入社後たった1年でエンジニアリングマネージャーに異例の抜擢。「医療業界の課題解決」に向き合い続ける開発組織とは。
ひと
今回取材したのは、レバウェル開発部のエンジニアリングマネージャーである高木さんです。高木さんは新卒で事業会社へ入社し、開発エンジニアとしての経験を積み、より社会課題解決ができるサービスへ携わりたいという思いからレバレジーズへ入社しました。入社後わずか1年でエンジニアリングマネージャーに抜擢され、現在ではレバウェル開発部を統括しています。課題が多い医療業界で事業を展開している、レバウェルの開発組織の面白さやミッションについて聞きました。(ライター:松本)
-
高木(Takaki)
システム本部 レバウェル開発部統括マネージャー人材紹介事業を主軸とする企業へ開発職として新卒入社。自社メディアの開発やオフショアの経験を経て、より社会課題解決に携わりたいという思いから2019年にレバレジーズへ転職。入社から1年でエンジニアリングマネージャーへ抜擢され、現在では業務委託含め約45名規模の組織を統括。趣味は、猫動画を見ること。
医療/介護業界を支えるレバウェルのプロダクト開発
まずは現在の仕事内容を教えてください。
主に医療系サービスを展開しているレバウェルというサービスのプロダクト開発に、レバウェル開発部エンジニアリングマネージャーとして携わっています。現在はレバウェル開発部の、組織やプロジェクトのマネジメント業務をおこなっています。直近ではレバウェルの新しいプロダクト開発の案件を担当しており、企画から仕様策定、スケジュール管理等を他部署とも連携しながら進めています。
レバウェルとは、具体的にどのようなサービスでしょうか?
医療介護領域に特化した人材サービス事業です。レバウェルにはプロダクトが現在9種類あります。看護師、介護職員、リハビリテーション専門士、医療技師といった医療/介護領域の方を対象に、人材紹介や人材派遣、定着支援やHRテックも手がけるなど顧客のニーズに沿った価値を提供するサービスです。
医療/介護領域でサービス展開をしている背景を教えてください。
医療業界で事業展開をしている背景としては、日本の社会問題解決を目指していることが挙げられます。日本の社会問題として、都市部への人口集中や人口減少、少子高齢化とそれに伴う生産年齢人口の現象などが起こっていますよね。2020年のコロナ禍で看護師や介護職員といった職種の重要性が再認識されましたが、昨今の人口減少による人手不足など様々な課題がある業界です。
レバウェルのサービスでは、医療や介護を支える人が最大限力を発揮できる労働環境を整えることで人手不足の解消を目指すサービスです。私自身、2025年問題と言われている超高齢化社会への解決手段として、レバウェルのサービスには社会貢献性を感じながら携われています。
レバウェルのプロダクト開発では、具体的に何に取り組んでいますか?
大きなプロジェクトとしてはマイクロサービス化が挙げられます。
レバウェル事業は大きく「エージェント事業」と「スカウト事業」に分かれていて、それぞれ別プロダクトだったものをサービス間の連携をしやすくするため統合に取り組んでいます。例えば紹介事業ではPHP、Laravel、Vue.js等を用いた開発をしていますが、スカウト事業ではTypeScript、Nest.js、Next.js等を用いてます。後者の方がリリースして1年程度の新しいプロダクトのため、開発環境も新しい技術が多いですね。2つの事業で管理している顧客情報が別で、どちらもいわゆるモノリシックのアーキテクチャを採用しているため統合してマイクロサービス化を目指そうとしています。ただこの統合はかなり影響範囲が広いため、影響範囲やデプロイの調査をおこなっている段階です。
また、新しい取り組みとして紹介やスカウト以外のものにも挑戦し始めています。国家試験を受ける看護学生へ向けた学習用モバイルアプリの開発もおこなっていますし、看護師向けQAサイトなども運用しております。
「社会課題解決」の実現を目指して入社し、最速でマネージャーへ
前職からレバレジーズへ入社した経緯を教えてください。
もともと人材紹介サービスを展開している事業会社でエンジニアをしていました。自社メディアの開発やベトナムと日本のブリッジSE、オフショア開発などさまざまな経験を積ませてもらいました。ただ、途中で組織体制が変わり、課題解決のサービスというよりはエンタメ系のサービスに自分の業務内容が変わっていきそうになりました。私としてはエンタメのように「0をプラスにするような事業」よりも、人材紹介など「マイナスを0にしていくような事業」を望んでいたことが転職を考え始めたきっかけです。
レバレジーズへの入社の決め手は、事業会社かつ社会貢献性の高い企業に絞っていた際にレバレジーズの規模の大きさや企業理念などを魅力に感じたことです。レバレジーズの理念である「人の成長」や「社会課題の解決」などに強く共感し、入社を決意しました。
レバレジーズで実際に働いてみて、どのようなキャリアを歩んできましたか?
エンジニアとして入社し、早い段階でエンジニアリングマネージャーを務めさせてもらいました。元はプロジェクトマネージャーのようなポジションをなんとなく目指していたため、PMとEMを半々くらいで兼務していたのですが、チームの課題解決の方向が自分には向いていると感じ、現在はEMをメイン業務としています。
組織志向のキャリアを選択されたきっかけは何だったのでしょうか?
きっかけは大きく2つあります。エンジニア教育に携わったことと、 チームリーダーを経験したことです。
前者の教育経験については、自分の視座が「自分自身」から「組織」へ上がる経験になりました。私が入社して間もなくWEB開発未経験の方が入社し、その方の評価や教育を担当しました。それまでは自分のスキル向上だけに意識が向いていましたが、自分だけではなく後輩のキャリア形成に最適な関わり方を模索するようになったんです。他者の教育、 キャリア、働きやすさなどについての視点を持ったことがなかったので、新鮮であると同時にやりがいも感じました。
後者のリーダー経験については、新参者の自分がリーダーになった際になかなか受け入れてもらえなかったんです。 ですので、まずはチームに認めてもらえるように開発の質を上げるためのスクラム導入だったり、メンバー一人ひとりと対話して個人の理想とチームの理想の重なる部分のすり合わせだったりを地道におこないました。結果としてチームに受け入れてもらえるようになったんです。チームと向き合ってうまく軌道に乗った経験が、よりこの道で頑張りたいと思うきっかけになりました。
医療業界の課題解決を見据え、新たな挑戦を続けるチーム
リーダー当初、チーム運営で工夫されていたことを教えてください。
コミュニケーションの量や質を上げることと、目標を明示してこまめに背景などを伝える機会をつくることですかね。チームとしてどういう方向性を目指しているのか、対面での場を設定してこまめに伝えたり各メンバーと個別でしっかり対話して人と向き合い続けたりしたことが今に繋がっていると思います。メンバーの組織で成し遂げたいことと、それを追うことでチームとしての成果につながるという動機づけはすごく意識しましたしうまくいった部分かと思います。
現在、エンジニアリングマネージャーの立場として取り組まれている課題はありますか?
やはり組織づくりに対しては特に課題感を持って向き合っています。レバウェルだけではなく、今レバレジーズでは新規事業の立ち上げが盛んで新しくチームをつくる機会が多い環境だと思っています。組織間の人の流動性が高いので、その状況でも事業課題に素早く対応し解決していけるかが開発組織としては求められていると感じます。事業の成長スピードに柔軟に対応できる組織づくりをおこなっていきたいと思い、試行錯誤していますね。
最後に、今後の展望を教えてください。
事業の成長スピードに対応できる開発組織をつくっていくことについては、まだ途中だと感じています。事業ドメインが増えていくとより開発の設計も複雑化していきますし、その全体像を理解しながら組織づくりも並行していくことは難しいことはたくさんあります。ただその分やりがいも多く感じられています。今後は事業部のビジネスサイドと深く連携しながら、より大きなサービスの実現をメンバーと一緒に追っていけるよう精進していきたいです。