「海外で働く=総合商社」だと思っていた。新卒3年目でメキシコ支社長に就任した僕がレバレジーズを選んだ理由

新卒カルチャー

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国を越えた問題解決を目指す海外事業部では、「BEYOND THE BORDER 〜世界中の人と企業をつなぐ架け橋となる〜」というスローガンを掲げ、海外拠点での事業開発をおこなっています。 今回取材したのは、メキシコ支社で支社長を務める結城さんです。結城さんは新卒2年目からメキシコ支社に駐在し、現在は支社の経営を任されています。「海外で日本を代表するようなビジネスを立ち上げたい」という想いで入社を決めた結城さんですが、就活時代には一度レバレジーズの内定を断り総合商社を選びました。それでも最終的にはレバレジーズに入ることを決めたといいます。悩み抜いた就活時代、そして入社後のキャリアについて詳しく聞きました。(ライター:飯野)

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Profile
  • 結城(Yuki)
    海外事業本部 メキシコ支社 支社長

    関西大学を卒業後、2020年に新卒入社。在学中はカンボジアでの国際協力プロジェクトに参加。入社後、海外事業本部に配属されるも、コロナ禍の事業縮小により医療領域の事業部へ営業として異動。半年間連続で目標を達成したことなどが評価され、メキシコ支社勤務が決定。新卒3年目で支社長に抜擢され、以来支社の黒字経営を続けている。趣味は、筋トレ、旅行。

ミーハー就活生時代の失敗。ファーストキャリアの選択で大切なのは「人生でなにをしたいか」

学生時代はどんな就活をしていたんですか?

両親がずっとアメリカに住んでいたこともあり、漠然と「海外で働けるかどうか」を軸に就活をしていました。

 

就活の始まりは、大学2年生のときに留学先に来ていた某大手メーカーの説明会です。その企業の人事が「海外で働くためには海外売上比率が高いことが大事です」と言っていて、自分としても「たしかに」と納得感もあったので、そこからは総合商社や大手メーカーばかりを受けていました。給与面が安定していたのもあり、大手一択のいわゆる「ミーハー就活生」でしたね。

そこからなぜ考えが変わったのですか?

ある企業の面接官に「人生軸でキャリアを選ぶべき」と教えていただいたことがきっかけです。

 

実は僕、その会社に最終面接で落とされまして。それで「なんで落としたんですか?」と聞いてみたんです。そしたら「キャリアの明確性がなさすぎる。もっと自分のキャリアを考えてみなさい」と言われたんですよね。そこで僕は、「自分の人生」と「仕事」を別で考えてしまっていたことに気づきました。

仕事やプライベート、すべてを含めた人生全体をキャリアとして捉えるということですよね。

そうですね。当時の僕は、「海外で日本の代表として働きたい」という想いだけをなんとなく持っていたのですが、明確な人生軸がありませんでした。なので就活で企業や仕事を決める際も、アルバイト選びのように業務内容や条件くらいしか見えていなかったんですよね。「人生でなにをしたいか」ではなく「海外に行くこと」をゴールにしていたのだと思います。

「人生でなにをしたいか」はどのように決めたんですか?

大学4年生のときに参加したカンボジアでの国際協力プロジェクトがきっかけで、「日本を代表するビジネスを立ち上げたい」という人生軸が明確になりました。

 

プロジェクトのなかで、子どもたちに「将来の夢はなんですか?」とインタビューさせてもらう機会があり、30人くらいにインタビューをしたのですが、子どもたちの回答は「学校の先生、警察官、ドライバー、工事現場の作業員」の4つしか出てこなかったんですよ。そこで子どもたちの将来の選択肢の少なさを目の当たりにしました。また同時に、自分がどれだけ恵まれた環境にいるのかを知った経験でもあります。このように、生まれ育った環境が原因で可能性が狭まってしまっている子どもたちの人生を変える仕事をしたいと思いました。そして、それを日本からのビジネスで解決したいと思ったんです。

「海外ではなく日本から解決したい」というのは、なぜですか?

日本の国力を上げて、海外での問題を解決する方が本質的な問題解決だと思ったからです。

 

当時就活をしていて、労働力不足による日本の国力低下を感じていました。昔は日本が圧倒的なシェアを有していた領域も、今や中国や韓国、他のアジア諸国の勢いに押されていますよね。労働力の低下はGDPを押し下げ、日本経済の衰退に繋がってしまいます。そのため日本の国力を回復させていかないと、国外の問題解決も小手先になってしまうと感じたんです。

「海外に行った先で何をするか」を考え、レバレジーズを選択

レバレジーズへ入社することは迷わなかったのですか?

7大商社のうちの1社から内定をもらっていて、正直かなり悩みました。理由は、大きく2つです。

 

1つはネームバリューのある会社に行った方が「就活がうまくいった」と周囲から評価されると思ったためです。「就活の成功=大手就職」というイメージを持っていたんですよね。実際に僕はかなり頑張って就活をしていたため、気づかないうちに周りの目を気にしていたのだと思います。

 

2つ目は、自分の能力に自信がなく、精鋭が集まるベンチャーでやっていけるかどうかが不安だったからです。正直、レバレジーズに行った方が僕にとって良いキャリアを歩めるということを頭では理解していたんですよ。成長スピードがものすごく速く、優秀な人たち全員が高いモチベーションで「良い事業をつくりたい」と同じ方向を向いているので、「日本を代表するビジネスを立ち上げたい」という自分の人生の目標を達成するには最高の環境だと思っていました。ただ、同期や先輩ともに「人」が優秀すぎたのと、海外で仕事ができるかどうかは実力次第で確約されているわけではなかったので、自分がチャンスを掴めるかどうかが不安だったんです。得たいものを全部得るためには自分のスキルや能力に自信がなかったんですよね。

なるほど。総合商社に魅力を感じながらもレバレジーズに決断できた理由は何だったのでしょうか?

「海外で働くことができる」「成長のスピード感」という点を満たしていたというのはもちろんありますが、意外にも「」が意思決定に大きく影響しました。

 

僕は選考中の逆質問で「仕事は好きですか?」といろんな企業に聞いていたのですが、他企業が、シンプルな回答だったり「好き嫌いでやるものではないです」という話をされたりすることが多いなかで、レバレジーズの社員は皆、仕事が好きな理由をじっくり話してくれました。裁量権があるためチャレンジし続けることができ、日本の社会課題の解決に本気で向き合っている人が多いという点はとても魅力に感じました。

 

こんなにもモチベーションの高い人で溢れた会社で働くのは幸せだろうな」というのを強く感じたことを覚えています。

 

特に僕のメンターを担当してくれていた方がとても優秀で。僕と同様に商社も見ていた方だったので「さまざまな選択肢のなかでなぜレバレジーズに入社したんですか?」と質問をしてみました。するとその方は「本質的な社会問題の解決ができるようになりたいと思っていたから。実は最初は、ベンチャー企業に入社して前のめりにチャレンジすることに対してちょっとビビっていたけど、入ってみて大正解だった」と話してくださいました。僕もこの人みたいなキャリアを歩みたいと思いましたね。

 

また、当時の人事の方に「入社を決めない理由が、もしビビってるだけなのであれば私が背中を押してあげるから頑張りなよ」と言われたんです。弱気な気持ちを見透かされていましたね(笑)このように、いろんな方に勇気づけられたことで、自分のキャリアのためになる選択ができたと感じています。

実際に入社してみてどうですか?

本当に良かったなと思います。正直、僕の場合は商社に入社していたら継続できていない思います。商社に行った友人から聞く話だと、商社は入社してしばらくは経営よりも一営業として顧客にアプローチすることが多く、経営に携われるのは年次が上がってからになることが多いと聞きます。でも僕は今、新卒2年目から経営戦略を立てるところから携わらせてもらっています。

 

どちらの選択をしても「海外に行く」という事実は変わりませんが、行った先での裁量権や経験できることの幅が断然に違うと実感しています。そして、その違いは自分自身の圧倒的な成長スピードに繋がっています。良い意味で入社前の想像を裏切られましたね。

「海外に行ったその先」が重要ですもんね。

そうですね。通常の会社だと40~50代でやっとできる経験を20代のうちにできるということは、それだけ今後のキャリアの選択肢も広がりますし市場価値も上がっていくと思います。

 

しっかりと責任を果たせば、高いところを目指したい人には自由が与えられる」という点が体現されている会社だと思います。

コロナ禍の事業縮小。評価されたのは地道な努力と情熱

入社後はどんな仕事をしましたか?

海外事業部のグローバルサポートという部署で、日本で働きたいと考える外国人を受け入れる日本企業の開拓をおこなっていました。

 

しかしその後、たった3~4ヶ月で別部署に異動することが決まってしまいました。理由は、新型コロナにより人の移動が制限されてしまい、海外事業にダイレクトに影響が出たためです。僕が入社した年が2020年4月。未知のウイルスで世界中にパンデミックが広がった最悪のタイミングでした。そのため、どれだけ受け入れ先の企業が増えても国を越えて人が移動できないという状態で、海外事業を縮小せざるをえませんでした。

つらい異動ですね…。その後について教えてください。

夏頃に、医療領域へのサービスを展開するメディカル事業部の名古屋支店に異動しました。ただ自分の人生軸を考えたときに海外事業部に戻りたい気持ちが強かったので、ずっと「海外事業部に戻りたいです」と言い続け、岩槻代表とも直接話したんです。その結果、「とりあえず、今は目の前の仕事に真剣に取り組み、結果を出しましょう」という着地になったので「絶対にやってみせます」と宣言しました。その後、半年間連続で目標を達成し、岩槻代表や海外事業部長に報告し続けたことで、翌年4月に海外事業部に戻ることが決まりました。

努力が実ったのですね。

はい。ただここから思いがけない展開になります。

 

海外事業部のある東京本社に戻るほんの数週間前に、突然岩槻代表から「そういえば海外行きたいんだよね?」と聞かれたんです。もちろん「はい、行きたいです」と答えたら、「一番行きたいと言ってたカンボジアじゃないけど行く?」と言われ、翌日に当時のメキシコ支社長と面談をすることになり、とんとん拍子でメキシコ行きが決まりました

 

もともと社内公募が出ていたポジションではあったのですが、応募資格に「社会人経験3年以上」と記載があり、自分はまだ新卒1年目で応募資格がなく諦めていたところだったので、チャンスをいただけて嬉しかったです。

すごい展開ですね(笑)結城さんは社会人年数で募集要件を満たしていなかったとのことですが、多くの希望者がいるなかでなぜ選ばれたのだと思いますか?

実は僕も岩槻さんに「なんで僕を選んでくれたんですか?」と答え合わせをしてみたんです。そこで言われたのは、「予期せぬ異動でつらいなか、しっかり前を向いて目標達成をし続けていたポジティブさと、海外にかける情熱を人一倍持っているから」ということでした。

 

海外事業は外部要因による経営不振が起こりやすい領域です。周りが思っている以上に地道で泥臭い積み重ねを求められます。そういった環境下でも、やりたいことを成し遂げるために前に進む力のようなものを、感じていただけたのかもしれません。

個人のポテンシャルをしっかりと見てくれたのですね。

外国での経営。難しさは?

現在は支社長としてどんなお仕事をしているんですか?

経営全般から営業、育成まで幅広くおこなっています。メキシコ支社では、メキシコにある日系企業や中華系企業で働きたい人のマッチングをメインに事業を展開しています。その全体の戦略を考えたり、実際に営業をおこなったり、法人企業の新規開拓をしたりとさまざまです。商工会や委員会などのコミュニティに参加して案件化に繋げています。

海外支社を経営していて特に難しいと思うことはなんですか?

たくさんありますが…ピックアップするのであれば2つですかね。

 

まず1つは、国の法律や他企業の参入状況などの変化が激しいなかで中長期の戦略を考えることです。

 

たとえば、3年前に策定した「三ヵ年計画」で仮説立てしていた市場と今の実際の市場は全然違うんですよ。当時は「今後もメキシコに進出する日本企業は増え続けるだろう」という予想でしたが、実際蓋を開けてみると2019年から3年間でメキシコに進出した日本企業の数は横ばい、むしろ少し減少傾向に推移していました。一方で、まったくマークしていなかった中国企業の進出が相次ぎ、結果的に新規事業の方向性をガラッと変えることになりました。

 

そしてもう1つは、人のマネジメントです。実は海外赴任後、最初の失敗もマネジメントでした。

 

一言でいうと、国の文化を理解しつつ現地社員一人ひとりと向き合うことができていなかったんです。日本と同じマネジメント方法が通じないことは理解していたのですが、「メキシコ人だからこう伝えよう」と逆に固定観念にとらわれすぎてしまい、「個人に寄り添う」という姿勢を忘れていました。

 

メキシコの職場環境は日本よりもだいぶウエットで、会社が社員の家族やプライベートな部分まで考えてあげるのが一般的です。たとえば、1on1で家族が病気になってしまって困っているという相談に乗ったり、ルームメイトと喧嘩をしてしまった話を1時間聞いたりします。日本にいたら職場の上司に話さないような事柄に対しても解決のサポートをすることで信頼関係の構築ができます。赴任当初の僕は、そういったことができていなかったので、かなりドライな人間に見えていて、現地社員メンバーとの距離が離れてしまっていたと思います。

「国の文化を理解したうえで、個人に向き合う」ということですね。言葉にするとシンプルですが、海外ビジネスでこれを成すのは難しいですよね。

そうですね。またお互いに第二言語の英語でコミュニケーションをとるので、言語の壁もあります。みんな英語を話せますし上手なのですが、伝えたいニュアンスをしっかりと伝えきれなかったり、ストレートに伝わりすぎてしまったりすることがあるんです。母国語でも難しいマネジメントを第二言語でおこなうのはさらに難易度が高いなと感じますね。

 

ただ、そういった難しさを感じながらも、徐々に現地メンバーとも信頼関係を築くことができていると感じます。これからもお互いの文化を大切に、切磋琢磨できる支社を目指していきたいです。

最後に、今後のキャリアプランや目標について教えてください。

まだ経験したことがない「0→1」の立ち上げをやってみたいと思っています。これまでのキャリアでは、既存の事業を伸ばし拡大させる、いわゆる「1→10」のフェーズに携わることが多く、自分の得意な部分でもありました。実際に、事業の幅も広げることができていますし、メキシコ支社も増収増益です。

 

ただ「0→1」となると必要なスキルが異なります。正直なところ、「失敗したらどうしよう」という怖さもありますが、だからこそチャレンジしたいとも思っています。ファーストキャリアでレバレジーズを選んだ理由も「社会の負をビジネスで解決していきたいから」です。

 

まだまだできないことや苦手なことも多いですが、むしろそれらは伸びしろです。僕自身、自分の人生に期待しています。

想像できることはすべて実現できると思います。これからもがんばってください!

 

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