「自分らしい選択」とは何か – 悩める就活生に伝えたい三者三様の就職活動 –
ひと
ファーストキャリアの選択は、その後の人生を大きく左右するものです。就職活動ではじめて自己と真剣に向き合い、生き方について考える人も多いのではないでしょうか。今回は、みなさんと同じようにさまざまな葛藤をした末、自分らしいキャリアを歩み始めた3名の社員に当時を振り返ってもらいました。(ライター:久保)
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渡部(Watanabe)
レバテック福岡支店 責任者イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンを卒業後、2021年にレバレジーズへ入社。営業職としてレバテック事業部に配属され、1年目から新規事業の立ち上げを担当。2年目からリーダーや大規模施策のPM/PLなど幅広く経験し、3年目の現在は福岡支店の責任者を務めている。趣味は料理。
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寺西(Teranishi)
マーケティング部東京大学大学院在学中は生命科学を研究。2023年にレバレジーズへ新卒で入社し、マーケティング部CRMチームに配属される。現在はレバテックキャリアの登録顧客リストのアクティブ化を実行し、リストからの送客数を入社半年で2倍以上に成長させた。趣味はK-POP。
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本多(Honda)
マーケティング部京都大学法学部在学中からマーケティング部で内定者インターンを経験し、2022年にレバレジーズへ新卒で入社。入社後約半年で年間数十億円の広告予算を運用しながら、広告投資のROAS(費用対効果)の圧倒的な改善に成功。多様な分析基盤の構築をおこないながら、ユニットリーダーとしてマネジメントも担っている。これらの取り組みが評価され、レバレジーズ史上最速・最短でベストマーケターにノミネート。趣味は黒ごまアイスを食べること。
スタートも見ていた業界も異なる。 三者三様の就職活動。
どのような就職活動をしていましたか?開始時期や見ていた業界を教えてください!
本多
大学2年生の秋から冬にかけて就職活動を意識し始めました。
はじめは外資コンサルや外資銀行を中心に見ていましたが、サマーインターンの時期は「せっかくならいろんな会社を知ろう」と思い、大手企業からベンチャー企業までたくさんの会社を見ていました。
渡部
僕も大学2年生の秋ごろから就職活動についての情報を集めたり、企業の説明会を受けたりしていました。
見ていた業界は、外資コンサルや総合商社、外資銀行です。
ただ正確には、これらの業界は自分から進んで「見ていた」業界ではありませんでした。というのも、海外に説明会をしにきていたのがこれらの業界のみだったんです。なので、すごく限られた業界しか「見ることがなかった」就職活動でした。
寺西
私が就職活動を始めたのは大学院進学と同じタイミングです。大学院では生命科学の研究をしていて、はじめは専攻分野の研究職や製薬メーカーを中心に見ていました。しかし「自分で見聞きせずに選択肢の幅を狭める」という決断をするのはすごくもったいない気がして、コンサルや金融業界、さらにはベンチャー企業など幅広くあらゆる業界や規模の会社を見ていました。
自分のキャリアを考え抜いた結果、周りとは違う選択をしたお三方ですが、はじめた当初はどのような考えで就職活動をしていましたか?
本多
当時の僕は、「第三者目線で優秀であるかどうか」へのこだわりが強くあったような気がします。
同じ大学の友人たちも大手やコンサルを志望する人がほとんどで、就職活動をはじめた当初は、「就職偏差値の高い会社に入れば勝ち」「コンサル=優秀」と無自覚に考えていました。
渡部
周りの考え方や環境には多かれ少なかれ影響を受けますよね。
海外に留学している学生は、外資コンサルや総合商社、外資銀行などの会社が早期から囲い込もうとアプローチがくるので、自分の考えをもって選ぶというよりは、半ば受け身で情報を得ていました。
大学の知り合いや先輩の多くも、そのアプローチしてくれる業界の会社に進むので、他に選択肢があると疑う余地のない限定的な就職活動をしていました。
寺西
私は大学院に進学したので、「いままで専攻してきたことと違う選択をするのはもったいないのではないか」という想いが少なからずありました。
自己分析をしていくなかで、私は「知っている企業ほど良く思えてしまう」というバイアスがかかりやすいタイプであることがわかってきたため、今ある情報だけで判断するのではなく、専攻分野を問わず幅広く就職活動をしようと決意しました。
はじめに見ていた業界や企業から一転。「自分の生きたい人生を選ぶ」3人の就職活動
就職活動を通して、当初とは違う選択をしたきっかけはなんですか?
本多
「受験就活」に嫌気がさしたのがきっかけです。
僕は、自分が競争する環境にいると、競争を頑張ってしまう性格です。
そのため、勉強も運動もそれなりにできるほうだったのですが、それは「周りと比較したときの承認」でしかありません。今後、社会に出てから40年近くも「他人基準の承認欲求を満たす競争」を続けるのは本質的ではないと思ったんです。
僕は、社会人のおもしろさとは自己実現にあると思います。
もちろん競争にもおもしろさはありますが、それは短距離的なおもしろさであり、人生という長いスパンで考えると、自分が成し遂げたいことをベースに努力するほうがより幸せな人生を歩めるのではないかと思いました。
なので一度、世の中での見え方として評価されやすい大手やコンサルに漠然と進むのではなく、自分のものさしで自己実現ができそうなベンチャー企業も見てみようと思ったのです。
渡部
僕も本多さんと一緒で、「働くこと」について真剣に考えたことがきっかけです。
社会人の大半は週の半分以上を仕事に費やします。
ファーストキャリアの選択は、そのような人生の多くを占める意思決定なのに、周りにいる海外留学生と同じように受け身で限定的な就職活動でいいのだろうかと違和感を覚え始めました。
また、本を読んだり、いろんな人の話を聞いたりしていくうちに、「仕事とは、人生をかけて人のために何かを成すことである」という考え方がすごく腑に落ちたんです。
「自分が介在することで世の中に影響を与えられる仕事ってなんだろう」と考え、他の選択肢にも目を向けるようになりました。
寺西
いろんな選択肢に目を向けて初めて見えてくるものもありますよね。
私が自己分析を通して見えたものは、自分がなりたい姿の具体的なイメージです。同じ「人の役に立つ」でも、「すでに豊かな人をより豊かにできる人」よりも、「本当に困っているけど自分の力だけではどうしようもできないという人を助けられる」人になりたいということに気づきました。
そういった困っている人と出会ったときに、いつでも手を差し伸べられるよう、ファーストキャリアはとにかくバリバリ働いて自分の力をつけたいと思うようになったのです。
また私は、自分1人で黙々と頑張るタイプというよりも、周りの人と切磋琢磨しながらのほうが頑張れるタイプでした。
こういった理由から会社を選んだ結果、世の中の「不」を解消する事業をしていることや、自分が一番頑張れる環境や人が揃っていることを重視しようと決意したのです。
キャリアを考え抜いた末、周りとは違う道を歩み出した3名。しかし、辿り着いた先は同じ場所でした。
最終的にレバレジーズを選択した理由はなんだったのでしょうか?
本多
自己実現を最大限体現でき、自分たちが生み出したものが社会に大きな影響を与えられると確信したためです。
就活時代はコンサルの方ともお話しをしましたが、コンサル業界ではクライアントからお金をもらい仕事をしているため、クライアントファーストな価値観が強くあるように感じました。
そういった点から、コンサルはアドバイザー的な立ち回りであり、顧客へのアプローチが間接的であるため、僕には合っていないのではないかと思ったのです。
また、大手企業も会社の規模が大きすぎて組織が細分化され、与えられた役割以上のチャレンジが難しくなる懸念がありました。僕は小さいころからリーダーを務めることが多かったのもあり、自分で主体的に物事を動かしたり、目標を掲げてチームで頑張ったり、何かを成し遂げるためになんでもやるということにワクワクする性格です。
そのため、他に重要だと思ったことに手を出せない環境だと、もどかしさを感じてしまうと思いました。
そんななかでレバレジーズは、「自由と責任」の文化を大切にし、責任を果たせば早くから大きなことを任せてくれる会社です。会社の成長スピードも圧倒的で、インハウス体制かつ独立資本で会社を経営しているため、使えるリソースが大きくその自由度も高いです。
この会社なら僕が大切にしている「自己実現を通して、市場や顧客に直接的に価値を届けたい」という想いを実現できると思いました。
渡部
僕は、自分の介在価値をより大きくできる可能性を秘めた会社だと思ったからです。
日本ではなかなか考えづらいですが、海外で生活をしていると、「人間いつ死ぬかわからない」という価値観が芽生えます。海外は治安が悪かったり、海外でできた友人は自国に帰れば戦争があったりと、常に死と隣り合わせです。
なので、「自分が生まれてきたことの意味」についてしばしば考えさせられました。
レバレジーズは若いうちから大きな仕事を任せてもらえて、0から100まで責任を負うことができる環境です。社会の「何を、どのくらい、どのように変えるのか」を決めることができるのは自分たちです。そして、すべての責任を負うからこそ成長角度も高く、さらによいものを社会に残すことができます。その結果、自分がいた世界といなかった世界に差分を生むことができると考えています。
また、レバレジーズの社員の価値観も大きな魅力でした。選考でたくさんの社員と面談をしていくうちに、レバレジーズの社員はどの会社の人たちよりも「世の中をよりよくしたい」「関わる人たちの幸せを一番に考えたい」とすごく利他的であることがわかりました。
さらに役員の藤本の「自分がいた世界といなかった世界に差分を生む」という考え方に強く共感したことを覚えています。
「自分が人生を通して世の中に何を残したい」のか、「どんな環境だとそれが実現できるのか」を考えた結果、レバレジーズだったのです。
寺西
私は社員の人柄と働く環境に惹かれました。
就活時代はいろんな会社の人たちとお話しをしましたが、レバレジーズの社員は、どこの会社よりも「どうやったらその人の人生が良くなるだろう」と顧客一人ひとりと真剣に向き合っていて、さらに仕事に対して前向きな人ばかりでした。
私はスキルアップのために、ファーストキャリアはとにかく量を積みたいと考えていたのですが、レバレジーズの働く環境は、いやいや残業をさせられている人がおらず、みんなが同じ熱量で仕事に真剣です。
早く帰りたい人は帰ることができますし、やりたい人はどこまでもやれる。
そんな環境が私にベストマッチしていたのでレバレジーズを選択しました。
自分で決めた選択だからこそワクワクする。
就活は一生に一度の大きな決断です。なかなか自分らしい一歩を踏み出せない人もいると思います。最後に、アドバイスをお願いします!
本多
就活生にはぜひ自分の可能性を信じてみてほしいです。
学生時代に「社会を変えたい」とか「こういうサービスをつくりたい」と本心から思える人ってごく少数だと思います。
学生時代は見えている範囲が狭すぎて、熱い想いや人生の目的を持ちにくいかもしれません。しかし、本当は誰しもが社会を変える可能性を秘めています。
だからこそ、その可能性を信じていろんなことにチャレンジしてほしいです。
渡部
自分自身で意思決定することを特に意識してほしいです。
仕事には大変なこともたくさんあります。
そういったときに他人の意見で意思決定をしてしまうと、簡単に挫折してしまいます。
自分で決めるからこそ、その選択に責任を持つことができ、大変なことを乗り越えた先の幸せを掴むことができるのではないでしょうか。
寺西
「自分のことは自分が一番知っている」と思い込まずに、本質的な自己理解をしてほしいです。
自己理解というのは、自分が経験した事象をもとに、「どういうときに頑張れて、どういうときにモチベーションが下がるのか」「どういうときに自分の心が強く動くのか」などと意識的に考えることでできるものです。
本質的な自己理解ができれば、周りと違う選択をしても自信を持てますし、自分の歩みたい人生を歩めます。
人と違う選択を怖がるのではなく、自分の選択に納得感を持てるよう、意識的に自己との対話を繰り返してみてください。