圧倒的成果を残す事業部長の、成功への軌跡

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毎年4月の全社総会(※1)にて、1年間で最も活躍した社員1名に贈られる年間MVPが発表されます。2023年度の年間MVPに輝いたのは、キャリアチケット事業本部で事業部長を務める竹内さんです。セールスとマーケテイングの経験を活かし、事業部長としてリーダーシップを発揮している竹内さん。成功の裏にある努力や苦悩を伺い、成功へのヒントを紐解きます。(ライター:青木)

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Profile
  • 竹内(Takeuchi)
    キャリアチケット事業本部 就職エージェント事業部長

    2019年新卒入社。入社後、キャリアチケット事業本部にてセールスと事業企画を経験。入社3年目にマーケティング部へ異動し、キャリアチケット事業本部のマーケティング責任者に就任。入社5年目には、キャリアチケット事業本部の事業部長に就任。セールスからマーケティングへのキャリアチェンジを経験した社員として史上初のマネージャー就任、その後事業部長へと昇進を果たす。現在は、事業・人事戦略の立案など、キャリアチケット事業本部を多方面から牽引している。趣味は週刊少年ジャンプを読むこと。

メンバーと共に、顧客に向き合い続けた2023年度

年間MVPの受賞、おめでとうございます!受賞された感想を教えてください。

受賞した瞬間は、本当に嬉しい気持ちでいっぱいでした!

  

この1年は新卒向け就職支援サービス「キャリアチケット」を運営する組織の仕組みづくりに注力しており、さまざまな課題に直面することが多かったです。そのような状況のなかで、同じ目標に向かって一緒に困難なことを乗り越えてくれたメンバーがいたからこそ、受賞することができた賞だと思っています。メンバーと一緒に奔走したという経緯も含めて評価してもらえたことが、本当に嬉しかったです。

 

実はマーケティング部に所属していた去年一昨年と、計2回ベストマーケター(※2)にノミネートしていただきましたが、残念ながら最優秀賞には選ばれませんでした。そのため、事業部長に就任した今年こそは、ベストリーダー(※3)を受賞したいと思っていたんです。まさか年間MVPを受賞するとは思ってもみなかったのですが、長年の目標が達成できて良かったなと達成感を感じています。

 

※1 年に2回、4月と10月に開催され、活躍した社員の表彰と半期の業績を振り返る会

※2 半期に一度開催される全社総会にて、半年間で最も活躍したマーケター1名に贈られる賞

※3 半期に一度開催される全社総会にて、半年間で最も活躍したリーダー1名に贈られる賞

どのような行動が今回の受賞に繋がったと思いますか?

顧客への価値提供に徹底的にこだわる」という、事業部の行動指針を明確化したことで、大きな成果をあげることができたと考えています。

 

事業部長に就任した当時は、事業戦略や組織体制などが最適化されておらず、顧客への貢献範囲に伸びしろを感じる点が多い状況でした。事業部長として最初に取り組むべき課題を探るため、メンバーとコミュニケーションを取り、意見を聞く機会を増やしたんです。

 

すると、「頑張りたい気持ちはあるが組織の方向性が分かりづらく、なにに注力すべきかわからない」「自分の業務が組織や顧客の役に立っているのか分からない」といった声が多数ありました。組織の進む方向性が明確でなく、メンバーのモチベーション管理も十分でなかったため、組織エンゲージメントが低下している状況だったのです。しかし一方で、多くのメンバーの「顧客の力になりたい」という気持ちが一致していることも見えてきました。

 

多くのメンバーの意見を聞き、最優先課題は組織全体のエンゲージメントを高めることだと判断しました。メンバーが「顧客への価値提供」を追求し、業務に専念できる環境をつくることが、結果的にメンバーのためにも顧客のためにもなると考え、行動指針を定めることにしたのです。

 

指針を策定した結果、メンバーが自分たちの役割を把握し目標に向かって突き進むことができるようになり、より顧客のために成果を発揮できる環境となりました。チームとしても向かうべき方向性が明確になったことにより、結束力が一層高まり目標への推進力も高まったと感じています。メンバー一人ひとりが改善に対して前向きに取り組み、諦めずについてきてくれたことで、大きな成果を残すことができたと考えています。

セールスからマーケティングへ。柔軟なキャリアを通じて見つけた、顧客への価値貢献

セールスから、マーケティングへ異動を考えたきっかけを教えてください。

顧客のニーズに応える企画立案から事業創りまで携わりたいという想いから、異動を決断しました。

 

新卒で入社後、キャリアチケットのセールスに携わっていました。企業の新卒採用担当者と話すなかで、「人材の確保に困っており、エージェントサービスを利用したいが予算的に難しい」という企業を多々目の当たりにしました。採用に苦悩する顧客を目の前にしながら、自分たちのサービスでは対応できないもどかしさを感じることが多かったのです。この経験を通じて、サービスのあり方を見直し、事業創りから携わりたいという気持ちが強まりました。

 

もちろんレバレジーズには、セールスの経験を活かし企画立案や事業創りに携わるキャリアを形成している社員も多くいます。しかし私は、市場の分析から戦略立案をおこなう経験を積み、マーケティングスキルも生かした事業創りができるようになりたいと考え、異動を決断しました。

部署の異動は大きな決断かと思います。決断に悩むことはなかったですか?

確かに「セールスのキャリアを積むべきなのではないか」と迷うこともありました。

 

ただ、そうした迷いよりも、困っている人々を助けたいという強い想いがありました。当時の私は、顧客の課題を解決する事業を創り出すスキルが不足していていました。そのため、マーケティング知識を活かした事業創りに携わるというキャリア目標を実現するには、部署異動に挑戦することが不可欠でした。キャリアアップのために異動を希望し、マーケティングスキルを身に付けたいという気持ちを周囲に伝えました。不安もありましたが、周囲の方が希望を受け入れてくださり「全力でサポートするから」と背中を押してくださったおかげで、決意を固めることができました。

 

今でも当時を振り返ると、背中を押してくれた上司の顔が浮かびます。背中を押してくれた上司の期待に応えたいという想いは、その後の仕事へのモチベーションにつながっています。

順風満帆なキャリアに見えますが、今までのキャリアで苦労したことはありますか?

苦労というよりは後悔に近いのですが、目の前の仕事に向き合い成果を出せば、段階的に希望するキャリアを叶えることができる環境だったにも関わらず、仕事に向き合うことができなかった入社2年目は辛い時期でした。

 

入社2年目の2020年は、キャリアチケット事業部の企画職として面談に至るまでの就活生とのコミュニケーション設計を担当していました。

 

当時の私は、キャリアチケットを通じて貢献できる人や組織を増やしたいという想いから、事業創りや事業運営に携わることを希望していました。「私であれば、今以上に顧客により良いサービスを提供する組織をつくることができる」と考えていたからです。しかし当時の私には、その経験やスキルが圧倒的に不足していました。今任されている仕事に向き合い、スキルをつけ成果を出すべき時期だったのです。それにも関わらず、周りのメンバーが成果を出していたことや、コロナ禍であったこと、本当にやりたい業務と乖離があったことなどを言い訳に、仕事に向き合うことができていませんでした。

 

仕事に真摯に向き合えなかったので、当然ながらスキルも身につかず、結果的に自己成長の停滞につながってしまいました。自ら自己成長の機会を奪っていたことを、今では後悔しています。

「メンバー」「顧客」「組織」のため、自己成長を欠かさない

全社総会のスピーチで「自分の仕事の基準をいかに上げられるか」という話をされていましたね。この点を意識する事になったきっかけはありますか?

自分の仕事の基準をいかに上げられるか」にこだわるようになったきっかけは主に2つあります。ここでお話する仕事の基準とは、アウトプットの「質」に対する基準や作業「量」に対する基準のことを指しています。

 

1つ目は、先ほどお話した仕事に向き合うことができなかった入社2年目の自分が反面教師となり、仕事に向き合うことができない人に大きな期待はされないと思ったためです。仕事に向き合わず手を抜いて仕事をする人と、仕事に向き合い誠実に仕事をしている人、どちらに大きな仕事を任せたいか考えると圧倒的に後者ではないですか?優秀な社員が多く在籍しているレバレジーズで手を抜いて仕事をしていたら、すぐに他の人にチャンスは渡ってしまいます。だからこそチャンスを逃さ無いために、自分に厳しく仕事に向き合うことが重要だと考えました。

 

2つ目は、事業部長という立場で私が手を抜くことにより周りの人も手を抜き、結果的に周囲の成長機会を奪う可能性があると感じたためです。事業部長という立場は、言い換えれば事業部の基準となる存在でもあると考えています。その立場の人が事業部の基準を下げ、メンバーの成長の機会を奪いたくないと考え、自分の仕事の基準を高くすることを心がけています。

 

このようなことをきっかけに、仕事の質と量に対する高い基準を意識するようになりました。

仕事の基準を上げる行動として、具体的にはどんなことに取り組みましたか?

大きく2つの取り組みをおこなっています。まず1つ目は、メンバーとしておこなっていたことです。アウトプットを上司に提出する前に、以前受けたフィードバックを活かせているか先回りして確認し同じ指摘を受けないようにしていました。これができないと、上司からより高難易度なフィードバックをもらうことができなくなると思うんです。前回のアウトプットから少しでもレベルの高いアウトプットをつくり、成長できるように意識していました。

 

2つ目は、事業部長に就任してから心がけていることです。仕事を終える前に、自分の予定を振り返り、その日のミーティングや業務を振り返るようにしています。振り返りのなかで、メンバーが困っている問題の解決に自分の知識が活用できると気付いた場合、その日のうちに必ず自分の知識を共有をするようにしています。また、事業部長という立場になると、メンバー全員が自分の目の届く範囲にいないことも多くなります。メンバーのコンディションや組織の状況を把握するためにも、必ず定期的に顔を合わせる機会をつくり、コミュニケーションを取るようにしています。

 

細かいことではありますが「明日やろうを今日やり切る」ということの徹底を、メンバーと事業部長時代に共通して取り組んでいました。

リーダーとしての強みはどんなところだと思いますか?

あの人が頑張っているから自分も頑張ろう」「あの人に相談したら話をきいてくれそう」という、精神的な支柱のような存在となっているところなのではないかと思います。

 

現在はマネジメント業務に主軸を置いているので、自分自身が顧客と直接的に関わることがメンバーと比べて減る傾向があります。それでも私は、仕事において最も重要なのは顧客への価値を最大化することだと考えています。事業部長に就任したとき、直接的に顧客に貢献するのが難しいと考え、貢献する先としてチームメンバーに焦点を当てることにしました。私がメンバーに価値を提供し、彼らが顧客に価値を提供できるようサポートすることで、間接的に顧客にも貢献できると考えたんです。

 

メンバーと関わるにあたって、意識していたことは2つあります。1つはメンバーと目線を合わせて一緒に悩むことです。マネジメントをする立場になると、つい「もっと頑張れ」と言ってしまう瞬間があると思うのですが、これをできるだけ避けたいと思っています。メンバーが1on1などの時間で自ら相談に来てくれているのは、頑張りたいと思っていてもその方法が見えずに悩んでいるときがほとんどです。その気持ちを「もっと頑張れ」の一言で閉ざすようなことはあってはいけないと思っています。

個人的な意見ですが、相手の抱える課題に対して直接の解決策が見つからなくても、一緒に相手の悩みに向き合うことが重要だと思っています。同じ組織の仲間であっても、年齢やキャリアなど境遇の違う相手の悩みに対して、相手が納得できる解決策を提案するのはとても難しいと思うんです。相手と同じ目線に立って一緒に悩む過程を大切にし、一緒に解決の糸口を見つけるプロセスが大切だと考えています。

 

もう1つは、成長する自分の背中を見せ続けるということです。成長していない上司や頑張っていない上司の姿を想像すると、なかなか尊敬できないと感じませんか?私もまだまだ完璧ではありませんが、改善するべき点に対して努力している姿を隠さず見せるようにしています。

 

この2つの相乗効果がメンバーの成長に繋がり、結果的にサービスを使ってくださる顧客への価値貢献ににつながったのではないかと考えています。

「働いていて楽しい」環境の創造を目指して

今後の展望、目標を教えてください。

個人と組織、それぞれお話します。

 

個人の目標は、自分の関わる人がキャリアに悩んでいるときに、背中を押してあげることができる存在になることです。自分の今までのキャリアを振り返ると、キャリアの転換期に悩みを聞いてくれた先輩や背中を押してくれた上司が思い浮かびます。その方々への感謝が今でもすごく大きいので、今度は自分がそのような存在になれるように精進していきたいと思います。

 

組織的には、月並みですが「働いていて楽しい」と感じるメンバーや顧客をもっと増やすことができる環境をつくりたいです。私が考えている働いていて楽しいと思える環境は、信頼できる周囲の仲間と一緒に自分に自信を持って働き、仕事と向き合うことができる環境だと考えています。楽しむことで、仕事に向き合うことができるようになり、人のためになりたいという気持ちも湧いてくると思うんです。

 

「働いていて楽しい」と感じられる環境は、人によってもちろん大きく違うため、一人で見つけたりつくり出したりすることは難しいことです。その環境を就活生と一緒に探すためにキャリアや人生と向き合うサービスとして、より多くの就活生にキャリアチケットを活用してもらえるよう成長させていきたいです。また、顧客にその環境を提案するためには、自分たちの働く環境も働いていて楽しいと誇りを持てる環境であるべきです。メンバー一人ひとりが「働いていて楽しい」と、より感じられる組織にできるよう、事業部長として、今後も組織づくりに尽力していきたいと考えています。

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