レバレジーズグループ新卒全体研修2019年
カルチャー
こんにちは。レバレジーズグループの研修責任者を担当している人事部の六原です。2019年4月、レバレジーズグループには新たに約200名の新卒社員が入社しました。(入社式の様子はこちら )
今回は、入社直後に行った新卒全体研修についてご紹介するとともに、全体研修を終えて現在奮闘中の新卒の様子もご紹介します。
全体研修について
レバレジーズグループ入社~配属までの全体像
レバレジーズグループの新卒研修はその年の入社人数や会社の状況、また配属先である事業部の特徴・求められるスキルに合わせて毎年構成を変えてゼロから設計しています。そのため基本的には企画から運営まで全て自社内で行っています。
新卒研修は例年、「全体研修」と配属後に部署毎で行う「事業部別研修」の2段階に分かれています。本記事では全体研修にフォーカスしてお話します。
新卒全体研修プログラム
本年度の全体研修は8日間で行いました。前半をインプット、後半をアウトプットと大きく2つに分けています。
前半では【レバレジーズ社員としての土台】を身につけるため、会社の成り立ちや基礎知識、社内ルール、社会人としての基礎スキルを学びます。後半では、前半でインプットした情報をもとに、これから自分たちはレバレジーズの社員としてどういった選択をし行動していくかに焦点をあて、考えてもらった内容を発表してもらいました。
最後の課題では、グループに分かれてケーススタディを行いました。テーマは、配属職種に合わせて設定しています。営業職種の場合は「次月達成のための現状の問題分析と施策立案」。マーケティング・開発・デザイナー職種の場合は「クリエイティブ作成による事業部の課題解決」に取り組んでもらいました。
新卒研修設計で意識していること
①どんな問題を解決するために研修を行うのか、目的を明確にさせる
②受講者のアウトプット量を最大限させる
③アウトプットに対するフィードバックに十分な時間をかける
①どんな問題を解決するために研修を行うのか、目的を明確にさせる
研修の「目的の明確化」は、研修チームが一番大事にしているところです。研修後によく耳にするのが「色々インプットはしたけど、研修の結果をうまく成果に繋げられていない」という状況です。特に新卒研修のような、マインドや知識習得などの要素が混ざった研修の場合、研修の内容が実際の成果に直結しているか見えづらいため、「研修の意味はあったのか?」という議論になりがちです。だからこそ、研修を設計する前に「この研修は何を解決するためのものなのか」という点を必ず明確にするようにしています。
本年度の研修は、2つの目的を置いて設計を行いました。
1つ目が「現場配属前の社会人としての土台を作る」こと。
全体研修は、入社後に初めて受ける最初の研修です。これから社会人生活を始める新入社員にとっては、「社会人としての基盤」を固めるとても大切な期間。それゆえ現場配属前の導入として、「早い段階で独り立ちし、成果を出せるための土台づくり」を目的に置いています。現場に出ても、研修の内容を思い出しながら行動に移してもらえるよう、受講者の心に残るような施策を考えてコンテンツに落としていきました。
2つ目が、「レバレジーズのマインドとカルチャーを知ってもらう」こと。
背景として、ここ1年の間に国内外の支店が増え、同時に新卒・海外人材の採用数が拡大していることなどがあげられます。もちろん新卒も、全国各地へのアサインや、支店立ち上げメンバーに選ばれることも多いです。そこで大事になるのが「社員1人ひとりがレバレジーズのマインドやカルチャーを理解している」「どこの支店・チームにいても全員が同じ方向を向き、意思決定をする」こと。今年は特にそれが求められる年です。そのため、講師として登壇した役員陣には、会社のカルチャーや理念の話、それに紐付いて自分たちが実際どんな経験をしてきたかの話を多くしてもらいました。また、入社1年目で成果を残した2年目の先輩社員数名から、1年目のリアルな体験談を語ってもらうなど、実際に活躍している社員のマインドや、レバレジーズの風土を知ってもらう機会を設けました。
②受講者のアウトプット量を最大化させる
通常の社員研修と比較すると、入社後研修のような新しい知識を吸収するような研修は、アウトプットする量に比べてインプットする量の方が多くなります。そのため研修が終わって現場に配属された後に、受け身で学ぶ姿勢ではなく能動的に仕事に関わって習得しにいこうとする姿勢に切り替えてもらう必要があります。アウトプットの習慣をきちんとつけてもらうため、受講生が何かをインプットしたときにアウトプット前提で考える癖がつくように内容を工夫しました。ここではアウトプットの習慣を身につけてもらうことが目的なので、質についてはそこまで重視しません。具体的には、講義で「あなたはどう思うのか?」「なにがしたいのか?」「どう変えられるのか?」の問いかけや、個人ワーク・グループワーク・シェア・全体発表等で「考えたものを自分の外に出す」時間を意図的に増やしました。
③アウトプットに対するフィードバックに十分な時間をかける
「適切な自己認知をしよう」という話を新卒によくしていますが、社会の中で自分を成長させていくためには、自分を客観的に知る力(いわゆるメタ認知とか、自己認識力とかいわれるもの)が欠かせません。そのために、他者からの率直なフィードバックは切り離せないものです。今回の研修では現場社員にメンターに入ってもらい、ワーク後にはピア・フィードバックの時間を作るなどをし、できるだけフィードバックの機会を担保するようにしました。
新卒全体研修を終えて
(アンケートより抜粋)
・レバレジーズ では、マインド・スキルの二軸が求められることが研修を通じて理解できた。
・私自身もチームのメンバーも楽しんで研修に取り組むことができました。座学もインプットばかりでなく、グループワークが多かったため、思考しながら取り組むことができて良かったです。
・成果を出すためにはどのようなスタンス、行動が必要なのか、自分が失敗したときにどのような行動を起こせばいいかを最初に身に付けておく(実践する必要があることを理解しておく)ことで、実務開始から成果を出すまでの期間が短くなりそうだと感じました。
・研修ではハードな部分も多々ありましたが、レバレジーズで頑張る覚悟がさらにつきました。
・地方への配属が決まっているが、切磋琢磨できる同期を見つけられたことがこの研修最大の収穫だった。
研修後アンケート結果を一部抜粋します。 今後は、実際に現場に出た彼らの成果を追いながら、研修の効果測定を行っていきたいと思っています。
番外編 新卒メンバーの現在
全体研修後は各事業部に配属され、現在はそれぞれの事業部で研修を受けます。研修内容は部署によって異なり、引き続き研修を行っている事業部や、既に現場でのOJTが始まっている事業部など、様々です。 では、新卒の現在の様子を少しご紹介します。
以上、研修の様子をご紹介しました。社会人生活は始まったばかり。初めてのことで慣れないこと、上手くいかないこともたくさんあると思いますが、そんなときこそ先輩や同期を頼りながら、貪欲に成果を追いかけていってもらいたいと思います。次回は、専門職(エンジニア・デザイナー)研修の様子をご紹介します。