20周年

レバレジーズが仕掛けるAI駆動のSaaSプロダクト開発

新卒中途

事業 / サービス

日本の労働人口減少が加速する中、経済を発展させるには、生産性の底上げが必要不可欠です。レバレジーズのSaaSプロダクトが目指すのは、テクノロジーによって業務を効率化し、人がより付加価値の高い仕事に集中できる未来。そのために、社員全員が一丸となって顧客の課題解決を突き詰める―。『泥臭いまでの顧客起点』と『最先端のAI開発』が同居するレバレジーズのプロダクト開発の裏側を、NALYSYSの事業責任者のオオタキとAI駆動開発を推進してきたカワグチとともに紐解きます。(ライター:スズキ)

Contents
Profile
  • オオタキ
    HRテック事業部 責任者

    千葉大学大学院融合科学研究科卒。2019年新卒入社。法人営業からエンジニアに転向した後、株式会社リクルートに転職しPMを経験。2023年レバレジーズに復職。現在はHRテック事業部の責任者を務める。

  • カワグチ
    システム本部 NALYSYS開発部

    東京理科大学理学部卒。2022年中途入社。新卒で外資系ITインフラメーカーに入社し、エンジニアとして経験を積んだ後、レバレジーズに転職。現在は新規プロダクト開発/AI駆動開発の推進をおこなうユニットのリーダーを務める。

日本経済再興の起点となれ。レバレジーズのSaaS戦略

オオタキ

日本が抱える大きな社会問題の一つが、人口減少による生産力の低下です。働き手が減っていくなかで、これまでと同じやり方を続けていては、社会全体の生産力を維持することはできません。そこで必要になるのが、「人がやらなくていい仕事を減らし、人がやるべき仕事を残す」こと。かつて100人がかりでおこなっていた業務を、AIの力を借りて10人、あるいは1人でも回せる状態をつくる。そして日本社会の創造性を引き出し、新たな価値創造へと導く。そのための事業展開をしています。

その実現に向けて開発したSaaSプロダクトが、AI人事プラットフォームNALYSYS」です。人事の仕事には、担当者の経験や勘に頼って判断されてきた業務も少なくありません。NALYSYSでは、こうした人事業務をデータやテクノロジーによって支援し、より効率的かつ合理的な意思決定を実現することを目指しています。

 

営業活動を開始して約2年ですが、導入企業は300社以上(※1)。誰もが知る企業様にも導入いただいています。また、「The best SaaS NPS® in Japan 2025」(※2)では第2位(NPS® +28.6)を獲得。実際にプロダクトを利用するユーザーからも高い評価を得ています。

 

また、レバレジーズのSaaSプロダクトはNALYSYSだけではありません。別事業部が展開している「わんコネ」は、医療福祉の現場で生産性向上に大きく寄与しています。

元々レバレジーズは、医療・ヘルスケア領域でトップクラスのシェアを持つ人材サービスを展開してきました。ただ、現場に深く入り込むほど、労働力を増やしたり、最適に配置したりするだけでは根本的な解決には至らない、という現実にも直面します。象徴的だったのが、入退院業務でした。患者の転院に伴う病院や連携施設間のやり取りには、いまなお電話やFAXといったアナログな手段が使われており、看護師やソーシャルワーカーの方々がそこに膨大な時間を割いていたんです。

 

人を届けるだけでは足りない。ならば業務自体の負荷を軽減することで、労働環境の改善に貢献できないか。そう考え、業務上のコミュニケーションをデジタル化し、現場の負担軽減と業務効率化を支援するために開発したのがわんコネです。現在は一都三県(※3)における導入シェアが約70%(※4)に達するなど、世の中になくてはならないプロダクトへと成長しています。

 

※1:2026年6月時点

※2:クラウドサーカス株式会社が提供するカスタマーサクセスマネジメント(CSM)ツール「Fullstar」が、同ツール導入企業から集まった35,170件の回答データを基に、Fullstar導入SaaS企業の中でNPS®(顧客推奨度)が高い上位5サービスを表彰する年1回のランキング

※3:東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県

※4:営業対象医療圏の精神科・産婦人科・小児科除く病院(2026年3月現在)

どこよりも早く改善し、価値を届ける。AI駆動開発への挑戦

カワグチ

レバレジーズのSaaSプロダクトの開発速度を支えているのが、「AI駆動開発」です。本格的な導入のきっかけは、2025年夏に始まった「NALYSYS」のAI面接機能の開発でした。与えられた期間は、わずか3カ月。リソースも不足している中、技術的な不確実性を伴いながらも、AI活用度を高めて開発速度を最大化する決断をしたのが始まりです。

 

やってみて痛感したのは、AIを導入すれば直ちに開発速度が上がるわけではない、ということです。むしろ、AIの特性を理解せずに使えば、人が書くより手戻りが増えてしまう。

 

そして、その手戻りの根本にあるのはAIの性能以上に、人間側の曖昧さです。見落とされがちなのですが、細部の仕様や対応すべきユースケースを、事前にすべて把握し切ることは簡単ではありません。それを詰めるには、ドメインへの深い理解に基づいた多角的な視点や、システムとして矛盾なく成立させるための仕様を突き詰めて考える必要があるからです。AIに指示を出すのは人間ですから、人間側の認識がぶれていれば、当然AIの出力もぶれてしまいます。

 

裏を返せば、つくりたいものの解像度をチームで揃えられれば、AIは一気に強力な戦力になる。幸いだったのは、レバレジーズがもともと「チームでの対話」を重視する組織だったことです。私たちはただコードを書くエンジニアの集団ではなく、技術を使って社会にどんな価値を提供できるかを常に考える組織であり、何を作るべきで、何を作るべきでないかといった、プロダクトの輪郭を明確にするための対話が根づいていました。AI駆動開発のために新しく始めたことではなく、以前からやってきたことが、そのままAIとの相性の良さにつながった。だからこそ、AIがプロダクト全体の文脈を理解しやすい状態をつくり、明確な指示を出せる開発環境を早い段階で整えられたのだと思っています。

 

正解のないなかで進める難易度は確かに高かったのですが、チームの仲間とともに、無事にAI面接機能を展示会でお披露目することができました。

 

一方で、AI駆動開発についてはまだまだ試行錯誤の余地はあります。SaaS領域のプロダクトに限らず、社内の他領域の開発組織とも連携を取りながらより良い開発手法を見つけていきたいと思っています。 

オオタキ

なぜそうまでしてAI駆動開発をやるのか?それはより質の高いプロダクトをより早く顧客に届けるためです。この相反する二つを両立するためにはAI駆動開発に踏み切るしかありませんでした。私たちが向き合っているのは、社会的に大きな負が横たわる市場です。そういった市場は多くのプレイヤーがすでに解決を試みていて、私たちが後発参入することも少なくありません。そこで価値を認めてもらうには、プロダクトを他社よりも早く磨き込み続けるしかない。

 

あくまで開発手法は手段であって、目的ではありません。「目新しいから」ではなく、顧客への価値貢献を最大化するうえで何が最善かを常に考えたうえで、技術を選定しています。もちろん、最新技術には不確実性がつきまといます。それでも投資に踏み切れたのは、「この組織ならやってくれる」と思わせてくれる優秀な仲間たちへの信頼が大きかったですね。

チーム全体で顧客課題を解き明かす、インハウスの組織力

オオタキ

レバレジーズのSaaS事業を語るうえで、もう一つ欠かせないのがインハウス(※5)という組織のあり方です。私たちは、PdM・開発・営業が同じフロアで働いており、プロダクトに対するユーザーの声から導入前の商談の状況まで、チーム間でリアルタイムに共有しています。一次情報を共有し、チーム全体で課題を特定する。だからこそ、プロダクトの改善を精度高く進めることができます。

 

※5:インハウスの注釈を下記に(IT領域含む):事業運営に必要な職種(営業・企画・マーケター・デザイナー・エンジニアなど)を全て社内に有する体制

カワグチ

とにかく席が近いんです。私の隣にPdMがいて、目の前に営業がいる。世の中には「インハウス」と言いながら、部署もオフィスも分かれている、という組織も少なくないと思います。私たちは全員が同じ空間でミーティングをして、その場で意思決定をする。感覚としてはスタートアップに近いかもしれません。

 

特に意味があるのは、失注の理由が開発まで届くことです。機能が足りずに失注した、という現実は開発メンバーこそ知らなければならない。自分たちのつくったものがどれだけ価値を提供できているのか、できていないなら何が足りないのかを直接知れることは、エンジニアにとって非常に貴重な経験だと思います。

 

さらにAIが当たり前にコードを書くようになった今、エンジニアは「自分がなすべき役割は何か」という問いに向き合わざるをえなくなります。具体的な作業はどんどんAIが引き受けていくので、人間の仕事は必然的に抽象度が上がっていく。正解のない状況下で、トレードオフに向き合うためのバランス感覚が求められるようになるんです。

オオタキ

ビジネスサイドから見てもメリットは大きいですね。開発側が要件定義から入ってくれるので、PdMはより上段の議論に時間を使えます。加えて、プロダクトのログを日常的に見ている開発メンバーから、「この機能は想定した使われ方をしていない」といった指摘が上がってくることもある。そこから企画を練り直す、という良い循環が生まれています。

 

さらにレバレジーズでは、法人営業からエンジニアへ、エンジニアからPdMへといった、職種の垣根を越えたキャリアチェンジも生まれています。「決められた役割をこなす」のではなく、「自分は何をすべきか」を考え、必要であれば役割そのものを変えていく。主体性と責任感があり、決めたことをやり切る覚悟と資質があるのなら、誰がその役割を担ってもいいというのが私の考えです。

「SaaS」自体の在り方を変える、未踏の領域へ

オオタキ

AIの台頭によってSaaSそのものの価値が問われていますが、私はSaaSの「価値がなくなる」のではなく「価値のありかが移る」と考えています。汎用的なソフトはAIに置き換えられていくと思いますが、業務に深く入り込み、現場の一次情報を持ち、成果まで背負うプロダクトの価値はむしろ上がっていきます。私たちが手がけている人事や医療・介護もまさにその領域と言えるでしょう。だからこそ、顧客課題をどれだけ深く理解し、どれだけ早く磨き込めるかを意識しています。

 

AIの進化により社会が激変する今、創業以来、人材領域で『人』に向き合い続けてきた私たちだからこそ生み出せる価値があると思っています。

 

私たちが実現したいのは、真にユーザーに向き合ったプロダクトの提供です。「業務システムだから仕方ない」と諦められがちな、使いにくいUI/UX。形式的なデータ管理、表面的なAI活用といった負を解消していきます。そしてひとりひとりがより輝ける未来を目指して、社会にブレイクスルーを起こすプロダクトの創出をし続けていきます。

カワグチ

私たちが今後目指すのは、SaaSの汎用性と、個社ごとのソリューションを両立させる世界線です。2000年代以降、SaaSは標準化された解決策を広めることで多くの企業の生産性を底上げしてきました。一方で、個社の深い課題解決まで踏み切れなかった側面もあります。 

 

ベースとなる汎用性を保ちながら、その企業にしかない課題に合わせて必要な仕組みや機能を作っていく。これまでのSaaSが届かなかった領域に踏み込んでいきたいと思っています。

さいごに

カワグチ

レバレジーズは、全員が事業目線で仮説を立て職種の垣根を超えて実行まで持っていくことができる面白さがあります。エンジニアにとっても「何のためにエンジニアリングするか」という視座を持つ仲間とコミュニケーションを取りながら、一気通貫で課題解決に取り組める環境はなかなかないのではないでしょうか。ある意味カオスな環境ではありますが、それを楽しめる方と一緒に働きたいと思っています。

オオタキ

私たち自身が社員全員がポテンシャルを最大限発揮して輝ける組織を体現することで、日本社会のこれからの企業の在り方を作っていきます。もしあなたが現状に満足せず、熱中できる場所を渇望し、「自分はもっとやれるはずだ」と思っているなら、レバレジーズは最適な環境でしょう。あなたの挑戦をお待ちしています!

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