役員・事業部長ってどんな人?【vol.1:執行役員 藤本さん】

役員や事業部長などの役職者は、どのようなキャリアを歩んで、今どのようなことを考えているのでしょうか。レバレジーズでは、複数名の役員・事業部長が会社を引っ張り、急成長を支えています。今回は役員の藤本さんに、現在の役職に就くまでのキャリアや、大切にしている価値観を聞きました。(ライター:長谷川)

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藤本(Fujimoto)
執行役員
2014年新卒入社。大阪大学工学部卒業。インターン時代に、月間120万人のエンジニアが使う「teratail(テラテイル)」を立ち上げ、2年目には最年少事業部長として新規事業の黒字化に成功。マーケティング部、新規事業の責任者、レバテックの経営企画を担当後、25歳でレバレジーズ史上最年少の執行役員に就任。現在は経営企画室長及び広報部長を兼任し、事業創造のほか、既存事業の経営戦略立案、採用、コーポレートブランドマネジメントなど、レバレジーズの成長を全方位から牽引する。

世の中を変えるサービスをつくり続けたい

レバレジーズに入社を決めた理由を教えてください。

「事業づくりで世の中を変えたい」という思いが最も実現できると思ったからです。学生時代は工学部に在籍していたので、就職せずに大学院に進学して研究を続けることも考えていました。しかし、当時iPhoneを始めとしたwebサービスが登場し、世の中が大きく変わっていくのを見て、自分もIT業界でWebサービスやプロダクトの創造を通して世の中を変えたいと思うようになったんです。

当時、周囲は大学院に進んだり大手メーカーへ就職したりするのがあたりまえの環境で、ベンチャー企業に就職する選択は非常に珍しく、教授をはじめ多くの人に反対されました。それでも「自分の生きた世界とそうでない世界に差を生み出したい」という信念を持ち、自分の力で世の中を変えていくことの方がよっぽど面白いと思っていたので、ITベンチャーを中心に就職活動をしていました。そのなかで、「世の中のためになるものをつくり、困っている人に提供する」というシンプルで本質的な事業づくりのスタンスに惹かれ、レバレジーズを選びました。

インターンとして入社してすぐに「teratail」の立ち上げを任されたのはなぜですか。

その時既に「事業づくりに必要な知識を自分で学んでいた」からだと思っています。内定者インターン開始前から「事業づくりがしたい」と代表の岩槻に伝えていましたが、その準備ができていなければ任せてもらえるはずがないと思っていたので、学生の間に何百冊と専門書を読んでインプットしていました。インターンを始めてからも「仕事を教えてほしい」という考えはまったくなく、「自分が学んだことを実践したい」というスタンスで仕事をしていたので、それも能力の証明になったのかもしれません。

任せる側からすれば「任せられる能力があるか」を判断するのは当たり前なので、手を挙げれば誰でも任せてもらえるわけではありません。実際に任せてもらうには自分自身にそれだけの能力があることをしっかり証明する必要があります。

実際に事業をつくってみて、世の中の役に立っている実感はありましたか。

立ち上げて1〜2年目の間は、ユーザー数の増加など定量的な数値変化は目に見えても、世の中の役に立っている実感がまったくありませんでした。ユーザー数が1年で約50万人に増え、日本のエンジニアの約7割に使われるようになっても、常に「多くの人が利用しているとはいえ、本当に役に立っているのか」という疑問が頭の片隅にありましたね。

それがやっと世の中の役に立っている実感を持てたのは、立ち上げから2年後でした。その頃から、周囲のエンジニアに「teratailがあったから新規プロダクトをつくれました」「teratailの藤本さんですよね?いつもサービス使ってます」と声をかけられるようになったんです。自分の周りが実際にサービスを使ってくれて、その反応をもらえた時にようやく「世の中を少し変えることができた」と感じ、サービスをつくって良かったと思えるようになりました。

それから複数の新規事業に携わってきた藤本さんですが、心境に変化はありましたか。

今後も世の中の役に立つ事業をつjくっていきたいという思いは変わっていませんが、正直に言うと新規事業は本当に過酷ですね。事業が成功する保証が全くないなかで、プロダクトづくり・営業・予算管理・分析など事業に関わるすべてのことを数人のメンバーでこなし、ごく短期間で収益化しなければいけません。いつ潰れるか、どうしたら成功するかがわからないなか手探りで事業運営し、自力で事業を軌道にのせていくのは本当にしんどいです。プレッシャーや責任は毎日重くのしかかってくるし、寝れない日は続くし、やることは無限にあるしで、精神的にも体力的にも想像を絶する辛さです。

それでも僕が事業をつくり続けるのは、世の中を良くしていくために必要だと思っているからです。どれだけ困難が待ち受けていても、乗り越えた先に世の中を幸せにできると信じているから、諦めず立ち向かうことができるんですよね。レバレジーズにはいつもやりたいアイディアがたくさんありますが、そのサービスで顧客に貢献していきたいという熱意を持った社員は僕の他にもたくさんいます。「やりたいと思うアイデアがあり、任せたいと思う人がいる」からレバレジーズで事業をつくりつづけていきますし、そのチャンスがあるからこそ、社員にはもっとチャレンジして欲しいと思っています。

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会社に必要な仕事を自らつくり出す

事業づくり以外にはどんなことをされてきたのでしょうか。

2〜3年目は、「レバテック」の事業企画、人事、広報、そして経営企画を兼務していました。当時のレバレジーズは、採用数を拡大することで利益向上が明白だったので、人事はもちろん、そのための広報が必要でしたし、基幹サービスの利益を増やさないと新しい事業がつくれないので「レバテック」の事業企画をやる必要がありました。社内を見渡せば、他の社員が気づいていない、もしくは気づいているけど手がまわっていない会社の課題は山程あります。僕は、今ある仕事に取り組むのではなく、必要な仕事を自らつくっていくようにしていました。

僕のやりがいは、シンプルに世の中や会社に意味がある仕事ができることなんです。一般的に、楽しい仕事や興味のある仕事をすることがやりがいに繋がる人が多いと思いますが、僕は自分が楽しく仕事をすることよりも、世の中の役に立つ仕事や、会社の業績が伸びる仕事に時間を使う方がはるかに有意義に感じます。そうすると会社の課題を自分ごとに感じられますし、その改善に取り組み続けた結果、キャリアも自然と広がってきました。

入社4年目にしてレバレジーズ初の執行役員に抜擢されていますが、抜擢理由と役員としての仕事内容を教えてください。

現在は経営企画の統括やコーポレートブランドの戦略立案、採用業務など、全社に関わるあらゆる業務をおこなっています。

僕が役員に抜擢されたのは、「判断の正確さ」を評価していただいたからだと思います。世の中には無意識に会社から与えられた仕事や、上司から指示された仕事の達成を目標にしている人が多すぎると思うんです。先程も述べたように、これまで僕は会社に意味のある仕事を自分自身で考え、つくってきました。その仕事が会社にとって必要ではないと思ったらしっかり伝えますし、「むしろこうこうしていきたいです」と、自分の意見を言い続けてきました。役員になる前からその時会社に必要なことを自ら考え、多くのことを実践させてもらえたからこそ、役員を任されることになったのだと考えています。

ただ、もともと自分自身で正確な判断ができていたわけではありません。新規事業を筆頭に、誰もやったことがなく正解がわからない経験を多く積み、不確実ななかでとにかく色々な施策をやり続けたことで鍛えられたんだと思います。とにかく色々な施策を打ちまくると、うまくいった時といかなかった時の感覚が体に染み付いて、成功パターンがわかってくるんですよね。その感覚を信じてもらってるので、役員になってからも代表からは「自由に、好きにしてください」と言われていて、何か指示を受けて仕事をするのではなく自分で今会社に必要な仕事に取り組み続けています。  

藤本さんが社員と接する上で大事にしていることを教えてください。

「素直さ・誠実さ・謙虚さ」の3つです。「素直さ」とは、自分の知識や能力を偽りなく相手に伝えるということです。役員という立場になっても、部下に対して自分が未知のことや、今の自分に実現できないことは正直に伝えます。虚勢を張らずに「分からないことは分からない」「できないことはできない」と自分の現状を伝えることで、初めてお互いの現状を整理でき、新たな対策を打ったりチームとして上手く機能したりするようになります。

「誠実さ」は、思ってることを率直に相手に伝えることです。自分の都合を相手に押し付けたり、不要な気遣から伝えるべきことを見逃したりしたら、本当に良い関係はつくれません。それよりも、真正面から話をしたり、上下関係なくはっきりと意見を伝えたりするべきだと考えています。そうすることで、相手にとっても組織にとっても健全な関係を構築することができます。

「謙虚さ」は、僕が働く上で一番大切にしていることです。自分の考えをはっきりと考えを伝えても、常に人としての謙虚さを徹底することで相手の理解を得られた経験が何度もあります。自分が何でもできると勘違いしないで、素直に相手から学ぼうとする姿勢や、協力してもらっていることを敬い感謝することが重要だと感じています。

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貢献範囲を広げ、社員がもっと誇れる会社に

今後の目標を教えてください。

短期的な目標としては、マーケットの柱となる事業を創出し、年商1000億円を突破することです。

ここ数年は成長率130%を続けてきて、昨年年商が449億円になりました。今後さらに成長速度を加速させ、もっと会社としてできることを増やして貢献範囲を広げていきたいです。それを実現するために、既存事業を拡大していくことはもちろんのこと、社会を動かす新しいサービスをどんどんつくっていく必要があります。世の中から必要とされて、社員がもっと会社に誇りを持てるような事業をたくさん生み出していきたいですね。

その目標を実現するために、社員に求めることは何ですか。

「自ら学び自らつくる」ということに沢山チャレンジして、一緒に会社をつくっていってほしいです。会社に必要なことを考え、誰も手を付けていないことに主体的に取り組む社員が増えたら、レバレジーズはもっと面白くて社会に貢献できる会社になっていくと思うんです。それがやりたい仕事でなかったとしても、やっていくうちにのめり込んでそれがやりたい仕事になっていったりするんですよね。そうしていくことで、やりたいことを見つけられる社員が増えてくれたら嬉しく思います。

そのために、若手のうちに知識の幅を広げておいてください。僕の周りの社会で活躍している人たちは、学生のうちから自分で必要なスキルを考えて勉強しています。自分の仕事の範囲内だけで勉強するのではなく、興味や関心があれば職種を超えて勉強して良いんです。むしろ、色々なことを勉強すればいつか繋がるので、必ず自分の糧となります。自分で会社や世の中を良くしていくために、仕事で必要な知識はもちろん、社会人として知っておくべきことを「自分から学ぶ」という基本姿勢を身につけてもらいたいですね。

撮影:赤司聡(スタジオあ)
写真提供:はてな