大好きな人材業界で、キャリアアドバイザーを「天職」にする
ひと
2018年10月に行われたレバレジーズグループ全社総会で、入社半年にして「ベストセールス」に輝いた前田さん。人材業界に魅力を感じ、キャリアを積んできた前田さんが考えるキャリアアドバイザーのあり方とは。人材紹介の仕事に取り組む姿勢について彼女にあれこれ聞きました。(聞き手:藤田)
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前田(Maeda)
レバレジーズ メディカルケア株式会社 名古屋支店2017年中途入社。新卒時は大手派遣会社に入社し法人営業として従事。その後小規模派遣会社の人事職へ転職し新卒採用業務を担当。その後レバレジーズへ転職し、入社わずか1年で事業トップの成績を叩き出し、2018年度上期ベストセールスを受賞。趣味は週に1回支店メンバーと一緒にジムで運動をすること。休日は料理の作り置きに奮闘している。
ホスピタリティを持って働ける仕事と、働く女性のキャリアアップ
前職までのキャリアについて教えてください。
元々両親が共働きで、母がバリバリ仕事をしている家庭で育ったので、小さい頃から「自身も社会に出て総合職で働くんだろうな」という漠然としたイメージがありました。働く母を見て育ち、自身も働く女性としてキャリアアップしたいという目標もあったので、当時女性が働きやすいといわれた環境で、管理職の女性も多く活躍していた大手の人材派遣会社に新卒で入社しました。人材業界では業界に捕らわれず、色んな業種・業界の人と仕事ができて、お客さんとも長く付き合って寄り添いながらサービス提供できる点をやりがいに感じていましたね。
3年が経ったころ小規模な派遣会社へ転職し、人事職として新卒採用の業務を経験しました。今後もずっとこの業界に携わっていきたい気持ちが強かったため、30代のキャリアに向けた準備として、キャリアコンサルタントの国家資格も同時に取得しました。
私が思う「20代における市場価値の高い人」は、その業界における圧倒的な実績と+アルファの強みやスキルを持っている人です。当時26歳だった私は、楽しく仕事をしていたものの、圧倒的な実績もなければ+アルファの強みとして自信を持って語れるものがなかった。このまま30代を迎えることに漠然とした不安がありました。早い段階で圧倒的な実績を出したいという想いで、市場価値を上げるために人材業界で、自分の強みを活かして職域を広げられるフィールドに挑戦したい、と転職を考えました。
市場価値を上げるための転職で、レバレジーズを選んだ理由を教えてください。
転職時は両面型の人材紹介事業を展開している企業にこだわっていました。こだわっていた理由は①精度の高いマッチングの実現、②結果に対してより自責で考えることが出来るという2点です。また、これからリーダーポジションが生まれるようなフェーズにある会社で、達成指向性が高い人たちと一緒に働ける環境に身を置きたいと思い、レバレジーズの選考に進みました。
最初の面接官に「前田さんと同じ経歴の人がいるよ」と言われて、それがたまたま前職の同期だったんです。すぐに同期に連絡を取って色々聞いてみると、包み隠さず会社の状況や働き方について教えてもらえたのも自分にとってプラスになりました。
入社の決め手は、事業部長の森口の言葉でした。転職面接の際、どの企業にも「社内で圧倒的に成果を上げている人の特徴」を聞いていたんです。面接を受けた企業の中でも森口の回答が一番自分の中にスッと入ってきました。森口の回答は「4つ要素があって、①ホスピタリティが前提にあること、②やり抜く力、③達成指向性、④自責に捉えられること」でした。この4要素は、自分が伸ばしていきたい能力でしたし、「誰かのために」というホスピタリティを大切にしている回答をしたのは森口だけだったので、この会社だったら自分らしく働けると思い、入社を決めました。
わからないなら聞いて学ぶ。スピード感を重視して圧倒的な成果へ
全社総会でベストセールスを受賞。評価された点はどのような点でしょうか。
入社してからは名古屋支店にて、看護師の人材紹介事業のキャリアアドバイザーとして従事しています。2018年上期の全社総会でベストセールスを受賞しましたが、受賞はずっと目標に置いていました。ベストセールスを受賞できたのは「入社から6ヶ月連続で、目標予算達成率120%超えの完全達成をできたこと」を評価していただいたからです。
私が入社した頃、当時事業部内で圧倒的に成果を出していたメンバーが他部署に異動したり、担当エリアの体制が変わったりと名古屋支店自体が大きく変化した時期でした。私自身に変化はなかったものの、支店のみんなが次のステップに進んでいくことで周りの環境に変化があったタイミング。その時「私が名古屋支店のエースになって支店を支えたい。今がチャンスだな」と感じていました。本当に周りの環境と運の良さが味方してくれたと思っています。
マインド面で気をつけていたのは「年齢や社会人経験年数に関係なく、わからないことは人に頼ったり聞いて学びに変える」こと。私は人に頼ることが得意だったので、とにかく年下だろうが社会人経歴が長かろうが関係なく「わからないことは、わかる人に頼って教えてもらう」ことを大事にしていました。名古屋支店は新卒の子も多く、私より年齢が下の人も多い環境でしたが、年齢に関係なく素晴らしい成果を出している人が多かったからこそ、私も貪欲に、わからないことはしっかり質問をして学びに変えていく姿勢を意識していました。
あとは、人材業界で成果を出せる人の共通点として「スピードが速い」ことがあると思っています。そういう意味でも、仕事の中で自分が「わからない」ことの自覚があるんだったら、変なプライドは捨てて、自分よりできる人に教えてもらった方が、お客さんのためになると思ってるんです。頼れば必ず皆が力を貸してくれる。そんな環境があったからこそ出来たことだと思います。
入社直後から圧倒的成果を出されていますが、うまくいかなかった経験のエピソードはありますか。
事業部内のギネス記録を更新したり、ベストセールスを受賞してから、社内の皆から「すごいね」と言ってもらえるようになったんですが、ベストセールス受賞の翌月の成績が大幅に未達成になってしまったんです。入社以来の初めての挫折を味わってすごく苦しかったです。それまでの私は、目の前のことに必死でマインドが途切れることもなく、モチベーションが下がることなど考えたことがないくらい前向きに突っ走ってました。でも挫折を味わった時「周りからの称賛」と「自分の今置かれてる状況」に折り合いをつけられずいっぱいいっぱいになり、状況を見つめ直す時間を自分で作りました。
振り返ると私は「自分の成績のため」に、人を頼ることは得意でした。でも名古屋支店として、チームとして人に頼ること、頼ってもらおうとすることができていなかったと気づいたんです。案件の相談を私はもちろんしないし、支店の皆も、私が勝手にやっているから話しかけない、そんな状況でした。当時の私は、それまでも周りの人に沢山助けられていたはずなのに、そのことに気づくことが出来ず「自分の成果を上げることがすべて」で、チームワークなんて正直どうでもいいとさえ思っていました。加えて、受賞後の「前田さんは売れる人」という先入観のプレッシャーもあったとき、支店のメンバーに「辛い」って言えなかったんですよね。でも自分が未達成だった時に、周りのサポートなくして「自分ひとりだけじゃ成果は上げられない」ということに本当の意味でやっと気づくことができました。
キャリアアドバイザーを天職として、自身の武器に
仕事をする上のやりがいを教えてください。
挫折からの気付きがあってからは、支店長と相談しながらチーム体制も整えていき、ユニットリーダーをさせてもらえることになりました。私から距離を置いてしまっていたこともあって、初めは私がリーダーをやって皆がついてきてくれるか不安でしたが、私が自己開示をして、メンバーを頼って頼られる関係を構築していくために自分が変わろうと決意しました。そうやって自分の意識がすごく変わってからは、他のメンバーの案件は皆が自分事の様に捉えて、チーム皆で知恵を絞って考え抜けるようになりました。だからこそ他のメンバーが受注した時もまるで自分事の様に喜べるようになって、今は「メンバー全員で仕事をしているな」と実感しながら仕事ができています。
やりがいも「自分の成果」から「チームでの達成感」に変化していきましたね。喜びも悲しみも一緒に分かち合えるようなチームづくりを今は意識しています。皆と一緒に成果を上げたり、誰かの成果を喜んだり、人を育成して成長した姿が嬉しい。こういう経験をしたことがなかったので、自分がそこに「楽しさとかやりがい」を感じられるんだと教えてもらえたのは大きかったですし、気づかせてくれた名古屋支店の皆にとても感謝しています。
前田さんが今後、目指す姿を教えてください。
「数字を牽引し、成果を上げ続ける存在でありたい」です。まだまだ努力すべきことが沢山あるのですが、私は人材業界が好きで今までずっと人材業界で働いてきました。人材業界のキャリアアドバイザーの仕事が「本当に楽しい」んです。だから事業部に「この仕事が好きだと誇りを持って言える人」を増やしていきたいと思っています。
営業の仕事は「高い成果を出したい」と強く思っても簡単にはいかないし、つらい時もあります。そんな時に自分を支えてくれるのは「目の前の人の為になりたい」という気持ちや「自分の仕事に対する誇り」だと思うんです。悩んでしまう時や苦しい時こそ、常に顧客ファーストであってほしいし、自分もそうあり続けたいです。そういう気持ちが根底にある上で、成功体験を積んでいき、ようやく自信に繋がって自分の営業スタイルやスタンスが確立されてくるものだと思います。
前職では、長年人材営業を「天職」として活躍し続けるスペシャリストを沢山みてきました。その人達と仕事をする中で、私も失敗や悔しかった経験を元に、自分なりに考え抜いて顧客に対応したからこそ、自分が出来る事をやりきったと自信を持って言えるようになりました。
組織として目指すものがあれば教えて下さい。
私はレバレジーズの理念が好きで、社内には利他性が高くて優しい人が多いところが大好きです。これからどんどんAI化や自動化が進み、転職ビジネスも急速に変化していく中、人材紹介会社の質はこれからもっと求められるはず。機械・ロボットやAIが出来るようなサービスしか提供出来ない会社は必ず淘汰されていきます。事業部が成長していく為には、やっぱりキャリアアドバイザーのスキルの向上とその根底に利他性や健全なマインドが必須だと思ってます。でないと、人が介在する意味がない。大好きなメディカル事業部にはそんな素敵なマインドを持った人達が健全に営業が出来る環境であってほしいし、目の前顧客に真摯に誠実に向き合った人が報われるような組織であってほしいです。
部長の森口がいつも「レバレジーズの競争優位性は『人』である」と発信していますが、本当にその通りだと思っています。今も業界1位を目指す途中ですが、優位性である「人の部分」、マインド面やスキルの高いキャリアアドバイザーの同志を増やすために力を入れていきたいです。