今回は、第二新卒として大企業から転職してきた松井さんと所さんに、転職理由や入社前後に感じたギャップについて教えてもらいました。今までとまったく異なる環境で働くことへの期待や不安など、第二新卒の方なら一度は悩まれるであろう内容にもスパッと切り込みます。

海外事業部ベトナム支社
2019年4月に株式会社リクルートに新卒入社。リクルートキャリアの中途メディア事業部に配属され、リクナビネクストの広告営業を行う。2020年4月にレバレジーズに中途入社。ベトナムにて新規拠点の立ち上げに参画し、現在は人材紹介事業の責任者を務める。 松井(Matsui)
ヒューマンキャピタル事業部 ハタラクティブ大阪支店
2018年4月にジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社へ新卒入社。医療機器の法人営業を行い、主に新規開拓を担う。2019年12月にレバレジーズに中途入社。入社後3ヶ月で事業部トップの営業成績に上り詰め、現在は大阪支店のキャリアアドバイザー責任者を務める。
「まるでスタートアップ」ゼロから事業を立ち上げる裁量権の大きさに驚いた
所:2020年4月に入社し、ベトナム支社で人材紹介業の責任者を務めています。
現地コンサルとの契約書作成から法人の新規営業、紹介業全体の目標数字設定、メンバーの採用や育成も行っています。数名いる現地メンバーも含め、10名規模のチームです。
松井:僕は2019年に入社し、2020年までは営業として渋谷を拠点に活動しました。
2021年4月に、大阪支店のキャリアアドバイザー責任者に就任しました。全体の業務改善から着手し、求職者対応のフローや求人情報の改善、メンバーの採用やマネジメントなど、売り上げ向上のためにできることはすベて自分の仕事です。
松井:僕が入社後初めて持ったチームメンバーが、目標を達成したことです。
その社員は新卒1年目の若手だったのですが、入社してから長いこと目標未達成が続いていました。そのとき意識したのは、仕事を通してパフォーマンスを発揮できるよう、上下関係に縛られず、対等な立場でコミュニケーションを取ることです。
僕もリーダーになって1年目でしたから、「マネジメントする」というよりは、一緒に成長していく気持ちで向き合っていました。目標を達成したときに「松井さんがリーダーで嬉しかった」と言われたときの感動はひとしおでしたね。
所:メンバーの成長には感慨深いものを感じますよね。
私が驚いたのは、ゼロからのチームビルディングから事業の重要な意思決定に至るまで、裁量の大きい仕事をいきなり任せてもらえたことです。
まるでスタートアップのようだと感じました。自分でチームの方向性を決められるからこそ、メンバーには働く中で課題や問題を見つけてもらい、フラットな議論ができるようを意識しています。
日本とベトナムの風土や文化の違いに苦労することはありますが、日本式のマネジメントや働き方をそのまま持ち込まず、相手に合わせ、柔軟に対応するよう心がけています。
大企業では味わえない裁量権と責任を求めて
松井:ジョンソン・エンド・ジョンソンで法人営業を担当していました。新卒でこの会社を選んだのは、仕事を通して価値貢献をしたかったからです。
僕が転職を意識し始めたのは、社会人2年目の頃からでした。医師などの現状に満足している人よりも、課題を抱えている人や困っている人の力になりたいと考えるようになりました。
というのも、医療機器の世界ではどのメーカーも臨床成績が良く、現状使用している機器に不満を抱く医師はあまり多くありません。そのため機器の購入基準も価格やメーカー間との昔からの関係がベースになっていて、営業マンとしての介在価値をなかなか感じられずにいたんです。
所:私はリクルートで転職メディアの営業をしていました。学生インターンで社員の人柄や問題解決の姿勢に好感を持って入社しましたが、大きな組織ということもあり、裁量権に物足りなさを感じていました。
優秀な上司が5年かけてマネージャーになる姿を見て、「私もあと5年間は裁量を持てないのか」と考えたら、期待していた姿とは違うなって。そこから少しずつ転職を意識し始めました。
松井:レバレジーズが現状をマイナスからプラスに変える事業に取り組んでいたからです。同じような軸を持つNPOや人材企業など、合計で2〜3社受けました。
所:私は学生時代にレバレジーズから内定をもらっていました。その縁もあり、久々に当時の選考でお世話になった藤本さん(執行役員)にお会いして近況を伝えたところ「ベトナムで事業を立ち上げようと思うんだけど、興味ない?」と誘っていただいたのが転職のきっかけでした。私はそもそも転職するか現職に残るかで迷っていたので、レバレジーズ以外は受けませんでした。
リクルートに残っても、数百億円規模の事業に携わりながらビジネスも学べるので幸せだったとは思います。ですが、どれだけ私が売り上げても裁量は変わりません。「失敗をしてもいいから、自分で意思決定をした上で仕事をやり切りたい」と思い、転職を決意しました。
松井:確かに、責任を持って仕事を進めないとチームが潰れてしまう感覚は大企業では味わえませんよね。
最終的に僕がレバレジーズに決めたのは「人の本質と向き合える会社」だと思ったからです。
新卒の頃、僕は学歴にコンプレックスがありました。大手企業に入社できたことでその分を取り返したと思う一方、ブランドを重視しすぎて失敗したと感じる側面もあって……。
だから転職活動では変にカッコつけないことにしたんです。レバレジーズの面接では「コンプレックスを面接の場で言ってくれたことを評価する」と言ってもらえました。ありのままの自分が認められた気がして嬉しかったです。
松井:裁量が持てる、年次に関係なく行動できるなど、いい意味で予想通りでした。悪い意味でのギャップは特になかったです。
所:私が驚いたのは、レバレジーズの「何も決まっていない」は本当に何も決まっていないということです(笑)。大手だと「決まっていない」と言われても、さすがにアウトラインは見えています。
でも、レバレジーズは意思決定の基準や、どういう手段を選ぶかを含めてまっさらな状態なんですよね。決まっていない状況を楽しめることを含め、0→1で事業を立ち上げるスタートアップのように感じました。
所:はい。裁量権を持ち、広い範囲で仕事を行えるようになりました。責任者としてチームメンバーとも協力しながら、引き続きお客様との接点をどんどん増やしていきたいですね。
松井:今は「ハタラクティブ」というサービスを通して20代のフリーター・既卒・第二新卒の就業や転職を支援しています。求職者の方に貢献できていると日々感じています。
主体的に楽しみながら成長できる。第二新卒がレバレジーズで働く強み
松井:20代のうちに仕事の楽しさを知れることです。前職は会社から与えられた業務フローをどれだけ丁寧に行えるかで評価されていましたが、レバレジーズに来てからは仕事を主体的に進める楽しさを味わい、力を培うことができました。
所:前職での経験があるからこそ、海外拠点立ち上げのような不確実性の高い環境でも柔軟に働けるのだと思います。お客様への価値提供や仕事の仕方など含め、1社目での学びが土台となって今の仕事に生きています。
松井:実際に入社してみると新卒・中途の割合は半々くらいでした。確かに新卒文化だなと感じる部分もありましたが、中途入社であることを周りがまったく気にしていなかったので仕事はしやすかったです。
中途入社は同じスタートラインで比較する同期がいないので、良い意味で余裕があります。この距離感に安心して相談事をしてくれる新卒メンバーもいますよ。
所:新卒社員を育成する土台が整っているからこそ、暗黙の了解で仕事を進めるのではなく、丁寧に相手に説明して議論するカルチャーがありますよね。たとえば、評価や仕事の昇格に繋がるような場面でも、本人の自己評価と上司の評価で相違があれば、きちんと説明をしてくれます。
松井:そうそう。中途だからといって理不尽さを感じることは全くないので、安心してほしいです。
所:「どの会社に入るか」だけを重視しすぎないことです。自分の能力を発揮し切れるのなら、別にどんな企業で、何回転職をしても構わないと思います。私の場合は、自分の力で生きていける生命力をつけたいと思って転職活動をしていました。
松井:周りの目を気にせずに仕事を選んでほしいです。僕は新卒の頃、周りの目や意見を気にしたり、ブランドだけで仕事を選んだりして後悔することがありました。もし迷ったら、気持ちや価値観を紙に書き出し、言語化してみてください。気持ちが整理しやすいと思います。
第二新卒としてレバレジーズへ転職し、責任者として活躍されているお二人の言葉からは、やりたいことを実現するための力強さを感じました。今、自身が何をやりたいのかを考え、裁量権と大きな責任が与えられる環境に飛び込む勇気、困難な状況でもメンバーと一緒に乗り切るマインド。働くことで自身は何を達成し、誰のために貢献したいのか。ぜひ、仕事の箸休めに入社時から現在までを振り返られてはいかがでしょうか。きっと、大きく成長したご自身に気づくはずです。