ロジックだけが大切だと思ってた僕が、採用の仕事から学んだこと


連載:私のしくじり解体新書
本企画では、レバレジーズで働くさまざまな人を取材し、これまでの仕事における失敗体験(しくじり)を切り口に、問題への向き合い方や現在に生きる教訓などから、普段の姿だけでは分からない人間的な成長にスポットを当てます。


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今回取材するのは、人事戦略室新卒採用チームでユニットリーダーを務める三浦さんです。新卒2年目にして採用チーム全体の意思決定をおこなう重要なポジションを任されています。一見、順風満帆なキャリアを歩んできたように見えますが、論理的に物事を判断することが得意な三浦さんは、人の感情に寄り添うことが求められる「新卒採用リクルーター」という仕事に躓いていた時期がありました。自らの弱点に向き合い、貪欲に挑戦し続ける三浦さんを深掘ります。(取材:篠原)

三浦(Miura)
人事本部 人事戦略室 新卒採用チーム ユニットリーダー
早稲田大学を卒業後、2020年度に新卒入社。学生時代は強豪男子チアリーディング部で幹部を務める。 入社後は、人事部に配属。初年度はリクルーターとして、会社説明会への登壇や、採用チームの意思決定をよりデータ重視にするための施策を立案、実行。その後リファラル採用のプロジェクト責任者を経験し、現在は新卒採用チームのユニットリーダーを担っている。 趣味はチーズケーキ巡り&作り。

内定者時代に決意した、「人事」への挑戦

新卒から人事への配属は、レバレジーズでは珍しいキャリアですね。

そうですね。これまでもあまり例がなかった配属パターンではあると思います。

もともとは、法人営業をするつもりでレバレジーズに内定承諾をしたので、まさか人事配属になるなんて学生時代は思ってもいなかったです。

大学4年生の12月に配属希望を出したあと、急に執行役員の藤本さんに「三浦は人事が向いていると思う」と言われまして。僕自身、「1年目からバンバン営業成績を出すぞ!」と意気込んでいたので、この話を聞いた時は「じ、人事ですか......?」と、なんとも言えない反応をしてしまった気がします(笑)

でも、人事に意思決定したのですね。

そうなんです。

レバレジーズという急成長企業の未来を創る仕事に挑戦するチャンスだと思いました。 当時、法人営業を希望していた理由は、学生時代の長期インターンで、外資系の投資銀行やコンサルティングファームの人事を相手に法人営業をしていたため、その経験を活かして会社に貢献できると思っていたからです。

それでも、「人事」という重要なポジションにお声がけいただいたので、「期待に応えたい」という気持ちが強かったです。

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学生の「悩み」に気づいてあげられなかった後悔

実際に配属されたあとは、どうでしたか?

早く人事として求められている成果を出そうと意気込んでいたのですが、うまくいかないことが多かったです。 自分の不甲斐なさにかなり落ち込みましたね。

そうなんですね。原因は何だったのですか?

今考えると、リクルーターという相手に寄り添わなければならない立場なのに、学生の気持ちにまったく寄り添えていなかったんですよね。

当時の僕は、学生が選考中に抱く不安や悩みを上手く引き出せないまま、会社の魅力付けも上手くできていませんでした。僕がやっていたことは、相手が言っている表面的なことをただ受け入れてアドバイスをしているだけで、相手に寄り添ったり気持ちに共感した結果から出た言葉ではなかったんです。

それで、せっかくレバレジーズを第一志望にしていてくれた学生も何名か、他社に流れてしまいました。

たとえ僕が「○○さんの理想のキャリアに一番早く近づける環境はレバレジーズだ!」と思っていても、相手に信頼されていなければ本音に近づくことも、解決策を一緒に考えていくこともできないので、リクルーターとしては失格ですよね......

大学ではチアリーディング部の幹部を務めていたそうですが、組織をまとめるうえで部員にはどう寄り添っていたのですか?

大学のサークルでは、部長と副部長が部員のモチベーション管理をしてくれていたので、特に必要とすることがなかったんです。

僕は、幹部のなかでも練習を仕切る「練習長」という特殊なポジションを任されていたので、「感情に寄り添う」というよりむしろ「厳しく指導する」役割が求められていました。

たとえば、プライベートなど何らかの理由でモチベーションが下がっている部員がいても、「パフォーマンスが落ちる理由にはならない」と一蹴していましたね。当時、人にとても厳しかった僕にはピッタリのポジションでしたが、逆を言うと、部員の相談に乗ったり、誰かをサポートするようなことはしてこなかったんです。

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「苦手だから」と逃げた時点で一生トップにはなれない

成果が出ないなか、「リクルーター」の仕事を諦めようと思ったことはありませんでしたか?

「諦めよう」と思ったことはないですね。

若手のうちに苦手なことと向き合う「チャンス」をいただけたのは、むしろありがたいことだと当時から思っていました。

今まで僕は、スポーツや勉強など、何事も人一倍努力することで結果を出してきました。だから目標に向かって計画的に頑張れば、できないことはないと思っていたんです。 ただリクルーターの仕事に関しては、「頑張ってもできないかもしれない」と心が挫けそうになりました。頑張ればできるようになった過去を振り返ってみると、僕が苦手とすることは他の誰かが補填してくれていたんですよね。

仮にここで成果を出せずに他の部署に異動したとしても、きっと誰も僕を責めないだろうし、「しょうがない」で終わっていたと思います。でも、ここで逃げたら、僕は一生トップにはなれないと思ったんです。それは僕のプライドにかけて絶対に避けたかったので、諦めずに頑張ることができました。

そこから、どのようにして学生の感情に寄り添えるようになったのでしょうか。

「苦手なことも、得意な方法からアプローチしてみる」ことにしたんです。

僕の場合は論理的に物事を整理できることが強みなので、学生のモヤモヤした感情や、頭の中で整理できていないことを言語化できるようにサポートしました。

これは行動経済学や心理学の考え方を応用したやり方で、学生の志望動機や企業選びに結びついている根底の欲求を構造化し、これまで蓄積したデータから学生の考えていることを分析、予想するようにしました。

自分が「ロジカル思考」を得意としているからこそできた考え方だと思いますし、実際にこの方法を取り入れたことで成果が出始めました。できないことも得意なフィールドに持ち込んで考えてみると、意外と戦えるようになるかもしれないですね。

自分の選択が正解と言えるようになるまで努力する

現在は「リーダー」として、より責任ある立場を任されていますが、仕事の中で意識していることは何ですか?

何事も自責で捉えるということです。

以前は本当に生意気で、自責で捉えろと言われても「いや、これ俺のせいじゃないしな …...」と思ってしまう自分がいました。でも、ある研修で上司から「自責というのは自分のせいにすることではなく、他の人に原因があったとしても自分の責任下において問題解決することだ」と言われ。その言葉は当時の自分にはない考え方で、とても衝撃的でしたね。

リーダーという立場上、自分のせいではなくとも自分の責任下において問題解決をしないといけないことが無限にあります。 そういう意味で「自責」は常に意識していることです。

自分の弱点を改善し、人事としてさらなる挑戦をしている三浦さんが、これからどんなことに力を入れていきたいですか?

弱点の克服に関しては正直まだまだなので、この先も研究は続けつつ、今は「マネジメントの強化」に注力しています。

今までは、リクルーターとして学生一人ひとりに寄り添う努力をしてきました。現在はリーダーとして、マネジメントしているチームメンバーに寄り添いながら、メンバーの長所を活かし協働し合える土壌(組織)作りにも向き合っていきたいです。

これと同時に採用戦略を立てるという大事な仕事も任されているので、毎日解決しなくてはならない問題が尽きず、今はリーダーとしてしくじり中です(笑)

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なるほど。責任感の強い三浦さんだからこそ、自分の弱点に向き合えたのですね。最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

自分が周りの人と違う方向に進むとき、「自分にはできるだろうか」「前例が無いけど大丈夫かな」など不安に感じる人もいると思います。ですがそのときに一番大事なのは、どんな選択をしたかではなく、「自分で選んだその選択が、自分にとって正解だった」と言えるまで努力することです。

とはいえ、自分の選択を「正解」にすることは大変です。自分も周りも納得のいく成果が出るまで努力し続けなくてはなりません。でも、「成果が出るまで頑張りきる」経験は必ず自分自身を強くしますし、苦境を乗り越えた人しか得られない大きなチャンスが待っていると思います。