【2021年下半期ベストリーダー】「現場を知る」ことにこだわり、育休復帰後わずか半年でベストリーダーに。

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ひと

2022年4月におこなわれたレバレジーズグループオンライン全社総会でベストリーダーに輝いた飯沼さん。育休明けから職務を変え、新たな部署の地方支店統括に就任。時短勤務で時間制約があるなかでも現場の状況把握と支援を何よりも大切にし、復帰後わずか半年でベストリーダーを受賞。仕事と育児を両立させながらも、次々とその影響範囲を拡げる飯沼さんにこの半期を振りかえってもらいました。(ライター:名井)

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Profile
  • 飯沼(Iinuma)
    ハタラクティブ事業部 西日本グループ統括

    繊維商社の事務職として4年勤務したのち、2013年にレバレジーズに転職。初年度は「レバテック」の法人営業に従事。翌年からアパレル・ファッション業界に特化した転職支援をおこなう事業部に異動し、法人営業とキャリアアドバイザーの両手型で営業に従事したのち、リーダーに昇格。2017年には「ハタラクティブ」の法人営業チームの責任者を1年間兼務し、翌年に第二新卒関連の新規事業立ち上げをおこなう。その後1年間の育休を経て、2021年9月から「ハタラクティブ」の西日本グループ統括として復職。現在は、双子の子育てをしながら時短勤務をしている。

育休復帰、半年で受賞したベストリーダー

受賞おめでとうございます!この半期、飯沼さんが注力されていたことについて教えてください。

ありがとうございます。まわりの人たちに頼りながら頑張れた半年だったと思います。

 

今回のポジションに着任するにあたって上司から言われていたことは、西日本エリア(名古屋・大阪・福岡)で安定した成果をだすこと、そしてその先にエリアごとの戦略作りとそれを実行していくことでした。

 

福岡支店は過去の総会でベストチームにノミネートされるほど成果がでているエリアで今回はあまり注力はしていないのですが、大阪・名古屋支店については展開率・売上数字ともに他支店と比べると低く、ここの水準を引き上げていく必要があったんです。とくに大阪は関東の次に大きい市場なので、収益改善が急務となっていました。

 

そのため、復職後は各ミーティングへの参加や西日本エリアのアシスタント含めた全メンバーとの1on1など、まずは状況把握に多くの時間を費やしました。そこから徐々に課題を特定し、10月からは原因分析や仮説をもとにできるところから改善を進め、11月には実際に各支店に出張し、対面でメンバーと話をしたり、支店長と話し合いをしたりしながら、今後の方針や課題解決に向けた具体的な動きを決め実行に移していきました。

 

復帰されてからは時短勤務をされているそうですね。具体的な一日の流れを教えてください。

こちらがつい先日のスケジュールです。双子の子育てと仕事とで毎日余裕はありませんが、うまく工夫をしながら両立できるように頑張っています。

飯沼さんのある日のスケジュール

仕事と家庭を両立するために意識していることはありますか?

完璧を求めないこと」でしょうか。

 

実は育休中、出産前に思い描いていた子育ての「理想像」とうまくいっていない「現実」のギャップにとてもつらくなってしまったことがありまして…。例えば、子どもにはなるべくテレビを見せない、部屋を綺麗に保つ、食事は手作りを食べさせるなど。そういった自分の理想をすべて完璧にこなすことはできなかったんです。

 

子育てだけに専念しているときからできなかったことを、復帰したあとにできるようにするのはさらに難しいだろうなと思いまして、いろいろと諦めました。

 

今は通販食材を利用したり、YouTubeにお世話を任せて一息つかせてもらったりすることもあります。家事も一人ですべてやろうとしないで、夫と相談して家事分担を調整し、両親や義両親にお願いすることもありますね。理想はあくまでも理想だったと割り切り、頼れるものには頼ることを心掛けています。

 

今はうまく周りを頼りながら両立されているのですね。仕事ではどんなところにやりがいを感じていますか?

売上や数字面など自分が介在したことで成果が挙げられたときはもちろんですが、それ以上に自分が関わった人や組織で働く人たちが楽しんで働いてくれることが現在は大きなやりがいに繋がっています。これは復帰してより強く思ったところです。

というのも、じつは育休中に「自分の価値ってなんなんだろう」と悩んだ時期があったんです。育児を完璧にこなせていたわけでもないし、子どもを泣かせてしまうこともあるし、「自分はみんなが当たり前にこなしている育児もできないんだな」「何やってんだろう」と自己嫌悪に陥ってしまって……そんなモヤモヤした気持ちを抱えたなかでの復帰でした。

 

けれどいざ仕事をしてみたら、メンバーに頼ってもらえたり、1on1で「飯沼さんと話せてよかったです」と言ってもらえたり、いろいろな人と関わりながら微力でも誰かに影響を与えられたということが、自分にとってはとてもポジティブなことで素直に嬉しいことだったんです。

 

またこれからさらに組織外にも関わりを広げて影響を与えていけたらより嬉しいです。前職の事務職時代は、営業の人から渡された取引先や営業の人がつないだお客さんと連携をとって、業務管理をするような仕事ばかりでした。そうではなく「もっと自分から周りに影響を与えられるようになりたい」と思って、レバレジーズに転職してきた経緯があります。これからも色々な人と関わり合いながら仕事をしていけたら嬉しいです。

 

時短勤務という限られた時間のなかで、今回のような成果を出せた要因があれば教えてください。

復帰にあたって自分のなかで決めたルールが2つあって、それを実践できたのが良かったのかもしれません。

 

①現場の話を聞くこと

「ハタラクティブ」は育休前に関わっていたサービスと同じ部署にあったので、ある程度の事業理解ができていました。ただ、実際にそこで働いている人たちが「どういう想いで、何を実現させたくて、各施策をやろうとしているのか」というようなところまでは踏み込めていませんでした。そのためにまずは、なかにいる人たちの考えをしっかりと聞くことに意識を向けようと思い、支店長、リーダー、メンバー、アシスタント問わず全メンバーと話をして、それぞれの状況や業務内容を把握することにしました。

 

②得意な人に頼ること

勤務時間に制約があるなかで、すべてのことを自分で抱え込んでいたら絶対に時間内に終わりません。それだけはわかっていたので、わからないことはできる人に聞いたり、できないことがあったら得意な人に頼ることを意識していました。育休前の私の勤務スタイルは、休日に出社して施策をうったり、平日も21〜22時まで普通に仕事をしたりと、比較的仕事に時間をかけるタイプだったので、そこから考えると大きく変わった点だと思います。

また上記2つに加えて、現場以外に話を聞きに行くことも復帰してから実行していたことです。同じ部署内にある他チームや他事業部の人たちが、どのような取り組みをして、どんな結果になったのかなどを詳しく聞くことで、自組織のマネジメントの参考にさせていただきました。周りで上手くいっていることで自組織に活かせそう、かつ工数がかからないことであればとにかくやってみる。工数がかかりそうであれば他施策と比較検討して効率的な方で試してみるなど、周りの意見を取り入れてやってみることは多かったと思います。

 

「短時間で効率的にできる施策集め」を意識して行動することで、十分な確信をもてないなかでも決断してこれたのだと思います。

何よりも大事にした「まずは現場を知る」こと

今回の成果に繋がった1つの要因でもあると思いますが、復職時から現場の声を大切にしようと思われていたのはなぜでしょうか。

過去の社内リーダー研修や自身のマネジメント経験から得た考えがベースになっていると思います。

 

どの業界においても、「現場の声を知る」ことの重要性は理解されていると思います。ただそれを体現するのは意外と難しくて……知った気になるだけではなく、「本当の理解に至るにはまだまだ足りない」と思うようにしていました。その意識でつねに現場と向き合うことで、いろいろとわかったり教えてもらえたりすることは多かったのかなと思っています。

 

また現在着任している西日本グループ統括というポジションは、復職時に新設していただいたポジションで、それまでは事業責任者が兼務するかたちをとっていました。私が着任する前も事業責任者から各支店長へ戦略は伝わっていたと思いますが、なかなか成果に結びつかない状況をみるなかで、「事業部として実現させたいことと現場のやりたいことが噛み合っていないのでは?」と感じ、まずは現場の声を聞いて状況を具体的に把握しようと思ったんです。現場の生の声を聞き、彼らの働く環境を見ることで問題の糸口が見えてくるかもしれないと。

 

現場に入り込むことの重要性は各所で言われていることですよね。

今までわりと小さな組織のマネジメントをしてきたのもあって、メンバーの管理や細かい指示出しなどは比較的得意でしたし、さまざまなタイプのマネジメントを経験してきたので、相手に合う指示の出し方やモチベート方法があることも理解していました。そのため「このタイプだったらこうした方がいい」とか、「このタイプの人にこれを伝えても響かないだろう」といった感じで、支店長やリーダーとマネジメントの方向性をすり合わせながら、現場の状況に合わせて細かいところまで指示出しやアドバイスをしていくことができました。

 

またマネジメントの失敗例として一般的に、自分の考えや成功体験を相手に押し付けてしまったり、「なんでできないの?」と自分を基準にして相手を責めてしまったりするケースがあります。だからこそ、そこはきちんと現場に入り込んで細かく話をしていくよう気を配りました。

 

各支店で状況や課題もまったく違いますし、一括して「これをやろう」というのも通じません。地域特性も違うので現場の状況を見ながらやることを変えていった感じですね。

周りに影響を与えられる存在に

最後にこれからの目標やキャリアについて教えてください。

レバレジーズでは主に2つのことを考えています。

 

1つは、これまで関わってきた「ハタラクティブ」をこれからもっと大きくしていきたいと思っています。とくに現在は地方を担当しているので、地方で困っている人たちを一人でも多く手助けしたいです。

 

もう1つは、これからママになる人や、育休からの復帰者がより働きやすくなる環境整備や仕組みづくりなどにも関わっていきたいです。レバレジーズでもすでに十分働きやすくなっているとは思いますが、なかなかすべての情報が伝わっていなかったり、お子さんの状況によって変わってくる部分も多かったりするので、まだまだ改善の余地は残されている部分だと思っています。このあたりをより追及していけたらと思います。

また個人については、すべてのスキルを高めることもやっていきたいですが、より特化させてコーチングのスキルを伸ばしていきたいです。自分の性格的にも、相手の考えだったり、その人自身を変えたりすることが好きなので、自身の強みである対人影響力を活かし、より人の役に立てるようなキャリアを追求していきたいと思っています。

 

現在は子どものことで考えなければいけないことも山盛りなので、自分のペースで少しずつ自分を高めていけたらなと思っています。

 

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