2019年度新卒レバレジーズデザイナー研修リポート

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こんにちは。デザイン戦略室 新卒2年目のデザイナーの佐藤です。

 

レバレジーズのデザイン戦略室には現在20名以上のデザイナーが在籍し、新規事業の設計や既存サービスのWebサイト改善、交通広告やパンフレットなどの紙媒体の制作物まで、幅広い領域のデザインに携わっています。

 

2019年は4名の新卒デザイナーが新たに入社しました。本記事では、新卒デザイナーを対象としたデザイン研修の様子をご紹介します。研修は5月から7月にかけて約2ヶ月間行われ、社内のデザイナーたちが講師やメンターを担当しました。

 

サービスの企画から開発まで全ての工程を社内のスペシャリストが一貫して行う、オールインハウスのレバレジーズではどのような研修を行うのでしょうか。

デザイン研修の目的と流れ

 

デザイン研修では以下の2つを目的としています。


1. 仕事としてのデザインの役割について知る
2. 自分の行動を振り返り、学習する習慣を身につける

レバレジーズのデザイン戦略室では、「作る」ことだけをデザインと捉えていません。日々の仕事を漠然とこなすのではなく、1日の終わりには「なぜ失敗したのか」「なぜ上手くいったのか」を振り返る習慣を身につけ、人間としても成長していることを実感できるように仕事に取り組んでもらいます。

 

研修では、ユーザー調査から情報設計、ビジュアルの作り方、デザインレビューの仕方から、SketchでのUI制作、AbstractとGitを使ったバージョン管理、Sassを使ったコーディングまで、座学とワークを通じて幅広いデザインのプロセスと実際の仕事の進め方を学習します。制作プロセスの上流から下流までの流れを一通り学んだあと、OJTを通じて学んだことを活かして実際の業務にあたります。

デザイン研修の流れ


1. UXリサーチ
2. 情報設計
3. ビジュアルデザイン〜デザインレビュー
4. UIデザイン
5. コーディング
6. OJT(ランディングページ制作)

デザイン研修の始まりです!

デザイナーのキャリアについて

研修初日では、将来的に会社の外でも通用する人材になるために、10年先の目標や可能性を意識しながら日々の仕事に臨むという考え方を学びました。「仕事をしながら自分の価値を高めることができれば、自ずとキャリアが見えてくるのではないか」という話を真剣にメモを取りながら聞いている参加者もいました。

デザイン以外の領域にもアンテナを張って情報を集めることの大切さや、目の前のことをこなすだけでなく、将来は何がしたいのか、自分はどうなりたいのかを考えながら働くという姿勢を学びました。

他職種とのコミュニケーションから言語化の大切さを学ぶ

オールインハウスでサービスを提供するレバレジーズでは、デザイナー以外の様々な職種の人と仕事をすることになります。そのため、仕事が円滑に進むコミュニケーションの取り方やレビューを受ける際に必要なマインドセットも学びました。

 

デザインを言語化するには「深く考え本質を捉える力」と「相手に合わせて自分の考えを説明できる力」が必要になります。今回は、ものごとについて5回「なぜ?」と深掘りをする「The Five Whys」というフレームワークを使いながら課題について深く考える練習を行いました。

新卒デザイナーが作成したバナー

ワークではレバテックの広告バナーと提案書を作成し、2人1組に分かれて実際にお互いのデザインをレビューしあいました。レビューとは良し悪しの判断をすることではなく、もっと良くするためにデザインを分析して、相手に伝えることです。ワークを通して、デザインを作るときだけでなくデザインを言語化するときも、相手に合わせた表現を使い、理解してもらうことでお互い気持ちよく仕事ができる、と感じた参加者もいたようです。また、いざレビューしようとすると頭が真っ白になってしまい、やってみて初めてデザインを言葉にすることの難しさに気づいたという声もありました。

デザインの擦り合わせ

デザインの依頼を受けたとき、依頼者とデザイナーの認識を揃えるために必ず擦り合わせを行います。依頼された時だけでなく制作が進行している時も、気になることはしっかり関係者に確認することが大切ですね。ワークでは、社内のマーケターにヒアリングを行い、デザインの擦り合わせを経て、ランディングページのメインビューのデザインラフ作成までを体験しました。

新卒デザイナーが作成したメインビューのデザインラフ  

いざマーケターとやり取りをすると何を聞いたらいいのかわからなくなってしまったり、相手の言っている専門用語がわからなくて認識がずれてしまったり、反省の多い結果となりました。
1年目はわからない用語も多く、ルールの理解が難しかったりもしますが、誰もが通る道だと思います。今のうちにわからないことを聞いたり、後から調べたりして、少しずつお互いの理想に近づけていきましょう!

いよいよ実践!OJTでLPを制作

制作のプロセスを一通り学んだ後、いよいよ実践となります。今回は2人でペアを組み、「外国人留学生向け就職支援サービス」と「障がい者雇用支援サービス」のLPを制作しました。今までの研修で学んだことを活かしながら、初めての業務に挑戦です!担当者に要件のヒアリングをしたり、ページのラフを作りながらユーザーインタビューをするなどハードなスケジュールでしたが最後まで走り抜けました。

【制作の流れ】


1.サービス内容の調査
2.要件を詰めるため、営業担当者にヒアリング
3.ペルソナ・簡易カスタマージャーニーの作成
4.ユーザーインタビュー
5.画面構成・ライティング
6.ビジュアルデザイン
7.コーディング

完成したLPはこちら!

Career Ticket for International Student 外国人留学生向け就職支援サービス
● ワークリア(準備中) 障がい者向け就職支援サービス

新卒の4人にそれぞれ感想を聞いてみました

研修を通じて一番学びになったことは?

「誰か1人の意見をそのままデザインに反映しても、ユーザーにとって良いものは作れないのだなと感じました。いろいろな意見を汲み取って、ユーザーとサービスの架け橋になりたいです。」

 

「ヒアリングをした後、実際にデザインを作ってみたけどしっくりこないことが多かったです。擦り合わせたつもりでもみんな思い描くものが違うので、デザインで可視化して認識を揃えることが大事だと思いました。」

「とにかく早く完成させようと思って作業していましたが、粗いデザインになってしまい、細かい修正をくり返したので時間がかかってしまいました。何のためにしている作業なのかを考えてもっと効率的に仕事ができるようになりたいです。」

「ヒアリングで聞けていないことがあったり、Slackで伝えたいことが伝わらなかったり、コミュニケーションで苦戦しました。相手によっては対面でのコミュニケーションの方がスムーズに進むことがあり、ここでも相手を思いやる気持ちが大切なのだと気が付きました。」

参加者の皆さん、約2か月お疲れ様でした。無事にLPが完成し、研修を終えることができました!「デザインを作ることよりもコミュニケーションを取ることの方が大変だった」という声が多くあり、仕事としてデザインをするうえで大切なことが掴めたのではないかと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。今後の新卒デザイナーの活躍にご期待ください!

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