障がいがあっても、働きやすい社会へ

社会課題の解決人の役に立ちたいヒューマンキャピタル

事業 / サービス

2018年4月よりレバレジーズの新規事業としてサービスを開始した、障がい者雇用支援サービス「ワークリア」。ワークリアが6月に実施した障がい者雇用に関する採用担当者向けセミナーの様子をレポートするとともに、ワークリア事業設立背景などもご紹介します。 (話し手:ヒューマンキャピタル事業部 事業広報、絹本)

Contents

障がい者が働きやすい社会への一歩

一人でも多くの障がい者の選択肢を増やしたい「ワークリア」が目指すものとは

 

 

 ワークリアを展開しているヒューマンキャピタル事業部は、2012年より20代の若手の正社員支援「ハタラクティブ」を提供しており、正社員就職を目指す既卒や第二新卒、フリーターなど、のべ11万人以上の就労支援を行ってきました。

 

 「ハタラクティブ」はこれまでも障がいをお持ちの求職者にご利用頂いていましたが、障がい者雇用支援のノウハウがなかったことから、なかなか支援ができていない状態でした。同時に取引先の企業様からも障がい者雇用に関する多くのご相談も頂いていたため、障がい者の雇用支援サービス「ワークリア」を開始いたしました。

 

 ヒューマンキャピタル事業部では、「一人でも多くの人が未来に希望を持てる社会の実現」を事業理念として掲げ、サービスを提供しています。今回の取り組みを通じて、障がいのある方へ長期的に働ける環境を提供できるよう支援していきます。

 

ワークリアができることとは?

 

 

 最初になぜレバレジーズが障がい者雇用支援を行っているのか、背景についてお伝えします。企業には、障がい者雇用促進法に基づき「障がい者雇用率制度」が導入されています。障がい者雇用率制度では、障がい者自らが労働による対価を得て社会で活躍できることを目的とした公的支援措置などが規定されています。

 

 この「障がい者雇用促進法」が2018年4月1日に改正され、障がい者法定雇用率が2.0%から2.2%に引き上がることになりました。これまで障がい者雇用に取り組めていなかった企業や就労サポートのノウハウがない企業にとっては、今後大きな経営課題となることが想定されます。

 

 続いて、ワークリアのサービスフローを説明します。ワークリアに登録した障がい者の方には、実際に面談にお越し頂き、面接を実施いたします。面接が通過したら、レバレジーズのワークリアスタッフとして、6〜12ヶ月の期間、実際の業務を通じて実務経験を積んで頂きます。ここでは、ビジネスマナーからPCスキルなど、基本的なビジネススキルの習得を目指していきます。また、今後はキャリア相談会や障がい者と企業の交流会を通じたマッチングイベントなどを予定しており、就職への準備を行っていきます。では次に、6月に行われた障がい者雇用セミナーの様子をレポートします。

 

障がい者雇用セミナーのイベントレポート

 

 

 セミナーには障がい者雇用にこれから取り組む企業の採用ご担当者を対象に、約26社29名の方々にお集まり頂きました。内容は、以下2部構成になっています。

 

障がい者セミナーの概要説明

 

第1部:雇用に必要なノウハウと準備すべきこと
講演者:ヒューマンキャピタル事業部 ハタラクティブ及びワークリア部門責任者 後藤(Goto)

 

第1部では、ハタラクティブ及びワークリアの部門責任者の後藤(Goto)が、障がい者の受け入れ体制の違いや管理者の選定基準を説明。管理者が把握しておくべき業務内容や、採用担当者が採用にあたって必要になる情報も伝授いたしました。コンテンツは以下の通りです。

 

1:障がい者の受け入れ体制の違い
1-1)各部署に配置する拡散配置について
1-2)集合配置部署について
2:受け入れについて
2-1)受け入れまでの流れと管理者の剪定方法
2-2)管理者の業務内容について
3:採用担当者として認識すべきこと
4:4月に精神障がい者が雇用対象に含まれたことの意義について

 

第2部:障がい者採用において活用できる国からの補助金制度
講演者:社会保険労務士法人A.I.Links所属 社会保険労務士 大平麻衣子先生

 

第2部では、社会保険労務士をお招きし、国からの補助金制度や助成金、助成金の目的や申請方法、活用の仕方について説明をして頂きました。その他、下記トピックについてもお話し頂きました。

 

・障がい者採用自体がゴールではない、障がい者に企業で長く勤めてもらうことが重要

・障がい者が長く働く上で最も重要なことは、一緒に働く周囲の理解

 

障がい者雇用のあらゆる課題を解決していく

「過去に起きた失敗と挫折」障がい者が抱えている悩みとは

 

 障がい者の中には、過去の挫折経験がネックになり、次に踏み出す勇気が持てない人が多くいらっしゃいます。一度企業に勤めても、障がいがハンディキャップになり上手くいかなかったり、周りの理解がないことで挑戦を諦めた、など様々な挫折経験がトラウマとなった結果、二度と同じような経験を繰り返したくないという想いを持っている方も多くいらっしゃいます。また「気持ちを切り替えて頑張っていきたいが、本当に頑張れるのか」といった悩みや不安を持った方にも出会いました。その中で、採用担当者のあるべき姿は、多様性を受け入れ、障がい者のあらゆる可能性を見出すことではないでしょうか。

 

 採用担当者の中には、障がい者雇用に対して「対応しきれないのではないか」「特殊な設備が必要なのではないか」という不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。当然、周りの理解がなければ障がい者が安心して長く働くことができる環境は提供できません。だからこそ、一人ひとりの長所を伸ばし、職能を少しでも広げられるように可能性を見出すことが重要になってきます。

 

 今後もワークリアを通じて障がい者雇用に関する知識や経験を社外へ積極的に発信し、ノウハウを提供していきます。企業に向けては障がい者受入れに関する情報発信はもちろん、障がい者雇用の受入れ体制づくり、雇用定着フォロー、など障がい者雇用に関するあらゆる解決に至るまで一貫したサービスを提供すること目指します。そして一人でも多くの障がい者が自分の選択肢を増やすきっかけとなれるよう、サービスを提供していきます。

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