「なんでも自分で」と頑張っていた私が失敗プロジェクトから学んだこと。私のしくじり解体新書 vol.1


連載:私のしくじり解体新書
本企画では、レバレジーズで働くさまざまな人を取材し、これまでの仕事における失敗体験(しくじり)を切り口に、問題への向き合い方や現在に生きる教訓などから、普段の姿だけでは分からない人間的な成長にスポットを当てます。


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今回取材するのは、マーケティング部兼レバテック事業部事業企画室で室長を務める家坂さんです。入社6年目の彼女は、セールスの組織設計やSFA・CRM・MAツールの導入など、事業の成長を牽引しています。キビキビと働く彼女には、入社2年目のプロジェクトマネジメントで失敗した過去がありました。「今も昔もたくさんの人の役に立つ事業がつくりたい」と話す家坂さんに、当時の失敗やそこから得た学びを伺いました。

プロフィール
家坂(Iesaka)

2015年04月:マーケティング部レバテックチームに配属。SMS広告運用、Webオウンドディレクター業務を担当
2015年11月:ITリクルーティングチームに異動。マーケティング統括
2018年10月:タスクフォースチームへ異動。社内コンサル業務を担当
2019年02月:ビジネスグロースチーム立ち上げ。マネージャ―
2020年10月:レバテック事業部事業企画室立ち上げ。室長(兼任)

私のしくじり解体新書

100社取材予定が「マネジメント力不足」のため5社で打ち切りに……。

 私の「しくじり」は、2年目にマーケティング統括に抜擢された時のことです。プロジェクトマネジメントが上手くできなかったばかりに初めての企画をお蔵入りさせてしまいました。

 企画したのは、転職に意欲的なエンジニアにレバテックを利用してもらうため、働き方や開発環境の情報を集めるプロジェクトです。今となっては多くの転職サイトに掲載されている情報ですが、当時の転職サイトはマッチング形式が主流で、エンジニアの転職情報が充実しているメディアはほとんどありませんでした。100社にインタビューを予定しており、オリジナリティのあるコンテンツが掲載できれば、ユーザーに新たな価値が提供できるとワクワクしていました。

 プロジェクトチームを組むまでは順調だったのですが、メンバーの産休やインターン生の卒業が重なって、人材不足で進捗が目に見えて悪くなりました。こうした問題に対し、当時の私はプロジェクトマネージャーとしてどのような対応を取ったら良いかが分からなくて……。結果としてインタビューできた企業は5社に終わり、約半年間でこのプロジェクトは静かに幕を閉じました。


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成果を本当に出したいのなら「ひとりで頑張る」だけが正解ではない

 当時の失敗を振り返ると、見切り発車がすぎたと思います(苦笑)。もしあの頃に戻れるなら、リスクの想定を徹底的に行います。タスクを洗い出し、100社の記事化が現実的なのか、手触り感を持てる解像度までプロジェクトを具体化することで、実現に向けた可能性を高めたいです。

 1年目までの仕事は自分の頑張り次第で成果が出せる環境でしたが、マーケティング統括の仕事はより大きな成果を出すためにチームプレーが求められました。リソースが足りないならプロジェクトを一旦止める選択肢もある中で、「それなら自分が頑張るしかない」とがむしゃらに行動していた私は、プレーヤーとして変化が求められているフェーズを分かっていませんでした。

 また、当時は自分の心理状態を吐き出すことは生産的ではないとも思っていました。しかし、今になっては、仕事を進めるうえで周囲に気持ちを伝えるのは大事なことだったと思います。自分が頑張ることだけが成果につながるわけではありません。周囲に頼ることが必要な時もあるんです。「自分で何とかするしかない、自分だけで何とかしたい」という考え方は、視座が低かったですね。


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誰からも批判されなかったことが辛かった

 当時は急にチームが上手くいかなくなったというよりも、状況が日に日に悪化するような感じでした。100社達成の目標期日を決めていたこと、何より取材をお願いした企業に迷惑をかけないよう、目の前のタスクをこなすことに精一杯で。

 状況が悪くなるにつれ、周囲がプロジェクトに触れてくれなくなったのが辛かったですね。もしかしたら上司は私の今後の成長を考えたうえで、この失敗を通じて何か学ばせたかったのかもしれませんが……。誰からも批判されなかったのが、かえってダメージでしたね。

 実力不足で目標が達成できなかったことが悔しく、協力していただいた方やチームメンバーに合わせる顔がありませんでした。仕事も回らないし、成果も出せないし、インターンに来てくれた学生の面倒も満足に見られない。苦しかったです。


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3年越しに大失敗と向き合い誕生した「プロマネ虎の巻」

 「この経験を次につなげないと意味はない」と頭では分かっていても、別の仕事に熱中することでその失敗を直視しないようにしていました。

 大失敗から3年が経ったころ、部下の新卒社員から「プロジェクトマネジメントについて知りたいんです!」と相談を受けました。落ち着いて周りを見渡したら、プロジェクトマネジメントで失敗したのは私だけではないと気がつきました。プロジェクトがつまづく要因にはいろいろな「あるある」が存在したんです。「あの時の失敗を伝えるのは価値があることなのかもしれない……」と思いました。そこで後輩にも声をかけて、初めてプロジェクトマネジメントを行う人でも体系的にプロジェクトが推進できるよう、方法論と先人のつまずきをまとめた「プロマネファイル」を作成しました。


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 それまでは過去の失敗について話してきませんでしたが、「プロマネファイル」を作る中で気持ちが整理できたと思います。何より失敗を言語化できたことで、自分の成長を初めて実感しました。このファイルはVer.3まで更新されていて、セールスを中心に活用されているようです。うれしいですね。


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「辛い日々が形になる時はきっと来る」チャレンジを続けるからこそ分かること

 「たくさんの人の役立つ事業をつくりたい」という想いから私はレバレジーズを選びました。この気持ちは今も変わっていません。この3年間は、マネージャーとしてさまざまなことを学びました。学生時代は、スパスパと周囲の意見を斬ることから「日本刀」と呼ばれていたんです(笑)。そんな私も、レバレジーズで仕事をする中で、いい意味で「丸くなってきた」と思います。多くの人と関わりながらうまく働けない私がいることや、メンバーと対話するなかで相手の価値観に寄り添う大切さを知りました。

 過去の私と同じように成長痛を感じているメンバーに伝えたいのは、今レバレジーズで働くことはチャンスだということです。大きな目標にチャレンジしている人は辛さと常に隣り合わせだと思いますが、ちゃんと周りを頼れば、きっと助けてくれる人がいます。自分が動き続ける中で、経験してきた点と点が線になることに気づく日が必ず来るはずです。だから、今に辛さを感じている人は、そのことをポジティブにとらえてほしいと思います。

 私が今回お話した失敗談は一つのプロジェクトの顛末にすぎませんが、誰かの成長に良い影響を与えられるのならこれほど嬉しいことはありません。