セールスから経営企画へ。さまざまな経験をした僕だからわかる仕事の魅力と難しさ

新卒中途事業部長

ひと

レバレジーズは、セールス、企画、エンジニア、デザイナーなどさまざまな職種のプロフェッショナルが社内に在籍する「オールインハウス」という組織体制を採用しています。今回は、セールスとして実績を残した後、企画職である経営企画へと異動した能登さんを取材。役割が変わったからこそわかる企画職の仕事のやりがいや難しさなどについて詳しくお聞きしました。(ライター:青江)

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Profile
  • 能登(Noto)
    レバレジーズメディカルケア株式会社 経営企画部 部長

    2017年新卒入社。大学在学中の2016年より内定者インターンを始める。入社後は、看護エージェント事業部にて、看護師のキャリア支援や札幌支店の立ち上げを担当。その後、東京エリアに異動しマネジメント経験を積んだ後、2020年に経営企画部に異動。現在は、レバレジーズメディカルケア株式会社(以下、LMC)の経営企画部長として全事業を業界No.1へと導くべく、戦略立案・策定・管理など、全方位から支援をおこなっている。2023年10月の全社表彰では、ベストリーダーを受賞。趣味はフットサル。社内の公式部活動であるフットサル部の部長も務めている。

成長環境を求めてレバレジーズへ

まずは学生時代について教えてください。

中学3年生になるまでは、プロを目指してサッカー漬けの日々を過ごしていました。ブラジルにサッカー留学したり、地区の選抜にも選ばれたりして、かなり充実した学生生活を送ることができていたように思います。ただ、それらの経験を通じて、世代トップクラスの実力を体感したことで、自分自身の限界を知るきっかけともなりました。

 

中学3年生になってから、これまでの経験を踏まえて「これ以上続けても世代トップクラスの人々と同じレベルでの活躍はできない」と考え、プロサッカー選手への夢は諦め、勉強に全力投球することに切り替えることにしました。

 

サッカー強豪校への入学を諦めて勉強に打ち込んだ結果、高校受験は志望校に合格することできました。ただ、大学受験は大失敗してしまいました。というのも、短期集中で高校受験が成功してしまったので、それが成功体験となって大学受験も短期集中で挑んでしまったんです。周りは志望校に合格しているなか、自分だけ行きたい大学に行くことができませんでした。

 

大学入学後、受験時の失敗を就活で取り戻すことに焦点を当て、授業やゼミに積極的に参加し、それと同時に、体育会のサッカー部にも入部し、サッカーを続けていました。しかし、そこで高校時代にサッカーの強豪校で過ごした人と自分とを比較すると、成長の差が大きく開いていることに気づきました。この事実に直面したときに、自分の高校時代の過ごし方に対する憤りや戸惑いを感じることとなりました。

 

振り返ってみると、挫折の連続ですね(笑)

うだったのですね。挫折を乗り越えて今があると思うのですが、そのころの経験が生き方や思考に大きな影響を与えているのでしょうか。

まさに、そうですね。

 

これらの経験から、「自分を律することの重要性」と「高い基準を知りそれを常に意識する姿勢が、成功や成長につながる」ということを強く感じました。

 

早いうちから挫折を多く経験できたからこそ、今の自分があります。

レバレジーズへ入社した理由と入社後のキャリアを教えてください。

レバレジーズに入社した理由は、「成長環境」や「サービスや事業が社会や人の役に立っているか」などの就職活動の軸が満たされているのに加えて、理想とするキャリアを歩むことができそうだと感じたからです。就職活動の軸は先ほどお話しした2つ以外にも複数あったんですが、すべて当てはまるのはレバレジーズしかありませんでした。なので、ほぼ迷いなくレバレジーズへの入社を決めることができました。

 

そして内定承諾後は、まず内定者インターンとして社会人のキャリアをスタートさせました。インターンでは、看護師さんのキャリア支援やBPO(※)の業務などをおこない、正式入社後は、1年目から札幌支店の立ち上げ、そして2年目は事業部最大エリアである東京エリアのリーダーとしてマネジメント経験をさせてもらいました。そして、4年目のタイミングでこれまでの働きぶりと適性を見ていただき経営企画部への異動打診を受けて異動となりました。

 

※ ビジネス・プロセス・アウトソーシングの略で、業務プロセスの一部を外部に一括委託すること

経営企画として、正解がない仕事に立ち向かう日々

経営企画部に異動後の仕事内容について教えてください。

経営企画部の仕事は「全事業の予実管理と戦略遂行」「事業のインフラ整備」「経営上の重要課題の解決」と大きく3つの仕事があります。ざっくりいうと、LMCの経営をよりよいものにし、会社の目標を達成するために事業部と伴走する部署です。

セールスと経営企画の仕事は、求められるスキルや能力が大きく異なると思います。その点において、仕事を進めるうえで難しさはありましたか?

そうですね、仰る通り求められるスキルや能力が違うことは頭ではわかっていたのですが、実務を通してそれを目の当たりにしたという感じです。

 

セールスの価値貢献の対象は、社外のクライアントや求職者がメインですし、成果に関しては自分もしくはチームメンバー、事業部の数字達成が求められます。また、スキルに関してもヒアリング力や提案力、そしてコミュニケーション力など社外の人々の課題解決のためのスキルが最も必要とされます。

 

一方で経営企画はというと、価値貢献の対象のメインは社内です。売上を最大化し、会社の業績や価値の向上をメインに考える必要があります。また、必要なスキルも大きく異なっていて、客観的思考力やアイディアを実現可能性の高い計画に落とし込む企画力、そしてそれらの企画を実行に移すために周囲を巻き込む力、さらには課題解決において再現性のある解決策を提示できる力が必要とされます。

 

なので、転職したと感じるくらい異なる部分が多かったので、最初は苦労しましたね。ただ、異なるとはいえセールス時代のスキルが活かせる部分もあり、ゼロベースで仕事を開始したわけではなかったのは良い点でした。

セールス時代の経験が役立っている部分もあるのですね。

そうですね、特に「仮説を導くための引き出しの多さ」、「実行施策の手触り感」、「組織への影響力」という3点は役に立っていますね。

 

先ほどもお話させていただきましたが、経営企画は、会社の成長戦略を立案し、実行していく重要な役割を担っています。しかし、どんなに良い施策を立てても、セールスを始めとする顧客と接点を持っている皆さんに実行してもらわないとなにも始まりません。関わる人たちの理解を得られず、実行が伴わない施策は絵に描いた餅に等しく、まったく意味がありません

 

だからこそ、僕のセールス時代の経験を活かすことができているんだと思っています。なかでも、「仮説の引き出し」や「施策の手触り感」は、顧客のニーズや、現場のセールスメンバーの特徴や状況を把握しているからこそ活かすことができている経験なんだと思います。

多くの経験が今の仕事に活きているのですね。経営企画の仕事のおもしろさはどのような部分ですか?

抽象度が高い仕事ばかりで自分自身の能力やスキルを試される部分がおもしろいですね。抽象度の高い仕事ははどんな仕事かというと「〇〇の業績を向上させる」「〇〇の業務改善をする」など、具体的な方法や手順が明確に示されていない仕事のことをいいます。このような仕事は、正解のない目標に向かって、自ら本質的な課題を発見して、解決策を導き出す高度なスキルや能力が必要となります。だからこそ、このような仕事で大きな成果を出せたときは、自分自身の成長を実感する良い機会にもなります。

 

ただ、抽象度が高く、影響範囲が広い仕事は僕一人ではできないのも事実です。だからこそ、メンバーのみんなと協力して次から次へ飛んでくるハイレベルな問題解決していくことが大切です。メンバーの協力があったからこそ、そのような問題を解決し続けることができ、目に見える成果を残すことができました。そして、それが評価されベストリーダーを受賞することができました。僕に関わってくれた方々にこの場を借りてお礼を言いたいです。

企画職は困難も多いが、キャリアの幅を広げられるスキルや能力が身につく

レバレジーズにはどのような職種が企画職としてあるのでしょうか。

経営企画、事業企画、営業企画、人事、広報、研修などが企画職としてありますね。基本的に企画職は、事業や会社の円滑な運営のために必要な企画立案や実行を担う職種で構成されています。

能登さんは経営企画部で働かれていると思うのですが、レバレジーズの企画職にはどのようなスキルが必要だと思いますか?

さきほどお話した、抽象度の高い問題を解決するスキルに加えて、「エネルギーのベクトルを揃えること」と「ベクトルの先を定義すること」がとても必要なスキルではないのかなと感じています。

 

レバレジーズの社員は、贔屓目なしに高い熱量と仕事への情熱、そしてコミットメント力を持っています。ただ、その一方で、個々の意欲が強すぎるがゆえに、全体としてのベクトルがバラバラになってしまうこともしばしばあるんです。そうなってしまうと、今後組織力で遅れをとってしまう可能性が高くなってきます。そうならないためにも、別々の方向に向いている力を目指すべきベクトルに合わせ、組織力を高めてあげるのが企画職である我々の仕事なのかなと。

 

さらにいうと、ベクトルを定義することがとても重要なんです。つまり、目的とゴールを明確に示すということです。これを怠ると、一時的にベクトルが揃ったように見えても、いつかバラバラになる可能性もありますし、当初考えていた狙いを実現できない可能性もあります。これを防ぐためにも、目的とゴールを明確化させる必要があるんです。

 

ただ、「エネルギーのベクトルを揃えること」というのは実際のところかなり地道で泥臭い業務が多いんですよね。年齢や経験も職種などが違う方たちに同じベクトルに向いてもらうためには、相手のことを理解する必要があります。実際に全員に話を聞いてまわることもありましたし、違う職種の業務を実際に体験してみるなんてこともしました。そのようにして、自分とは異なる人の気持ちを理解し、汲み取りながら方向性を指し示すことによって、「あいつが言うならやってみるか」という気持ちを醸成し、納得感を持って同じベクトルを向いてもらえた事例もありました。

泥臭く地道な仕事が多いのですね。企画職のやりがいや魅力はどんなところにあるのでしょうか?

自分のアイデアが形になり、事業の発展に貢献できたときは、大きなやりがいを感じる瞬間です。また、企画職は上流工程から仕事に関わるため、ビジネス全体を俯瞰することができます。経営視点で思考し、事業の成功に責任を持つ意識を育める点も、この仕事の大きな魅力だと思います。

どのような人が企画職に向いているといえるのでしょうか。

そうですね、レバレジーズの企画職には大きく4つのスキルやスタンスを持っている人が向いているのかなと思います。

 

まず1つ目が、論理と感情のバランスを上手くコントロールできる人です。

 

企画職は、性質上多くの関係者を巻き込みながら仕事を進めていくことが多々あります。そういうときは、感情を一旦無視して論理を優先しがちなんですよね。なぜならば、組織で人を動かすのは、論理が必要だからです。しかし、論理だけで人は動かないのも事実です。我々のような企画職は多くの人に協力してもらって仕事が成り立ちます。つまり、論理だけで人を無理やり動かそうとすると、いつか行き詰まってしまいます。人は論理と感情で動きますからね。だからこそ、論理と感情のバランスを上手くコントロールしながら仕事ができる人が向いているのかなと思っています。

 

そして2つ目が、不確実性を楽しむことができる人です。

 

正解がなくわからないことが多く、進め方も自分で模索していかなければならないのが企画職です。なので、これを大変と思わずに“楽しめる”くらいでないとしんどくなってしまうかもしれません。大変なことが多いのも事実なのですが、それを乗り越えた先の景色は別格なのもこの仕事の醍醐味の一つでもありますね。

 

不確実性が高いからこそ得られるものも多いので、それを楽しめるし、なにより楽しみたいという人には向いていると思います。

 

3つ目が、役職や立場関係なくフラットなコミュニケーションができる人です。

 

1つ目で少しお話したことと重複するんですが、多くの関係者を巻き込むことが多いので、当然ながら自分より立場が上の人とコミュニケーションを取る機会も増えていきます。そういうときに、上の人の指示に従っているだけでは、この企画職という仕事は務まらないと思っています。自分の意見を持ちながらも客観的に物事を考えられて、分け隔てなく良い悪いを伝えられる能力が求められるのではないかと思っています。

 

最後に4つ目が、黒子に徹することができる人ですね。

 

あくまで個人的な考えなんですが、エンドユーザーに対して直接価値を提供するのって、多くがセールスの人々だと思っているんですよね。もちろん、それまでにさまざまな職種の方々が関わってくれているのも事実なんですが。ただ、セールスがいなければ売上を作り上げることができないと思っています。なので、そういう人を影で支えることに、やりがいを感じることができる人の方が良いと思います。

より一層医療介護ヘルスケア業界へ貢献したい

今後のキャリアや目標について教えてください。

まずは、LMCが展開している全13事業のすべてを、業界トップの事業へと成長させることを目指しています。現状、業界トップレベルの事業も複数ありますが、全体で見るとまだまだ成長の余地が残されています。そのために、経営企画として、全事業が業界トップの事業にすべく、全力でサポートしたいと思っています。またそれと並行して、医療介護ヘルスケア業界への貢献をさらに拡大する新規事業の提案も積極的におこなっていきます。

 

この理由は、業界トップの地位を獲得することによって、国や行政など制度や仕組みを整備している方々と健全なコミュニケーションを取ることが可能になり、業界全体の課題解決に向けた取り組みを加速させることができるからなんです。

 

そして最終的には、LMCが培ってきたノウハウや経験を活かし、今後世界中の国々が直面するであろう高齢化社会におけるさまざまな課題解決に取り組んでいきたいとも考えています。

 

そのためには、より一層成長速度を加速させて、事業を牽引できるリーダーシップや、業界の課題を深く理解する洞察力など、さまざまなスキルを磨き続けていこうと思っています。

 

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