幾多の挫折を超え、全社MVPへ。「当事者意識」で切り拓いた、泥まみれの事業家の歩み
ITエンジニア新卒採用支援サービス「レバテックルーキー」の事業責任者として、マーケティング・営業・事業企画・プロダクト開発まで全機能を統括し、同サービスを圧倒的なブレイクスルーへと導いたマスガ。その華々しい成果の裏には、燻っていた学生時代から入社後数年にわたる挫折と、彼を支え続けた仲間の存在、そして本人の泥臭い努力があった。これまでの軌跡と、社会に資する「事業づくり」に懸ける想いに迫る。(ライター:丸田)
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マスガ
レバテックルーキー事業責任者 兼 海外事業責任者2018年新卒入社。 レバテックルーキー事業のマーケティング責任者を経て、現在は事業内の全機能を横断的に統括・牽引し、ITエンジニア新卒採用市場で絶対的な地位を確立。海外事業の責任者も兼務し、合計200名以上の組織を牽引する。趣味は娘との散歩。
仲間の支えで掴んだMVP。圧倒的成果の裏側にあるもの
年間MVPの受賞、おめでとうございます!トロフィーを受け取った瞬間、率直にどのようなお気持ちでしたか?
ありがとうございます。正直なところ、個人の賞自体をそこまで強く意識していたわけではなかったんです。でも、いざ受賞してトロフィーを見たとき、歴代受賞者として、自分が入社するきっかけとなった方や、入社後にお世話になってきた方々の名前も並んで刻まれているのを目にして、一気に感情が込み上げてきました。
彼らへの「恩返し」が少しでもできたのかなと思うと、それがなによりも嬉しくて、気づけば涙が溢れていましたね。

これまで、たくさんの「恩」をもらってきたという実感があったんですね。
直近こそポジティブな評価をいただけるようになりましたが、入社後の数年間はまったく成果が出ず、苦戦する日々が続いていました。そんな時期にも見捨てず、僕の可能性を信じて支え続けてくれたのが、当時の先輩方や周りの仲間たちだったんです。
当初は目の前の成果を出すことばかりに目を向けていましたが、彼らに救われた経験を通して、個人で出せるインパクトには限界があることを痛感しました。組織全体を動かし、仲間とともに1人では生み出せない成果を出す。そうでなければ、本当に社会を変えるような事業は創れないと考えるようになったんです。
だからこそ、今回の成果は決して僕個人の力ではなく、泥水をすするような厳しい環境のなか、ともに事業を推進してくれた仲間たちのおかげです。彼らが「マスガに獲らせたい」と思って推薦してくれたのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
人生は挫折の連続。しかし、「当事者意識」で掴んだチャンス
どのような経緯でレバレジーズに入社されたのでしょうか?
実は、学生時代はこれといって誇れることがありませんでした。小さいころから続けていたサッカーでも思うような結果が出せず、大学に入学してからも、最初の1年はなんとなく周りに流されながらサークル活動をして過ごすばかりで。
しかし、2年目を迎えたあたりから、20歳を過ぎても本気で何かに熱中した経験がない自分に「このままではいけない」と思い悩むようになりました。「どこかで這い上がらなきゃいけない」「何かを成し遂げないと、一生中途半端なままで終わってしまう」という焦燥感に駆られるようになっていったんです。
そこで、まずはタフな環境へ身を置こうと、通っていた大学を中退して海外の大学に入学し直しました。ただ、そこでも毎日必死にもがいてみたものの、「これを実現した」と胸を張れるほどの目立った足跡は残せませんでした。
そんな燻っていた日々のなか、さまざまな本を読み漁るうちに惹かれていったのが、「事業家」たちのストーリーでした。高い理想を掲げ、矢面に立ちながら仲間とともにビジネスを創り上げていく。そうした人間たちが味わう壮絶なしんどさと、その先にある本物の感動の景色を、自分も見てみたいと憧れを抱くようになったんです。
そして、その憧れが「自分も事業家として生きていくんだ」という明確なWillへと変わったのが、就職活動でのレバレジーズとの出会いでした。当時まだ20代半ばで事業開発を担っていた社員が、「会社全体を動かしながら、世の中の負を解消するサービスを生み出すんだ」と、当たり前のように高い視座で語る姿に衝撃を受けたんです。
大袈裟ではなく、ここが僕の生き方が180度変わった瞬間でした。その後もさまざまな企業を見ましたが、レバレジーズのように利益の追求にとどまらず、社会課題の解決に対してどこまでもピュアに向き合っている組織は他にないと感じ、入社を決意しました。
しかし、挫折からのスタートだったと。
はい、特に最初の3年間は本当に苦しかったです。マーケティング部に配属されましたが、プレイヤーとして期待に応える実力が伴わず、何度も辞めようと思い悩む夜がありました。そこで支えになったのが、周りの優秀かつ情熱ある仲間たちの存在です。みんなが本気で事業・社会を良くしようと必死に走り続ける姿を見て、「自分も負けてはいられない」となんとか踏ん張ることができました。

そこから3年目にレバテックルーキーのマーケティング責任者へ抜擢されたのはなぜだったのでしょうか?
のちに上長から聞いたのですが、事業に対する「当事者意識」を評価してくれたそうです。
というのも、当時の僕は徐々に調子こそ上向いてはいたものの、決して個人として群を抜いた成果を出せていたわけではありませんでした。ただ、任された業務を単なる作業としてこなすのではなく、「どうすればこの事業はもっと良くなるのか」を、おそらく誰よりも自分ごととして考え抜き、試行錯誤していたんです。
今振り返ると、非効率な部分も多かったと思います。しかし、「自分の頭で考え抜くこと」へのこだわり自体は、仕事に向き合ううえで大切なガソリンだったと今でも思っています。効率ばかりを求めて働いてしまうと、そこからは予期せぬ発見も、なにより本当の熱量や幸せも生まれない気がしたからです。
そうした愚直なスタンスを評価し、粗削りながらもマーケティング責任者という大役へ抜擢してくれたことには本当に感謝しています。やはりチャンスをもらえたときは純粋に嬉しかったですし、ワクワクしましたね。
いざ抜擢されてからはスムーズに進んだのでしょうか?
いえ、就任当初は空回る日々が続きました。というのも、「自分が一番優れた戦略を描きさえすれば、事業は伸びるはずだ」と思い込んでいたからです。
そのため、相変わらず「自分の頭で考え抜くこと」に固執し、プレイヤー時代のように何でも1人で完結させようとしていました。しかし、一部門を牽引するための中長期的な目線を少しずつ持つようになり、やがて自分が手足を動かすだけのやり方に限界を感じ始めたのです。
いくら1人で立派な戦略を描いたところで、それを実際に実行できる強いチームや他部門との連携が伴わなければ、決して現実の成果には結びつきません。戦略の美しさ以上に、組織としてやりきれる体制づくりのほうがはるかに重要だと痛感しました。
そこから少しずつ、自分の意識は「個人の力で正解を出すこと」から「チームの力で事業を前に進めること」へとシフトしていきましたね。

背中を預け合い、進み続ける。いつも支えてくれたのは、仲間の「利他性」
そこから、事業責任者として部門全体を束ねて成果を上げられるようになるまで、どのようなブレイクスルーがあったのでしょうか?
一番の転機は、役員が1年半にわたって毎週3時間も1on1の時間を取って粘り強くマンツーマンで指導し続けてくれたことです。経営指標の見方から事業課題・組織課題の因数分解まで、本当に手取り足取り教えてくれました。
さらに、最前線で矢面に立つその方の背中から「どう指針を定め、周りを巻き込み、正解にするか」という一連の流れを、日々の仕事を通して見せてもらっていたんです。現場で培ってきた実践知に基づく意思決定のリアルを間近で体感できたことは、座学からは決して得られない、血の通った学びでした。
あそこまで自分のために時間を割き、見捨てずに伴走してくれた人がいたからこそ、僕のなかでビジネスに対する解像度が一気に上がり、そしてなにより「事業を絶対に伸ばす」という覚悟が固まりました。間違いなく、これまでのキャリアにおける最大のターニングポイントでしたね。
今も決して器用なタイプになれたわけではありません。ただ、相変わらず組織のなかで僕が誰よりも先に泥まみれになって、事業を前に進めようとボロボロになっていると、周りの仲間が「しょうがないな、手伝ってやるか」と手を差し伸べてくれるんです 。
そうやって自分自身も本気で足掻き、個人の力では届かない限界を知り続けてきたからこそ、今こうして「この領域はあの人のほうが優秀だ」と心から腹落ちして人を頼れているのだと思います 。いろんな修羅場をくぐり抜けてきたなかで、レバレジーズという環境に浸透する利他性にどれだけ救われたかわかりません。

そういった経験は、現在の事業運営にどのように活きていますか?
前提として、大枠の事業戦略が決まれば自ずと組織体制のロジックは決まってくるので、組織戦略をこねくり回すようなことはあまりしていません。それよりも、僕はメンバーと直接向き合う時間にエネルギーを割くことを徹底しています。ただ利他性に頼るのではなく、その人のキャリアに報いるような業務のアサイン・フォローを行いたいと思っているからです。
というのも、人間が1日に使える時間は限られていますよね。その限られたサイクルのなかで、物理的に人の100倍の経験を積むなんて不可能です。だからこそ、メンバーに対しては目の前の出来事をどう捉えるか・何を学ぶかという視点を増やしたり、そもそも物事に取り組む価値を見出す「意味付け」の力を養ったりしてほしいと考えているんです。
たとえば、1on1では「今後どういう人生を歩んでいきたいか」から深くヒアリングし、「なぜこの業務を任せたいのか」を丁寧に言語化して落とし込み、しんどい状況のなかでも「この挑戦にはどういう価値があるのか」を対話し続けます。個々がポジティブな感情を乗せて仕事に向き合えるようサポートするのはすごくパワーが必要ですし、必ずしもすぐ事業全体の成果に繋がるわけでもありませんが、そこに対する投資だけは妥協してこなかった自負がありますね。
マスガさんは、ご自身の感情も非常にオープンにされると伺いました。事業がうまくいかなくて飲み会で涙を流されたこともあるとか。
そうですね、本当に感情は隠さないタイプです(笑)。うまくいかなければ悔しがって泣きますし、目標を達成できたら本気で喜びます。
よく周りからも「情熱的だ」と言われますが、僕が涙を流すのは、プライドが傷ついたからではありません。仕事において、思考の主語は常に自分ではなく事業にあります。だからこそ、純粋に「もっと事業を良くしたい」「世の中への価値提供がまだまだ足りていない」という、事業に対する歯痒さや悔しさが、抑えきれずに溢れてしまうんです。
ただ、先頭に立つリーダーが感情を包み隠さずに出すことで、組織のなかにも「そこまで本気で仕事に向き合っていいんだ」「どうせなら失敗を恐れずにチャレンジしよう」という心理的安全性が生まれているとしたら、それは悪くないことだなと思っています。

今後の展望について教えてください。
どんな領域であっても、世の中のスタンダードを一段引き上げる本質的な事業を生み出し、仲間と磨き込んでいきたいです。
僕がもっとも信じたいのは「人間のポテンシャル」なんです。自分自身、学生時代はパッとしなかったし、入社してからも数え切れないほどの失敗を繰り返してきました。それでも、周りの人が期待をかけ続けてくれたからこそ、今のキャリアがあります。だから今度は、僕が誰かの可能性を広げる側に回りたい。それが、自分なりの社会課題解決へのアプローチだと思っています。
また、プライベートでは3歳の娘がいて、普段から一緒に遊ぶ時間も大事にしています。よく仕事との両立についても聞かれますが、個人的にはオンとオフを器用に切り替えたり、自分を使い分けたりする意識がないんです。
人生のあらゆる要素に対して、地続きの1人の人間として、自分の感情が赴くままに全力で向き合いたい。大変そうに見えるかもしれませんが、そうしたしんどさも含めて、すべてを真正面から体感したい。これからも目一杯欲張りながら、自分らしく生きていくつもりです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
レバレジーズは、本気で世の中を良くしたいと願い、コツコツと目の前の仕事に向き合う人には、どこまでもチャンスを与え、期待をかけ続けてくれる環境です。
「仲間と切磋琢磨しながら成長したい」「社会に大きなインパクトを残したい」と本気で思っている方。そして、周りから「ちょっと変わっている」と言われるくらい、何かに熱中できる方。僕自身、これから出会う皆さんからたくさんの刺激を受け、良い影響を与え合いながら一緒に働き、互いの人生をより良くしていきたいと思っています。
皆さんとともに事業を創れる日を、心から楽しみにしています!
