毎年数億円規模の事業を生み出すレバレジーズには、「世の中にどんな価値を残せるのか?」を考えながら事業作りを楽しむエンジニアが数多く在籍しています。サービスを「つくる」だけに留まらず、ビジネスとしての存在意義を考える。そんな「ものづくりの先」を楽しむレバレジーズのエンジニアにスポットを当てました。(ライター:飯野)
芳田(Yoshida)
HRテック事業部 SaaSグループ 開発部門責任者
新卒で日系大手SIerに入社し、上流工程から開発・運用まで幅広く経験。2017年に、ソフトウエアやシステム開発のスタートアップ企業にジョインし、新規プロダクトの立ち上げに従事。2019年3月からCOOに就任し会社経営にも携わる。2020年にレバレジーズへ中途入社。人事業務を高度化させるHRテック事業部で、プロダクト開発部門の管理者として組織マネジメントや開発を担っている。
趣味は、動物カフェ巡りや散歩。最近はスパイスにハマっている。
「大変な環境」だから飛び込んだレバレジーズ
大手とスタートアップ、両極端な企業規模を経験しています。
1社目は日系の大手電機メーカーにエンジニアとして入社し、プログラムを書いていました。技術経験を積んだ後は、プロジェクトリーダーとしてお客様への提案を行ったり、運用保守やサービス稼働まで責任を持ったり、幅広く業務を経験させてもらいましたね。
2社目は、友人が立ち上げた開発系のスタートアップに転職し、そこでプロダクトの立ち上げを行っていました。途中からCOOとして経営にも一部携わるようになりました。 1社目とは大きく異なる環境で、立ち上げ期の人数はたった4人。ここでは、社長がひたすら仕事をとってきて、僕が実行していくのが主な構図でした。
最初はアルバイトを雇い、最終的には30人くらいまで会社を大きくすることができました。コロナの影響で会社を畳むことにはなってしまいましたが、2社目を経験したおかげで、マーケティングや経営など仕事の守備範囲はかなり広くなりましたね。
大きく3つあります。まず1つ目は、自社サービスがあり、新規事業を作っていることです。
1つ前の会社でもサービスを作っていましたが、それを収益化させることができなかったんです。その後悔の念から、「自分が作ったものをビジネス化できる」という点は重視していました。
2つ目は、組織の仕組み作りをしているフェーズの会社に行きたかったからです。新卒入社した会社は数万人の規模で組織も完成されている状態。逆に友人と立ち上げたスタートアップは、組織作りのフェーズではありませんでした。自分自身がまだ経験したことのない規模の環境に飛び込むことで、新たな発見や学びがあると思ったんです。
そして最後の理由は、候補企業の中でレバレジーズが「一番大変そう」だったからです。
面接で「新規事業に挑戦したい」という想いを話していたのもあって、岩槻代表と面談をした際に、当時まだ構想段階だったHRテック領域の新規事業について語ってくださったんですよね。
レバレジーズの事業は社会課題解決型のビジネスがほとんどで、創業期から「人材事業」にも力を入れています。
長年にわたる「人材事業」で蓄積されたデータや知見は、社員の適材配置に活かすことができ、「誰がどのチームで働いたらマッチするのか」を可視化することができます。また、企業側と求職者側のミスマッチをなくすこともできるため、レバレジーズの理念「関係者全員の幸福」にもつながる。この事業を成功させることは、会社の成長にとっても重要なことであると熱弁してくださいました。
理念を実現するために、「あったらいいな」を実現させようとする会社の考え方は好きだなと思いましたし、共感できました。
エンジニアリングはあくまで価値提供の手段でしかないと思うんですよ。実現したい未来があって、そこに自分の力が活かせそうだと感じましたし、面白そうだと思ったんです。
コンセプト・ストーリー設計までがエンジニアの仕事
今はHRテック事業部で、採用や労務など人事業務を効率化を行うプロダクトを開発したり、適切な人材配置や離職予測などを分析して働く環境をより良くするプロダクトをSaaSで作っています。僕の役割は全体の指揮者みたいな感じですね。組織をまとめて、開発の進捗を改善し、自分で開発も行い、すべての責任を負っています。
最近だと、開発スピードを上げるためチーム構成を工夫したり、社員やフリーランスの採用にも力を入れています。
技術面に関しては、各プロダクトはリーダー達に任せていますが、難しい仕様になってきたら僕もコードを書きます。加えて、設計の最終チェックなども行っていますね。
あとは組織の活性化を促すために、他事業部のエンジニアと勉強会を企画したり。レバレジーズのエンジニアは「作る」だけではなく「サービスをどうしていくか」まで考えるので、他チームとの交流ではそういう話を積極的にしています。
人事系サービス2つと共通ポータルの、計3つを担当しています。
プロダクトは「労務管理のサービス」と「従業員のエンゲージメントを可視化して活用するサービス」の2つで、「守りの人事」「攻めの人事」とよく言われていますね。
「守りの人事」は労務管理や教育などイメージしやすいと思いますが、「攻めの人事」については、配属シュミレーションよる生産性向上や離職予測などがわかりやすいかもしれません。新卒・中途で入社した社員がどのチームに行ったら相性が良いか「人の相性」を分析して、働く満足度を上げるものです。
サービスの「コンセプト設計」から、ユーザーがどのように使うかを考える「ストーリー設計」まで全て携わっています。エンジニアは請け負いのような状態になりやすい職種ですが、レバレジーズでは1から10まで関わります。たとえば、事業部によっては画面のUI設計もエンジニアが画面構成まで考えていますね。
相性分析のアルゴリズムに関しては、岩槻代表から直々にアイデアを出してもらい、マーケティング部のデータ戦略室と連携しながら一緒に組んでいく、という形です。
新規事業のため、様々な職種・レイヤーと関わる機会が非常に多く、その意見を取り入れながら、新しいものを生み出していくのは楽しいですね。
さらに、多くの工程に関わるため、指示されたものをそのまま作るのではなく「それで本当にユーザーのためになっているのか?」を常に考える機会があります。自分の考えを反映しやすいのもやりがいのひとつだと思いますね。
作るだけではなく、「その先」まで考えさせてくれるところですかね。技術者でありながらビジネスの目線を養うことができ、自分の「ものづくり」が人のためになっていることを実感できるため、とてもやりがいがあります。
レバレジーズでは、実装する時に「自分たちの作ったサービスがビジネスとして成り立つのか?」「売り上げを立てるためにはどうすれば良いか?」を考えてKPIを作るんですよ。これはインハウスという会社の特性が大きく関係していると思います。
あとは、ジャンルを問わず、いろんなことに挑戦できるのも嬉しいです。開発をしながら組織マネジメントをして、採用も担当していますし。やりたいことがたくさんあるので、ありがたいですね。
一番は、裁量が大きく、作ったものをビジネスにしていくところまで携われることだと思っています。
1社目は大手の日系企業だったので、決められた見積もりをして、いつまでに作っていくかを決めて実装していく、というのが主な業務でした。そこに自分の意思はなく、本当に「作るだけ」という感じでしたね。
2社目は小さい会社だったので裁量は無限ではありましたが、それを実現していくためのリソースが圧倒的に足りませんでした。人も資金も足りない状況でビジネスモデルを考えていくのが難しかったです。
そこと比べるとレバレジーズの環境は、人もお金も裁量もある。ビジネスとしての設計から作るところまで一気通貫で責任を持ちます。
ビジネスになるということは、使ってくれるユーザーの数が増えることです。つまり、自分の作っているものに「価値が出ている」という実感が湧くんですよ。何のために作っているかわからない状態や、誰も使わないものを作るのは一番悲しい行動だと僕は思っていて......
さらにレバレジーズは事業会社なので、自分が関わっている事業をどんな形にしていくか考えられるのも魅力ですし、インハウスだからこその圧倒的なスピード感もありますし。ものづくりが好きな人にとっては最高の環境だと思いますよ。
レバレジーズのエンジニア組織をもっと知って欲しい
エンジニアの技術力を社外にも発信していけたらなと思っています。実は僕、転職活動を始めた時、レバレジーズを知らなかったんですよね。レバレジーズのエンジニアは社外にあまり認知されていないんですよ。
やれることもできることも多いのに、今の状態がもったいないと思っていて......実際、最近某有名企業の技術ブログを見たのですが、使っている技術がほとんどレバレジーズで使っているものと一緒だったんです。もっと早く社外発信できていればな、と悔しかったですね。
もちろん、組織としてまだまだ未完成の部分が多いのは事実なので、組織全体の技術力を高めていきつつ、並行して発信にも力を入れていきたいです。
今HRテックの領域で作っているサービスは社内向けですが、いずれ社外向けサービスにしたいと思っています。
まだまだ作りたいものが山ほどあるので、それを形にしてビジネスとして成り立たせる、ということをしていきたいですね。
この規模で未上場だからこそ常に「攻め」の姿勢で「ものづくり」ができますし、やりたいことを実現できる。自己満足ではなく世の中に対して価値のあるものに変換していくのはやりがいがあるなと感じています。
これは僕の価値観ですが、「ビジネス視点で何が必要なものを見極めた上で、作ることができるエンジニア」が優秀だと思っています。技術力が高くても、サービスを作る目的や意義を考えられない人は世の中に価値提供できないと思うんですね。。
高い技術を社会に還元できて、初めて「エンジニア」としての仕事は成り立ちます。ですから、ものづくりの「その先」にも興味がある人、作ったものがビジネスとしてどんな価値を生み出すのか興味がある人とぜひ一緒に働きたいですね。