日本を代表するコンサルファームへ。LCGが描く未来
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レバレジーズが新たに立ち上げたコンサルティング会社、レバレジーズ・コンサルティング・グループ(LCG)。20年以上にわたり事業会社として培ってきた実践知を強みに、戦略立案から実行、内製化まで一貫して支援します。目指すのは、クライアントが自らの力で変革を続けられる世界。AIの進化によってコンサルティングのあり方が変わる今、LCGはどのような新しい価値を生み出そうとしているのか。事業部長のセンザワさんとシニアパートナーのウチダさんに、創業に込めた想いから、LCGならではの強み、AI時代に描くコンサルティング業界の未来まで聞きました。
※本記事は、2026年9月にフォルトナ社より取材いただいた内容をもとに、弊社広報部にて編集・再構成したものです。
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センザワ
レバレジーズ株式会社 執行役員/レバテック株式会社 代表執行役社長/レバレジーズ・コンサルティング・グループ株式会社 事業部長2017年に入社し、レバテックキャリアにてITエンジニアの採用支援、キャリア支援に従事。IT人材不足に大きな課題感を持ち、新規事業の責任者としてIT特化型就職支援サービス「レバテックルーキー」など、IT人材を「増やす」領域に貢献する事業を複数開発。2021年よりレバテック株式会社ITリクルーティング事業部部長を経て、2025年4月に同社代表執行役社長に就任、レバテック全ブランドの成長を多方面から牽引。2026年3月レバレジーズ執行役員に就任し、LCGの責任者も務める。
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ウチダ
レバレジーズ・コンサルティング・グループ株式会社 シニアパートナー新卒でソフトウェアハウスに入社し、プログラマーとしてキャリアを開始。その後、ITコンサルティングファームにてグランドデザインからシステム実装、検証・PMOまで一気通貫で従事。2010年より日系大手総合コンサルティングファームに在籍し、エグゼクティブパートナーとして大手金融機関やクレジットカード会社をはじめとするエンタープライズ企業を中心に、超大規模な基幹システム刷新やDX戦略立案、ITグランドデザイン策定などを多数牽引。2026年にLCGへシニアパートナーとして参画し、チーム組成やAI領域を活用したコンサルティング事業の成長を牽引している。
LCG創業の真意に迫る。事業会社の実践知を、日本企業の変革へ
まず、LCGの創業背景を教えてください。
センザワ
大きく2つあります。
1つ目は、レバテックのクライアントからいただく相談の変化です。クライアントが本当に実現したいのは、「人を採用すること」ではなく、DXやAXを成功させ、事業を成長させることです。採用は、そのための手段の一つに過ぎません。
実際に、「レバレジーズが事業会社として培ってきた事業運営のノウハウを提供してほしい」「インハウスでの開発やマーケティングの知見を生かして、DXを支援してほしい」といった相談をいただく機会が増えていました。
私たち自身も、レバテックとして「日本を、IT先進国に。」というミッションを掲げるなかで、採用支援だけではクライアントの根本的な課題解決に届かないと感じていました。そこで、レバレジーズが20年以上にわたり蓄積してきた事業会社としてのノウハウを生かし、戦略立案から実行、内製化まで伴走するファームをつくろうと考えたのがLCGです。
2つ目は、日本企業の競争力に対する問題意識です。
多くの日系企業が外資系コンサルティングファームを活用するなかで、コンサルティング費用だけでなく、企業の競争優位性を支えるノウハウや知見まで海外に依存してしまう構造があります。日本企業が本当に強くなるためには、自社の中に知見を蓄積し、自ら変革を続けられる状態をつくる必要があります。だからこそ、LCGを日系トップファームへ育て、日本企業の成長を支えながら、国内に知見が蓄積・循環していく状態をつくりたいと考えています。
まだLCGは、創業フェーズにあります。だからこそ、既存のコンサルティングのあり方にとらわれず、新しい支援の形そのものをつくれるタイミングだと思っています。
近年、大手IT企業や事業会社がコンサルティング部門を立ち上げるケースが増えています。既存の事業会社発ファームとの決定的な違いはどこにあるのでしょうか?
センザワ
事業会社発を掲げるファームは増えていますが、実際の事業運営では、その会社自身がすべての機能を担っているわけではなく、マーケティングを代理店に委託していたり、IT開発をSIerやベンダーに切り出していたりするケースも少なくありません。
一方、レバレジーズは、年間数百億円規模のマーケティングから、ミッションクリティカルなシステム開発、AI基盤の構築まで、自社でリスクを取りながらインハウスで実践してきました。机上で考えた理論ではなく、事業を伸ばすために試行錯誤し、成果も失敗も経験してきた。その蓄積が、私たちのコンサルティングの土台になっています。
実際にグローバルで成長している企業は、重要な機能をインハウスで持っているんですよね。私たちも同じように、20年以上にわたりインハウスで事業をつくり、年次125%水準の成長を継続してきました。
現在は、20年以上の事業運営で培った実践知に、AI活用やAI駆動開発のノウハウも加わっている。これらをもって戦略から実行まで踏み込めることは、LCGのかなり大きな強みだと思っています。
ウチダさんは長くコンサルティング業界にいらっしゃいますが、従来のファームとLCGの違いをどのように捉えていますか?
ウチダ
本当の意味での「内製化支援」ができることが違いだと考えています。
コンサルティングファームのビジネスモデル上、どうしてもプロジェクトが長期化するほど売上が積み上がる構造があります。だからこそ、クライアントが自立して、最終的にコンサルタントが不要になる状態まで支援すると、ファームの収益は減少することになります。 一方で、LCGの場合はコンサルティング単体で利益を絞り出す必要がありません。なぜなら、レバレジーズとして、レバテックをはじめとする約70の事業を展開しているからです。
コンサルタントが現場に入り、ノウハウや仕組みをクライアント社内に移しながら、レバテックのアセットを活用してエンジニアやDX人材の採用まで支援します。
さらに今後は、AIエージェントなどの仕組みを実装するとともに、AI駆動開発のノウハウまで移管し、クライアント自身が変革を続けられる状態までつくっていきたいと考えています。
レバレジーズ自身が事業会社としてAI活用を実践しているからこそ、そのノウハウを移植できる。加えて、レバレジーズとして収益源が多角化しているため、コンサルティングサービスを長期化することなく、本質的な内製化支援に向き合えることは大きな強みです。

レバレジーズが毎年数億円規模のAI投資で得た実践知を、クライアントへ
実際には、どのような案件が中心なのでしょうか?
ウチダ
クライアントと直接契約し、上流の課題整理や戦略立案から支援するプライム案件が全体の8割以上を占めており、AIを活用した案件も増えています。中には、先進AI企業のプロジェクトにFDE(Forward Deployed Engineer)として入り込み、クライアントの現場でAIの実装・検証から業務変革まで担う案件もあります。
ただ、AIの台頭によって、上流と実装の垣根はかなりあいまいになっています。戦略を描いて終わるのではなく、コンサルタントとエンジニアが一体となってAIを活用し、実装まで踏み込み、プロダクトや業務プロセスそのものを変革していく。AI時代のコンサルタントに求められる経験を、実際のプロジェクトの中で積める環境だと思っています。
そうした経験を通じて、コンサルタント自身が「AIを事業成果につなげる力」を実践の中で磨けることもLCGの特徴です。金融・製造・SaaSなど幅広い業界で、こうした案件が増えているのが今のLCGです。
「AX」は注目を集めていますよね。レバレジーズおよびLCGにおけるAI領域への取り組みや投資規模について詳しく教えてください。
センザワ
AI分野に関しては、レバレジーズ全体で毎年数億円単位の投資を継続しておこなっています。自社プロダクト開発から効率化、さらには全社の業務基盤構築まで、広範に取り組んでいます。
具体的なプロジェクト例はありますか?
センザワ
たとえば、世界的なプラットフォーマー企業と、それぞれの技術や知見を持ち寄り、共同プロジェクトを推進しています。具体的には、AIエージェントを中心とした社内業務基盤の構築や、AI領域における共同研究、先行事例の創出などです。
マーケティング領域でも、広告運用やLP制作の一部にAIを取り入れるだけではなく、クリエイティブ生成や分析まで含め、AIを前提とした業務プロセスそのものの変革に取り組んでいます。
豊富なデータと長年蓄積してきたマーケティングノウハウがあるからこそ、AI活用を実際の事業成果につなげられることも強みです。
KDD Cup世界4位。インハウスでAIを実装できる技術アセット
AI基盤の構築や高度なデータ活用を内製で進めるレバレジーズには、どのようなエンジニアやデータサイエンティストが集まっているのでしょうか?
センザワ
おっしゃるとおり、社内には優秀な技術者が集まっています。
たとえば、大手IT企業で技術責任者を務めていたメンバーや、大学院で高度な数理科学を研究していたアカデミア出身者、大手ベンダーでデータサイエンスを専門としていたメンバーなどです。
その技術力を示す一つの実績として、世界的なデータ分析国際会議KDDが主催するAIコンペティション「KDD Cup 2026」に参加し、世界第4位に入賞しました。1位は中国のフードデリバリー大手・美団社、2位はNVIDIA社で、世界の有力テック企業と競う中で上位に入った実績は、私たちのデータ解析・AI研究開発力を示す一つの成果だと考えています。
▼「KDD Cup 2026」に関する記事は以下よりご覧ください。

優秀な技術者が集まる理由は、どこにあると考えていますか?
センザワ
一つは、良い組織をつくること自体を大切にしてきた会社だからだと思います。
一般的には、事業を伸ばすための手段として組織づくりがあると思うのですが、私たちは創業期から、良い組織をつくることそのものをかなり重視してきました。その考え方は、候補者の方にも伝わっているのではないかと思います。
もう一つは、AIへの投資の本気度ですね。
AIを使えば使うほど、人が担っていた作業は減っていきます。コンサルティングファームによっては、それが既存のビジネスモデルと相反する部分もあると思います。一方で、私たちはレバレジーズとして複数の事業やキャッシュポイントを持っているので、AIで生産性を上げることに躊躇する必要がありません。むしろ積極的に投資できます。
ウチダ
加えて、レバレジーズには大きな顧客基盤があり、コンサルタント不足が起きるほど案件自体も豊富です。
だからこそ、人の作業量を増やすより、AIを使って一人ひとりの生産性を高めることの方が重要になる。AIへの投資と既存のビジネスモデルが衝突しにくいのは、大きな特徴だと思います。
実際、レバレジーズが蓄積してきたAI領域の知見は、LCGのコンサルティング現場でどのように活用されているのでしょうか?
ウチダ
まず、LCGのコンサルタント自身も、レバレジーズの技術者と協力しながら日常業務やプロジェクトデリバリーにおいてAIエージェントを当たり前に活用しています。
リサーチや資料作成などの作業をAIで圧倒的に効率化することで、コンサルタントは「クライアントとの対話」や「本質的な課題解決の思考」に時間を集中させることができます。
実際の支援案件では、コンサルタントがアジャイル開発のプロセスに入り込み、AIエージェントを組み込んだBPR(業務プロセス再設計)や、シェアードサービスセンターのオペレーションAI化などを、エンジニアリングチームと一体となって実行しています。
AIを「提案する側」と「つくる側」を分けるのではなく、戦略を考えながら、その場で実装し、検証していく。
レバレジーズが自社事業で実践しているAI駆動開発の考え方をクライアントワークにも持ち込み、そこで得た知見を次の案件へ横展開する。そうやってノウハウを蓄積しているのが今のLCGです。

AI時代、コンサルティングの価値はどう変わるのか。LCGが目指す新しいファームの姿
LCGが描く「コンサルティング業界の未来像」や、今後実現したい世界観について教えてください。
ウチダ
未来像として、私たちが最終的に目指しているのは「コンサルタントが必要ない世界」を創り出すことです。これはコンサルタント自身である私が言うのもおかしな話かもしれませんが、本気でそう考えています。
現在のコンサルティング業界は、コンサルタントという存在が特別視され、過剰に高く評価され過ぎていると感じています。これは、実業を推し進めている企業や現場の方々にとって、決して好ましい状態とは言えません。
だからこそ、AIなどの最先端テクノロジーも活用しながら、AI活用の仕組みやAI駆動開発のノウハウまでクライアントの中に残し、私たちの支援がなくても自ら変革を続けられる状態をつくる。それがLCGの目指す内製化支援です。
「コンサルティングファームに依存し続ける構造そのものを変えていくこと」が、真の価値提供だということですね。センザワさんはいかがでしょうか?
センザワ
冒頭にお話しした内容とも通じますが、私たちが目指しているのは、「日系企業が本来の競争優位性を取り戻している状態」をつくることです。
現在の日系企業は、さまざまな機能を外部へ切り出した結果、ノウハウが社内に残りにくくなっています。だからこそ、LCGが深く入り込みながら内製化を支援し、企業自身に強みが蓄積されていく状態をつくりたい。
そして、AIの台頭によって、これからは上流の戦略と下流の実行の垣根もどんどん薄くなっていくと思っています。そうなれば、アドバイスだけをするコンサルティングや、プロジェクトを管理するだけの存在では、価値を出し続けることが難しくなる。
綺麗事を語るだけのコンサルティングは生き残れない時代が来る、と。
センザワ
その通りです。
これから問われるのは、「クライアントの実業に対して、どれだけ価値を出せたか」だと思っています。
世の中のコンサルティング案件の中には、「数億円払ったけれど、結局このプロジェクトで会社の価値は上がったんだっけ?」と、ROI(投資対効果)が不透明なものも少なくないのが実態です。
目に見える成果や手応えが得られないサービスに、お金を払い続ける構造自体が不健全ですよね。
DXや業務効率化を実現すること自体が、ゴールではありません。AI駆動開発もあくまで手段です。その先で、クライアントの企業価値を引き上げ、事業の成長にどれだけ貢献できるか。そこまで責任を持って、価値を出し切る。
そうした支援を積み重ねながら、既存のコンサルティングのあり方そのものを変えていきたい。そして将来的には、日本企業の変革を支える日系トップファームになる。
それが、LCGが目指している姿です。