次代を創る産業を生み出す。年間10以上もの新規事業を創出できる理由
事業 / サービス
年間10以上もの新規事業を展開し、新たな価値を生み出し続けるレバレジーズ。大胆な挑戦を可能にし、事業創造の源泉となっているのは、柔軟な経営方針と自由な社風でした。上場や外部からの資金調達に頼らず、自社の理念に忠実な経営を貫くことで、他社にはない斬新なアイデアを次々と形にしています。今回は、レバレジーズならではの新規事業創出の秘訣や、そのユニークな企業文化に迫ります。革新的なビジネスモデルが誕生する舞台裏をご紹介します。(ライター:青江)
レバレジーズで続々と新規事業が生まれる理由
経営の自由を担保する独立資本経営
レバレジーズは「独立資本経営」をおこなっています。「独立資本経営」とは、未上場で外部資本を一切入れずに自己資本のみで経営する手法です。
一般的に、上場すると短期的な利益を求められる場合が多く、長期的な投資や若手社員への責任ある仕事の抜擢は難しくなります。しかし独立資本であれば、外部の極端な意見に左右されることなく、本質的に価値があると自分たちが心から思える事業を次々と創り出すことができます。
結果として、若手のポテンシャルを信じて重要なポジションを任せるなど、自分たちでさまざまな意思決定ができるようになります。
新規事業への圧倒的な投資
新規事業への投資額は年間数百億円規模に及びます。
IT事業や医療・介護事業など、強固な既存事業群が潤沢なキャッシュを生み出しているため、新規事業への積極的な投資が可能となっています。今後はこの投資額をさらに拡大する計画があり、より大規模な新規事業に挑戦できる環境が整いつつあります。これにより、さらなる事業拡大と革新的なプロジェクトの実現が期待され、働く社員がさまざまな事業を経験できるという循環につながっています。
新規事業立案の軸
レバレジーズの新規事業立案において、最も重要な軸となるのが「顧客の感情に貢献すること」です。つまり、「お客さまがどれだけ喜んでくれるか」を大事にしています。新規事業創出の際は、レバレジーズがどれだけ大きな貢献ができるかを分析し、検討しています。
人の人生の質は、感情に大きく左右されるため、レバレジーズは人々の感情に積極的に貢献することに注力しているのです。これにより、より多くの人々が今よりも良い感情で日々の生活を送れる社会の実現を目指しています。
新規事業創出の手順とは
レバレジーズでの新規事業創出のパターンは複数あります。トップダウン型では、経営陣から「特定の領域で事業を展開したい」という要望を受け、事業開発の責任者がアサインされます。一方で、ボトムアップ型では、現場社員の発案から事業開発がスタートされます。
どちらかのパターンが多いというわけではなく、さまざまな文脈や環境のなかで新規事業が生まれやすい文化が形成されています。
このように、アイデアの源泉や推進方法が多様であることが、レバレジーズの新規事業創出の特徴の1つとなっています。組織の各層から生まれるアイデアを柔軟に取り入れ、実現可能性を探ることで、革新的な事業の誕生につながっているのです。
ボトムアップ型の例として、直近で立ち上げたオンライン診療事業があります。これは、社内でおこなっている新規事業立案コンテストで採択されたプランとなります。当初は、他の人たちが起案した事業ですが、事業の立ち上げから一貫して事業責任者を同じ人が務めています。
このように、その時々の状況に応じて起案人がそのまま責任者として事業を立ち上げるパターンもあれば、他業務との兼ね合いから別の人が担当するパターンもあります。
新規事業が続々と生み出される企業カルチャーとは
社内で新規事業開発をおこなうメリットとは
よく新規事業開発は一般的な起業と比較されることが多くありますが、社内で新規事業を開発する最大のメリットは、社内に必要なアセットがすべてそろっているということです。新規事業立ち上げに必要な、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」はすべてそろっているので、事業開発や社内に価値を提供するという部分に集中することができるのです。
また、これまで新規事業開発に携わってきたメンバーが多数在籍していて、長年の新規事業開発のノウハウやナレッジが蓄積され続けています。そのため、大小さまざまな壁を乗り越えなければならない新規事業開発においては、とても心強く安心できる環境が形成されています。
ポートフォリオ経営による安定した収益性が新規事業に繋がる
レバレジーズでは、ポートフォリオ経営という方針をとっています。これは、業界やビジネスモデルなどにこだわらずに分散投資をしていく経営形態です。この方針により、予測困難な外部環境の変化や新規事業の短期的な赤字を、会社全体で吸収することが可能となっています。
また、創業以来新規事業への挑戦を当たり前とするカルチャーを醸成してきました。経営層も新規事業の創出に積極的で、事前に合意された事業計画の範囲内であれば、不要な抵抗や制約を受けることはありません。
このような経営方針と企業文化の相乗効果が、毎年多くの新規事業を生み出す土壌となっています。
新規事業への挑戦
レバレジーズで新規事業領域の責任者として、奮闘している2名にインタビューをおこないました。
中嶋(Nakashima) / オンライン診療事業部 部長
いつから新規事業に携わり始めたのでしょうか。
新卒で入社して2年目の途中から、フリーランスのエンジニア向けの新規事業立ち上げを任せていただきました。プロダクト開発からマーケティング戦略立案、チームマネジメント、法人営業など事業に必要なことは一通り経験し、4年目からは、現在も事業責任者を務めているオンライン診療事業の立ち上げに取り組んでいます。
かなり早い段階から新規事業の立ち上げを任されたのですね。苦労も多かったのではないでしょうか。
そうですね、毎日が苦労の連続でしたね。
先ほどもお話したとおり、初めて携わったのが2年目の途中からです。まだ経験が浅かったということもあり、わからないことだらけでしたし、見るべき変数が圧倒的に増えました。それを、一つ一つ解決していかなければならなかったので、社内外問わずさまざまな専門家に聞きに行ったり、自分で手を動かしたり、事業を軌道に乗せるためにありとあらゆることをおこないました。
大変だったのは事実ですが、最高に刺激的でおもしろかったですね。
新規事業の立ち上げに際して、社内からの反発も少なからずあると思うのですがその点はいかがだったのでしょうか。
反発はまったくといっていいほどありませんでした。むしろ、歓迎され応援されていましたね。さらに、事業の壁打ちなど協力してくれる社員の方も多くいました。
これは、レバレジーズが創業当初から新規事業開発に積極的で、挑戦することが当たり前なので、チャレンジを歓迎するカルチャーが根付いているからです。
新規事業のおもしろさを教えてください。
これまでの「世の中の常識や当たり前を覆すことができる可能性がある」ことだと思っています。
現在、我々のオンライン診療事業「レバクリ」がまさにそれに該当します。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、特例としてオンライン診療による初診が解禁となり、その後2022年4月から恒久化されました。対面診療では当たり前だった「待つ」という常識や当たり前を、オンライン診療の普及によって覆しているのです。
オンライン診療は、患者さんの移動時間や待ち時間を大幅に削減できます。自宅やオフィスから気軽に診療を受けられるため、通院に伴う負担が格段に軽減されます。また、遠隔地に住む方でも手軽に専門医の診療を受けられるメリットもあります。
さらに医療現場では、対面診療で発生していた院内感染リスクを大きく低減できます。特に感染が流行する時期には、オンライン診療は医療現場への負担を和らげる有力な手段となり得ます。
このようにオンライン診療の普及は、これまでの医療の在り方に新しい選択肢を加えただけでなく、利便性と安全性の両面で患者さんと医療従事者の双方にメリットをもたらしています。テクノロジーが医療分野にもたらした大きな変革の一例といえるでしょう。
今後も、このようにテクノロジーの可能性を最大限に活かし、社会にインパクトを与え続けられるよう、私たちは常に挑戦し続けていきます。
布野(Funo) / アグリゲートメディア事業部 部長
「新規事業をやりたい」と就活時代からおっしゃっていたと聞きました。なぜ、そのように思っていたのでしょうか?
大きく2つ理由があります。
1つ目は、大学院での経験がきっかけでした。工学研究科に所属していましたが、徐々に技術の社会実装に興味が移っていきました。優れた技術でも、うまくビジネス化できなければ形骸化してしまうことに疑問を感じたのです。そんななか、幸運なことにビジネスに関わる機会がありました。そこで、ビジネスの面白さを実感。技術とビジネスを組み合わせる醍醐味に魅了されたのです。
2つ目は、世の中にあふれる理不尽な事象を解消するには、事業づくりが最も根本的で本質的な手段だと思ったからです。飲食店でアルバイトをしていた際、毎日大量の食料を廃棄しているのを目の当たりにしました。一方で、地球の裏側では、今日の食料さえ確保できない人々が大勢いるのが現状です。「なぜこのような事象が発生しているのか」「どうにかして解決できないものか」と考えずにはいられませんでした。このような食料問題以外にも、地球上にはさまざまな社会課題が山積しています。そういった課題をビジネスの側面から解決していきたいと考えるようになったのです。
新規事業に携わるなかでやりがいを感じた部分を教えてください。
サービスのコンセプト設計からそこに紐づくサービスの機能実装までのすべての意思決定に関わることができるところです。
意思決定に対しての責任は大きいですが、その分サービスの拡大や、利用していただけるユーザーに対しての貢献を実感できます。自身が立ち上げたサービスに関しては、まだまだ良くしていかないといけないですが、実際にお客さんが利用してくださっているところを目にできると、とても嬉しいですね。
今後について教えてください。
現在のサービスを拡大し、ユーザーへの貢献範囲を広げていきたいと考えています。
1年目は未知の領域に挑戦し、多くの経験を積むことができました。困難に直面するたびにさまざまな方法で解決策を見出し、サービス拡大に必要な経営・マーケティングの知識を獲得してきました。
まだ知識やスキルは十分とはいえませんが、サービス拡大における課題の把握、解決方法の立案、必要な経営資源の特定と調達方法について理解が深まりました。新規事業をつくる文化と、新卒・中途を問わず挑戦の機会を与えてくれる環境だからこそ、この成長を可能にしたと思っています。
この経験を糧に、入社2年目はユーザーへの価値提供を最大化し、サービスを拡大することに全力を尽くしていきたいです。
未解決の課題を、事業創出で解決していく
レバレジーズが取り組むべき課題は、日本国内外に数多く存在しています。
国内では、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少が深刻な社会問題となっています。また世界に目を向けると、教育や食料問題など、未解決の課題が山積しています。
レバレジーズは、これらの社会課題を事業を通じて解決することを目指しています。これからも次世代を担う産業や事業を創出し、さまざまな社会課題の解決に取り組んでいきます。