メディアの成長を追求し、キャリアと社会課題に向き合う。
事業 / サービス
レバレジーズの急成長を支える、マーケティング部「メディアグロースグループ」。約30にもおよぶメディアの成長を通して、ユーザーの意思決定を支援し、社会課題の解決に挑む彼らの真の姿とは? メディアグロースグループを率いる相月さんへのインタビューを通して、その全貌を解き明かします。
【Summary】
■レバレジーズのメディアグロースグループは、メディアを成長させることで、ユーザーの意思決定支援と社会課題解決に貢献。約40名で構成され、メディアプランニング、コンテンツマーケティング、リサーチプランニングの3チームが連携しています。
■各メディアに平均3~4名を専任で配置し、顧客理解を深め、質の高い施策を実現しています。裁量が大きい環境で、多様なキャリアパス ( スペシャリスト・ジェネラリスト) を描ける点が魅力。先行指標と遅延指標の両面から成長支援と評価を行う体制が構築されています。
■新規事業の立ち上げにも深く関わり、成長の最前線を担っています。大規模でありながらカオスな環境で、未体験領域の仕事に挑戦し続けられることが特徴です。
(ライター:千葉)
-
相月 ( AIZUKI )
プロダクト戦略室 メディアグロースグループ マネージャー1991年生まれ。 静岡県出身
東北大学経済学部卒業後、2014年新卒入社。レバテックのデータベース型SEOからキャリアをスタートし、複数媒体のSEO担当者、レバテックの自社メディア全体統括、HRマーケティング事業部マーケティング責任者、SEOチームリーダーを経験。現在はプロダクト戦略室メディアグロースグループのマネージャーとしてレバレジーズで運営する30以上の自社メディアを統括している。
メディア成長の心臓部「メディアグロースグループ」が持つ重要な役割
今回はメディアグロースグループの全体像について、お話を伺えればと思います。まず、メディアグロースの立ち位置や役割について教えていただけますか?
メディアグロースグループは、マーケティング部プロダクト戦略室に所属し、自社運営の求人サイトやコンテンツメディアなどの企画・ディレクション、いわばメディア作りを担っています。全社の戦略、市場のインサイトやニーズ、そして顧客の課題に対して、最適な情報を、メディアを介して提供する役割を担っています。
かなり役割範囲が広いですね。具体的にはどのような業務内容なのでしょうか?
SEO・Webコンテンツ・CVR改善のためのプランニング、エンジニアやデザイナーと連携したメディア制作・開発のディレクション、ライターと連携してコンテンツ制作を進めるコンテンツディレクションなどです。プランニングとディレクションは担当者が半々で担う場合や、本人の志向性に合わせて専門特化する場合もあります。たとえば、プランニングに特化したいメンバーは企画を専門とし、プランニングとディレクションの両方に携わりたいメンバーは両方の業務を担当しています。また、業務委託の方でディレクションに特化して参画いただいているケースもあります。
複数の職種が混合するメディアグロースの組織構造についても伺いたいです。
おっしゃるとおりで、複数の職種が混合しているグループとなり、現在は3つのチームで構成されています。サービスサイト(求人サイトを含む)を制作するメディアプランニングチーム、コンテンツメディアを制作するコンテンツマーケティングチーム、そして、これら2つのチームの活動を支える顧客理解や情報設計を行うリサーチ&プランニングチームです。各チームのメンバーに、各チームの紹介をしてもらおうかなと思います。
コンテンツマーケティングチームについて
加藤(KATO)
マーケティング部 プロダクト戦略室
メディアグロースグループ コンテンツマーケティングチーム リーダー
ー 入社から現在までのご経験を教えてください。
2019年に中途入社し、介護事業のコンテンツ担当としてキャリアをスタートしました。メディア運用、Googleマイビジネスのクチコミ対策、LTV向上施策、SNS運用など幅広く担当し、2021年、2022年には全社ベストマーケターにノミネート。その後、看護領域のコンテンツも担当し、2024年からはコンテンツマーケティングチームのリーダーとして、医療/福祉とエンジニア領域のメンバーマネジメントを中心に携わっています。
ー 業務内容とチームのミッションを教えてください。
私たちのチームは、コンテンツマーケティングを通して事業成長に貢献することをミッションとしています。そのため、データに基づいた戦略策定から、コンテンツ制作、効果検証まで一貫して行っています。
具体的には、中長期的な視点での予算作成・管理、事業部・マーケティング全体の目標に基づいたKPI・目標設定、データ分析に基づいたコンテンツ・メディア戦略の設計、具体的なコンテンツなどの企画・制作(取材、ライティング、編集など)、制作体制構築や改善、効果測定のためのモニタリング、分析、レポーティングなどです。
これらの業務を通して、単に有益な情報だけでなく、ユーザーの心に響く質の高いコンテンツを生み出し、好意や共感を育み、行動変容を促すことで、事業の成果最大化を目指しています。
ー コンテンツマーケティングチームで働くことのキャリア的な意義は何でしょうか?
コンテンツSEO担当者として入社された場合は、まず1事業の担当者としてコンテンツSEOの施策立案と実行をお任せします(場合によっては兼務をお願いすることもあります)。
その後は、専門領域を広げてオウンドメディア全体の責任者になったり、事業の経営に近いポジションについたり、私のように複数の媒体を横断して見るマネージャーになったりと、様々なキャリアパスをご用意しています。
弊社のコンテンツマーケティング担当として働くメリットは、大きく分けて3つあります。まず、様々な事業のメディアを保有しているので、SEOやコンテンツに関する知見がどんどん蓄積されていくこと。次に、意思決定が早くひとりひとりの裁量が大きいので、専門性をスピーディーに身につくこと。そして、インハウスマーケティング組織であることに加え、チーム間の交流も多いので、ブランディングやプロモーションなど、他の専門領域へもスキルを広げやすい環境であることです。
メディアプランニングチーム / リサーチ&プランニングチームについて
横尾( YOKO )
マーケティング部 プロダクト戦略室
メディアグロースグループ リサーチ&プランニングチーム
ー 入社から現在までのご経験をおしえてください。
2024年に入社後、メディアグロースグループにある「リサーチ&プランニングチーム」へ配属となり、レバウェル看護とレバウェル介護のUXリサーチや指名検索マーケティングを担当してきました。
その他にも、他事業や新規事業企画のUXリサーチにも携わる機会があり、入社半年ほどで様々な事業や業務に関わる機会や経験を得ていると感じています。
ー 業務内容とチームのミッションを教えてください。
リサーチ&プランニングチームのミッションは、大きく分けて2つあります。
1つ目は『ユーザー理解を深めること』。具体的にはUXリサーチや市場調査、さらに自社サービスのアクセス解析といった定性・定量両面でのリサーチ業務を通じて、事業成果につながるユーザーインサイトの発見を目指しています。
2つ目は『ユーザー体験設計』。リサーチで得たユーザーインサイトを具体的な戦略や施策に落とし込むところまで担います。リサーチだけにとどまらず、ユーザーの手に届く具体的な体験まで設計できる点は、他社のリサーチ組織と比較してもユニークな点だと思っています。
ー なぜ同じプランナーであるのに、組織が2つに別れているのでしょうか?
一見するとプランニング組織がメディアグロースグループの他組織から分割されているように感じられますが、私たちは「リサーチ」の専門組織が「プランニング」の品質向上まで担っている点がポイントだと考えています。
レバレジーズはSEOやリスティング広告といったデジタルマーケティングが得意な会社で、いわゆる”データ分析”でのPDCAを回すことで事業成長してきました。その強みはありつつも、今後さらに大きな事業成長や社会貢献を目指すには、深いユーザー理解に根ざした発想や新しい価値創出が求められていきます。
そのために、リサーチ業務に専門性を持ったメンバーが、リサーチで得たユーザーインサイトを事業やサービスのUIUXに落とし込むまで担当することで、これまで社内で実施できていなかった大胆な戦略や施策が可能になると思っています。
ー 3つのチームが連携する体制には、どのようなメリットがあるのでしょうか?
他社ではWeb制作や開発の進行管理をおこなうディレクターがエンジニアの組織のみに所属したり、CVR改善を別の組織が担当したりするケースが多いと聞きます。しかし、レバレジーズではメディアグロースグループに集約することで、部門間の連携コストを削減し、より深い顧客理解に基づいた施策展開を可能にしています。画面設計や機能開発、コンテンツ作成、そして効果検証まで、一気通貫で進めることができるため、スピード感を持ってPDCAサイクルを回すことができます。
ー 各チームの具体的な役割分担について、詳しく教えていただけますか?
メディアプランニングチームには、データベース型のSEO担当者、Webディレクターなどが所属しています。コンテンツマーケティングチームには、コンテンツSEO担当者、Web編集者、取材担当者、ライター、コンテンツディレクターなど、コンテンツ制作に必要なさまざまな職種のメンバーが所属しています。リサーチ&プランニングチームには、リサーチャーとプランナーが所属し、ユーザーニーズや市場動向の調査・分析をおこなっています。
メディアの成長を追求することが、キャリアと評価の伸長に繋がる
メディアグロースグループには、どれくらいの人数が所属しているのでしょうか?
2024年12月現在、約40名が所属しています。平均3~4名(データベース型のSEO担当、コンテンツ担当、CVR改善担当、開発ディレクター)がアサインされています。メディアの規模に応じて担当者数を調整する柔軟な体制をとっています。
正直イメージがつかないのですが、他社と比較して、規模感や手厚さはどうなんでしょうか?
かなり大規模で、体制もかなり手厚いと考えています。基本的には1人1媒体を担当する体制をとっているため、担当者はそれぞれのメディアや顧客に対する深い理解を育むことができ、質の高い施策を立案・実行することが可能になります。他社では1名で複数の媒体を横断的に担当するケースも多いようですが、レバレジーズでは顧客理解の深さを重視しています。これにより、ユーザーにとって本当に価値のある情報を提供できると考えています。
1人1メディアの場合、個人として経験できる範囲が狭まりませんか?
一般的な会社では体験できないような、広くて濃い経験ができると考えています。メディアづくりに必要な職種がすべて集まった形になるので、周辺の職種にキャリアを拡張できるという魅力があります。専門性に関しては、複数の業界に特化したメディアを数十個ほど運営しているため、社内で分析する際の材料も多く、専門性も培いやすいです。また多様な経験を育んでもらうために、1年以上同じ媒体を担当しているメンバーには声をかけ、担当する媒体の変更を打診しています。もちろん変更は強制ではないですが、職種を変えずに異なる業界を経験することができます。
事業会社でここまでたくさん持っている会社はかなり少ないかなと思っています。コンサルや代理店の人とも遜色ない状態になっているかなと。 軸足としての媒体を持っておきながら、経験を拡張できるような組織体制になっていますね。
では、個人の成長と評価は、どう結びついているのでしょうか?特に、メディアの成長が、個人の成長を促し、それが評価に反映されるというサイクルがあれば理想的だと感じたのですが、実際にそのようなサイクルはあるのでしょうか?
自分もそのようなサイクルが理想だなと感じていますし、個人の成長と評価の連携に向き合う組織でありたいと強く思っています。結果が出ていれば評価される、という単純な論理のみで評価基準が定義されてしまうと、個人の成長と評価の連動性は低くなると考えているので、意図的に考慮している部分が多々あります。
たとえば、求人の数や、コンテンツの内容の質、そしてときには定性的な指標をも用いて、いわゆる「先行指標」を設定して高めていくことを、とても大事にしています。マーケティング部の業務のなかでも、特にSEOなどの領域は、結果が短期的に見えづらい業務領域も多々あります。先行指標がちゃんと整ってくると、遅延指標としても必ず跳ね返ってくるので、成果も上がっていくと思います。
また、ミッション制を社内ではマーケティング部のみで導入しており、メディアグロースのポジションとかなりシナジーのある評価形態になっています。
組織はいま、最も「アツい」 フェーズに
メディアグロースでの仕事は、ズバり「面白い」のでしょうか?
面白さを感じる部分は人それぞれ、という回答をまずはさせていただいて(笑)いま、かなり面白いフェーズにあるんじゃないかなと思います。理由は大きく3点あり、キャリアの多様性、専門性の深化、そして開発への関与度です。メディア制作に必要な職種が全て集約されているため、多様なキャリアパスを描くことができる状態かなと思います。約30個のメディアを運営しているため、社内で豊富な分析材料に触れることができ、専門性を深めることができます。
開発部分に外部のベンダー企業を導入している会社もかなり増えてきていると思います。その場合、ディレクターなどが所属する「メディアをつくる部署」は社内に既に別に存在しているケースが多いので、依頼をして受託的に対応してもらうみたいな場合が多いんです。この時点で情報が滞っており、依頼に対応する遂行者としての意味合いが強くなります。
我々の場合、メディア毎にアジャイル・スクラムの開発体制を取っている場合が多く、プランナー、コンテンツ担当者、エンジニア、デザイナーなどが集まって朝会を行い、コミュニケーションを取りながら意思決定を行っています。その期間で進めていく施策をともに考えながら進めるという感じになります。その過程で、実際にサイトに反映する部分まで関われるというところは、かなり面白いんじゃないかなと思います。
裁量の広さと成長機会の豊富さは確かに面白そうです。具体的にどのようなキャリアパスを描けるのでしょうか?
たとえば、ライターからコンテンツディレクター、Webディレクターへとキャリアチェンジする道筋や、SEO担当からメディアプランナー、そしてプロダクトマネージャーへと進む道筋も考えられます。メディアづくりのなかでもスペシャリストとジェネラリスト、どちらのキャリアパスも選択できるのが魅力です。
現在所属している方については、どちらかといえばスペシャリストの方が多いですね。メディアプランニングという領域が PdM(プロダクトマネージャー) とかなり近いので、メディアプランニングを極めると、プロダクトグループに異動することもあります。始まりは メディアグロース だけれども、最終的にPdM側というか、メディアグロース以外の関連性の高いところにも染み出しやすいですね。
揺るがぬ行動原理が、組織を、自分を突き動かす
メディアグロースグループの活動は、社会的にどのような意義を持っているのでしょうか?
私たちは、ユーザーの意思決定を支援することで、人生の豊かさに貢献できると考えています。人生は意思決定の連続であり、その質を高めるためには質の高い情報が不可欠です。メディアは情報を提供する重要な役割を担っており、レバレジーズの事業の魅力を正しく発信することで、ユーザーのより良い意思決定を支援し、ひいては社会の根本課題解決に貢献できると信じています。
そのような意義があるなかで、現場としてはどんなメディアを追求していきますか?
昨今の潮流として、「(ユーザーにとって)良いメディア=強いメディア」という世論が強いと感じています。そのような単一のまとめ方や目的ではなく、メディアに関わる多様な変数・関係者にとって最適な状態をつくっていきたいです。エンドユーザーにとって使いやすく有益な情報が揃っている状態にするのはもちろん、サービスの持続性を創出する利益基盤となるためにSEOにも意識をして取り組んでいこうと考えています。
追求するにあたって、組織を突き動かす「明確な行動原理」はありますか?
すべての関係者の想いに貢献していく、みたいなところはとても大事にしています。当たり前ですが、我々は営利企業です。売上をあげなくては、メディアの持続性は失われ、メディア自体が閉じてしまうケースもたくさんあります。そうなると、顧客への貢献どころではありません。自社に対しての利益の創出というところも意識したうえで、サービスの持続性を創出していくというのは非常に大事にしていると思います。三方良しというか、関わる全ての関係者の想いに貢献していくみたいなところは今も昔も変わらず、これからも変わることのない明確な行動原理だと考えています。
大規模組織 × 裁量権から生まれる「異次元のカオス」
レバレジーズでは平均で年間10を超える新規事業の立案が検討されています。新規事業立案の文脈にメディアグロースが絡んでいくことはあるのでしょうか?
頻度としてはかなり多いかなと思っています。というのも、新規事業の立案と同タイミングで、メディアやプラットフォームをつくり市場に参入していくパターンが多いためです。良いメディアをつくるために、新規事業の構想を経営層から入念にヒアリングし、初期段階からメディアの設計をおこない、メディアの構想に落とし込んで経営層に提案していく仕事も多いです。初手の設計次第で事業の成長が大きく左右されるからこそ、会社としても重要な仕事であるという認識は強いですね。
壮大な構想を実現するため、かなり手厚い環境が構築されていますね。率直な所感を交えて伺いますが、より小規模でカオスな環境でメディアづくりを追求したい人にとって、アンマッチな環境になるのでしょうか?
たしかに組織としての人数は増え続けており、環境も一定整ってきているので、より小規模で、さまざまな経験を通してスキルを磨ける環境を求めている方はいらっしゃいます。ですが同時に、会社の規模が急激に拡大しているため、未体験の仕事が今この瞬間にも生まれ出ています。メディアを追求する環境としては整っていますが、未体験領域の仕事に挑戦し続けなければいけないので、小規模な環境で感じるものとは別の、新しいカオスを体験できる稀有な時期に我々はいると思います。
最後に、メディアグロースグループの今後の展望について教えてください。
より多くの人々の人生に貢献できるメディアを、もっともっと、たくさんつくりたいと考えています。今展開している領域はもちろん、新規事業の立ち上げ時にもメディアグロースが貢献できるよう、組織体制を強化していきます。
レバレジーズは10年後に1兆円規模の売上を本気で目指しています。現在の売上から推定すると、ユニコーン企業に匹敵する事業やメディアを複数立ち上げないと達成できません。その最前線に立ち、組織として強い信念を持ち、これからも変わらずに、メディアづくりを追求していきます。
本日は貴重なお話をありがとうございました。