オンライン診療へ初挑戦。事業責任者が語る 「本質的な社会課題の解決」とは

マーケティング事業創造社会課題の解決中途新卒

事業 / サービス

連載:次世代の事業家に訊く
レバレジーズで新規事業に携わるさまざまな人を取材し、事業開発のやりがいや苦悩を訊く企画です。事業家が考えるサービス/プロダクト開発のあり方や、将来のキャリアにスポットを当てます。

新規事業に携わる社員へのインタビュー企画。今回は、オンライン診療サービス「レバクリ」の責任者を務める中嶋さんです。事業創りを通して社会課題の解決を目指す中嶋さんに、そのやりがいや苦悩についてお聞きしました。 (ライター:久保)

Contents
Profile
  • 中嶋(Nakashima)
    マーケティング部

    京都大学法学部を卒業後、2019年にレバレジーズへ入社。 初年度に「レバテック」のWebマーケティングを担当し、2年目にフリーランス向けメディア「フリーランスHub」の立ち上げ責任者を経験。事業のグロースに取り組みながら、並行して新規事業の企画や提案のサポートに取り組み、現在はオンライン診療領域の新規事業開発責任者を務めている。 趣味は、大型犬(特にサモエド)の動画を見ること。

医療業界に変革を起こすオンライン診療サービス「レバクリ」

現在の業務内容を教えてください。

オンライン診療のプラットフォームサービス「レバクリ」の事業責任者として、サービスの全体企画や、組織マネジメント、戦略策定などを担当しています。

「レバクリ」とはどのようなサービスですか?

「レバクリ」とは「自宅があなたのクリニックになる」をコンセプトに、オンラインで診療予約、診察、決済が完結し、自宅に医薬品が届くサービスです。

 

現在は提携先の医療機関と連携して、男性向けのAGA治療や女性向けの低用量ピル処方などのオンラインクリニックサービスを運営しており、今後は保険診療クリニックのプロデュースなども進めていく予定です。「病気にかかったときに診察を受ける」という行為は、世の中のほとんどの人が経験するものだと思います。しかし、この「病院にかかる」という体験の領域は、まだまだ改善が進んでおらず不便なところが多いのも事実です。

 

たとえば、風邪をひいて病院に行っても、病院で1時間待たされるという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

 

また、日本はOECD加盟国(≒先進国)のなかで患者あたりの医師の数が不足しており、今後も少子高齢化の影響でその数は足りなくなるといわれています。そこで、医療機関にこのようなオンライン診療サービスを導入することで、患者の診療をスムーズにして待ち時間を減らすだけでなく、医師や医療事務の方たちの生産性を上げ、医師のリソースを本当に必要なところに充てることができます。

 

このように「レバクリ」は患者にとって簡単かつ安全な診療体験を提供するとともに、医療機関の生産性を向上することを目指したサービスなのです。

事業創りを通して、社会課題を解決したい

どういった背景で「レバクリ」立ち上げの責任者となったのですか?

代表から「社内での新規事業検討合宿で採用されたアイデアを形にしてくれないか」とお声がけいただいたことがきっかけで、入社4年目に「レバクリ」の立ち上げ責任者に抜擢されました。

 

オンライン診療は、会社として取り組んだことのない領域であり、オペレーションの仕組化や医療機関の方たちとの連携など、チャレンジングかつ新たな価値を提供できるチャンスだと思い挑戦しました。

 

入社したときからずっと「事業を創りたい」「社会課題の解決に携わりたい」と言い続けていたからこそのチャンスだったのではないかと思います。

 

社会課題の解決に興味を持ったきっかけを教えてください。

きっかけは、学習塾でのアルバイト経験からです。学習塾では、高校生に勉強を教えたり、校舎の運営、組織マネジメントなどの業務を担当していました。どうすれば学習塾がより良くなるのか真剣に取り組んでいくうちに、日本の教育に対して課題意識を持つようになったのです。高校生から勉強を始めても中学生までにできた差を取り戻すことは困難であったり、これまでの教育環境が良くなかったために、人生をうまく歩めなかったりとさまざまな課題を目の当たりにしました。

 

そこで将来は、このような解決が難しいとされている課題と向き合うことで、「一人でも多くの人がより良い人生を歩める世の中にしたい」と思うようになったのです。

 

 社会課題の解決の仕方はさまざまだと思いますが、そのなかでもなぜ「事業創り」をする会社を選んだのですか?

持続的な事業を創るほうが、直接的かつ大きな影響力を持って社会に貢献できると考えたからです。

 

就活時代は、社会課題を解決するうえでビジネススキルをつける必要があると思い、コンサル業界も見ていました。しかし、コンサルはクライアントを通じてであれば社会課題の解決が可能かもしれませんが、自分たちで直接課題を設定して解決することはできませんし、一時的にしか課題と向き合うことができないもどかしさを感じました。

 

また、コンサルは法務や財務などのなにかしらの専門性を持ったプロフェッショナルの集団であるため、ドメインに特化した専門性を身に付けることはできるものの、幅広くジェネラルなスキルが必要となる事業開発の力は伸ばしにくいのではないかと思いました。

 

社会課題の解決を主体的かつ持続的に取り組みたい」という想いと、「事業開発の力は実際に事業を創ることでしか得られない」という考えから事業創りを積極的におこなっている会社を選択しました。

 

若手事業家に訊く事業創りのやりがいと苦悩

事業創りのやりがいについて教えてください。

やりがいは数え切れないほどありますが、「新しい価値を創造し、社会や顧客の課題を解決できること」が一番のやりがいだと思います。「今までにない新しい価値をつくる」ということは本当に難しく、仮説を立てて進めていくしかありません。しかしその仮説検証の先に、いままで届けられなかった価値を生み出せる可能性があるのです。

「レバクリ」では、医療業界にオンラインでのサービスを提供することで、患者や医療従事者の「不」を解消し、日本の医療における課題解決の主体となることを目指しています。

 

自分たちがつくったサービスで、社会課題の解決に直接貢献でき、世の中の人の人生に1%でもプラスの影響が与えられるほど嬉しいことはありません。そのようなサービスをリリースできた瞬間や初めてユーザーに価値貢献できた瞬間は、何ごとにも代えがたい感動を覚えます。サービスを世に出す直前はどうしてもバタバタしますが、まるで文化祭の前夜のような青春気分を味わえます(笑)

 

「レバクリ」では2023下半期の全社表彰でベストチーム賞も受賞されていましたね。これまでのキャリアは順風満帆に積まれてきたのでしょうか?

決して順風満帆とは言えないかもしれませんね。受賞できたのは、過去の失敗経験があったからだと思います。

 

1年目の後半に、求人サイトの登録者数を増やすプロジェクトの責任者をしていたのですが、「数字を追いながら質を追求し、一緒に活動するメンバーに意義を感じてもらう」という点にすごく苦労しました。求人を増やすための記事の出稿数ばかりに意識が向いてしまい、その記事の品質にまでこだわり切ることができなかったのです。

 

また、社内の会議でも「このプロジェクトでどれだけ数字を改善できるのか」、「どうすれば成果が上がるのか」という話を中心にしてしまい、メンバーのモチベーションを上げ切ることができませんでした。

 

その困難はどうやって乗り越えたのですか?

正直1年目はうまくいかないまま、そのプロジェクトを終えてしまいました。売上や目標などの数字はもちろん大事ですが、「どうすればユーザーにとってよい体験価値を届けられるのか」という質にこだわり切ることと、「その事業が伸びたときに、世の中にどのような価値貢献ができるのか」「僕たちがその事業をやる意義はなんなのか」をメンバーと話し合っていくことの重要性を学びました。

 

今の「レバクリ」ではそこを意識した結果、メンバー全員が役職にとらわれず、「今、必要なことはなんなのか」を考えて能動的に事業を創る組織を実現することができました。また、そのような対話を通して組織としての問題解決速度が上がり、社内で事例がない領域でありながら、1年以上かかる予定だったサービスのリリースも約半年で達成できたのです。そのことが評価され、全社総会ではベストチーム賞を受賞することができました。

 

事業を創るならレバレジーズが最適

事業を創るうえで、レバレジーズの環境はいかがですか?

お世辞抜きで、理想的な環境だと思っています(笑)

 

会社によっては、既存事業を伸ばすことにほとんどのリソースが割かれ、一部の小さいリソースで新規事業を立ち上げることを余儀なくされる場合がしばしばあります。一方でレバレジーズは、新規事業を立ち上げることに対してすごく前向きです。そのため、社内への説明や上司への説得に時間を使いすぎることなく、世の中の課題や顧客の悩みに向き合うことに集中できます。

 

さらに新規事業への投資余力も年間100億円以上あり、事業計画にしっかりとしたロジックや納得できる理由があればその予算に際限はありません。これほどの資金を調達して事業を始められる会社は、日本でも多くは存在しないのではないでしょうか。

 

また上場企業と異なり、レバレジーズは独立資本型の経営であるため、株主の声に左右されることはありません。そのため、本質的な社会課題の解決ができるかどうかということを軸に事業を創っていくことができます。

 

事業を通じた社会課題の解決はこれからも続く

最後に、今後挑戦したいことについて教えてください。

今後挑戦したいことは2つあります。

 

1つ目は、「レバクリ」を日本中の人が使ってくれるようなサービスにすることです。患者へのサービスの体験価値を高めていくことはもちろんですが、医療機関側のDXをさらに推進し、日本の医療業界における生産性を飛躍的に向上させていきたいです。

 

2つ目は、会社全体で事業開発をさらに促進させるための仕組みをつくっていきたいです。社会課題を本質的に解決するレバレジーズはさらなる成長を遂げ、2〜3年で倍の規模になり続けることを目指しています。そのような成長を遂げるためには、今ある事業を海外へ展開していくことや、まだ参入できていない領域の課題を解決していかなければなりません。そういった「事業創りを通した社会貢献」をこれからも会社の第一線で推進していきたいです。

 

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