新卒4年で海外支社長になった僕のキャリア観

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レバレジーズでは海外支社を複数展開しており、2019年12月にはベトナム支社を設立しました。ベトナム支社長に抜擢され、立ち上げをおこなったのは入社5年目の西川。就職活動時は大手企業との就職を悩んだという彼に、入社後たった4年で海外支社長になるまでのキャリアについて聞きました。(ライター:徳永)

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Profile
  • 西川 (Nishikawa)
    レバレジーズキャリアベトナム 社長

    2016年新卒入社。レバテック株式会社に配属後、法人営業を担当する傍らチームの業務改善に注力し、1年目からリーダーに抜擢。2年目にはレバテック福岡支店長として立ち上げを担当し、2017年下期のレバレジーズグループ全社総会にてベストリーダーにノミネート。4年目にベトナム支社長に抜擢され、法人設立後わずか半年間で複数の事業を立ち上げる。趣味はテニスと、最近始めたゴルフ。

需要が高まる領域で、自分ならではの強みをつくる

現在の業務内容を教えてください。

2019年12月にベトナム支社を法人設立し、現地法人の支社長を務めています。僕は支社長として、法人設立、財務・税務・経理対応、人事、市場調査、事業戦略立案、法人・個人営業、マーケティングなど、事業運営のためのあらゆる業務をおこなっています。法人設立時に取引した現地コンサル企業に聞いた話では、在ベトナムの現地法人のなかで僕が最年少の社長だったようです。

 

ベトナム日系企業への人材紹介事業や、外国人労働者向けの人材コンサルティング事業など、複数事業を展開しています。立ち上げ時は僕1人でしたが、事業拡大に伴って社員が8人に増え、現在は現地社員の採用・教育業務も並行しておこなっています。

入社4年目で海外支社長に抜擢された西川さんですが、ご自身でこのキャリアを予想していましたか。

まったく予想していませんでした。正直、就職活動時はベンチャー企業に就職することをリスクに感じて、すごく不安だったんです。ただ、日本の企業の約9割が10年存続しないと言われているなか、会社に依存する考えの方が大きなリスクだと感じ、自分の市場価値を高めることが今の時代に合っていると思いました。そのためには「需要が高まる領域で、自分ならではの強みをつくる必要がある」と考え、その自分ならではの強みとして「海外関連の事業開発スキル」を身につけたいと思ったんです。レバレジーズなら、最も吸収力のある20代のうちに、これから需要が高まる成長領域で、新規事業開発の経験が多く積めると感じて就職を決めました。結果的に、日系大手企業に進んでいたら不可能に近い入社4年というスピードで、新規事業開発と海外支社設立を任せてもらっているので、自分の選択は間違いじゃなかったと感じています。

模範解答がないなか、最終責任者として経営判断した激動の半年間

たった4年で、なぜここまで大きな仕事を任されるようになったのでしょうか。

誤解を恐れずに言うと「会社に使われ、会社を使う」つもりで働いたことが、これまでのキャリアにつながっているのだと思っています。入社後1年目にチームリーダー、2年目に支店の立ち上げ責任者、4年目にベトナム支社長に就任し、社内でもかなり早いスピードで仕事を任せてもらっています。

 

「会社に使われる」というのは、「会社にとって価値のある仕事をしているかどうか」が自分の評価に反映されるため、好きな仕事ややりがいより、会社に必要とされる仕事をどんどん巻き取るようにしました。その結果、会社も僕の働きを認めてくれるようになり、次々と新しいポジションを任せてくれたんです。

 

また「会社を使う」というのは、任された業務を遂行しながら「今後の自分に必要なスキルを盗む」ということです。僕の場合、リーダーや支店長の経験で「戦略立案・組織マネジメントスキル」、その当時兼務したマーケティング業務で「広告集客・ビジネスグローススキル」、さらに人事部の経験で「採用面接スキル」を習得しました。これらのスキルが積み重ななったことで、ベトナム支社の立ち上げを実現できたと感じています。

順調にキャリアを築いてきた西川さんですが、困難はありましたか。

 

まさに今担当している、ベトナム支社での新規事業立ち上げが一番難しいですね。海外関連の新規事業開発の実務は、想像を超えるハードさでした。事業をマネタイズするまでには、市場調査・事業戦略立案・組織運営など複数のプロセスがあります。ベトナムでは複数の事業を同時に立ち上げたため、これらのプロセスを並行して進める激動の半年間でした。

 

さらにこの半年間で感じたのは、模範解答がないなかで、全て自分の責任で経営判断していく恐怖です。「支社」は国内の「支店」と違い、1つの会社です。そのためベトナム支社で起こることすべての最終責任者は、支社長である自分です。万が一誤った判断を下した場合、支社撤退の可能性すらあります。また、新規事業は限られた時間と情報で進めなくてはいけないことも多く、100%の確信が持てることは非常に難しいです。だからこそ、自分の判断を正解だったと思えるように事業に取り組まなければいけないと思っています。これまで得てきたスキルと経験を活かして、必ず事業成功を掴み取っていきます。

自分たちの事業で東南アジア全体を変えていく

ベトナム支社長として、どんな想いで今の仕事に携わっていますか。

自分たちの事業で、外国人労働業界の問題を解決したい」という強い想いを持っています。日本政府は少子高齢化に伴う人手不足への対策として外国人労働者の受け入れを拡大しており、多くの東南アジアの人材が技能実習や特定技能の在留資格を持って来日しています。しかし現実では、賃金未払いや暴力問題が起き、失踪に至る事例があとを絶ちません。その上多額の借金を抱えて来日しているため、日本で稼がず帰国するわけにもいかず、不法な働き方をしている人までいるのが今の現状です。

 

この問題が起こる原因の一つが、自社の利益だけを考えている悪質ブローカーの存在です。それがなくならない限り、夢見て来日する外国人労働者が不幸になり続けますよね。だから僕らがおこなう事業は、来日前の情報収集から日本で働き終えてベトナムへ帰国するまでを一貫してサポートすることで、業界の基盤を変えていこうとしています。

 

また、ベトナム赴任をきっかけに入籍した社員や、家族と一緒に来てくれる社員もいるので、彼らのためにも絶対に失敗は許されません。彼らが人生をかけてベトナム支社に入社してくれたその決意を無駄にしたくないですし、ベトナム支社に入って正解だったと思ってもらえるような会社にしていきたいです。

今後の展望を教えてください。

大きな夢ですが、「東南アジア全体を変えること」を目標にしています。軸となる事業をベトナムでつくり、周辺国にも拠点を増やしていきたいです。今後始めたいのは、東南アジアの子どもたちの人生をより豊かにしていく事業です。貧困に苦しむ国でも、正確な情報と十分な機会さえ与えられれば、伸びる子どもたちは沢山います。僕らが企業と提携して奨学金制度や財団をつくることができれば、より高いレベルの教育が受けられます。子どもたちが成長し、より良い環境で働けるので、子どもたちの人生が変わるかもしれません。

 

このような業界構造のボトルネックに変革を起こす事業を展開していくことで、東南アジア諸国を上向きに変えていこうとしています。そのために、まず海外支社にいる僕が現地で必要な事業を見つけて、レバレジーズ本社のマーケター・エンジニア・デザイナーと協力して事業開発していけば、自分が思った何倍も早く世の中を変えていけるかもしれません。自分、そしてレバレジーズだからこそできる事業を創出して、世の中や業界に変化をもたらしたいです。

 

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