役員・事業部長ってどんな人?【vol.3:ケアスタッフィング事業部長 増田さん】
ひと
遠く感じてしまうかもしれない役員・部長陣が日頃考えていることやこれまでのキャリア、知られざるエピソードなどを伝える「役員・事業部長ってどんな人?」シリーズ。 vol.3では、介護領域で人材派遣事業を行うケアスタッフィング事業部の部長・増田さんにお話を伺いました。(聞き手:飯野)
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増田(Masuda)
レバレジーズメディカルケア株式会社 ケアスタッフィング事業部 部長2011年にレバレジーズへ中途入社。レバレジーズメディカルケア株式会社メディカル事業部に配属。看護師向け転職サービスのキャリアアドバイザーを務めるかたわら、立ち上げを任され3つの支店を立ち上げる。入社から2年半後、レバレジーズを一度退職するも、紆余曲折を経て半年で戻ってくることに。その後は、ベストセールスなど数々の賞を受賞し、リーダーやグループマネージャーを歴任してメディカルスタッフィング事業部の部長に就任。現在は、介護領域を扱うケアスタッフィング事業部の部長として人材育成や組織作りに力を入れている。 プライベートでは一児の父として子育てに奮闘中。
転職の軸は「楽しく仕事ができること」
増田さんがレバレジーズに入社を決めた理由を教えてください。
「楽しく仕事をする」を一番実現できる会社だと思ったからです。
というのも、前職はパチンコやスロット遊技機の会社の営業をしていたのですが、社内でも上司など人間関係で色々ありまして…。正直、仕事がつまらなかったんです。なので、転職では「楽しく仕事ができること」を最も大切にしていました。
私がレバレジーズを受けた時は、社員数100人くらいの比較的小さな会社だったんですよ。
面接には代表の岩槻さんが、休日だったためかラフな服装にサンダルで出てきました。最初は「この会社大丈夫か?」と思いましたよ(笑)。
しかも全然面接っぽくなくて。
面接中の岩槻さんは「今後規模を拡大して海外進出もしていく」という会社のビジョンを心の底から楽しそうに話していました。その中でも印象的だったのが、こういうことをしたい!というより絶対にする!という岩槻さんの自信。
「この人と一緒に働いたら、すげー楽しそう」と思ったんですよね。
「楽しく仕事ができること」は大切ですよね。レバレジーズに入社した後は楽しく働けましたか?
もちろんです。キャリアアドバイザーとしての仕事も楽しかったですし、ほかにも支店の立ち上げメンバーにも立候補したり、様々なことにチャレンジさせてもらいました。転職していなかったら、仕事でこんなに気持ちが高ぶることはなかったと思います。
ただ、入社してから2年ほど経った時、支店立ち上げで数字が出ず苦戦していたところに、父親の体調が悪くなってしまったんです。このままでは父を支えていくのは難しいと考え、葛藤の末レバレジーズを一度辞める決心をしました。
その後、半年ほどして家庭の件もある程度落ち着いた頃、父親から「自分の好きなことをやってくれ」と言われました。父の言葉をきっかけに自分が好きなことややりたいことって何だろうと考えていたら、真っ先にレバレジーズのことが思い浮かんで。
おそるおそる、そのときの事業部長に相談し、岩槻さんと本社で面談をすることになりました。岩槻さんが会議室に入って来ると「いつから戻ってこれる?」と第一声。
あの時の岩槻さんの笑顔は今でも鮮明に覚えています。本当に感謝ですね。
そんな事情があったのですね。戻ってきた後は何か変化はありましたか?
はい。戻ってきてからは、こんな自分を受け入れてくれたレバレジーズのため、私を頼ってくださるお客様のため、と「誰かのため」を想って仕事をするようになりました。
というのも、レバレジーズを辞める前は自分の売り上げを上げることだけを考えていて、正直仕事も今と比べて雑だったと思います。それから気持ちを一新して仕事と向き合ったら、自然と売り上げも上がるようになったんです。
自分自身の圧倒的な成果の差を目の当たりにして初めて、会社を辞める前の私はお客様に「寄り添えていなかった」ことに気付きました。
そうして個人での成果を出せるようになってからは、より会社の利益を上げるためにはチームとして成果を残していくことが必要だと考えるようになり、マネジメントスキルを上げるため勉強も始めました。
なので、それからは自分のチームのマネジメントはもちろん、地方支店の教育にもかなり力を入れていきましたね。責任あるポジションではありますが、メンバーの成長は嬉しいですし、事業部を育てていくやりがいは大きいです。
「個」ではなく「チーム」で闘う強さ
ケアスタッフィング事業部の部長として活躍されている増田さんですが、現在抱えている事業部の課題は何でしょうか?
「育成」と「体制」ですね。
私の事業部のキャリアアドバイザーは、新卒2年目までのメンバーが約30〜40%くらいを占めています。とても若い組織でもあるので、育成が適切にできているかというと、まだまだ行き届いていない部分も多かったりするんですよ。
お客様と直接コミュニケーションを取るのはキャリアアドバイザーなので、彼らの成長はお客様の体験価値に直結します。そのため、より多くの若手社員に、どれだけ早く、適正な成長を促せるかが今の大きな課題と考えています。
また「育成」というのは、スキル面はもちろんですが、社会人としてのマインドも育てていかなければいけません。
社会人として最初の上司ってすごく大事だと思うんです。だから、ケアスタッフィング事業部に配属された新卒が、10年後20年後に振り返った時「新卒で〇〇さんのチームでよかったな」と思ってもらえるような育成をしていきたいと思っています。
二つ目の課題「体制」はどのようなことを考えているのでしょうか?
今年度ケアスタッフィング事業部は、「参入した業界において最も競争優位性のある会社になる」ためにどのような体制が最適なのかを経営陣と話し合ってきました。
「最も」競争優位性のある会社に押し上げるためには、個の成果を追うことはもちろん大事ですが、チームとしての成果も同時に追っていかないとダメなんですよね。
なので今期からはチームで目標達成を目指すことに決めたわけです。
事業部のメンバーはそれぞれに違う適性があるので、彼らの長所を最大限生かせる組織作りのために、能力密度を高めチームで役割分担をしてゴールを目指しています。
また、営業活動は個々で行うというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実は営業はチームで行ったほうが成果も出やすく、お客様にとってもメリットが大きいことの方が多いです。
個々が持っているノウハウを共有し、多角的な視点からお客様の課題に向き合うことで、より質の高いサービスを提供できるのではないかと思っています。
成長とは「責任を果たし自由にチャレンジすること」
増田さんは、現在何名くらいのマネジメントしているのでしょうか?
マネジメントは営業以外に間接部門も入ってくるため、約130名がマネジメント対象です。
そんなに多いんですね!増田さんがメンバーに求めていることは何でしょうか?
3つあります。「変化を受け入れる」「変化を楽しむ」「責任と自由」です。
まず「変化を受け入れる」「変化を楽しむ」ですが、メンバーと接する中でこれが苦手な人が年々増えていると感じます。
例えば今回の、個人からチームで目標達成を目指すという体制変更に関しても、違和感を覚えたメンバーが少なからずいるとは思っています。
ただ、いつまでも「個」で勝負していたら、おそらく業界1位って見えてこないんですよ。
事業部としての利益最大化を目指すためにはこの体制が最適ですし、チームで目標を追うことはみんなの成長にも繋がります。それを一人ひとりが認識し、変化を受け入れて楽しんでほしいです。
確かに、変化を恐れてしまう人も一定数いますよね。変化を楽しむコツはありますか?
「それを乗り越えた先に自分の成長があるんだな」「次のステージにいけるんだな」とプラスに捉えることだと思います。僕自身も「できない理由を探す」のではなく「できる理由を考える」を常に考えるようにしています。
「現状維持は衰退です。また、知っていることを続けているだけではスキルには繋がらない。未知の領域に果敢に挑戦し、試行錯誤を繰り返すことで初めて新しい成長が訪れます」
とレバレジーズのホームページに書いてあるんですけど、「成長とは何か」を綺麗に言い表してくれているなと思っています。
三つ目の「責任と自由」についても教えてください。
これはメンバーに一番求めていることかもしれません。それぞれが求められている以上の価値提供の責任を果たしている限り、自ら選択できる自由があるという意味です。
レバレジーズで働いている人の特徴でもありますが、自分たちが任されている仕事以上に色々とやりたいことが出てくる人がたくさんいます。例えば、採用をやりたいから人事に異動してみたり、新規プロジェクトをやってみたりとか。レバレジーズには、手を挙げれば色々やれる環境があります。それはすごく良い環境だと思うし、守っていきたい文化だと思っているんですよ。
ただ、中にはその自由さを履き違えてしまう人もいて、任されている仕事をやらずにやりたいことだけに手を伸ばす人も出てきたりしちゃうんですね。
自分たちが一番果たさなければならない責任は何だっけ?というのをまずは考えてほしくて。例えば営業であれば、まずは目標達成することで、「責任」を果たしてこその「自由」だと思っています。
増田さんのような上長に導いてもらえたら、自信を持って前進できそうですね。少し変な質問かもしれませんが、増田さんはなぜメンバーに親身になれるのでしょうか?
やっぱりメンバーには幸せになってほしいからですかね。
「上司は部下の生活を背負わないといけない」
「上司は部下を選べないが、部下も上司を選べない」
という私の考えがあります。一つ目は先輩からの受け売りなんですが、いつも自分に言い聞かせています。
仕事で成果が出なかったら、成長の幅も狭まってしまいますし、給料も上がらないですよね。結果として、仕事がつまらなくなってしまう。私はこれをすべて上司の責任と捉え、上司のマネジメントがきちんと出来ていないのが原因と考えるようにしていて、「メンバーの生活は私にかかっているんだ」という気持ちで仕事をしています。
二つ目は、せっかく何かの縁があって自分のチームに入ってきてくれたんだから、「自分と関わってくれた人を幸せにしたいですよね!」みたいな考えです。お客様に最高のサービスを提供することはもちろん大切ですが、それ以前に一緒に働いているメンバーの幸せを叶えたいと私は思っています。
仕事はベテラン。プライベートは新米パパ
「変化」といえば、増田さんはプライベートではお子さんが昨年の2月に誕生されたとか。
そうなんです。今1歳半くらいになりました。子育てが思った以上に大変で……。自分が思った通りにいくことの方が少ないですし、子ども相手なので伝えたいことも伝わらないし、それ以前に意思疎通もできない状態でして。こんなこと言ったら怒られそうですけど、仕事より大変かもしれないです。
仕事はベテランかもしれませんが、子育ては新米ですね。
社内でも子育てをしながら働いている方が多いですよね。
いやー、自分が子どもを持ってから、皆さん本当にすごいなと尊敬しています。制限された時間の中で、自分のパフォーマンスを上げるためにどうすれば良いかを常に考えながら仕事をされているじゃないですか。
さらに仕事と子育て両方のストレスがある中で、両立されているのはすごいなと思いますね。私は奥さんに頼りっきりですから(笑)。
会社として許されるのであればですが、いずれ子どもが大きくなったら、レバレジーズに入れたいと思っているんですよね。
社員に対しても同じことを思っていますが、子どもにはみんなに愛される子に育ってほしいです。そのために、みんなを愛して、人に感謝できる子に育ってくれたら嬉しいですね。
増田さんの素敵な一面ですね!最後に、増田さんの今後の目標を教えてください。
まず事業部全体の話からすると、業界ナンバーワンを目指すことです。介護の人材不足は、日本の大きな社会課題のひとつです。需要を満たすことができれば、多くの人を幸せにすることができます。
実際にレバレジーズは、売上や派遣している介護士さんの人数の成長率で見ても業界トップクラスですし、シンプルにまだまだ伸びしろがあると感じています。自分たちの仕事は社会を大きく変えるということを、常に意識していたいですね。
そして私個人の目標は、メンバーが「楽しく仕事ができる」環境を作ることです。過去の自分の経験のように、自分が何を楽しめるのか理解できていなかったり、イレギュラーな事態が起きたことで「楽しく仕事をする」ことを諦めたり。メンバーにはそのような経験をしてほしくないと思っています。
もちろん仕事は楽しいだけではないですし、むしろ辛いことの方が多いかもしれません。しかし、お客様に喜んでもらえた時に一緒に喜べたり、困難を乗り越えるための成長を楽しめたり、目標達成した時にチーム全体で称えあったり。チームで成長し、楽しめる環境を事業部長として作っていきたいと思っています。
増田さん、ありがとうございました!
最後に
チームやメンバーについて終始楽しそうに話してくださった増田さん。会社の変化を楽しみ、自分や組織の成長を楽しむ増田さんの姿は、多くのメンバーの支えになっているのだと強く感じました。仕事に行き詰まってしまったときは、原点に立ち戻って「働く意味」を考えてみても良いかもしれません。