて大手の就活情報サイトに登録をしておけば、就職活動に必要な情報を網羅することができていました。しかしインターンシップ経由や逆求人型の選考など就職活動のチャネルが多角化し、情報サイト経由の就職活動だけでは対応しきれなくなってきています。チャンスが広がる分、機会損失も増えるということです。

 

 従って就活生によって差がどんどん開いていきます。今まである程度スタートラインが同じだったものが、これからそうでなくなります。どれだけ熱心に就活対策をしていようが、どんなに優秀な学生であろうが、情報収集やそのための準備を怠ると就職活動の土台に立つことさえできない可能性だって今後十分にあり得ます。

 

 

学生の就職活動を変え、社会を変える

では、これからの学生は変わりゆく就職活動にどう向き合っていくべきでしょうか。

 社会の移り変わりは激しく、特定のスキルが有効であり続ける世の中ではなくなりました。それゆえ変化に応じて身に着けるべき能力も変わります。この先、時代が求めるスキル習得をできなかったり、社員の経験値が積めないような会社は自然に淘汰されていくことでしょう。そのことを意識した上で、自分のキャリアを設計し最初に働く会社を選択してほしいと思います。

 

立ち上がったばかりのサービスですが、これから目指す姿を教えてください。

 終身雇用の時代は終わり、もはや個人のキャリア選択において正解はありません。唯一正解といえるのは、世の中の変化に応じて自分をも変えていける柔軟な考え方です。そのことを実感してもらい、時代に合ったキャリア設計ができる学生を1人でも多く増やしたい。その大きな流れを作っていくのが、「キャリアチケット」の使命だと考えています。

 

 2019年3月からは、日本に留学している外国籍学生の日本での就職活動支援サービスも始め、19卒学生でもサービスを利用していただいる方が数多くいらっしゃいます。今後は、国籍に関係なく日本で働こうとするすべての学生が”納得”できる人生設計、キャリア設計、会社選びをサポートし、日本企業や日本社会がより良いものへ変わるきっかけをどんどん作っていきたいです。

 

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