【2021年上半期ベストマーケター】クリエイティブの化学反応で社会課題を解決する

チームでの仕事表彰中途デザイン

ひと

2021年上半期のレバレジーズグループオンライン全社総会、MVP受賞者インタビュー。初回はベストマーケターに輝いたクリエイティブディレクターの神宮司さんです。「クリエイティブによる本質的な課題解決」を得意とし、レバレジーズ全事業部のクリエイティブディレクションを担っている神宮司さん。過去にはブランディング事務所や制作会社などを経験し、数々の広告賞を受賞されています。そんな神宮司さんに、レバレジーズに入社した想いや、成果を出すための秘訣など、あれこれ聞きました。(ライター:名井)

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Profile
  • 神宮司(Jinguji)
    マーケティング部 デザイン戦略室 動画クリエイティブユニットリーダー クリエイティブディレクター

    博報堂系制作会社、サイバーエージェントを経て、2021年2月にレバレジーズに入社。サービス特性を最大限拡張させるコンセプトワークと、マス広告、インターネット広告、動画広告、ブランディングなど、メディアを限定しないマルチクリエイティブディレクションを得意とする。 モットーは「 結果で応える」 受賞履歴:朝日広告賞 / JAA広告賞 / 東京新聞広告賞 / BOVA動画広告賞 / 日本産業広告賞グランプリ / 先端技術広告賞グランプリ など

クリエイティブで「社会課題の解決」に貢献していく

神宮司さんは2021年2月に中途入社されていますが、転職の背景や入社理由などを教えてください。

クリエイティブディレクターとしての残りの人生を考えた時に「最愛の一人(一企業)に愛情を注ぎたい」、そう思ったのが転職を考えるようになったきっかけです。

 

代理店では数社と年間契約を結び、複数の案件を並行して担当します。広く貢献するという意味ではとても価値のあることですが、仕事をしていくうちに、自分が貢献できる力をどこか一つの企業に注ぎたいと思うようになったんです。そんな思いで転職活動をしていたときにレバレジーズに出会いました。

 

レバレジーズに入社を決めた最終的な理由は、理念です。「社会課題を解決する」という会社の方向性や岩槻代表の想いにも強く共感しましたし、自分自身もレバレジーズと同じ方向を向いていると思いました。会社が目指していくことにクリエイティブという側面から併走していければ、本質的に社会の役に立てるのではないかと……

 

人生初めての事業会社への転職ですが、「ずっとここにいたい」と思える魅力がレバレジーズにはたくさんあるんです。

 

入社後は、具体的にどんなお仕事をされているのでしょうか。

マルチクリエイティブ(メディアを限定しない課題解決)による事業貢献の最大化が私のミッションです。レバレジーズには40以上のサービスがあり、その一つひとつのサービスが持つ素晴らしさをクリエイティブを通じて、まだ知らない方へ届けるお手伝いをしています。

 

具体的な仕事内容としては大きく2つのことをしています。

 

1,インターネット・マス広告など領域を限定しないクリエイティブディレクション

今だとCMプロモーション3案件と動画広告6案件、リブランディング1案件の制作を同時に進行しています。動画広告は毎月30本ディレクション・制作できるチーム体制を構築できていて、実際に月20本以上を制作しています。

 

制作の流れについては、まず各事業部の担当者から事業課題の相談を受けます。そこからリサーチやヒアリングを重ね、実際にコミュニケーション戦略や、本質的な課題解決のための提案と実行をしていきます。

 

最近あった事例をご紹介すると、若年層向けのキャリア支援サービス「ハタラクティブ」の「認知度を向上させたい」という相談がありました。そこで、ブランドを増強させる手段として新しいキャラクター開発によるリブランディングを提案しました。

 

キャリアアドバイザーとユーザーをメタファーとした(隠喩した)キャラクターを開発して両者の関係性をコミカルにビジュアライズすることでブランドメッセージをわかりやすく変換し、長期継続性を持った認知好意度の最大化を目指しています。これは今実際にウェブCMやLP(ランディングページ)、交通広告などのマルチクリエイティブ施策を動かしているところです。

 

2,運用体制の構築

私が入社するまでレバレジーズには動画広告の専門組織はなかったので、組織づくりにも力を入れています。現在は社内と外注を含めた7名のチームで、動画の制作・運用を行っています。将来的には動画広告に限らず、課題に応じた最適なクリエイティブと手段で本質的な課題解決や各事業部のサービスブランディングを担える組織体制を構築し拡大していく予定です。

 

入社からまもなく一年が経ちますが、入社後の苦労や喜びなどがあれば教えてください。

苦労ではないですが、何の下地も無いところから動画ユニットを0→1でつくり運用体制を確立してきたので相当やり甲斐がありました。前職でも平均年齢27歳という環境で新しいチームをつくる機会があったので、その経験を活かしながら組織づくりをしています。

また各事業担当者と関わるなかで、それぞれがサービスに対する情熱だったり、本気で世の中を良くしようと思って仕事に取り組んでいる姿に触れながら、自分自身もその想いに応えるための熱量を燃やしてクリエイティブで貢献していきたいと強く思いました。そんな熱量の高いサービスを40以上も保有しているレバレジーズが、社会貢献の領域を爆発的に広げていこうとしている未来にとても可能性を感じています。

 

授賞式でのスピーチの様子

質にこだわり、結果につなげる

今回のMVP受賞を受けて、率直な感想を教えてください。

どこまでいっても評価や認められることは目的にはならないのですが、「クリエイティブによる社会貢献の最大化」という私自身の理想を追求するなかで、そのプロセスと結果をご評価いただけたことはとても嬉しく思います。

 

ただこの「社会貢献」には終わりはありません。その時々の日本や世界のニーズに応えていくことがレバレジーズの役割であり、私はそこにクリエイティブの力で貢献し続けていきたいと思っています。

 

レバレジーズには、何かに困っている人を助けるのための素晴らしいサービスが数多くあります。しかし、まだその素晴らしさが世の中に伝わりきっていないと感じています。

 

それぞれのサービスが持つ素晴らしさを顧客や社会に伝えていくため、事業とユーザー、両方の視点に立ち、様々な角度から本質を観察して、どこから光を当てたら最も美しく強く伝えられるのかを客観的な視点も交えて考える。その上で、まだ誰も知らない輝きを見つけることが私のできるクリエイティブディレクションだと思っています。

 

またこの先は、私ではなく若いクリエイターの活躍を評価してあげられる環境をもっと整えていきたいとも思っています。

 

多角的な視点から物事を捉えるのはなかなか難しいですよね。

これは人の特性ですが、身近にあればある程、近すぎて意外に見えないことがあるんです。たとえば事業部の方は、サービスのことを熟知しすぎているあまりに、意外な視点を見落としていることがあります。ときに、その視点がクリエイティブの種やコンセプトになったりもするんですよ。

 

僕自身、ユーザーの声を聴くことも大事にしていて、実際にインタビュー調査した一次情報や500名の方へのアンケートからコアメッセージを考えることもあります。

 

今回の受賞理由にも繋がると思いますが、神宮司さんのモットーに「結果で応える」というのがあります。成果を出す上で大事にしていることを教えてください。

代理店時代は、成果を出すことが当たり前でした。そもそも競合プレゼンで勝たないと活躍の場は与えられない世界です。手前味噌で恐縮ですが、当時の競合勝率は約7割、広告賞受賞率は約8割で「神宮司のいるチームは勝てる」と周りから言われることもありました。

 

成果を出す上で理論やロジックはもちろん大切ですが、それ以上に本質的な課題解決をするために考え抜き「より良いものを作ろう」と質を上げる努力をし続けることが大切だと思っています。それが最終的に、結果に繋がると。

 

常に高い成果を残す、そのモチベーションの源泉を教えてください。

もしかしたら高校時代の部活動での経験が影響しているのかもしれません。

 

特段運動神経が高い訳ではなかったのですが、中学3年から始めたバレーボールがきっかけで結果的に高校進学もスポーツ推薦で山梨県内一の強豪校へ行きました。

 

ほぼ未経験の僕以外は中学時代から県選抜に選ばれている部員ばかりの環境でした。かなりのスパルタでしたが、本気で全国制覇したくて人の3倍は練習しましたね。結果的には1年生でレギュラーを勝ち取り全国大会で上位にも行き、選抜されて国体にも出ることができました。

 

そのときに、「特別な才能なんかなくても、本気で夢を見て誰よりも努力すれば不可能なことなんてない」と学びました。

 

デザインを始めたときもそうでした。ブランディング事務所に入ったものの、私自身は美大出身でもなくクリエイティブの知見も持っていませんでしたが、「デザインで生きていくこと」だけは決めていました。

 

その時に社長から「だったら人の3倍は努力しないと一流にはなれない」と言われ、誰よりもクリエイティブについて考え、使える時間はひたすらにデザインと自己投資に回しながら、実務経験を重ねてきました。

 

その頃と変わらず、今も「人の3倍頑張れば1年という時間で3年分の社会貢献ができるかもしれない」と思っていたりします。でも、まだまだ一流にはなれてないですけどね笑。

 

何かを極めるときには、それについてどれくらい真摯に深く向き合えた時間があるかが重要だと思うんです。クリエイティブについてもそうですし、事業作りについても同じで事業課題やユーザーについて誰よりも考えていかないといけない。どれだけそれに向き合って、深く時間を費やしたかが、成果やアウトプットに影響してくると思っています。

 

個々のクリエイターが輝くチーム

チームづくりにおいて、大切にしていることはありますか。

一人ひとりのクリエイターが心から楽しみながら仕事をして、それぞれが持つポテンシャルを掛け算しながらポジティブな化学反応を起こしていけるチームにできたらいいなと思っているんですよね。

 

結局、課題解決は1人ではできないんです。というよりも、1人の考えだけでは薄いアイデアにしかならないし、チームで導き出したアイデアを掛け算して立体的にすることで、より本質的な解決ができると思うんです。

 

だから、私の役割は、チームで向かっていくべき方向に旗を立て、進むべき道を照らすことだと考えています。その旗に向かって、個々のクリエイターが輝き、また、チームとしても相乗効果で化学反応を起こして成果を最大化させていきたいと考えています。

 

どんなチームをつくっていきたいですか。

私はクリエイティブで課題解決できる可能性を心から信じていて、「レバレジーズのデザイン組織はクリエイティブとマーケティングの化学反応を起こすことで、社会への価値貢献を最大化させて、事業成長を加速させた」そう言われる未来を本気で夢見ています。

 

そんな想いに共感して同じ方向を向いて進んでいける最高にポジティブでクリエイティブを楽しめるチームをつくれたらと思っています。

 

そのためには、可能性と個性に満ちた若いクリエイターの活躍が必要です。自分でも気づいていない一人ひとりのポテンシャルを最大限に引き出し、活躍してもらえる環境を用意することも私の役割の一つだと思っています。

 

ほかにもアートディレクターやコピーライター、動画クリエイターなど専門領域のスペシャリストを増員して更なる化学反応を起こすことで、レバレジーズの事業成長のスピードに応えていける体制構築をしていきたいと計画しています。

 

最後に、これから神宮司さんが挑戦していきたいことを教えてください。

これから組織をつくっていくなかで、私と同じように、会社や社会に貢献していきたいと思ってくれる仲間を増やしていきたいですね。

 

今まさにレバレジーズはデジタルシフトの変革期にいます。これを大きな機会と捉えて、プロモーションやマーケティング手法なども最先端の考え方に最適化していきたいと考えています。

 

メタバース(仮想空間)に代表されるように、5年後10年後にはまだ世の中に存在しないメディアやコミュニケーションがどんどん出てくるでしょうし、そんな時代の流れにも柔軟に順応しつつ、自分自身の想像をはるかに超える創造をレバレジーズ全体でし続けて誰よりもワクワクしていたいですね。

 

この先どんな未来が待っているとしても、僕らは夢を見ることができ、夢は不可能を可能にします。レバレジーズという私にとって最愛の環境から、そのときの社会が望む夢を「現実」へと少しずつクリエイティブし続けていけたら幸せだと思っています。

 

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