インターン生で新規事業責任者。「当たり」をつける感覚は経験でしか得られない

マーケティング事業創造社会課題の解決新卒

ひと

連載:次世代の事業家に訊く
レバレジーズで新規事業に携わるさまざまな人を取材し、事業開発のやりがいや苦悩を訊く企画です。事業家が考えるサービス/プロダクト開発のあり方や、将来のキャリアにスポットを当てます。

国や業界をまたぎ、IT、医療、M&A、SaaSなどの成長産業で40以上の事業を展開するレバレジーズ。年間で約10の事業を開発し、その成功率は80%を超えています。今後もさらなる新領域への参入を計画しており、業界の新しいプラットフォーマーとして社会課題の解決を目指しています。 今回は、インターン中にマーケターとして成果を出し、新規事業の立ち上げを担当された新卒1年目の布野さんです。憧れだった新規事業に携わり、実際に感じたやりがいや苦悩などリアルな声を聞きました。(ライター:飯野)

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Profile
  • 布野(Funo)
    マーケティング部 プロダクトマネージャー

    大阪大学大学院 工学研究科修了後、2023年にレバレジーズへ新卒入社。インターン時にマーケティング部メディア戦略室に配属され、SEO・プロダクト改善の担当者として事業グロースを実現させる。その後、新規事業の立ち上げメンバーに抜擢。入社後はプロダクトマネージャーとしてインターン時に立ち上げた新規事業の責任者を務める。 趣味は、フットサル、カメラ。

既存事業で成果を残し、インターン時代に新規事業立ち上げ

まずは現在の業務について教えてください。

2つのサービスを担当しています。
1つは、内定者インターンを始めたときから携わらせていただいているIT領域の案件プラットフォームサービスの「フリーランスHub」。もう1つは、新規事業である医療介護ヘルスケア領域の求人プラットフォームサービスです。

 

はじめフリーランスHubのSEOやプロダクトの改善を担当していて、その3ヶ月後に新規事業開発にアサインされました。新規事業開発に関しては、どういった業界にどのようなモデルで参入するのかの調査・意思決定から、プロダクト設計、事業計画策定までを一貫しておこないました。

内定者インターン時より新規事業を任されているとは驚きです。どのような経緯で、新規事業にアサインされたのでしょうか?

当時、僕が担当していた既存事業のマーケティングでの成果を評価していただけたこと、就活時代から一貫して「新規事業をやりたい」と言い続けていたことから、新規事業へのアサインが決定しました。

 

「僕がやりたいこと」と「レバレジーズがやりたいこと」がマッチした結果だったと思います。

なぜ「新規事業をやりたい」と思っていたんですか?

世の中にあふれる理不尽な事象を解消したい」という想いをもっていて、その解決策として事業づくりが最も本質的だと考えたからです。

 

日々の生活のなかで、「なんでこういうことが起きているんだろう?」と疑問をもつことが多くありました。

 
たとえば、飲食のアルバイトをしていたときに目の当たりにした食料廃棄。これは「食べられるものを捨てること」が問題なのではなく、「余ってしまう構造」が問題だと思っています。こういった世の中にありふれた問題を一つずつ変えていくことができたら、困っている人がいなくなるのではないかと思ったんです。

 

解決策にはいろんな手段があると思いますが、僕個人としては、実現した後の環境を維持し続けることが本質的な課題解決だと考えています。その手段のひとつが、「利益を生む仕組みの構築」です。利益が生まれることでwin-winの関係性が保たれ、自分がいなくても仕組みは持続していくと思うんですよね。これは大学時代、ビジネスコンテストに出場した際に強く感じました。

 

属人的な仕組みだといつか止まってしまう可能性が高いですが、事業づくりであれば長期的に世の中のためになる仕組みづくりを実現できると思いました。

「知識だけでは事業をつくれない」を痛感

新規事業に携わるうえでやりがいに感じたことを教えてください。

やりがいは、「すべて」です(笑)
自分で1から考えて何かをつくったり、新しいことに取り組んだりすることがものすごく好きなので、毎日が新しい発見の連続でした。「ユーザーのニーズはこの機能を実装することで満たすことができるんじゃないか」と想像しながら機能の実装をするのも楽しかったです。

 

正直インターンから任せてもらえるとは思っていなかったですし、裁量の大きさに関しても「ここまで任せてもらえるのか」と驚きました。ただ実際に任せてもらえたことで、「事業づくりは経験しないと身につけられないスキルの方が圧倒的に多い」ということを身をもって知ることができました。知識があっても、実際は思った通りにいかないことの方が多かったんですよね。

「経験しないと身につけられないスキル」とは具体的にどのようなものでしょうか?

物事を進める上で「当たり」をつける感覚です。

 

たとえば、フレームワークを使って戦略を策定しても、クライアントとなる企業へヒアリングをしてみるとニーズや課題が異なっていて、戦略をガラッと変えなければならないこともありました。

 

サイトの設計に関しても、期日までにやりたいことを全部実現できたらベストですが、実際は予定通り進みません。そのため、機能の取捨選択をするのか、期日を延ばして再調整するのか、そういった意思決定を的確かつスピーディにしていかないとビジネスチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。

 

こういった感覚を身につけていくのは大変でしたが、今後も新規事業開発に携わり続けていきたいと思っているので、早いうちから経験させてもらえたのはありがたいですね。

実際に新規事業を担当してみて難しかったことはありますか?

すべてが「新しいこと」なので、自分のやっていることが正解なのかわからなくても、スピード感をもって進めていかなければならないところが難しかったです。

 

たとえば、調査ひとつにしてもどこまで深く調査すれば意思決定できるのかわからなかったですし、機能の設計では自分に開発スキルがないので実現可能かどうかの判断も難しかったです。

 

また、戦略策定も難しくて。医療/介護の領域は競合が強いため、「どういう切り口で入っていけば最速でシェアを獲得できるのか…」と悩みましたね。さらに戦略を決めたあとは、営業や開発、デザイナーなどさまざまな関連部署の方を巻き込みながら進めていくので、自分の意思決定の責任の大きさを痛感しました。

サービス全体の責任を負いたい

最後に、今後やってみたいことを教えてください。

サービスを構成するためのマーケティング機能をすべて理解したうえで、サービス全体を俯瞰して、「課題はどこなのか?」「それに対しての最適手段は何か?」とサービスの上流設計をもっとできるようになりたいです。

 

今はまだ自分の専門性がSEO・プロダクト改善という機能のみで、サービスをグロースさせるための設計に関する責任は、数値責任を含めすべて上長が負っています。なので、今後は数値全体の責任を自身が負い、サービスを伸ばすために「どこに注力すべきか?」とサービス全体の責任を負えるような人材になりたいと考えています。

 

そして事業を生み出せる力がついたら、「世の中にあふれる理不尽な事象を、自身のつくる事業によって解消する」という自分のビジョンを実現したいです。

 

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