ボトムアップで会社の課題を解決する仕組み「ギルド」

カルチャー

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「ギルド」とは、一般的にオンラインゲーム上に存在するプレイヤー同士のグループのこと。共通の目的を持った仲間が集まり、目的を果たすために行動を共にします。実は、レバレジーズにも昨年度から「ギルド」が存在しています。レバレジーズの「ギルド」とは一体何なのか、誕生したワケや展望も含めて運営チームの2人に話を聞いてきました!どうぞご覧ください。(聞き手:藤岡)

Contents
Profile
  • 山下(Yamashita)
    写真左

    2018年度新卒入社。ITソリューション事業部にて法人営業を担当する傍ら、「ギルド」制度の運営の中核を担っている。

  • 小寺(Kotera)
    写真右

    2018年度新卒入社。ITリクルーティング事業部の営業企画チームにて、法人インサイドセールスの企画やオウンドメディア強化に奮闘しつつ、「ギルド」の運営を行なっている。

社員が感じた会社の課題から生まれた「ギルド」

「ギルド」とはどんな制度で、どのように誕生したのですか?

小寺

簡単に言うと、「社員がプロジェクトを提案して一緒にやる仲間を募り、プロジェクトを実行する」という流れを仕組み化したものです。あるゴールがあったとして、そのゴールを一緒に達成したいと思った人がプロジェクトに参加し、達成に向けて自主的に活動していくイメージです。「キャリアコンサルタントの資格取得」や、「忘年会企画者募集」など、業務に直結するものから社員交流を目的としたものまで、これまで幅広い種類のプロジェクトが実施されています。

山下

誕生の背景としては大きく2つあります。まずは、ここ数年で会社の規模が急拡大して事業部や社員数が増えたことで、通常業務で関わる人が限定的になってしまっていたことです。これによって、複数のチームが同じ課題を抱えていたとして、解決に向けて上手く行っているチームがあるのに他のチームに有益な情報が共有されていなかったということが起こりかねない状況でした。

次に、社員全員がさらに成長実感を得られるような取り組みができないかと考えたことです。レバレジーズに入社する人は、自己成長意欲の高い人が多いんです。もちろん業務面で成長実感を得られる機会は多くあるとして、業務外でもみんなが成長できる環境や制度があれば良いなと思っていました。

小寺

このような想いや背景から、通常業務で関わりのない社員とも関わることができて、かつ一人ひとりの成長に繋がるような仕組みを作れないかと考えました。そこで、社員がそれぞれ課題に感じたことを、プロジェクトにしてみんなで解決する「ギルド」を作りました。

「ギルド」というネーミングの由来と、実際の運営者を教えてください。

小寺

オンラインゲームの「ギルドシステム」から取りました。オンラインゲームのギルドは、ある目的を達成したい人が参加してその目的に向かって動いていきますよね。この仕組みが、私たちがつくりたい制度のイメージとぴったりだったんです。

山下

最初は私たち2人が、リーダーや事業部長に適宜協力してもらいながら運営していたのですが、つい最近「ギルド」の運営メンバーを「ギルド」で募集し、今は5人のチーム体制で運営しています。

社員の声をボトムアップで吸い上げ、個人と会社の成長へ繋げる

社員がプロジェクトを思いついてから、実行されるまでの流れを教えてください。

山下

まず、課題に感じたり実現したりしたいことを思いついたら、その概要を専用のフォームで運営に提出します。集まった提案は、一度リーダーたちが話し合い実施するかを決めます。提案内容の被りや現行のプロジェクトと逆行しているものでない限りは、基本的に実施することになっています。そして、挙げられた課題や発起人のやりたいことをプロジェクトとしてどう具体化させていくか、プロジェクトとしてのゴールや期間を運営と発起人でイメージのすり合わせを行い、プロジェクトが完成します。

その後、社内告知でギルドが立ち上がったとアナウンスが流れます。各プロジェクトには募集人数を設定していて、みんながスプレッドシートに書き込むかたちで立候補します。ある程度人数が集まったらクローズになり、プロジェクトが始まります。

小寺

実際に立ち上がったあとは発起人が仕切って進めていくのですが、例えばWBSの引き方や問題解決の手段・方法論などについては、リーダーや事業部長などからアドバイスを受けながら進めていきます。部長やリーダーが普段どのような方法で問題解決に取り組んでいるのかを生で知ることができるので、非常に参考になる部分が多いです。

「ギルド」を導入して効果は実感できていますか?

山下

プロジェクトの運営や参加を通して個人的にも成長できたと思います。ある課題に対して何から取り組めば良いのか、誰を関係者として巻き込めば良いのか、企画の進め方を学ぶことができています。また複数のギルドを並行して進めることで、タスクや時間の管理力、タスク処理のスピードが鍛えられたと思います。

小寺

社内で関わる人が増えましたね。例えば以前「ボードゲームをする」という交流目的のギルドが実施されたときは、参加メンバーの8割くらいがマーケティング部の社員やエンジニアだったので、他職種間での交流の機会が生まれました。多職種、他事業部、他チームの社員とコミュニケーションをとることで、実際に新たな発想が生まれたり、何か壁にぶつかったときに相談できる仲間が増えたり、個人にとっても会社にとっても良いことですよね。

山下

一般の会社では、ボトムアップで社員の声を聞いて課題が上がってきたとしても、その課題に対して解決策を考えたり実行したりするのはリーダーや部長だと思うんです。でもレバレジーズでは、実際に改善に向けて自分自身が動くことができますし、それによって社内で関わる人が増えたり、問題に対する解決策を考え、実行するまでのプロセスを学ぶことができたり。個人の成長が着実に会社の成長にも繋がっていると思います。

みんなが参加できる親しみやすい制度へ

現在のギルドの課題と、今後の展望を教えてください。

山下

今の課題としては、上がってくる提案の量と参加したい人のバランス調整の仕方、あとは通常業務と並行して実施しているなかで制度自体にどれだけ強制力を持たせるかも模索中です。

小寺

ギルド制度導入から1年が経ち、参加する人が限られてきている傾向があります。これには「通常業務が忙しい」「支店からだと参加しづらい」などの物理的なハードルや、「どこまでの範囲をギルドに依頼していいかわからない」など心理的なハードルがまだまだ高いという理由があると思います。

逆に言うと、1回参加した人は、2回目3回目と参加してくれている傾向があります。なので、どうすればよりみんなが参加しやすくて、かつ会社にとって有意義なものになるのか、そのバランスを見ながら制度自体を企画していきます。みんなにとって親しみやすく、みんなにとって良いものにしていきたいですね。

まとめ

 

「ギルド」の制度運営やプロジェクトには新卒1~2年目の社員も多く参加しています。年次関係なく社員の意見を取り入れ社員一人ひとりの成長を後押しする「ギルド」は、今後制度として進化を続けていく予定です。以上、「ギルド」制度のご紹介でした!

【おまけ】実際行なわれた「ギルド」をご紹介!

「関数勉強会」

運営が作成した課題に取り組むようす

 

概要
「業務の振り返りをレベルアップさせる」ことを目的に、約1か月にわたって実施されたギルドです。20名ほどの参加者は、運営が作成した関数の問題集を解いたりお題を分析したりと各自課題を進め、その都度運営にフィードバックをもらいながら関数の知識を習得しました。疑問点があればいつでも運営に聞けるように、専用のSlackチャンネルも作成されたそうです。

 

効果
・簡単な関数を知るだけで、データから導き出せる考察や分析について知ることができた
・気になったデータを自分で考えることができるようになったので、気軽に自身の振り返りをするようになった
・「自分の営業や行動を数値で客観的に振り返りPDCAを回す」という仕事のスタンスをつくる第一歩になった

 

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