東大からベンチャー企業へ。 恵まれた環境で育った僕だからできること。

マーケティングリーダー社会課題の解決表彰新卒

ひと

東京大学を卒業後、新卒でレバレジーズに入社した西田さん。就活当初は、大手企業や国の行政機関などを検討していましたが、「世の中に影響を与える事業を創りたい」という強い想いから、レバレジーズに入社することを決意。入社後は数々の実績を残し続け、2022年秋の全社総会ではベストマーケターに選ばれました。一見華々しい経歴を歩んでいるように見えますが、その裏には熱い想いを持ちながら努力を続けたからこそ得られた結果がありました。(ライター:青江)

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Profile
  • 西田(Nishida)
    マーケティング部  CRMチーム ユニットリーダー

    東京大学教養学部卒業後、2020年にレバレジーズに新卒で入社し、マーケティング部へ配属される。CRMチームで、ハタラクティブやレバテックのCRM施策の立案から実行、オペレーション構築などをおこなう。2021年からは、業務領域を拡大。複数チャネルでの顧客掘り起こしやオペレーション改善の結果、前年比150%以上の改善に成功し、事業利益の大幅な拡大に貢献する。その結果が評価され、2022年度にベストマーケターを受賞。現在は、複数名のマネジメントと並行し、部門別の新卒研修責任者など組織強化にも力を入れている。 趣味は旅行で、47都道府県すべてに宿泊経験がある。

人に寄り添う事業に携わりたい

さまざまな選択肢があるなかで、レバレジーズを選んだ理由を教えてください。

僕の就職活動の軸であった「すべての人の意思決定の機会を均等化する」という想いと、レバレジーズが実現したい世界や会社としての方向性がマッチしていたためです。

 

これを就職活動の軸とした理由は、大学生に所属していたサークルでの活動経験が大きく影響しています。当時のサークルには、地域間での情報格差による意思決定の質の違いに問題意識を持ったメンバーが多く集まっていて、その格差を少しでも埋めようと、地方在住の高校生への支援をおこなっていました。

 

この活動に参加したきっかけは、僕自身が経験したことを社会に還元していきたいと思ったからでした。幸いにも、幼少期から都会で育ち、他人の比にならないくらい教育に力を入れてもらったのに加え、多様な選択の機会を与えられていました。そのため、ある意味逆コンプレックスに近い感情を持っていたんですよね。さまざまな人と関わっていくなかで、「これまでのキャリアは当たり前でなかったんだな」と感じると同時に、満足のいく教育を受けられない方がたくさんいる事実も知ったんですよね。そのため、こういった世の中の状況は不公平だからこそ自分の力で変えていきたいと思い、サークル活動に力を入れていました。

 

学生を支援していくなかで、進路など人生の重要な意思決定を限られた情報を基にせざるを得ない学生を多く見てきました。これは、地理的な隔たりだけではなく、地域ごとの価値観、家庭環境や性別などの心理的、社会的な壁という環境そのものが要因であることがわかりました。そのため、よりよい人生の意思決定ができる手助けになるように、必要な情報を伝えたり、経験する機会をつくったりするなど、必要な支援をおこなってきました。

 

地道に活動をおこなった結果、意思決定をよりよい方向に変えることができた地方在住の学生が多く、実際に感謝の言葉をもらったこともありました。この経験から社会人になっても人の人生に寄り添えるようなビジネスに携わりたいと思うようになり、そのなかで出会ったのがレバレジーズでした。

 

ただ就職活動中はレバレジーズ以外に、教育業界の大手企業や国の行政機関も併せて検討していました。その理由は、事業規模が大きい、上流から関わることができる、公共性が高く多く人の課題を解決できそうという3点でした。しかし、より深く検討していくなかで、一定程度は自分の求めていることは達成できそうだったのですが、エンドユーザーに対する想いだったり事業への本気度という部分が少し違うように感じました。それで再び、さまざまな企業を見ていて、僕の求めているすべてを満たしたのがレバレジーズだったんです。

 

レバレジーズは、ハタラクティブやレバテックなど世の中に大きな影響を与えている事業を多く展開しています。さらには、事業のことだけでなくエンドユーザーに対しても真剣に向き合い、人生について本気で考えている姿勢にすごく惹かれました。そんな企業であれば、僕が描いている「すべての人の意思決定の機会を均等化する」を最短で実現することができると考え、入社を決めました。

CRMのスペシャリストとして

レバレジーズに入社されてから現在までの仕事内容について教えてください。

2020年に新卒で入社してから現在まで、一貫してマーケティング部のCRMチームに所属しています。入社してからの約1年間は、20代の未経験者向け就職・転職支援サービスであるハタラクティブに携わり、その後はレバテックでBtoC向けのCRMを担当しています。また2022年からは、リーダーとしてマネジメントに挑戦していて、現在は2名のメンバーのマネジメントもおこなっています。

入社後にギャップはありましたか?

それが、まったくといっていいほどにギャップはなかったんですよね(笑)

先入観を持たずに入社したので、良い意味ですべてを受け入れることができました。もともと職種に関しては特にこだわりはなくて、「僕が一番活躍できると思う部署にアサインしていただきたいです」と伝えただけでした。というのも、就活の軸である「すべての人の意思決定の機会を均等化する」を実現することができればどのような職種でもいいかなと思っていたので(笑)

そうだったのですね。担当されている仕事のやりがいについて教えてください。

社内に蓄積されている膨大なデータを活用し、ユーザーのニーズに添った案件や求人探しに加えキャリア設計のお手伝いができていることはとてもやりがいに感じています。

現在、業務の一環でユーザーヒアリングをおこなうことがあり、そのなかで、エンジニアやクリエイターの方々が多様な悩みを抱えていることがわかりました。そういった方々に対して、レバテックが保有している膨大なデータを活用し、悩みを解決するための一助となるように最適なチャネル・タイミング・コンテンツで接触しています。さらに僕自身は、その礎となるデータ基盤の構築や設計にも関わっているので、根本から悩み解決の手助けをすることができます。多くのエンジニアやクリエイティブの方の意思決定に役立っているのであれば、これほど嬉しいことはないですね。

 

◼︎CRMチームの部署/ミッションについて

melev.leverages.jp

すべての人にプラスの影響を与えたい

2022年秋の全社総会のベストマーケターに選ばれましたね。受賞できた要因はなんだったのでしょうか。

はい、個人として大きく2つポイントがあると考えています。

 

1つ目は、コミュニケーションのチャネルを増加させました。これは、ただ単にチャネルを増やしただけでなく、これまでチャネルごとにデータが独立していたものを一体で管理し、有効的に活用できるようデータ整備も同時におこないました。そうすることによって、複数のチャネルを掛け合わせた施策をおこなうことができるようになるんです。結果として、円滑なコミュニケーションが可能となり、サービスの利用者数が増え、それが事業部の発展に寄与できたのかなと思っています。

 

2つ目は、LINE公式アカウントを使用した顧客対応ツールの導入です。これは、LINE上でのトーク履歴を社内のシステムにすべて残すことを目的としたプロジェクトでした。パーソナライズされたコミュニケーションをおこなうにあたり、LINEを通じたコミュニケーションのログは新しい施策を考えるなかでなくてはならないものでした。これにより、お客様に関する情報が属人化したりブラックボックス化していたりしていたものが一気に見える化され、さまざまなデータが蓄積されることになりサービスの改善にもつながる結果となりました。

 

ただ、プロジェクトに参画したときは知識がゼロの状態で、担当者としてすべきことがなにもできていないという状況でした。そのため、上司や先輩からの助言をもらいながら、「周辺知識を身につける」「目的を明確に伝え続ける」「思想を共有する」という3点をプロジェクト担当者として実行することにしました。

 

「周辺知識を身につける」ことは、現場で求められていることや問題の理解を深めるためにおこないました。これにより、注力すべきことが明確になりプロジェクトを前進させるスピードが早まりました。「目的を明確に伝え続ける」は、皆でこのプロジェクトをおこなう理由を明確にして、関係者全員がこのプロジェクトを自分ごととして捉え、納得して関わってもらえることを目的におこないました。レバレジーズは事業会社なので、誰かにお願いされて、お金をいただいて、このプロジェクトを実施しているわけではありません。このプロジェクトが、お客様や事業にとって大きな価値があるからおこなうのであって、プロジェクトが空中分解しないためにも関係者が主体的に関われる仕組みづくりが重要だと考えました。「思想を共有する」こととも似ていますが、このプロジェクトによって実現できる未来を共有することで、関係者がより熱意をもって前向きに関われるようにしました。どれもプロジェクトを推進するために、当たり前なことばかりですが、関係者が多く、知識量が豊富ではない僕が主導していたので、困難を乗り越えながら進んでいたのも事実です。

 

そのような点を評価していただき、ベストマーケターを受賞できたのかなと思っています。

かなり華々しい経歴を歩んでいますね。

そう見えるかもしれませんが、実は目に見えて成果を出すことができてきたのは、ここ1〜2年くらいからなんです。僕が入社した2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、考えた施策がことごとく失敗に終わっていました。当時は経済活動がかなり抑制されていたため、取引があった企業の多くが採用活動を止めていました。しかし、僕自身はなんとか結果を出したかったので、さまざまな角度から施策を考え高速でPDCAを回しながら実行していましたが、どの施策も大きな成果は得られずという感じでした。大きな成果を出すことはできなかったですが、苦しい状況で結果を出すためにもがき続けた経験が、今に活きているなと思います。

苦しい状況からスタートしてベストマーケター受賞をするまで大きく状況が変化した理由はなんだったのでしょうか?

さきほどお話した顧客対応ツール導入プロジェクトのような大きな仕事を任せていただいたことが大きな分岐点だったのかなと思います。

 

このプロジェクトに関する知識がほぼない状態、かつ事業部に対しての理解が追いついていないまま、担当者としてプロジェクトを成功に導かなければならなかった経験が、状況を変えるきっかけになったと思います。手探り状態のなかでもがき続け、自分の領域を広げ続け真摯にコトに向き合い続けたことで最悪の状況から脱することができました。今振り返るとあのプロジェクトにジョインしていなかったら、今頃どうなっていたんだろうなと思いますね。それだけ、僕の人生に大きな影響を与えてくれた仕事でした。

受賞してからなにか変化がありましたか?

次は、メンバーに賞を取ってほしいという想いが強くなりました。

 

というのも、僕自身が結果が出るのが遅く、苦しい時期が続いたのでメンバーにはそういう思いはさせたくないなと。だからこそ、メンバーには早くから目に見える結果を出してほしいと思うようになりました。また、実際に自分が受賞に繋がるような成果を残したことで、より大きな仕事を任せてもらったり、仕事に対する視座が上がったりしました。これで、仕事に対する姿勢も大きく変化したので、メンバーにも同じような経験をしていほしいなと。

 

そして、嬉しいことに一人目に入ってきてくれたメンバーが早々にベストマーケターを受賞してくれました。もちろん最初から優秀だったというのもありますが。受賞が決まったときは自分のとき以上に嬉しかったのを覚えています。今年入ってきたばかりの新卒メンバーも、続けて受賞できるように全力でサポートしたいと思っています。

業界に変革を起こせる取り組みをしたい

CRMの仕事はご自身の能力や志向性と合っていたのですね。今後、西田さんが取り組んでみたいことを教えてください。

レバレジーズで、CRMに対して知見がある社員を増やし、組織を強くして、より影響範囲を広げていきたいと思っています。

 

というのも、情報過多の時代でより選ばれるためには、ユーザー一人ひとりに寄り添ったコミュニケーションが必要です。そのため、CRMの重要性が近年高まってきていますが、そのスキルを持った人材が市場には少ないので、自社でしっかり育てていく必要があると思っています。そのためには、僕がこの分野においてレバレジーズで第一人者と言われるくらい専門性を高めていき、しっかり教育できる環境を整えていきたいです。

 

また、レバレジーズに蓄積されている様々なデータを活用して、社会や国に働きかけ、業界構造を変革できるような試みをしたいとも考えています。

 

弊社が事業展開しているIT・医療・介護・若年層キャリアの領域は、働き方の観点で多くの課題があります。その業界に携わる身として、これらの業種の働き方の柔軟性を高められるようにしていきたいと考えています。保有する膨大なデータを活用して、多くの示唆を与え、これが日本の労働政策の策定に間接的にでも関わることができたら非常に嬉しいです。

最後に、組織として挑戦していきたいことを教えてください。

業界の常識に変革を起こせるような組織にしていきたいです。

 

現状、レバレジーズのCRM組織は、業界に対して先進的な取り組みをしているかと聞かれたらまだまだ発展途上だと思っています。なので、まずは特定の領域で変革を起こせるような組織にしたいですし、自分自身がその先導者でありたいと思っています。

 

メンバーの採用や教育ももちろんですが、変革を起こそうとするカルチャーを醸成してそれに向かって突き進んでいきたいです。

 

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